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『夢遊』 作者:輩藁 唄 / 未分類
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原稿用紙約枚
見る物全て馬鹿に見える。
頭が良くなった訳じゃ無いと思う。
自分すら馬鹿に見えるから。

働く僕等を見ていると、こめかみの辺りがやたらと傷む。
この痛みは、僕等のあの顔よりもよっぽどリアルに伝わって来る。どちらを信じるかなんて決まっている。

とは言っても、僕等の生きている世界では、その、嘘の無い痛みよりも、誰かの愛想笑いの方が大事な事は知っている。
僕のこめかみには、辛い思いをさせなければいけない。

それを労わる為に、良い方法を思いついた。それは毎日やって来る。それが楽しみで僕は夜を待っている。
あっけなく晒してしまうが、夢だ。
そのこめかみの痛みのせいで、熟睡出来ないのだが、それを利用した。
真実は強く、夢の世界にさえも痛みが届き、世界に流れきる事が出来ない。
つまり、意識を残したまま僕は夢の世界に入る。
世界が違えば、誰が何をしようとも、誰にも、何も解らない。

僕はそこで、悪魔になりきった。
苛立ちの全てを吐き出した。

そういう習慣を持つようになってからは、随分こめかみの痛みもマシになった。
その御陰で僕は、なんとか歯車でいられている。
夢の中では悪魔で、現実では歯車。皆そうなのかもしれない。密かにそう思っている。

それにしても、今日見た夢は、いつも以上に凄惨な夢だった。
こめかみはもう痛まない。全ての苛立ちを発散したのだろう。

おかしい。
戻らない。
夢から、戻れない。

空を見上げると、黒が青に変わる過程色だった。
辺りを見渡すと、暗闇の不鮮明な景色が、弱い光の差し込む、見慣れた景色に変わっていた。
時期に空は、赤い液体をも映し出すだろう。

現実的な朝を迎えるこの街に、非現実的な空間が広がっている。

僕の真実は暴露された。
夢の中と、現実、違いはそれだけ。
2005/05/31(Tue)05:07:13 公開 / 輩藁 唄
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さらリと。短くてごめんね。
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