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『二人で一つ - 後編(訂正)』 作者:丸のうち凡 / リアル・現代 お笑い
全角4178.5文字
容量8357 bytes
原稿用紙約14.75枚
 前回のあらすじ、未来から来た山田正一は時間の設定を間違えてここに来た。あらすじ、終わり。
「僕は科学者になった君だ」なんて、そんな急に言われても急展開過ぎて困る。
ただ、ボクがこのとき思ったのはさっきっからカタカナのボクと漢字の僕をごちゃまぜに言っているので、そろそろ頭がこんがらがる頃だろう。
そこで、こうしようと思う。
カタカナのボクはそのままボクで、漢字の僕は山田にしよう。
「じゃあ、本当は一時間前に戻りたかった…そういうことだね?」
「ああ、そうなんだ。…て、ことで過去の僕にお願いがあります」
「‥なに?(なんか、落ち込んでる暇なくなってきた)」
本当は川沿いの原っぱでしばらく独りになりたかったのに、未来から来た自分まで着ちゃったから落ち込んでる暇はないと思った。
「ついでだから、君のってか僕の家に行きたいんですよ。壊れたタイムマシーンを直さないといけないし…そのためにはいろいろやり直さないといけないし、さ。てことで直るまで、いいでしょ? 僕くん」
「…僕くん、て‥あのね、ボクはあなたを山田くんって呼ぶから未来の僕はボクのことを正一(まさいち)って呼んでよ。そうすれば、ごっちゃにならないでしょ?」
正直、今のボクは少し疲れました。
ボクは未来の自分がこんなにしつこく、物事を言うのかと思うと、胸が痛いです。
後々、川沿いの原っぱに立ち寄るんじゃなかった。早く帰って、家で自習してれば良かった。
そんなことを思うようになってきた。
山田くん。ボクにお茶、一杯。
一応、言っておくけど断じてこれは笑○の山田くんではない。
「そろそろ、帰ろ。疲れてきた‥」
「おっ、僕いいこというなー。そんじゃ、帰りまひょ」
カラスの群れがオレンジ色の中で、飛んでいるのを見送りながらボクは大きな山田の手に繋がれて、オレンジ色の中を歩き出した。

* * *
そして、着いてしまった。
ボクと山田は今、自宅前で突っ立っている。
本当はボクは山田を川沿いの原っぱに置いてけぼりにしようかと思ったのだが、それはそれでなんか、この先が思いやられるのでボクは山田を自宅に仕方なくつれて帰った。
ボクは山田と共に帰宅した。
「お母さん、ただいまー。‥あれ?」
「ん? どうした、僕」
「…だから、僕じゃないっての。正一なの。じゃなくて、お母さん? 居ないのー?」
玄関先から大声で叫ぶものの返事がない。
家の中は真っ暗で、水の漏れる音だけがかすかに響いていた。
「なんだ、まだ僕の母さんは仕事についているのか? なあ」
「あ、え‥。そうだけど…」
「なーんだ、結局会えたのはガキんちょの俺で、母さんには会えないのかー。ちぇー」
山田は両腕を顔より上に持ってきて、頭の後ろで腕組みをするとつまらなそうにボクを見下ろして、いったん顔を上に上げて家の周りを目だけでキョロキョロしはじめた。
小声で「狭ぇなー」と文句を呟いたり「変わってねぇなー」などと言ってるなぁ。と思ってたらいつの間にかボクはまだ玄関で、山田は家の中に入っていた。
「てか、ボク! 『俺』って、ちょっと待て。さっきまでの『僕』はどうした、『僕』は!?」
「…ん〜? いいだろ、別に。時代は変わるモンなんだよー。」
ボクは出来るだけお母さんが家に帰宅する前に何とか山田をどこか別のところ、場所に隠そうと考えていたのだが、次のインターホンベルが最後のベルとなった。

ピン ボーン

「…えっ、‥ど、どちらさまで…?」

なぜだろう。
心臓がバクバク言っていた。

「お母さんよ、正一、そこに居るんなら開けてちょうだいな」

ウガーーッ!??
お、おかっ、お母さん!??
どうしよう、どうしよう。

どう、説明しよう!? ←いつ、ばれてもいいように。

急展開で、なおかつ信じがたい言い回しかもしれないけど、この人は未来からやってきたボクなんだよ。にこり。

なんて、説明しても信じてくれなさそうだし…。
本当にどうしよう、うわーーっ!?

「誰かそこに居るの?」
「えっ!?‥ぁ、いや」
イッツ・バット・タイミング。
お母さんが買い物かなにかから帰ってきてしまった。
ボクは焦って、山田は喜んで、玄関の前で固まっていた。
「(お母さん、今 入ってきちゃ駄目だーっ。お母さーーんっ、いやーっ)」
「(母さんか!? 母さん! 母さん、母さん…入ってきてっ!!)」
二人のボクが矛盾していた。

「あら、鍵開いてるわ」

一人は焦って、冷や汗がだらだら落ちている。
「(いやぁーーッッッ!!!)」
もう一人は里帰りでもしてきたような気分で興奮している。
ある意味では里帰り。
「(よさ 来いィーーーーッッ!!!)」

ギィ…
 ‥ガッチャ ....

ドアが徐々に開いていく、ボクはもうどうしてよいのか解らず、ただただ唖然と開くドアを前に玄関に居た。
「…・。なんだ、過去の僕はそんなだったか?」
ボクは一瞬、時が止まったように思えた。
山田が言葉を発したとほぼ、同時に

なんでだろう。

不思議な矛盾がボクのなかを通る。

辺りがシン‥と静まり返り
今までドギマギしていたボクの心も静まり

静まり というか、止まった。

そう、止まったのだ。

振り返りきったボクの前に居るはずの山田が居なかった。
「あれ? …山田、く‥ッ!?」
山田が居ないと思って、自分で上手く隠れたのだろうと心をなでおろし、再びドアのほうに目をやろうと振り返った途端、ボクの身体は一瞬にして浮いた。

ボクは誰かにバッと、勢いよく持ち上げられ
そして、軽々と飛んだ。
それはまるで、鳥のように。
月夜に照らされた屋根屋根を飛び越えながら通過して行くのが今、ボクの眼に映っている。
月光が映り出した影がボクに教えてくれた。
自分がかの有名なネズミ小僧にでもさらわれたような。
実際にはない経験なのだが、そんな想像をしながらボクはゆっくりとまぶたを閉じた。
そして、何分か眠っていたボクはゆっくりと顔を上げて、起き開けの目をこすった。
「なーに、ボケッとしてるんだよ? 正一、起きろ」
想像に浸って、なおかつ長い夢を見ていたボクは山田の声に起こされた。

そうだよね。

普通の人間が、屋根を越えて…
それで、散歩。
なんて、ね…。

「…ボケッとなんか、してないよ。山田くん今ボクね、山田が飛んでる夢を見たんだよ、有りえないよね? あはは」
「…ぷっ、…・ぷははははっ! おまえ、これが夢か! あはっ、それは面白い冗談だぜ」
「…あははっ、‥はっ …・・え?」
よくよく自分の今の姿勢を見たら、ボクは今、山田の片腕に巻かれていた。
そして、飛ぶ山田の足元には屋根屋根、そして山田の背景(バック)には蒼白い月明かりがあった。
夢かと思っていたのが、本当になっていた。
「(冗談、でしょ…? 冗談だと誰か言ってよ‥)」

 普通の人間が、
   飛んでたのです。

 屋根屋根を!

まるで犬○叉だ。
てことはボクはか○め?

あまり運動は得意でないボクは将来こんな超人業を身につけるのか。
なんか、今日はありえない一日だったな。
あ、後でお母さんに電話しなくちゃな。

ボクは今日一日、一回もまともな人間と会話が出来てない。
そう思ったのでした。
月夜が放つ一筋の光が逆光となってあの時、初めて過去と未来の『ぼく』が川沿いの原っぱで出合ったときと同じようによくは見えなかったが、笑っていた。
「ははっ… じゃ、どうします? このまま、夜のお散歩。とでも行きますか?」
「…あ、うん(でも、)」
二人の『ぼく』は蒼白い月明かりに照らされながら屋根屋根をまた軽々飛び越えて、その日の夜、散歩を楽しんだ。

「(でも、ボク‥高所恐怖症、なんですけど…)」

未来のボクは科学者になっていた。超人にもなっていた。
そして、高所恐怖症も消えていたのでした。

多分。



------- その後 ----------

散歩を楽しんだ後、ボクはちゃんと家に電話しました。
ボクはお母さんに何も言わずに家から逃走(?)したことを電話で謝りました。
「お母さん、御免なさい。‥さっきは」

と、謝ったのはいいんだけど、お母さんは え、そうだったの? という口調でなぜだかは解りませんが「まぁ、…お疲れ様」と言ってました。
ボクはお母さんの言葉にまだ言い出そうとしていたのだが、もう既に通話終了になっていた。
そして、なにもなかったかのようにボクは通話をきる。

先ほどの『鳥になった? 逃走事件』も、山田が空飛んだことも…何一つとしてお母さんの脳内になかった。
まぁ、のこってたは残ってたで大騒動になるところだったけど良かったのかもしれない。

「お母さんにまったく記憶がない…どうして?」
ボクは山田に聞いた。
山田は「感謝しろよ」と一言だけ呟いただけで、それ以外は何も言ってくれなかった。

ただ、ボクと山田が自宅に帰る途中にある川沿いの原っぱの横を通ったとき山田がボクに向かって笑っていた。

ボクは少し、疲れたようだ。


 眠 り た い … 。



「じゃ、…達者でな。‥過去の僕…」




なんて、言ってたんだろう。



ボクは一瞬、暖かい光に身体を包み込まれたような感覚を覚えた。


だが、感覚を覚えて直ぐのこと



ぼんやりとした 暗闇の中



全体が白い服を着た人がボクの前にたっていた。



「   ‥でな。   の僕…」




   でも、



一体、誰だったんだろう…?




ボクが再び目を覚ましたとき、ボクの目に飛び込んできたのはお母さんの笑顔、ではなく知らない中年の小父さんと散歩用の紐の付いた首輪をした犬が一匹、ボクの方を見ていた。
ボクはいつもと寝ている感覚が違うと気付きはっとして周りを見回してみた。

すると、どういうことか。
自分は川沿いの原っぱで倒れこんでいたのだ。

「(…あれ? ボク、ここで何をしてるんだろう…)」

あ、そうか。

ボク、あのまま寝ちゃったんだ…。

に、してもリアルで超ロングな夢を見たもんだなぁ。

ボク、空飛んでたし…。


はい、竹コ●ター!

なーんてね。


ボクは身体をいったん起こし、起こして直ぐにズキンと痛む額を両手で押さえそのまま蹲った。
そして、ボクはなにかを思い出そうとした。
でも、自分はなにを思い出そうとしているのか‥それが解らなかった。



今まで誰かと話していたような…

長い夢を見ていたような‥ そんな感じだった。

2005/08/26(Fri)00:11:29 公開 / 丸のうち凡
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■作者からのメッセージ
一応、物語はここで〆させていただきます。
訂正等有りましたら、また付け足したり減ったりさせますんで、指摘のほうよろしくお願いします。
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