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『カードパニック 』 作者:ウィルガ / 未分類 未分類
全角6108.5文字
容量12217 bytes
原稿用紙約19.9枚
 キーンコーンカーン
 ホームルームが終わり、辺りがざわざわし始めると俺は机の上にうなだれていた。
「どうした、京一。」
 俺に声をかけてきたこいつの名前は笹木 潤一、同じ一がつくとかでなにかと話しかけてくる。そうそう、ちなみに俺の名前は水沢 京一っていう名前だ。歳は十六の高校一年、で俺もこいつのことは、好きでよくつるんでいる。
「このまえのテストの成績が悪くってよ〜、家庭教師つけられそうなんだよ」
「はっはっはっはっ。あたりめーだ、5教科オール四〇点台じゃね〜」
「うるせ〜な、おまえだって同じようなもんじゃね〜か、っていうかなんで塾行けとかいわれね〜 んだよ」
「まっ俺はうまくやってっから。で、おまえど〜すんだよ」
「なにが?」
「なにが?じゃね〜よ、家庭教師、つけられそうなんだろ?」
「ああ、まあ、すこし勉強でもするさ」
「おおっ、いいこころがけだ。がんばれがんばれ」
「てめ〜ひとごとだと思いやがって〜……おっ、もうこんな時間か、帰ろ〜ぜ」
「ああ」そして二人は鞄を手に、歩き始めた。
家に帰ると母さんが笑顔で出迎え、そしてこういった。
「京一、これはなにかしら?」
 母さんが、手に持っていたのはベッドの下に隠したはずの俺の悲惨な点数のテストだった。
「あっ……」
 あまりの唐突な事に声もでなかった。
「あっ、じゃないわよなによこの点数は〜。久々にあなたの部屋、掃除したらたくさん出てきたわ よ」
「いや、あの〜……」マズイ、久々に本気で怒ってる。
「やっぱり、家庭教師とかつけたほうがいいかしら?」
「ごめん、母さん。次、次がんばるからさ〜」俺は顔の前に手を合わせ、懇願した。
「あなたの〔次〕は聞き飽きたのよ。今度ばかりは許しません」
 そう言うと母さんは台所へと戻っていった。 俺は「はぁ」とため息をついて二階の自分の部屋へとあがり、ベッドへと倒れこんだ。  

 次の日、俺は落ち込みながら学校へと向かった。すると、後ろから走ってくる足音がきこえた。 その正体は、考えるまでもなく潤一だった。
「よう、大将。景気悪そうな顔してんねぇ、どうしたぃ?」
 俺はあっけらかんとしている潤一が羨ましかった。
「実はよう、ついに家庭教師つけられることになってさ、ったく、やってらんねぇよ」
「はっはっはっは、ついにやったか?はっはっはっは」
 潤一はそう言って道端であるにもかかわらず笑い、転げまわった。
「うるせ〜よ、お前だってつけられんじゃね〜か?」
「いや、それはないね」
 キッパリと言い放ち、そう断言する潤一の自信がどこからくるか知りたかった。
「で?どうよ」
「いや、やるしかないだろ?こうなったら」
「ちげ〜よ、今日のテストだよ、勉強したのかよ?」
「あっ」
 俺は昨日、ショックが大きくてそのまま寝てしまっていたのだ。 
「やっぱりな、そんな事だと思ったぜ」
 そう言うと潤一はカバンの中をごそごそとあさり一枚の紙を取り出し、俺の前へ出した。
「ほれ、今日のテストの要点をまとめたノートのコピーだ、感謝しろよ」
 その時ばかりは潤一が、神様のように見えた。
「お〜、マジか、夢じゃなかろうか。サンキュ」
 そう言いつつ潤一の手から、その紙を取ろうとした、その時。潤一の手が俺の前へニュッと伸びてきた。すると、潤一はこう言いやがった。
「千円。いや〜安いもんだよな、赤点に比べればな〜」言いながら、やれやれというポーズをしている潤一。
  一瞬、この悪魔のような馬鹿を殴ろうとも思ったが、赤点に比べれば、という言葉に負け渋々財布を出し千円を支払い、学校へと歩き出した。
「まいどあり〜、はっ、やべっ」
 そう言うと、いきなり走り出し、俺に向かって、言った。
「遅刻すんぞ〜」
 その言葉が言い終わるが早いか、校門が閉まった。
「もっと早く言いやがれ、馬鹿野郎〜〜」
 俺は地面にカバンを叩きつけた。あとに残ったのは見事に出し抜かれたバカと、そのバカの叫びだけだった。

 キーンコーンカーンコーン
「ふ〜」
 そのチャイムと同時に俺は机の上に突っ伏した。そして、頭の中はあのクソ野郎への殺意でいっぱいだった。何もそのはず、ノートに書いていたのはテストに出るのと違う内容だったからだ。すると、タイミングを見計らったように潤一が現れた。
「よ、よう、テストどうだった?」 俺は、満面の笑みでそのクソ野郎を迎えてやった。
「ありがとう、潤一君。君のおかげでテストは満点だ〜〜(棒読み)」
「そ、そうか?いやぁ、照れるなぁ(再び棒読み)」
 そして、つかつかと歩み寄った。それと同時に潤一も同じスピードで後ずさり始めた。
「やだなぁ、どうして逃げるんだい?(棒読み)」
「いやぁ、ちょっと、用を思い出してね(やっぱり棒読み)」
 そうこうしているうちに、ついに潤一は壁にぶつかり、おそるおそる俺の顔を見上げた。
「ふふっ、やっとつかまえた、まい すぃ〜と えんじぇる」
 心底嬉しそうに満面の笑顔で俺は言った、潤一から見たらまるで悪魔のようだっただろう。 潤 一の顔に汗がだらだらと流れ始めた。
「いや、これにはな、事情というものが……」
「潤一く〜ん、問答無用って言葉知ってる?」
「いやぁ、僕バカだから知らないなぁ〜(しつこいほど棒読み)」
その刹那、俺の動きは止まった。そして、だんだんと俺の顔は天使から悪魔へとトランスフォームしていった。
「死んでください♪」
「いや、ちょっ、待っ、うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」
俺は、問答無用でボコボコにしてやり、教室に潤一の悲鳴が響いた。

 俺はその日、力なくうなだれ、自分の部屋へと向かった。 部屋に戻った俺は、やる気もなしにテキストを開き、勉強を始めた。しかし、数十分もやらないうちにテキストを閉じ、カバンの中へと突っ込んで、ベッドへと倒れこんだ。
「はぁ〜〜、やってらんねえよ」
 ふと、部屋のカレンダーを見ると家庭教師がくるのは五日後だった。そして、家庭教師に隣でガミガミ言われながら机で勉強している自分の姿を想像し、嫌気がさした。
「はぁ〜、五日後、かぁ」と、いいながら俺はそのまま眠りに落ちていった。

 第一章
(はぁっ、はぁっ、はぁっ、助けて、誰か、助けて)
 俺は、逃げていた。何から?闇から。自分を覆う、漆黒の闇から、ただ、逃げていた。
 俺は、乞うた。何を?助けを。決してくることの無い、助けを。
 俺は、呪った。誰を?自分自身を。そう、自分自身の非力さを。
 俺は、護りたかった。誰を?彼女を。そう、この世で最も大切な、彼女を。
 そして、目が覚めた。
「……変な夢、だったな。しかも、泣いてるし、俺」
 そして、ふと、時計を見た。八時だった。
「っやっべ、カンペキ遅刻じゃん」
 俺はあわてて着替え、下に降りた。すると、予想もしない言葉が俺を迎えた。
「あら京一、今日は早いのね。早速、気合いを入れ始めたのかしら?」
「えっ、だって、遅刻じゃ……」
「何言ってるの? 今はまだ七時よ」
「えっ」そして二階へ行き、時計を見てみると、電池が切れていたらしい。
「なんだよあせらせやがって」
 そして、ふと、思い立った。彼女?俺に彼女なんて昔も今もいない。しかも最も大切な、だって?あの夢はいったい?
「はん、ど〜せ夢だろ。何を深く考え込んでんだ?」
 俺はいきなりばかばかしくなり、家を出た。すると、すぐに潤一に会った。そして潤一は驚きからかうように話しかけてきた。
「おいおい、どうしたんだよ、この遅刻常習犯が。こりゃ〜槍でもふるか〜?」
「そりゃあ、こっちのセリフだ、この遅刻犯罪者が」俺も負けじと言い返した。
「なにぃ〜、てめえ、今日こそ決着つけてやってもいいんだぜ」と、潤一が足で間合いをはかり始めた。
「おう、上等じゃね〜か、やれるもんならな」すると、二人を険悪なムードが包み込んだ……のも一瞬だけだった。そして、潤一はにやっと笑うと、学校へ走り出した。
「なっ、てめえ」俺もあわてて追った。
「ふん、口ほどにもねえな〜、京一君よぉ〜」そう、俺達の勝負はいつもこれだった。ま、簡単に言えば学校までの競争だ。潤一が不意をつくのもいつものことだった。あせる必要は無い。なぜなら……。
「ふうっ、到〜着。おいおい、いきがっといてそれかい? 潤一君♪」
 俺は振り返り、後方三十メートル先の潤一に言った。
「はあっ、はあっ。へっ、今日は遊んでやっただけだぜ。到着っと」
「おかしいな〜、それ、前にも聞いた覚えが……あれれ? その息切れは何だろう? 潤一君」
「うるせえ、ちょっとそこでむせたんだよ」  
 ここまでくれば分かったと思うが、潤一は今まで俺に勝った事が無いのだった。  そして、潤一のさらに後ろから笑い声が聞こえた。
「ふふふ、おはようございます。今日も朝から元気ですね」 
「はいっ、元気です。今日もこいつを負かしてやりましたとも」  
 さっきの疲れもどこへやら、早速、潤一がしゃべり始めた。
「まったく、こいつの足の遅さには参りますね、まさにウサギとカメですよ」
「カメはお前だろ、このミドリガメ」
「このヤロウ、カメに失礼だろ」
「お前、自分で言ってて悲しくね〜か?」  
「うん、実は少し…っておい」  
 そして、彼女はまた、くすくすと笑った。そうそう、彼女の名前は佐上優、俺達と同じクラスだ。だが、今でも他人行儀…もとい礼儀正しい。文芸部に所属しており、物静かなタイプである。
「ふふ、二人の日常って、まるでコントか何かのようですよね」
「そうですか? いや〜、照れるな〜」
「ほめられてねぇよ、バカ」
「なんだと〜」
 そのやり取りを聞き、彼女はまた、くすくすと笑った。
 そうこうしている内に、俺達は教室に着いた。そして、十数分経つと先生来て喋り始めた。
「さて、今日の予定は……ん?」
(おい、見ろよ、あいつ髪型変えてんぜ。似合ってねぇし。くくくくっ)
(うるせえんだよ、先生に聞こえんだろうが。くくくっ)
 しかし、バッチリ聞こえていたようで、先生はこめかみをぴくぴくさせていた。
「水沢ぁ、笹木ぃ、今回は何がいい?」
 俺達は同時にギクリとした
「先生は、この頃お前達への罰を考えるのが楽しみでな」
 そう言うと、先生は手帳のような物を開き、すぐに閉じた。
「いや、今回はやめておこう」教室がざわざわし始めた。それもそうだろう、なにせ、毎日この「罰」を受けていたのだから。そして、先生はおもむろに話し始めた。
「なぜなら、今日をもってここの担当を変えられることになってな、おまえらともこれでおさらばするって事だ」もちろん、誰より驚いたのは俺達だった。
「ちょっと待ってくださいよ、先生がいなくなったら誰が俺達の面倒見るんですか?」
「勝手に俺「達」とか言ってんじゃねえよ。この野郎」
「だまらっしゃい(死語)、大体なんで先生がいつまでもおまえらの面倒を見なくちゃならんのだ?」
「いやいや、先生までおまえ「ら」って……」
「まあ、とにかく、今度の先生には手間をかけさせるなよ」
 そう言うと、先生は少し笑って教室を去った。するとすぐに潤一は机の上にうなだれた。
「あ〜あ、せ〜っかく面白い先生だったのによ〜、なぁ、京一?」
「俺に振るな、大体、面倒かけてたのはおまえだけだぜ?」
「何をおっしゃるやら、一緒に戦地をくぐり抜けた仲じゃないですか〜」と、潤一は馴れ馴れしく肩をくんできた。
「全部が自爆したがな」
「ふ…ふん、まぁいい、授業はじまるぜ」
 ちょうどその時、先生が入ってきて授業を始めた。
 俺はすぐに授業に飽き、顔を窓の方に向け、外を眺めた。
 そして、少しボ〜っとしている間に今朝の夢のことが気にかかった。
 そういえば、あの夢に出てきた娘は誰だったんだろう?朝はそれほど気にしなかったが、今、じっくりと考えてみると少しひっかかった。どうせ夢だ、と言ってしまえばそれまでだが、あの夢はなにかがおかしかった。そうして、考えていても答えは出ず、気がつけば学校が終わっていた。
「お〜い京一〜、帰ろ〜ぜ〜……って、どした?」潤一が俺の顔を覗き込んだ。
「ん?ああ、なんでもね〜よ。行こ〜ぜ」
 そうして、いつものように帰路に着いた俺たちだったが、その日は何かがおかしかった。
「……でよぉ〜、ん、どうした京一?」
「おい潤一、気付いてるか?」俺は限りなく小さい声で潤一に尋ねた。
 すると潤一は、すっと真面目な顔になり、言った。
「ああ、気付いてるぜ……あの前の娘だろ。かなりレベル高ぇよな」
 この発言後、0・2秒で力の限り殴ってやった。
「痛って〜、なんだよ〜何も殴ることね〜じゃんよ〜」と、潤一は涙目でうったえた。
「うるせぇ、人が真面目に言ってんのによ〜」
「ん? じゃあ、なんなんだよ?」潤一はキョトンとしており、本当に何の事か分からない様だった。
「いや、もういいわ」
 俺は飽きれながら言った。
そう、俺が気付いていた気配とは、俺達のすぐ後ろの影だった。俺達を誰かが尾行していたのだった。
(一体誰なんだ? 誰かに尾行される覚えなんてね〜ぞ。あるとしたら……)
 俺は潤一の方を向きさりげない感じで聞いてみた。
「なあ、おまえさ、人に恨まれたりするような事した?」
「ん? なんだいきなり。ふむ、そうだなあやっぱ俺って罪作りな男だから」そしていきなりニヤニヤと笑い始めた。
(そうか、決まったな。後ろの奴の狙いはこのバカだ。よし、じゃあ黙って死んでもらおう)
「おっと、じゃあこの辺で。じゃあな、京一」

 あれから十分ほどたったんだが……なんで俺のほうについて来るんだ?あんなバレバレな尾行で。そして俺は少し考え、ある事を思いついた。そして、それを実行に移そうと足早に角を曲がり、振り返って待った。(さあ、出てきやがれ、尾行犯め)すると案の定のこのこと出てきやがった。……俺達は、二人とも驚いた顔をした。まあ、あっちが驚いたのは無理もないだろう、尾行している相手に罠にはめられたのだから。しかし、俺のほうも予想外だった。なんと俺を尾行していたやつが……きれいだったんだ、それもものすごく。歳は十四・五くらいだろう。なんというか、人形のようだった。目鼻は整っていて、髪の毛は背中と腰の間くらいまであった。それに、なぜか顔を赤らめ、手にしている妙な紙と俺を見比べていた。俺がしばらくその子を見ていると、その子は口を開き、言った。
「な、なによ」
「いや、なんで俺を尾けてたのかな〜ってさ?」
「……お前には関係無い」いきなり、「お前」ときたもんだ。
「いや、俺が尾けられてたんだから知る権利くらいあるんじゃないか?」
「ない」彼女はきっぱりと言った。
「はっきり言うなぁ」俺は肩をすくめてみせた。
「う、うるさい」
 そう言うと、少女は足早に去っていった。
「なんだったんだ?」俺は一人、取り残された。
 それが、彼女とのファーストコンタクトだった。
2005/06/28(Tue)21:35:12 公開 / ウィルガ
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この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
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