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『探し物は何ですか?【読みきり】』 作者:修羅場 / リアル・現代 ホラー
全角2022文字
容量4044 bytes
原稿用紙約6.2枚
 春。
 桜の花びらが舞う季節。新学期を迎え、または新たな旅立ちに向かって巣立っていく季節でもある。
 春。
春といえば新学期。初恋。青春。
少女漫画によくある様なありがちのシュチュレーションに夢を抱いても、それは夢の夢。

 【探し物は何ですか?】

 桜は満開になり、一時の美しさを保ち、その一生を遂げて地に、はらりはらり舞い降りる。
恋も同じ。試験も同じ。
結局、始まりあるものにはいつしか終わりがやってくる。
それは仕方のないことだ。そういうものだから。

 そういえば、先月買った週間少年誌。まだ閉じたままだ。いや、開いたらそれも終わりを迎えてしまう。だから、開かないようにしているんだろう。終わりがやってくると、悲しいものもある。中には違う悲しみもある。
 ふと机の引き出しを引いてみると中には読みかけの少女漫画が一冊。確か、借りといて未だに返していない。
そろそろ相手の賞味期限が切れる頃だろうか。
引き出しを出したまま、机の椅子に腰掛ける。机のライトをつけて、闇にまみれた卓上に光をやる上に一冊。
少女漫画の続きを読んでみた。

 少女漫画に含まれる要素は、恋愛、ベタベタのドロドロ、砂吐きの甘々。
現実にはない憧れを、漫画は持っているからそれが人気の秘訣なんだろう。見ているだけで吐気がするのに何故か、興味本意で開いてしまうのが少女漫画の恐ろしさ。
嫌がっても、次の日になればまた次の巻に手を伸ばしている自分が居る。読み始めるとは、実に怖い行動だ。
だけど、この次の展開が気になる……。
どうしたものか。

 誰にも知られたくない、そんな秘密が一つや二つあってもおかしくない。兄弟にも、親にも、タマにもポチにも、言えない事情というものがある個人的な秘密を抱え込んでいる。
人類とはそういうものだ。
秘密なしでは生きられない生き物なんだ。一見、秘密がなさそうな人類も、実はブラックホールでも作れそうなくらい沢山隠し持ってる事だってある。
普段、笑顔を絶やさずに笑っている人ほど、裏では怖い。だの、黙って基本、無口な人ほど、腹の中で沢山いろんなものを隠し持ってる。だの、感じる事があると思う。
 感じていても、言えないのが臆病だ。言った後が怖いという恐怖感がある。
そして、自分が不在の時が一番、怖い。よくある恐怖で言うと、学校に自分等は通っている家に不在の事に、一番、部屋の中をいじるのが可能な親が部屋の掃除をしてしまう事だ。これがあそこにあったのに、これ何処行った? とか、あるはずのない場所に物が移動してるとか。
親が勝手に部屋を片づけしちゃうという恐怖ですよ。
後は兄弟の周り。兄弟の持ち物。
気付いたときにごったに状態で、なくした物が他の塊に入ってる事。ちゃっかり兄弟の持ち物の中に侵入してしまってることだってしょっちゅうある。
そうなると、なんだか気まずくなったりする。

 無くした物も多くなる。落とし事も沢山ある。財布は落とし無くすし、小銭は消えるし、抱いた感情も儚く散って夢の後と化す。
青春なんて一瞬だけだ。
五十、八十、過ぎれば青春なんて儚い思い出さ。
もう、あの日には戻れないんだ……。
あの日にリターンしようとしている老夫婦が近所に引っ越してきたけど、それは無理だ。もう遅い。
出遅れだ。青春なんてあっという間さ。
これから青春するんだって言っても難しいものがある。戻るだけ悲しいだけだよ。
昔を振り返るのはやめておこう。前向きじゃなくなるから。

 そうそう。そういえばこの間、俺は戸締りしたはずなんですけど、何処から入ったのか忘れ物を取りに戻ってきたという紅いちゃんちゃんこを着た見知らぬ子供が完全に密室状態の部屋にちょこんとだけ正座をして座っていた。
 因みに俺の部屋はアパートの三階です。女の子は俺の顔を暫く見上げながら言いました。
「お兄さんお兄さん。赤いお靴と帽子、見つけて頂戴な?」
 そういって、女の子は少しだけ首を傾け満面の笑みを浮かべた。その時はまだ訳も分からずに、言われたとおりの物を探しに動きました。赤い帽子と赤い靴。
その時はまだ知らなかったから、紅いちゃんちゃんこの女の子が誰なのか知らずに俺は二十年前程に使っていた、無論サイズの合わない古びた「赤い靴」と、社員から貰った「赤い帽子」を倉庫から引き抜いてみたら、懐かしくてつい「赤い帽子」を浅く被ってみる。
 まだ、使えそうだ。少し満足げにしていたら、不意に背後に視線を感じ頭上から僅かな紅い花びらが舞うのが見え反射的に振り返ってみると、そこには顔の半面から流れ落ち行き渡った紅(あか)が全身に染まった女の子が立っていました。
「お兄さん見つけてくれたんだね。…もう、独りじゃないよ」

 その日を境に、俺はアパートの一室から姿を消した。
 これは後から知った話なのですが「紅いちゃんちゃんこ」という話があるそうで、もしかしたらあの時の女の子がそうだったんじゃないか、と思いました。
2007/04/03(Tue)20:02:00 公開 / 修羅場
■この作品の著作権は修羅場さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
えー…と、これは……ホラーかな?;(汗)前作(前々作?)の【気付いてしまった。】に続く修羅場の不思議ワールド(?)です。
(自称)ホラーは初書きゆえ未熟なものがありますが一応、読みきりです。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
最後に、変な我侭ですが感じた事を何でも言っていただけると嬉しいなぁ…。
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