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『Key Story (続きから)』 作者:じゃがー / 未分類 未分類
全角2859.5文字
容量5719 bytes
原稿用紙約8.55枚
《第九章》

「五輪ですか。」
圭呂はそうつぶやき刀を置いた。そして呪文を唱え始めた。
「疾風の刃・真紅の雷、我が前に集いて闇を切り裂け・ウインドスパーク!」
男の頭上には雷雲が集まってきている。男は右腕を天に掲げた。雷が落ちる。ところが、男に当たる寸前雷が爆発し勢いが消え、雷は消えた。
「何だ、今のは?言っただろ?鍵の制御なんか簡単なんだよ。俺のこの爆発の鍵にかなうもんなんかねぇんだよ!」
男が首のアクセサリーを持ちながら言った。男は手を前に出し圭呂の目の前を爆発させた。
「(眼くらましか!?)」
圭呂は上に飛ぼうとした。しかし少し浮いたところを男にたたきつけられた。圭呂は急いで立ち上がり剣を構えた。煙はまだ晴れていない。圭呂が廻りを見回していると圭呂の右側から男が切りかかってきた。
「くっ!」
圭呂は何とか剣ではじいた。男は煙の中に消えた。圭呂は剣を置き手を前に出した。圭呂の手に魔力が集まっていく。魔力は玉になり数がどんどん増えていく。玉をある程度作り終えたら剣を構えた。男が来るのを待っている。今度は後ろから来た。圭呂はしゃがんでよけた。男の足首をつかむ。男は動けなくなった。
「捕まえました。喰らえ・魔弾!!」
さっき作った魔力の玉が男の方へ飛んでいった。
「かは!」
男は倒れた。圭呂は男の鍵を奪い取った。ポケットからあの白いカプセルを取り出し中に爆発の鍵を入れた。
「随分旧型ですね。まだやられてないはずです。はやく起きてください。」
「クククク。面白い。ならば・コレでどうだ!!」
男はすばやく起き上がり、ポケットから新しい鍵を出した。今度のはただの丸い玉だった。男はそれを地面に投げつけた。すると、ただの丸い玉だった鍵は巨大な鳥に変わった。
「もう一個ありましたか。しかも召喚系とは。今の僕には止められません。」
圭呂はそうつぶやき、刀を構えた。
鳥が圭呂の方にものすごいスピードで突っ込んでゆく。圭呂は鳥のくちばしを刀で押さえ込んだ。しかし、鳥の勢いを完全にころすことができなかったので圭呂は鳥に吹き飛ばされてしまった。
「来い!」
男がそう叫ぶと、鳥は男の方へ飛んでいった。そして男は鳥の上に乗った。
「お前みたいなのは初めてだ。面白い。俺の名は左隆來。覚えておけ。行くぞ!!」
左隆と名乗ったその男は北へと飛んでいった。残された兵は一気に木を降りていった。
「おい!」
矢迫は圭呂に近づいていった。圭呂はゆっくりと起き上がり、家の方へ行った。
矢迫も急ぎ足で家の方へ行った。
襲撃が起こるまえに二人が話していた部屋に二人はいた。
「西の森についてだったな。そこの本をとってくれ。」
矢迫は無造作に積まれた本の一番奥にある本を指差していた。圭呂は本の山を崩さないようにそっとその本をとり、矢迫に渡した。矢迫は本を受け取ると、それをパラパラとめくり始めた。本の真ん中ほどのところに封筒が挟まっていた。矢迫はそれを取ると圭呂に渡した。
「これは?」
「みれば分かる。」
圭呂は封筒をあけ中に入っていたものを取り出した。地図のようなものだった。
随分古い。五箇所に×印があった。
「鍵の中に特殊な力を持ったものがある。分かるか?」
圭呂はしばらく考えた。
「五大鍵!」
「そうだ。それは古代大戦のときの五大鍵の位置を示した地図だ。」

《第九章》完

《第十章》

矢迫は圭呂を奥にあった図書館のような部屋に案内した。そして、奥の方から随分古びた書類を取ってきた。書類には『五大鍵』と書かれている。
「五大鍵、古代大戦時、戦争を終結させるため、レヴントが創ったもの。しかし、その強力すぎる力は逆に彼らを封じるための力と化してしまった。」
書類の一枚目に書いてあった言葉を矢迫は読み上げた。そして、近くの本棚から、一冊の本を取り出した。そして、本の中ほどのページを開き、ゆっくりと読み上げた。
「我ら、この大戦を終結させるべく、五つの巨大な力を創造せん。一つは大いなる風、雷。天より与えられしその力を得るは強大な魔力の持ち主なり。一つは母なる地、炎。大地の恩寵を受けるのは必殺の一撃を心得し者なり。一つは遥かなる水、冷。味方を癒し、敵を凍らせしその力を得るは、大いなる心の持ち主なり。一つは屈強なる砕、滅。いかなる敵をもたたき伏せるは暗黒に身を沈めし者なり。一つは未知なる時、空。その力はいかなるものも無に帰す。心得しは。」
そこまで読み、矢迫は本を閉じた。
「これが五大鍵の伝説だ。無論、ここで終わりではない。時空の鍵については何ひとつ明かされていない。」
矢迫はそれ以上話す気はないようだった。足早にその部屋を出て行き圭呂がついてこようとした瞬間、別の本と剣と紙切れを持ってきた。矢迫は何も言わず、紙切れを広げた。地図のようだった。ハルマンの本部、高楼者の本部、レイヴンハート、この村(ヴィジニムと書かれている)、そして、何も書かれていない場所に×印がつけられていた。矢迫はズボンのポケットから、ペンを取り出した。そして、×印をつなぎ、四角形をつくり、対角線を引いていった。そして、その中心に丸印をつけた。
「ここがお前が今から行く村だ。森の中にある。そこで術を学べ。それから、十剣はあまり使うな。」
矢迫はそういうと、持ってきた剣を圭呂にわたした。
「これは?」
「風迅牙龍。きみの祖父のものだ。」
「僕の祖父?」
「行けば分かる。そのうちな。」
二人はそれ以上、言葉を交わさなかった。圭呂は宿にもどり、すぐに寝た。明日の朝早く出るつもりだった。この村は何かがおかしい気がした。一言も喋らない店主や、賑わいのない商店街。それも、行けばそのうち分かるのだろうか?そんなことを考えているうちに圭呂は寝ていた。
翌朝、圭呂は予定通り、村を出た。西にまっすぐ進んだ。ひたすら、振り向かずに。1時間ほど歩いていると、前方に森が見えてきた。かなり草木が生い茂っている。森のすぐ手前まで来ると、それはいっそう深く感じられた。先が見えない。「本当にこんなところに村があるのか?」そんなことを考えつつ、圭呂は森に足を踏み入れた。一歩森にはいると、そこは別世界だった。不自然なほどに生い茂った草木。しかし、生物の気配は感じられない。水の流れる音が聞こえた。近くに川があるのかもしれないと思って行ってみるとそこは真っ黒な川だった。匂いはない。そのとき、人の気配がした。圭呂はすぐに後ろを振り向いた。圭呂は度肝を抜かれた。そこには、一人の少女が歩いていた。圭呂は呼びかけたが、少女は無視して奥へと進んでいった。圭呂はすぐに追いかけた。しかし、すぐに見失ってしまった。仕方なく、圭呂は川のところに戻った。川沿いにずっと歩いていった。もしかしたら、村の人々はこの川から水をひいているかもしれない。圭呂はそう思っていた。そして、その予想通り、10分ほど歩いていると、広い場所に出た。子供が何人かいる。走り回っていた。道があったので、圭呂はその道沿いに歩いていった。

《第十章》完
2006/06/25(Sun)21:43:34 公開 / じゃがー
■この作品の著作権はじゃがーさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
随分更新が遅れてしまってスミマセン。
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