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『ニートの恋物語 【読みきり版】』 作者:高橋――@ / リアル・現代 恋愛小説
全角3478.5文字
容量6957 bytes
原稿用紙約11.25枚
青空のように君は輝いて、太陽のように君は暖かくて。僕みたいなどぶ猫は、僕みたいな野良犬は、決して関わり等できない。運命が本当にあるならば、君と関われる運命がほしい。偶然が本当にあるならば、君と関われる偶然がほしい。“ニートとお嬢様のストーリー”
僕には、彼女がいる。しかし、それは空想のもので、理想のもの。
片想いなら今まで何回でもしてきた。それとは別に空想も広がっていった。
しかし、その想いを失ったとき、広がった空想はまたたくまに絶望と変わりゆき、自分のコンプレックスにかわり
それがストレスとなり、そして悪意をもつ。そんなルートをいつまでも辿り、中学卒業とともに、僕はニートになった。
 ニート=きもい。この方程式は間違っている。なぜならば、きもいからニートになったわけではなく、
“きもいから”という理由でいじめられ、人を信用できなくなり、ニートになるのだ。もし、きもいというだけならば
そこらへんに誰でもいる。しかし、ニートか?といえばニートではない。つまり、ニート=いじめ。この方程式のほうが
正しいのではないだろか。
 でも、僕の場合、いじめもうけることもなくて、友達もいて、自分の意見を言えて、積極的に行動ができて。
でも、ニートになった。もし、僕の方程式をつくるなら、ニート=恐怖。
 今までのようなルートを辿りゆけば、僕はいつか人間として行動をできなくなるのではないか。と“恐怖”が芽生えたのだ。
恐怖を覚えた人間は、なんらかの“処置”を行わないと心は安定しなくなる。
そして、僕が自ら行った“処置”
          それが、“ニート”なのだ。
人間と関わらず、自分の世界をつくり、安全を手にした。僕の方程式は、誰に言っても間違いであろう。
しかし、僕にとってこの方程式は大正解なのである。



 はや、ニートになり、3ヶ月になる。4畳半という部屋にこもって、テレビやゲーム、パソコンや時々ラジオを聴いて過ごしていた。
しかし、1ヶ月前から僕の日常を狂わす“存在”があらわれたのだ。それは、平日7:30前後に僕の家の前を通る彼女だ。
 その存在に気づいたのは、部屋に1つだけある小窓から変わらぬ風景を見つめていた時だった。そこからは、僕のような
存在には相応しくもない一面に広がる花畑がある。しかし、そこを見つめていると、なぜか自然と心がさっぱりした
その時だ。彼女を見たのは……一目惚れだ。しかし、それは今までのような片想いの感覚ではなく、言葉に表せない不思議な…
そんな感じだった。その日から、僕は、花ではなく、彼女を眺める日々が続いた。制服からして、桜ヶ丘高校の子であった。
 桜ヶ丘といえば、ここでは名門校のお嬢様学校だ。ニートの僕がお嬢様に恋か…ふっ。自分でも笑える話だ。
今の僕には、広がる空想を抑えることが出来た。“諦め…断念…”そんな心のダムで。
しかし、一週間前のこと、心のダムが崩壊した。平日の事だった。彼女はいつものように、友達の子と話しながら僕の家の前を
通った。そう、今でも鮮明に覚えている。彼女と目が合ったことを。一瞬いや、僕としてはそれ以上に早かった。
 しかし、忘れることはできない。あの目とあの顔とあの髪型と。横顔だけしか知らなかったのに、正面をみただけで
ぐっと親近感がわいた気がした。それから、僕は彼女をことを見にくくなった。なぜ?その質問に回答するのは簡単だ。
また、目が合ったとき、彼女はどう思うだろうか?予想はつくだろう。 
 それから、僕は彼女の後姿だけを見た。他人からすればきもいであろうが、僕にとって純粋な恋なのだ。

 しばらくの月日が流れたある日、今まで彼女と呼んでいたのに、展開をむかえた。毎日を一緒に登校する子が珍しく
いない。っと思った時彼女の後ろからその子が走ってくる。その時かすかに「美由紀〜」確かにその子はそう言っていた。
彼女の名前は美由紀。僕の恋(片想い)は進展をむかえたのだ。
 美由紀ちゃん。勝手だが僕はそう呼ぶようにした。そんな名前を知る進展まで、もう季節は冬になっていた。
その頃から再び僕は横顔を見ることにした。あの目が合って以来何ヶ月も経つ。彼女も忘れていることだろう。

 一方で僕はブログを始めていた。
「ニートのプライド」。ネット仲間のニート達との雑談場といったほうがよいだろう。
あくる日に、僕は彼らに美由紀ちゃんのことについて話した。それに対しての発言がこうだ。

「恋はいかんぞ!恋は!俺達ニートが恋をしてもかなわない恋におわるだけだ by ガビョウ」
「↑に同じ。万が一の可能性もないべ by ナルシーニート」
「さらに↑に同じ。 by 整形したいけど金がない俺」
「恋は別にしてもいいと思うけど、それを早めに諦めたほうが後のショックがかるいよ。 by ピクミン」
「ハァハァ 美由紀タン萌えー」
 などなど、まあ、否定多数だった。

 ニートとは、意外と親しみやすいものだ。ネットだからというわけではなく、同じ“種族”として。
だが、ネットという形にもいいものがある。ネットは自分の理想像へ限りなく近いものになる。空想が多いニートは
それは、便利なものだ。
 
 春が来た。実りの春。そう、展開は大きく…変わる……。


いつもの時間、僕は小窓から美由紀ちゃんを待った。
8時を回った。彼女に限って休み? 妙な違和感が僕の心の中に蠢いてた。
そわそわとさせる“なにか”が僕を駆け回った。心臓の音がいつになく聞こえる。時計の針の音が心臓の音を追い立てる。
まるで、僕を突き動かすように……。


 もう、一年もこのドアに触れていない。取っ手に手をやると、なんともいえない、言葉ならない気持ちがこみ上げてきた。
“ガチャ”ゆっくりと、ドアを開けた。目の前の廊下は変わらない。できればゆっくりと家の中を見たかった。
でも、そんな感じじゃなかった。ただただ、“なにか”に突き動かされるまま、玄関にむかった。
玄関を見た時、僕は驚いた。そこには、僕が高校に行くためにかった靴がきれいに置かれていたのだ。ほこりもかぶることもなく
まるで、僕をまっていたかのように……涙があふれた。でも、僕は玄関をあけた。
 ここでは止まれない。なぜか心の中にその言葉があった。
いつも美由紀ちゃんを眺めていた窓。見る側から見られる側にきたのだ。僕は走った。美由紀ちゃんが来る方向へ。
道は変わっていなかった。1つも。
 一年も走っていないと、すぐ疲れた。でも立ち止まることはしなかった。ただひたすら前に進んだ。


“美由紀ちゃん!!!”
目の前に、確かに美由紀ちゃんはいた。しかし、それは、窓から見ていた彼女でもなく、目の前で見た彼女でもなく、
寝そべった彼女であった。しかし、寝そべっていただけなら、どうってことない。
 彼女の額から血はあふれ、どう考えても不自然な手があった。足があった。
まるで、糸の切られた操り人形のような彼女。

 “!!!!”
 僕は今何を考えていた!?その瞬間、状況すべてが僕の脳に流れ込んだ。
周りを見渡した。人気のない通り道。周りは田んぼで……
 悩んでる暇はなかった。人間のいざというものは限りなく強いもので、走れないはずの僕しかし、僕は走れた。
前に一台の車が。僕は飛び出した。悩む?そんなことはしない。いやできなかった。
                 声?そんなものはださない。いやでなかった。

 僕は、ひたすらに、手を上げて車を待ち構えた。タイヤと道路の摩擦によりだされる甲高い音とクラクションが
限りなく広い田んぼの中に響き渡っていった。 
 車が、僕の目の前にある。それが認識できたことは生きている実感をくれた。しかし、そんな実感などどうでもよかった。
ひたすらに、運転手に状況を説明した。その時は必死で、運転手の顔さえ男性が女性さえわからなかった。

―――。桜ヶ丘中央病院。集中治療室。
 彼女は一命をとりとめた。もし、僕があの車をとめなかったら、彼女は出血多量で死んでいたらしい。
一旦は責任者として、僕は病院にいたが、
彼女のお父さんとお母さんが来る前に、僕は、病院をあとにした。
なぜ?その質問に回答するのは簡単だ。


 僕は、彼女を愛している。ただそれだけ。彼女が僕を愛してくれなくたっていい。
これは、僕の空想で、理想のもの。
 
 
 


  僕はニートで、彼女はお嬢様。決して恋愛などできない関係で。
  僕はニートで、彼女はお嬢様。僕が片想いというだけの関係で。




彼女、美由紀ちゃんにあってから、2度目の春がきた。

僕はいつもの時間に小窓へ行って。

彼女は今日もきれいな横顔で。 

僕は彼女を見ているだけで。

彼女は僕を知らぬまま。

僕は彼女を愛してて。


 片想いでもいい。彼女を……美由紀ちゃんを、いつまでも小窓というちっぽけな心の鏡で見守って生きたい。




2007/11/21(Wed)14:24:08 公開 / 高橋――@
■この作品の著作権は高橋――@さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 長編っぽくなってしまいましたが、投稿させていただきます。
内容等が不十分点が多々あるかと思いますが、一旦はこれで。

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