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『ずっと君を見ているよ』 作者:I / 未分類
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原稿用紙約枚
「ずっと君を見ているよ」

そう書かれた一枚の紙と、何もない部屋。
何日前から其処にいるのだろう。
三度の食事は気づくと置かれていて、トイレや風呂も初めは見られていると思うと恥ずかしく、我慢していたが、一回入り、二回入りとやっていくうちについには慣れてしまった。

何不自由ない暮らしだが、いつまでも此処にいるわけには行かない。
今まで逃げようと、色々考えてきたが無駄だった。
扉もない、窓もない、そんな部屋の壁を抜け穴がないかと叩いたり、実は床に扉がないかと調べたりしてはいつも諦めていた。


しかし、いつまでも此処にいるわけには行かないのだ。
それには変わりなかった。

今日と言う今日は出てやる!そう決意すると、いつものように腹が満たされて体力のある食後に床や壁をくまなく調べだした。

ドンドン!ドンドン!ドンドン!ドン、ドン!ドン、ドン。ドン…
壁を叩いて数時間…もしかしたら分かもしれないが嫌気が差してきた。叩く手の力が抜けかけて…いけない!今日は脱出するんだった!ハッと我に返り、首をふってからまた壁を叩いた。

それを繰り返し、今度こそ諦めそうになった瞬間。

ゴンゴン

「あれ?」思わず声に出して言ってしまった。
もう一度壁を叩く。ゴンゴン。明らかに音が違う。

抜け穴に違いない!脱出できるんだ!

歓喜の声を上げ狂ったように食事用のナイフで其処を掘り出した。

そんな日が続いて数ヶ月、先に抜け穴があると思われる部分の壁に掘った穴はだいぶ深く、大きくなっていた。

もうちょっと…もうちょっと…
そう自分を励ましては、血のにじむ手で握り締めたナイフで壁を掘った。

ガッ…。

壁である最後の部分がなくなったらしい。其処に直径二p程度の小さな黒い穴が開いた。
外からの光が降り注ぐと期待してた私には予想外だった。

とりあえず穴の先を見ようと穴に目を近づけた。

先は真っ暗だった。

外はどんな感じだろう。外に触れてみよう。私は穴を広げようと穴にナイフを突き立てた。


「ぎゃっ。」


ナイフでほじろうと思った穴から赤い液体と、卵の白身みたいなのがどろりと出てきた。
「痛いなぁ。」
穴の先から声が聞こえた。
ナイフの先をぼんやりと見る。明らかに生き物の眼球に刺さったらしかった。
暗い穴だと思っていたのが、壁の向こうの誰かの黒目だったのだろうか?
じゃああの目は…あの目の主は…ずっと…

「君を見る大切な目が片方駄目になっちゃったじゃないか。」

赤く染まった目がぐちゅりと瞬きした。

「言っただろ。ずっと君を見てるって。」
2005/05/21(Sat)00:08:31 公開 /
■この作品の著作権はIさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
グロ描写が少し入りました。すみません。

相変わらずホラーです。

アドバイスもらえると助かります。
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