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『灰皿』 作者:水芭蕉猫 / 恋愛小説 ショート*2
全角3348文字
容量6696 bytes
原稿用紙約9.85枚
恋人なんて願い下げだ。そんな苦いだけのドメスティックラブ。BL(?)注意。


 私が初めて瀬田を買ったのは、確か高校二年生のころで、瀬田の値段は三千円だったのを随分はっきり覚えている。
 瀬田、というのは高校の後輩で、やたらと整った女顔を持ち、誰彼構わず懐く犬コロみたいな男だった。
 それから、瀬田がゲイの発展場として有名な公園で売春をしているという噂は、私を含んだ誰もが知っていたことだし、金さえやればなんでもやるらしい瀬田の、その女顔というのも災いしていたのか、瀬田は性欲真っ盛りな当時の学生から随分と酷い目に合わされていたような気がする。
 私が瀬田を買ったのも、その時だ。
 当時の瀬田は体育館の裏手や校舎の陰、公園のトイレ等の、人目につかない場所に呼び出されてはいつも見知らぬ誰かに犯されていたように思う。
 私はあの日、悪友に誘われて三、四人と瀬田を囲んでいた。瀬田ははじめに、「三千円くれたら何でもやる」と言い、そして瀬田は、実際になんでもやった。かなり無茶な要求をしたこともあったが、瀬田は金さえ貰えればそれで良いのか、一度として拒むことはなく、それどころか嬉々として言いなりになっていた部分があった。
 最初はほんの少しの興味のはずで、しかし男の体など女と違って凹凸も柔らかさも無い。特に瀬田などは女顔のくせに体は骨と筋ばかりで、私にとっては触ってもなんの面白みも無く、二度ほど抱いてすぐに飽きてしまったが、仲間に誘われる以外でも、時たま渡される小遣いやバイトで稼いだ金で、私はちょくちょく瀬田を買っていた。
 それはある日、瀬田を手酷く抱いた悪友の先輩が、タバコを吸いながら地べたにぐったり倒れ伏した瀬田に一言「灰皿くれ」と言った時だ。
 瀬田は直ぐに察したのか、のろのろと起き上がり、先輩に手のひらを差し出すと、先輩は当たり前のようにその手のひらに、真っ赤に燃える炎を押し付けたのだ。
 じゅっという肉の焼ける音と共に、瀬田の整った顔が熱と苦痛にぎゅっと歪んだのを見て、私は息を飲んだ。その表情は行為中よりもずっと扇情的で、そして奇妙にもどんな女の可憐な顔より美しいと思ったのだ。
 だから私は瀬田のその表情を見たいがためにタバコを始め、金があればいつも瀬田を呼び出しては灰皿代わりに扱った。そして瀬田はいつも文句の一つも言わず、火傷にまみれた手のひらに、更に炎を押し付けられ、その端正な顔を私の為に歪めて苦しんでいるのを見て、その時だけ私は瀬田を愛しいと思っていた。




 高校を卒業して以来一度も会わず、しっかり思い出そうともしなかった瀬田の存在を鮮明に思い出したのは、つい先刻のことだ。
 私は一人で喫茶店でコーヒーを飲んでいた。というのも、一昨日妻の実家から義父が倒れたとの電話が入り、様子を見に今日の朝一番で遠い田舎の実家まで帰ってしまったからだ。
 あまり義父とは仲の良い方ではない私が姿を現せば、義父の具合はますます悪化するのではあるまいかと危惧した妻との話し合いの末、私は留守番するということになり、折角一人で居るのだからと、こうして久しぶりに休日の町を一人でぶらついていた。
 午後はどこへ出かけようか、駅前には大きな本屋があったはずだからそこへ行ってみようかと思案していたとき、後ろから「先輩先輩」と軽薄な声がかけられた。
 振り返るとそこに居たのは女顔で、薄い茶髪に蒼いピアス、黒いジャケットとジーンズという井出達の、どこかで見たことのある男が立っていた。
「瀬田……」
 思わず口から名前が零れると、瀬田は昔のように人懐こい声で「すんごい! 先輩ひっさしぶりー!」と驚いたような声を上げてから、最後にあったのはいついつで、今まで何をしていたとか結婚の噂を聞いただとか、どうして自分は式に呼んでくれなかったのかだの矢継ぎ早に聞いてきた。
 こんな往来の真ん中で、親しげに話しかけるその女顔のチャラチャラした男と友達であると思われたくなくて、私はその質問を全てを低い「黙れ」の一言で片付けて、さっさと出て行ってやろうと口を開きかけた時。それより先に瀬田が「ストップ」と俺の口を人差し指でふさいだ。
「ここじゃ何だから別ンとこ行こうよ。折角でしょう?」
「ふざけんな」
 私が言うと、瀬田は「大丈夫ですよ。俺は昔と変わってませんから」なんて満面の笑顔で言ってきた。
 確かにここでは人目があるし、誰かにこいつと居るのを見て友達なんだとは思われたくなかったし、例え風の噂ででも瀬田と居たと言われるのは嫌だった。
 そしてそれに、瀬田は昔から己のことを買った人物について口外することは、決して無かったのだ。



 
 瀬田がいつも使っているらしい裏路地のラブホテルの一室で、男相手のあまり気持ちの良くない行為を自分本位で適当に終らせて、ベッドに座ってタバコに火をつけた。瀬田ごときのせいで高校時代からやってきたタバコはすっかり癖になっている。
 すっと煙を吸い上げると、先ほどまで寝転がっていた裸の瀬田が背中にぎゅうと抱きついてきた。
「放せ。気持ち悪い」
 と煙を吐きながら冷たく言うと、瀬田は子供っぽく笑った。
「久しぶりなんだから良いじゃないですか」
 そう言ってまだ顔を近づけてくる瀬田を振りほどき、私は瀬田を睨みつけた。
「おい、今日は特別許してやるが、二度と俺に話しかけるんじゃねぇ。お前みたいなホモに間違えられたら困るからな」
 そう言い放ってやると、瀬田は「酷いなぁ先輩は」と言いながら寂しげに笑った。
 私は舌打ちをすると、瀬田にわざと聞こえるように「お前みたいな人間と関わったことが俺の人生の唯一の汚点だな。俺の居ない間に死んでくれれば良かったのに」と言ってやると、瀬田はようやっと少し困ったような顔になって、「すみません」と謝った。
 それが無性に腹立たしくなったので、「何謝ってんの? 馬鹿じゃねぇ?」と笑いながら言ってやったら、瀬田はまた小さく謝った。
 瀬田に酷い言葉を投げつけたり残酷な行為を強いるのは、あの頃から俺の中ではごくごく当たり前になっていた。それは、瀬田は昔から誰かに好かれるのを酷く嫌っていたからだ。
 瀬田は顔だけは良いもんだから、ホモ相手から割に告白されたりなんだりしてたらしいが、その度に瀬田は全てを断って、告白相手には二度と自分から目を合わせたり話したり、そして相手がいくら金を積んでも売春に応じなかったらしい。
 そしてそれは全て本当のことだったようで、瀬田を虐めるついでに何故かと問い詰めたことがある。その時、瀬田は随分悩んだ挙句に、他にも色々あるのだろうが『もし自分も好きになった時、裏切られたら正気で居る自信がない』とぽつりと答えた。
 弱い奴だと罵ると、瀬田は素直に『先輩は絶対好きになれそうにないから好きですよ』なんて矛盾したことを返してきたのをよく覚えている。
 それなら瀬田を虐める奴は、皆好きなんじゃないかと思った時、私の心が掻き毟られるように痛み、それ以来、私は瀬田を買うのをやめた。どんなに私が瀬田を傷つけても、瀬田の中ではその傷は、他の大勢がつけた傷の一つに掻き消えてしまうから。私はそれが無性に腹立たしかった。
 そんな昔のことを思い出していると、急にタバコがまずくなったように感じて、だから吸いかけのソレを、少しでも早く消してしまおうと消してしまおうと考えた。だからあの時と同じように瀬田に一言「灰皿」と声をかけた。
 私の体にへばりついてまどろんでいた瀬田が、慌てて部屋に備え付けてあるアルミの灰皿を取って渡したので、私はそれを奪って瀬田の体に投げつけた。
 瀬田の体に当たったそれが、カランと音を立てて床に落ちた。
「違うよ馬鹿。頭悪いな」
 そう言うと瀬田は何か納得したような顔をして、右手を私の前に差し出した。手のひらの真ん中には、古い火傷の痕があった。
「だいぶ治りかけてるな」
 私が言うと、瀬田ははにかむように笑って「しばらく灰皿はやってませんでしたから」と言った。
 そうか、と一言答えると同時に、瀬田の手のひらにタバコを押し付けると、肉の焦げる匂いがして、瀬田の表情があの時と全く同じ苦痛と熱にきゅっと歪んだ。それを見て私は、やはり瀬田はこの表情が一番よく似合うなと思った。





 終
2009/05/17(Sun)21:01:57 公開 / 水芭蕉猫
■この作品の著作権は水芭蕉猫さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
さて、こんなの投稿して良いのか迷いましたが、まぁBLなんて読む人もあんまり居ないだろうし規約も多分大丈夫でしょうし、まぁ良いかとやってしまいました。本当に久しぶりのBL。

実は二年くらい前に書いたお話の手直し版です。苦々しいドメスティックラブ。しかし実は主人公は奥さんにはメチャクチャ優しいです。

五月十七日・指摘箇所を微修正。

感想、批評等ありましたらお手柔らかにお願いします。
この作品に対する感想 - 昇順
こんばんは、自惚れを捨てたいと考え続ける木沢井です。
 個人的に同性愛だとかBLだとか聞くとあまりいい感情は湧きませんが、貴君の作品ならばと、思いきって読んでみました。内容に関しては、主人公の中で渦巻いてる苛立ちや独占欲の息苦しさが伝わってきて、変な感想になってしまいそうですが「やるなぁ」と思いました。こうした心情も描けるようになりたい……。
 次回も楽しみにさせて頂きます。
2009/05/12(Tue)22:23:540点木沢井
こんにちは! 読ませて頂きました♪
 瀬田に何があったのか、すごく気になりました。もしかしたら一度、誰かに裏切られた事があるのかな? と、だからお金で‘買われて’行為をする事を始めたのだろうかなんて、妄想してしまいました。瀬田の仄暗い部分が見え隠れして怖かったです。
 主人公も思いださないようにしていただけで、瀬田を忘れた事なんてなくて、そういう主人公だから、瀬田(自身の気持ちもあり)も声を掛けたんじゃないかなと思いました。作者様からのメッセージを読んで、主人公は瀬田の前だけでは本性が出せてるのかなと思ったり、この後を色々と想像したり出来る終わり方でもあり、面白かったです。
では次回作も期待しています♪
2009/05/13(Wed)13:47:430点羽堕
おうおう、続けて電波がビンビンと。最近のいわゆるBLは読んだことがありませんが、昔の『薔薇族』や『さぶ』は、勉強のために何度か。ちなみに、ご存知かもしれませんが、狸はろりのみならず色男にもむにゃむにゃむにゃ。
今でもそう呼ぶのかどうかわからないのですが、狸が漫研で同人活動に関わっていた頃は、いわゆるBL作品は、『やおい』と呼ばれておりました。『ヤマなし』『オチなし』『イミなし』、そんな掌編ばかりだったのですね。狸的には、必ずしも『ヤマ』『オチ』は、掌編や短編に不可欠と思えないのですが、『イミ』だけは、無いと困るわけです。
で、この作品には、その『イミ』はかなり感じられました。つまり微妙な心理というか、この世界の風合いというか、そのあたりは実に良く表現されていると思います。が、欲を言えばもうひとつ、ドラマにうねりが欲しかった気がします。たとえば、昔の灰皿と今の灰皿の間に横たわっているであろう、瀬田という要素を抜きにした主人公のなんかいろいろ、たとえばその義父との感情的なんかいろいろにしても、ちょっと脹らませれば、今の灰皿に伴う情感のボルテージが変わってきますよね。淡々と流すのが本来の意図だとしても、せめて情感をもっと湿らせる、あるいはいっそう乾かせる、そんな『うねり』が、短編小説には必要な気がするのです。
なんか私感に基づく抽象的な感想ばかりですみません。あと、具体的な重箱の隅モード(ヤな奴)だと、冒頭の『随分と』と『いたように思う』の繰り返し使用が、ちょっと気になりました。
2009/05/13(Wed)23:49:200点バニラダヌキ
作品を読ませていただきました。どこにでもある歪な世界とでも言うのでしょうか、世間一般の人が敢えて目を背けている部分に視点を向けているのが面白い。ただ、短くまとめすぎて登場人物の持つ心の動きが弱かったように感じました。好意を持った相手に裏切られる恐怖という感情がなぜ変化しないかなどにも触れるとより作品に深みがでたと思います。では、次回作品を期待しています。
2009/05/16(Sat)07:57:050点甘木
木沢井様>
お読みいただきありがとうございます。BL、同性愛作品というのは、中々とっつきにくそうなジャンルではあるのですが、実ははるか昔々からあるのでして、これはもう凄いのも中にはあるのです。なので、是非とも評判の良いBLは読んでみてください(おい)主人公の独占欲を全面に押し出したお話なので、その辺りが伝わっていればよかったです。感想ありがとうございました。
羽堕様>
お読みいただきありがとうございます。瀬田は難しい奴なんですよ。好いた相手に裏切られまくりなのです。本当は、告白してきた相手に「本気で好きなら俺を殺せ!」「出来ないのか!? 口だけの偽善者野郎!」と罵倒するシーンを入れる予定だったのですが、テンポが悪くなるのでやめました。つまり、そういう奴です。一皮剥けばドロドロ。そんなキャラを愛してます。主人公は、その通りです。思い出さないようにしてただけだったり。あと、瀬田の前だけで本性がだせるのか、それとも瀬田のために酷いキャラを演じているのか微妙です。多分両方だと思います。愛しているから優しく出来る。も、愛しているから残酷になれる。のも一緒なんだと思います。感想ありがとうございました。
バニラダヌキ様>
お読みいただきありがとうございます!!!色男いいですよね。にゃにゃにゃ(笑顔)。『薔薇族』も『さぶ』も知ってたり。でも実際目の当たりにしたことはないのであります。やおいは今でもあります。山なしオチなし意味なしとどのつまりイチャイチャやラブラブだけを書いたものに適用されるのですが、私も同じく意味、もしくは類似したなにかが好きなので、書きたい書きたい呻いているのですが、そうか。もっと感情的なうねりが必要なのか。妙に納得しました。一度完成ではなく、『書き辞め』をしていると、いまいち直しが難しいので、アドバイス非常に参考になりました。そして……うっ。確かに。冒頭直しておきますorz感想ありがとうございました。
甘木様>
お読みいただきありがとうございました!! どこにでもあるのかは知りませんが、歪な世界は大好きです。うーん、やっぱりその辺りの描写が足りないのですね。やっぱり皆様の感想を見るかぎりでは、この話はもう少し練ってから中編くらいでねっちり書いたほうが良いのかな。と思いました。もっと痛みを恐れ、痛みを欲する描写が自分でもやっぱり足りなかったな。反省します。感想ありがとうございました。

読んでいただいた皆様、感想をくれた皆様、ありがとうございました。
2009/05/17(Sun)20:36:190点水芭蕉猫
 お久しぶりです、なのですが、HNを変えたので改めましてはじめましてです、赤月 水織(カヅキ ミオリ)と申します。相当長いブランクを経て、今更恥のかたまりである昔の名前を名乗る勇気は出来ませんでした。
 めっちゃひっさびさの登竜門、見慣れた名前を見つけて思わずクリック。するとBL作品とのこと、あのころの記憶がよみがえる……とかなんとかは置いといて。
 作品、読ませていただきました。
 文章の質は漢語をつかっていたり、ややハードな印象。BLと大人の恋愛、あるいは焼け棒杭に火、というのは相容れない要素のような気もしましたが、しかしそれだけにオリジナリティがあったなぁと思いました。一人称語りの地の文に漢語を多用することによって主人公を描写するという目論みは成功でしょうか。妻帯者でありながら、男性とも交わる、というなんというかいい部分も悪い部分も含めてオトナって感じですよね。『男相手のあまり気持ちの良くない行為』との描写から、主人公は純然たるバイ・セクシャルではないらしいことがわかります。確かに、男性同士の行為の際に責める側が快感を得る本質は、すなわち蹂躙すること、なのかもしれませんね。まあ世の中にはゴツゴツ系が好きな人もいるにはいるんですけど。
 つかみがたい瀬田の内奥に秘められた本質は、きっと読者だけでなく作者である猫しゃんにもわからないのではないかなぁ、と思いました。しかし、僕だけでなくあらゆる人のどこかに、瀬田に通ずる部分があるのではないかなぁ、とも。
 以前とあるオカマバーで「オレ、別に美少年なら男でもいい」とのたまったら、「あんた、それは単なる快楽主義者だわ」とキレイなオネーサンに軽蔑のまなざしを向けられました。でも、ある程度性に対して奔放な人間なら、記憶の中に綺麗な美少年の姿が焼きついているのではないかなぁ、と思うのですが。僕だけかなぁ。うん、きっとそうだ。ファーストキスが男って時点で、ちょっとフツーじゃないんですよね。
 最後に思ったことをいくつか。想像、創造の余地を読者に残すのも書き手の仕事の一つだと思いますが、いかんせん文字数が少なく、情感や哀感、背景などの描写なり説明なりがやや足りなかったような。文章を短くまとめるのは難しいものですよね。それでも最後まで破綻なく読めるのだから、それが筆力といってしまえばそのとおりなのですけれど。
 長々と駄文失礼しました。
2009/05/18(Mon)08:58:340点赤月 水織
赤月水織様>
お読みただきありがとうございます。うん。なんとなく貴方が誰か解る気がします。が、あえて初めましてです。水芭蕉猫と申します。BLは今でもやめられないのです。いや、今は若干変質してますが、やっぱりBL系は書いていると落ち着くのですよ。
BL作品でも、最近は結構きゃぴきゃぴしたものよりもしっとりとダークなお話が流行りつつあるので、もっと出れば良いなと思ってます。妻帯者なのに他所にも手を出すというのはある意味萌え要素だと思うのですよ。そして、主人公はバイではないというのは大当たりです。色々読み漁るうち、男同士だと責め手ってあんまり気持ちよくは無いそうで、やっぱりそういうのは精神的な何か色々が絡み合っているそうな。よって責め手の快感とは同性を組み敷く、蹂躙する。精神的上位に立つことで得られるのかと。ゴツゴツ好きは一杯居ると思いますよ。ただ、私が萌えないだけで(おい
 瀬田の本質は、想像は出来ますが、カチッとした部分では解らないですね。でも、瀬田に限らず主人公のこともなんとなく皆に通ずればそれでいいかなと。
 美少年は世界の宝です。美少女も宝ですが、やっぱり美少年は宝なんですってば。快楽主義でも自分に正直で居られることは良いことなんじゃないかな、と。あとそんな萌えを私にくれる赤月さんは良い人ですね(おい。
 でしょうね。もともと日記に書いた話を手直しして出したんですが、やっぱり軽さが目立つというのが今回の事でわかりました。掌握は難しいです。うふふ。最後にお褒めの言葉ありがとうございます。そして感想ありがとうございました。最後に、是非ともまた掲示板にも遊びに来てくださいね。
2009/05/18(Mon)21:46:570点水芭蕉猫
 こんばんは、水芭蕉猫様。上野文です。
 御作を読みました。
 ショートショートらしい研磨した切れがあり、唸らされました。
 灰皿であることを望んだものと、彼を灰皿を使う行為に愛情を抱いたものと、…二人のココロはすれ違ってますが、だからこそ共存できるんじゃないかなって思いました。
 しかし、こう、主人公の方が”行為”という一点において、瀬田に依存してるが妙ですね。とても面白かったです!
2009/05/19(Tue)23:09:201上野文
上野文様>
お読みいただきありがとうございます!!! お褒め頂ありがとうございます。ショートらしくかっちりと。を目指しましたが、やっぱり中編くらいでネッチリもやってみたい二人でございます(笑)心の共存、と言うか、共依存な関係のような……。妙な繋がりというのは意識してました。
行為については瀬田一直線!な、謎の性癖を持つ主人公ですが、面白いといっていただき大変嬉しく思います。感想ありがとうございました!!
2009/05/22(Fri)23:14:590点水芭蕉猫
水芭蕉猫様。先日は私の作品にコメントいただきありがとうございました。
 私は、正直、批評に向いていない人間で、作品の感想も「なんとなくいい、悪い」しか言えず、おそらくあまり参考にはならないと思いますが……。
 この作品、いいですね。詳しい心理描写とか、背景の書きこみとか、あんまり必要ないと思います。ざらっとした感触の残像、これが残るだけで、成功だと思います。
 何年か経って、ふと一文を思い出す、そんな作品になり得ると感じました。
2009/05/29(Fri)23:34:361千尋
千尋様>
お読みいただきありがとうございます!!批評というのは非常に難しい作業であると思うので、感想というのは何となくの良い悪いで問題ないと思います。
うふふ、ありがとうございます。私、お話というのは脳に残る傷跡をつける作業だとも思ってますので、誰かの心に少しでも感触を残せればいいと思ってます。もし千尋様が、そう思われたのでしたら、それは私の成功であります。感想ありがとうございました♪
2009/05/31(Sun)14:02:530点水芭蕉猫
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