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『昔の友人は変わっていた。《 改装 》』 作者:D-99 / 未分類
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私、この春やっとのことで就職が決まり、ようやく就職先にも馴染めてきた新米社員です。
 いつも行き帰り通る東口から、駅の改札口を出て、西武線に乗り換える前、ホーム入り口の階段前で偶然昔の友人に会った。
 「あっ、あははっ…嘉喩ちゃん久しぶり! 元気してた?」
 「‥ったりめぇでしょ? …あたぢをなんらと思ってるの…」
よく見たら友人は酔っぱらいのオッサンみたいなスタイルだった。
頭にネクタイ巻き、とまではいかないが、頭にネックレスを巻いていたのだった。
友人曰く「今日は自棄酒だ!」らしい。
 今日は、ということは毎日飲んでるのか。この人は。
久々に合った友人の顔は酔っ払っていた。私は友人が酒好きなのだと初めて知った。
昔の嘉喩ちゃんはそんなに目立たない子で、どっちかっていうと物静かなほうだった。
だけど、今見てみたらセクシーで人の目を惹きつけるような美しさを持ちあわせていた。
昔は当然、未成年でしたのでお酒は飲んでいませんでしたよ。

ホームに向かうくだり階段を私と嘉喩は下った。
西武線が来るまでの少しの間、ホームにあるベンチに腰を下ろして、私は嘉喩と学生時代の思い出話に花を咲かせていた。
 「…でさぁ、みんな結婚しちゃって‥。あぁっ、飛(あす)ぅーカナシィーッ!」
嘉喩は勢いよく私の腰に体当たり。
今の嘉喩の感じだと、かなり酔っているようだ。
私はそのまま勢いに押されて嘉喩の反対側に倒れこんでしまった。
これが「攻め」と「受け」の…というのはおいといて、
「へぇ、そっかぁ〜。みんな結婚したんだぁ。てゆうか、新婚でしょ?」
「嗚呼ッ!! おいらも子宝ほんしぃーーっ!!!」
 「あ〜あぁ‥‥うんうん。‥よしよし」
悲しむ嘉喩の頭を軽くなでてやった。 ‥が、
「気安く触ってんじゃねぇぞ、ゴルァ〜!!」
「ひぇっ!?」
キレ出した。
 慰めのつもりだったのに…。
急にキレ出した嘉喩は頭に乗っかった私の手を払ったのだ。
私はキレた友を前に唖然としていた。そうするしかなかった。

キレだしてから30分間ずっと怒鳴り散らしたり、泣いたり、笑ったり、赤ちゃんみたいになったり…
 いろいろあった。

まず最初に、嘉喩は私に泣きならが語り始めた。
「今なぁ、おみゃぁの夫さんぅちの会社に居るんよぉー…にゃははっ」
そう、嘉喩の会社には確かに私の夫(になる予定の男性)がいる。
その男性は私が小学校6年生の頃「大人になったら私をあなたの夫にしてください」と告白をした人だ。
 そういえば、あの人は元気にしているだろうか?
「お、夫ってまだ決まったわけじゃ…」
私は恥ずかしげに笑った。
嘉喩はその後も夫(未定)のことについて色々語ってくれた。
会社を辞めて現在中華屋を営んでいることや八百屋によく出現すること、彼が猫アレルギーなんだということ。
 そして、お次は「会社と自分の関係」について語ってくれた。
上司の村田が部下の山口が好きで告白をしようと頑張っている。
そんな村田にライバル心を持つ新米社員の跡部という社員がいたり、てゆうか、恋愛関係?
「そんでやたら‥ヒック…じょーちぐぁ、うざくっちぇ〜……せやから、うちぃー‥うちぃ‥」
上司に手を出した話もしてくれた。
「あ〜‥。よしよし」
「殴りこんだ、蹴り入れた、タコ殴りしたぁ‥」
てゆうか、暴力行為?
そして、事態はヤバイ展開となり調子にのった嘉喩はこんなことまで口にした。
「そんで、うちぃ、うさい上司に○○して××したんやぁ〜〜っ!!!」
「でぇっ!?‥ァ、いや、…ヤバイでしょ、それは‥‥」
私は一瞬にして顔を赤らめた。
酔ってると人は人格を変えたり、やばい事をするというがそれは本当だった。
嘉喩は座っていたベンチから突然立ち上がり、ホームの黄色い線の内側まで行った。
と思いきや、友人は暴れ出した。
それはもう「これでも、くらえっ」とでもいいだしそうな勢いで、ホームの中にある禁煙所の吸殻入れを蹴り飛ばし、次に見知らぬよそのオッちゃんに喧嘩を売りに出たり、自分より小さい子供に泣き喚きながら、すがりついて「うぢのご(子)はおらんが〜〜っ」といったりしては次々と問題を増やしていった。てゆうか、自由奔放?
そして問題が増えるたびに私はひたすら平身低頭して謝るほかなかった。

その後、ホームの放送で『所沢〜、所沢〜。お降りのさいは足元に十分お気をつけ下さい』
なんとも馴染み深い言葉がホーム全体に響くころ、一気に人の波は動き出す。

結局、私たちはまだホームに居た。つまり、「波」に取り残されたのだ。
友人は西武線池袋行きがきてもまだ、よく駅にいる酒臭いオッサンが大声で意味不明な言葉を発していたり、意味ありげな、でも怪しい言葉を発しているような感じで暴れていたのだ。
そのため、私は暴れ馬と化した嘉喩の気を静めるのに一生懸命になっていて、…気付いたら次々と波は通り過ぎてしまったのです。
 何回も今日は「波」を見た気がする…。

気付いたら、もう時刻は深夜の12時でした。
電車があるか、ないか、そのまま野宿(?)か… まあ、私は学生なのでまだ解りませんが。

 彼女達がホームを無事、出れたのかはまた別のお話で…。

昔の友人は変わっていた。
昔は物静かで、あまり人前には出ない女の子だった。
 久々にあった友人を見て思ったことは今の彼女に「物静か」の「も」の字のカケラも残っていない。
そう感じたのだ。
2005/06/03(Fri)20:43:40 公開 / D-99
■この作品の著作権はD-99 さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
こんばんは、最後から2行目にある『まあ、私は学生なのでまだ解りませんが。』
本当です。作者の本音です。
前回D-99の「D」が半角になってしまいましたが
正しくは全角のほうです。
お手数かけました;
これで、この作品を直すのもはや3回目ぐらいです;;
みなさまのアドバイスを基にしてみましたが…
どうでしょうか?
また、気になる点がありましたらどしどしいってください。
改善していきますので‥‥。
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