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『タイトル未定』 作者:優 / ショート*2 未分類
全角1366文字
容量2732 bytes
原稿用紙約4.65枚
昨日から彼女との通信はとれない…当たり前だ。
僕から昨日別れを告げた。けれどこうやってもしかしたらメールがくるかも。電話がかかってくるかも。なんて淡い気持ちが僕の心にあり携帯をじっと見ている。

彼女といるととても幸せだった。けれど彼女が見えないと、とても不安な気持ちに襲われる。
それがとても苦しかった。恐かった。辛かった。
君が他の男と喋っているときは凄く怒りが湧いた。男を殺してやりたいと思った。
だから別れることにしたんだ。別れたらこの気持ちから開放されると思っていたのに…
更に強くなる。
もう涙腺が壊れたのか無意識に涙が溢れ出る。なんで涙が出るのかがいまいち理解ができないまま声も出さずに涙を出す。

きっと僕はまだ彼女の事を思っているんだろうな…
わかりきっていることをもう一度心の中でいう。
そうしてゆっくりと目を閉じてベットの上に倒れこみあの時の彼女の顔を思い出す。


「別れよう」
昨日のデートの帰り。彼女に上げたネックレスを彼女の首からとって後ろからそう告げる。
「なんで?」
彼女は信じられないというような顔をこっちに向け泣きそうな声で僕に理由を問う。
僕は何も答えずにとったネックレスを自分のポケットに入れ帰ろうとしたが彼女に腕を摑まれて帰ることができない。
「ちゃんと理由を教えてよ。そしたら諦めるから」
ダメなんだ。きっとこの理由じゃ君は納得がいかないから。
僕も本当は君と離れるのが嫌だよ。でも…離れなくちゃいけないんだ。君を守る為にも。
僕と離れるのは君の為でもあるんだよ…
袖を掴み涙で潤んだ目で僕を見ながら僕が理由を言うのを待つ君はきっと今この世界で一番愛らしいだろう。
「なんで教えてくれないの」
もう我慢の限界なのか彼女の目からぼろぼろと大粒の涙が流れ出す。
「もう。お前に飽きちゃったんだ。ただそれだけ…もう近づくな」
きっとこう言った僕の顔を世界で一番醜く悲しい顔をしていただろう。
彼女の腕をなぎ払いバイバイなんて言葉もかけずに明るいイルミネーションの輝く道に歩いていく。
きっと本当の理由を言うよりもこっちの理由の方が良かったんだ。
本心とは違う言葉を言ってしまった僕の口を恨むように唇を噛みながら、少しでも罪の意識を薄めようと言い訳を並べる。
お願いです。僕がいなくても幸せになってください。
きっとまだ後ろで泣いているであろう君にそう願う。


ピンポーン
チャイムの音で目が覚める。家に誰もいないのか誰も玄関に向かおうとはしない。
仕方ないな。そう思いながらめんどくさげに部屋を出て玄関のドアを開ける。
「スイマセン。警察ですけど」
警察は警察手帳を取り出しながら
一昨日にクラスの男子が殺されたと言う事を話した。
「…それで」
もう一人の警察が少しおどおどしながら喋りかけてきた。
「ばれちゃった。僕がやりました。捕まえてください」
罪を認めて両手を差し出す。

一昨日君と喋っていた男子を呼び出して刃物で刺してやったんだ。
きっとこの事を君に言ったら君は自分が罪の意識を感じてずっと僕の傍にいてくれるだろう。
それがとても辛いんだ。
ねえ。こんな僕でもまだ好きでいてくれますか。
初めて涙を流す理由がわかった気がした。
何の抵抗もせずにパトカーに乗り警察署にいく僕の顔はきっと今世界で一番穏やかな顔をしているだろう。
2008/04/23(Wed)13:51:35 公開 /
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■作者からのメッセージ
3回目投稿です。
まだまだ下手ですけど・・・アドバイスをくれたら嬉しいです。
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