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『accela 24話まで 』 作者:July / SF
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01

誰かが語りかけてくる。
「ヒトには無限の可能性がある」
 そんなことはない。私の才能は悲しいくらいに乏しい。
「努力すれば望みは叶う」
 そんなことはない。私の気力は悲しいくらいに乏しい。
「それは君が」
 なに?
「君がまだ”ヒト”ではないからだよ」
 アナタは誰?
「ワタシは・・・・・・」
そこで目が覚めた。

--------------------------------------------------------------------------------

時計を見たがまだ早い。二度寝しようと布団に潜ったが目が覚めてしまった。
たまにはいいか、そう思っていつもよりも早く学校に向かう。
教室に入ったがまだ誰もいない、なんだか不思議な感じがする。
鞄を机に置いて窓の外を見た。
校庭に誰かいる。
こんな寒い冬の朝からご苦労なことだ。大方、部活の朝練か何かだろう。
だがよく見ると彼は一人で、しかもジーパンにジャケットで立っている。
この高校は私服だが、それにしたって何かがおかしい。

その時突然、彼が走り出した。
速い。私は特にスポーツの経験は無いが、それでもはっきりと分かる程に速い。
しばらく見ていたが、ふと彼と目が合った。高橋明、クラスメートだ。
彼は驚くわけでもなく、何事もなかったかのようにまた走り始めた。
彼とは別に親しい訳ではない。むしろほとんど話したことも無い。
特に目立つというわけでもなかったし、普段なら大して気にならなかったかもしれない。
だが彼はこの二週間程、学校を休んでいた。
久しぶりに学校に来たと思ったら私服で、朝の校庭を凄い速さで走っている。
私の好奇心は少々刺激された。

その日の昼休み、彼に話しかけてみた。
「ねえ?」
 その時、彼が読んでいた本の中身が見えた。難しそうな数式が並んでいる。
「何読んでるの?」
「数学、大学の教養課程の」
 私達の高校は進学校というわけではない。可もなく不可もない平凡な高校だ。
 昼休みに数学の、しかも大学の本を読んでいる行為は充分に異質なものだ。
「数学好きなの?」
「好きになったが、それが読んでいる理由じゃあないよ」
 なんだろう、彼から感じるこの違和感は。
「じゃあなんで?」
「朝と同じだよ」
 人形のような笑顔で微笑む。
「自分の性能を試してたんだ」
その日の夜、また同じ夢を見た。

02

あれから数日がたつ。学校にいる時は大抵、彼といっしょに過ごすようになっていた。
私が色々な事を聞いて、彼がそれに答えるといった感じだ。
学校のこと、世の中のこと、彼のこと。
何を聞いても新鮮で、興味深い答が返ってきた。
けれど隣に座っていても、彼が何を考えているのかよく分からなかった。
何故彼といっしょに過ごしているのだろうか?
自分でも分からなかった。
「高橋と付き合い始めたの?」
 女友達の一人から聞かれた。周りからはそう見えるのかもしれない。
「さあ?」
 付き合っているわけではないのだろう。
 でもどういう関係なのかは、自分でも分からなかった。

それからさらに数日がたった。相変わらず彼は何を考えているのか分からない。
ただ最近になって、彼が美形に属することに気がついた。
綺麗な肌に綺麗な髪、中性的という言葉が良く似合う。
どうして今まで気が付かなかったのだろうか?
「ねえ?」
 放課後の教室で声をかけた。
「付き合ってる娘いるの?」
 女友達の質問がひっかかっていたのだろうか、我ながら唐突だなと思った。
「いないよ」
 曜日でも聞かれたみたいに、本から目をそらさずに答える。
「気になってる娘は?」
 まるで口説いてるみたいだ、そんなことを思いながら聞く。
「いないよ」
 そう即答されるかと思ったが、予想に反して返事は返ってこなかった。
代わりに本から離れた目が私を見た。
黙って何かを考えている。
「いない・・・・・・のか?」
 言葉とは対照的に、彼は真剣そのものだった。
「そうか”いなくなった”のか」
 そう呟いた彼の顔には、いつもの余裕が無い。
 そしてゆっくりと立ち上がると、用事ができたと言って一人で帰ってしまった。

教室に一人残された私は、さっきの言葉の意味を考えていた。
いないというのなら分かる。だけど、いなくなったというのはどういう意味だろう?
それにさっきの彼の顔、あれはまるで・・・
まるで何かに怯えているようだった。

03

翌日、彼は何事も無かったかのように登校してきた。
昼休みになり、いつものように話しかける。
「昨日はどうしたの?」
 結局、一晩考えたが答は出なかった。
「気がついたんだよ」
「何に?」
「君、いや君達には分からないって事に」
「どういうことよ?」
 馬鹿にされたような感じがして、少しイラつきながらたずねる。
「今の僕の見ているものが、君達には見えていないって事だよ」
 その口調はまるで、憐れんでいるようだった。
「ふざけないでよ!!」
 何人かがこちらを振り返ったのが分かったが、そんなことはどうでもいい。
「あんたに何が見えてるって言うのよ!?」
 何故だろう、何故こんなに腹が立つのだろう?

そんな私を、彼は黙って見つめていた。
しばらくして、ゆっくりと口を開く。
「君は前の僕に似ているね」
 初めて彼が、私のことを見てくれたような気がした。
「素質があるのかもしれない」
そこでチャイムが鳴った。

放課後、彼が話しかけてきた。
最近はいつも一緒にいたが、彼のほうから話しかけてきたのは、これが初めてかもしれない。
「もしもこの先の話が聞きたいのなら」
 上着のポケットから一枚のメモを取り出した。
「次の日曜に僕の家に来るといい。一応、携帯も教えておく」
 そう言って渡されたメモには、簡単な地図と携帯の番号が書かれていた。
「どうしようかな」
 嘘だ。私の答は決まっている。
 だけど、あえて聞いてみた。
「私にもあなたの世界が見えるの?」
 彼は首を横に振った。
「君には君の世界が見えるんだよ」
 人形のような笑いだった。

04

日曜日になった。
地図に書かれていた場所は、私の家と学校の間にある駅の近くだ。
自転車でもそう遠くない距離だったが、定期の範囲内だったので電車で向かう。
駅から出ると、閑静な住宅街が広がっていた。
しばらく歩くと、高橋という表札のある家に着いた。
メモに書いてある番号に電話をかける。
「もしもし?」
 高橋の声だ。番号は本物だったらしい。
「私だけど、いま家の前にいる」
 少したってドアが開いた。そのまま彼の部屋に案内される。

彼の部屋は思ったよりも普通だった。
本棚には難しそうな本が並んでいたが、ごくありふれた高校生の部屋だ。
勧められるままにクッションに座り、渡された紅茶の缶を受け取る。
しばらく、黙ってお互いを見つめていた。
「例えば」
 先に口を開いたのは彼だった。
「その缶の中身が頭のよくなる薬だったら?」
 彼は私の手元の缶を指差した。
「高く売れそうね」
 缶を手で弄びながら答えた。
「そうだね。僕のときはタダだったけど」
 自分の鼓動が高まるのを感じた。
「薬・・・・・・なの?」
「一ヶ月位前に一度。それで僕の世界は変わった」
「ヤバイんじゃないの?」
 私だって馬鹿じゃない。得体の知れない薬を使うことがヤバイことは分かる。
「一度使えば効果がずっと続く薬なんだ。それ以来、また使いたくなったことも無い」
 そう言いながら、彼は自分のこめかみを指差した。
「でも否定はしないよ。事実、弊害も出てる」
「弊害って?」
「君に興味が無くなった」

05

「僕は君に惚れていたんだよ。薬を使うまではね」
「なによそれ・・・・・・」
 私の声は震えていた。
「でも今は君に何も感じられない。君に魅力を感じないんだ」
「待って、待ってよ」
 考える時間が欲しかった。
「それでも君は特別だよ。他の人達のことはもう、自分と同じ種類の生き物だとは思えない」
 そこまで言って彼は私を見つめた。
「私達とあなたの何が違うって言うのよ?」
「記憶力、思考力、判断力、洞察力、集中力、持続力、あらゆる脳の機能が君達とは比較にならない。身体能力も別物だった」
 あの朝、彼はそれを確かめるために走っていたのだろうか。
「あなたは、自分が特別だって言いたいの?」
 彼は首を横に振った。
「僕が特別なわけじゃない。薬を使えば誰にだって手に入る能力だよ。それに・・・」
 彼は俯いて言った。
「僕は本当に特別な男を知っている」
「それ、誰?」
「僕に薬を渡した男さ。彼から見れば今の僕も、君達と大差が無いのかもしれない」
「薬、まだあるの?」
「欲しいのかい?」
 そう言って笑った。乾いた笑いだった。
「ここには無いよ、欲しければ彼に会うしかない」
 そう言って彼の缶を飲み干した。
「欲しくなんかないわよ、そんな薬!!」
「本当に?」
 今度はいつもの人形じみた笑いだった。
「一度使うだけでこの先ずっと、あらゆるものが手に入るのに?」
「でも友達のことを、友達だと思えなくなるんでしょ!?」
 そんなことは間違っている。間違っているはずだ。
「本当に大切だと心の底から思っているのなら、使った後でも友達だと思えるさ。でも・・・」
 彼の手の中で、空になった缶がつぶれる。
「君もきっと思えなくなる」

06

「そんなこと、わからないよ。でも、でも」
 これだけは言わなければいけない。
「私は、薬なんか、いらない」
 震える声で、絞り出すように言った。
「君が決めることだよ。君がそう思うのならそれが正しい」
「教えて、あなたは後悔していないの?」
 否定して欲しかった、彼が選んだ選択を。
「後悔はしていない。もし使う前に戻れても、迷わずに同じ選択をするはずだ」
「なんで・・・・・・」
 私の目に涙がにじんだ。
「やっぱり、君は前の僕に似ている」
 彼がこちらに身を乗り出した。
「君になら、すぐに分かるよ」
 そう言って、彼は親指で私の涙を拭った。
「今日はもう帰ったほうがいいね」
 同感だ。今はゆっくり休みたい。
「質問があれば、いつでも答えるよ」
 帰り際、後ろから声が聞こえた。

家に着き、上着も脱がずにベッドに倒れこんだ。
彼の言葉が頭の中を駆け巡る。
馬鹿げた話だ。
頭のよくなる薬?そんな物があるはずがない。
そんな物が本当にあるのなら、世界中が大騒ぎになっているだろう。
もしも私が誰かに言ったとしても、きっと誰も信じはしない。
だから彼はためらいもなく、あんなことを話せたのだ。誤魔化そうと思えばいくらでも誤魔化せる。
でも、彼と過ごしてみれば分かるはずだ。そうでなくても、彼の目を見れば分かる。
認めたくは無い、認めたくは無いけれど・・・
彼の言っていたことは、事実だ。

07

気が付けば朝になっていた。いつのまにか眠ってしまったらしい。
休んでしまおうかとも思ったが、先送りにしても問題は解決しない。
憂鬱な足取りで学校に向かった。
教室に入ると、彼はいつもと同じように本を読んでいた。
私をひとめ見て、何事も無かったように本に目を戻す。
いつもと同じ仕草。昨日までは、その意味に気が付かなかった仕草。
でも今なら分かる。
「興味が無い」
 昨日の彼の言葉が頭をよぎった。
「私だって・・・・・・」
 興味が無い、とは思えなかった。
その日は彼と、一言も話さずに過ごした。
代わりに女友達と話して時間を過ごす。
とりとめの無い、中身の無い会話。この間までは、それが当たり前だった会話。
でも今では何かが足りない。
私に必要な何かが。

家に帰ると、またベッドに倒れこんだ。
自分がどうするべきなのか考える。
薬が欲しいわけじゃない、本当のことが知りたいだけだ。
そう自分に言い聞かせて、携帯に手を伸ばした。履歴から彼の番号を選ぶ。
三回目のコール音と同時に、彼の声が聞こえた。
深呼吸をして、呼吸を整える。
「続きを聞かせて」
 私はきっと、間違っている。

08

あれから四日がたった。
これまでに彼に聞いたことをまとめると、だいたい次のようになる。
彼の使った薬の名前はaccela、アクセラと読むらしい。
この薬の効果は少々複雑だ。
脳というのは細胞の集まりだ。
それぞれの細胞が沢山の他の細胞と繋がり、複雑なネットワークをつくっている。
この繋ぎ目の部分で、細胞から細胞に化学物質が渡される。
これが刺激となって情報が伝わるのだ。
覚醒剤やヘロインなどは、この繋ぎ目の部分に作用する。
渡される物質を増やしたり、渡されても細胞が受け取らないようにするのだ。
物質が増えれば刺激も増えて興奮するし、逆であれば抑制される。
こうして麻薬は、様々な効果を生み出しているのだ。
しかし脳にはこれを元に戻そうとする仕組みがある。
だからどんな麻薬でも、時間がたてば効果が切れてしまうのだ。

だがaccelaは、脳のネットワークそのものに作用する。
accelaを使うと、一時的に脳の細胞が活性化する。
そして新しい細胞の繋がりが、次々に生まれるのだ。
まるで赤ん坊の脳が、急激に発達するように。
つまりaccelaとは、脳をもう一度生まれ変わらせる薬なのだ。
それも、ただ生まれ変わらせる訳ではない。
赤ん坊の脳は、闇雲に発達するしかない。
土台となるものが無いからだ。
だがaccelaを使った場合、それまでの脳のネットワークが土台となる。
その上に、より合理的で、より複雑で、より無駄の無いネットワークが構築されるのだ。
故にaccelaの効果は、一度使えば切れることはない。
またこれによって、自律神経やホルモン分泌も改善される。
両方とも、体に様々な影響を与えるものだ。
ストレスで体調が崩れることがあるが、あれの逆が起こると思えばいい。
まさに、魔法の薬なのだ。

09

彼は偶然知り合った男から、この薬を手に入れた。
何かを得れば、何かを失うという言葉とともに。
さんざん悩んだ末に、彼は決断した。
薬を使ったのだ。
激しく頭の中を駆け巡る、様々なイメージ。
それが二日程続いたらしい。
そしてイメージが途切れると同時に、彼の意識も途絶えた。

目が覚めると、異常なまでに彼の頭は冴え渡っていた。
見慣れた自分の部屋さえもが、違う世界に見える。
彼は手当たり次第に本を読み、それが錯覚では無いことを確かめた。
どんなに難しい専門書でも、容易に理解できる。
薬を使ってから二週間近くが過ぎた朝、彼は異変に気が付いた。
ほとんど家に閉じこもり、ろくに寝ないで本を読んでいたのに、明らかに体調が良くなっているのだ。
確かめよう。彼は校庭に向かった。
そして、私と出会ったのだ。
彼は言った。自分が知っている事は、ごくわずかなのだと。
これ以上のことが知りたければ、薬を渡した男に聞くしか無いのだと。
そして彼は、その男の連絡先を知っている。
彼の名前は、風間恭介。
私は彼に・・・・・・
会ってみたい。

10

「あの人に会ったら、もう元には戻れないよ」
 彼が言った。今、彼の部屋にいる。
「まだ薬を使うと決めた訳じゃないわ」
 私の言葉に、彼は首を横に振った。
「風間さんは人を狂わせる。そういう魅力を持った人なんだ」
「私は狂ったりなんかしない」
 彼は少し考えてから頷いた。
「そうかもね。でも、僕は狂った」
 そう言って彼は、携帯を取り出した。
メールを打ちながら、質問をする。
「次の日曜は空いてる?」
「空いてるわ」
「場所はどこがいい?」
「どこでもいいけど」
「スーツを着てこれる?」
「どこに行く気なの?」
「六本木」
メールを打ち終わり、もう一度確認をする。
「本当にいいんだね?」
「私なりの、答を出したいの」
 彼の指が送信を押した。

しばらくして彼の携帯が鳴った。
返信がきたらしい。
「会えることになったよ」
 覚悟を決めた。
そして、日曜の朝がきた。

11

六本木の駅から出ると、スーツ姿の高橋が待っていた。
慣れないスーツ姿で、彼の後ろについていく。
数分歩き、私達はビルの前に立っていた。
入り口の警備員に高橋が話しかける。
「高橋と申しますが、風間さんに取り次いで頂けますか?」
「風間さんから聞いていますよ。お通りください」
エレベーターに乗ると、高橋は最上階のボタンを押した。
体に加速度を感じながら話しかける。
「綺麗なビルだね」
「そうだね。風間さんのビルだから」
「え?」
 私の声と同時に、エレベーターが開いた。
ドアをノックして、部屋の中に入る。
広々とした室内、中央のソファーに男が座っていた。
年は二十台前半に見え、黒のスーツを着ている。
整った、けれど人形のように無機質な顔。
そして全てを見透かすような、真っ黒な目。
鳥肌が立った。
その後のことは、よく覚えていない。
私も、彼に狂ったのだ。

家に帰るとトイレに駆け込んだ。
吐く、吐く、吐く。
これが、私の答なのか?
胃液だけになっても吐き続けながら、携帯を取り出した。

12

前ほどではないが、まだ緊張する。
高橋明は考えていた。
部屋には風間と二人きり。
彼女は一人で帰ってしまった。
送っていこうとしたが、一人になりたいと断られた。
気持ちは分からなくも無い。
「調子はどうかね?」
 風間が口を開いた。
「まだ変化が続いています。毎日、感覚が鋭くなっていくのが分かるんです」
「個人差もあるが、通常は使用から二ヶ月程で安定する」
 風間が答えた。
机の上には、試験管に入ったaccelaが置いてある。
彼女が実在するのかと問い、風間が奥の部屋から持ってきたものだ。
無色透明の、ガムシロップのような液体だ。
小さな金属ケースの中に、袋に入った注射器などと一緒に入っている。
次に口を開いたのは、高橋だった。
前々から疑問に思っていたことを思い出したのだ。
「風間さん、問題がなければ教えて頂きたいのですが」
 机の上のaccelaを手に取った。
「このラベルに書いてある・・・」
 容器のラベルを指差して続ける。
「ver.1って、どういう意味なんですか?」
そのとき、高橋の携帯が鳴った。

13

「失礼します」
 そう言ってから携帯に出た。
携帯の向こうから嗚咽が聞こえる。
彼女の声だ。
「大丈夫?」
「だいじょ・・・・・・ぶじゃ・・・・・・ない・・・・・・」
 途切れがちに声が聞こえる。
「いまどこにいる?」
「家・・・・・・」
「じゃあ今はゆっくり休んで」
「嫌っ!!」
 彼女が叫んだ。
「怖い、怖いのよ」
 少し考えてから、続けた。
「いまから、僕の家に来れる?」
 小さく、行くと言った声が聞こえた。

携帯を切って、風間に向き合う。
「すみません、今日はこれで失礼します」
 風間は黙って、机の上に手を伸ばした。
「君達の好きな様にするといい」
 そう言って彼は、accelaの入ったケースを差し出した。
「いいんですか?」
 前回といい今回といい、タダでこんな薬を貰って良いのだろうか?
 もっとも、彼にとっては些細なことなのかもしれないが。
「私には、もう必要の無い物だ」
「では、お言葉に甘えて」
 そう言ってケースに手を伸ばすと、彼は続けた。
「君がこれをもう一度使っても、効果は無い」
 重要な情報だった。
「そんな気はありませんでしたが、肝に銘じておきます」
 立ち上がり、部屋から出る。
高橋が出て行った部屋で、風間はつぶやいた。
「ver.1に関してはね」

14

彼女は、僕の家の前の電柱にもたれていた。
真っ青な顔をしている。
自分の部屋に案内して、紅茶をいれた。
カップを持つ、彼女の手が震えている。
「あの風間って人も、薬を使ったの?」
「多分ね、でも僕とは何かが違う」
 黙って彼女が頷いた。
「高橋君のことは、凄いって感じる。だけど怖くはないの」
 目には涙が浮かんでいる。
「でも風間さんのことは、怖い。どうしようもなく怖いの」
「風間さんも僕も、君に危害を加えたりはしないよ」
 首を振り、そうじゃないのと彼女は言った。
「本当に怖いのは」
 彼女の目から、涙がこぼれた。
「それでも私、また会いたいと思っているの。今すぐにでも」
 彼女の顔には、もう血の気が無い。

「君も、狂ったんだね」
 そう言って、そっと彼女を抱きしめた。
 震えが伝わってくる。
拒否するかなとも思ったが、彼女も僕を抱きしめた。
悪い気分ではない。
しばらくそのまま、彼女の体温を感じていた。
窓から差し込む、夕焼けが眩しい。

15

どれだけそうしていたのだろうか。
窓の外では、もう日が沈んでいる。
彼女の震えも収まっていた。
ゆっくりと手を離す。
「ありがとう」
 薄暗い部屋の中で、彼女が微笑んだ。
そうだ、そうだった。
僕はこの笑顔に惚れていたのだ。
なのに今は何も感じない。
彼女に対して心が冷め切っている。
これが僕の、選択の代償。
そしてこれが、代償の選択。

僕は黙って、鞄の中からaccelaのケースを取り出した。
彼女の顔から表情が消える。
「僕達の好きにしていいと言われた」
 ケースを開けて中身を見せる。
「もう僕には効果が無い。二回目は効かないらしい」
 薄暗い部屋の中で、試験管が怪しく光っていた。
「それは、私に使えっていうこと?」
「選ぶのは君だよ」

「卑怯だよ、そんなの」
 そんなことは分かっている。
 分かっていて、僕はこの選択を選んだ。
「私があなた達に夢中なの、知ってるくせに」
 そう言って、彼女は涙ぐんだ。
僕もきっと、間違っている。 

16

「正直に答えてね」
 薄暗かった部屋は、もう真っ暗になっていた。
 彼女の声だけが響く。
「私にその薬を、使って欲しい?」
「僕は・・・・・・」
 認めよう、自分の醜さを。
「僕は君に、他の誰でもなく君に、その薬を使って欲しい」
「何故?」

「僕がともに歩んでいきたいのは、君だから」
 彼女の呼吸が、わずかに荒くなった。
「私が大切なものを、無くすのだとしても?」
「それでも、僕は君と歩みたい」
 だけど今のままの彼女なら、興味は無い。
「自分勝手ね」
 彼女は立ち上がり、ドアの方へと歩いた。
 ドアの前で立ち止まる。
「金曜日まで待って、考える時間が欲しい」
 ケースは、まだ床の上にあった。
 置いていくのだろう。
「もう遅い、駅まで送っていくよ」
 二人で駅に向かって歩く。 

駅の手前の路地に差し掛かると、急に彼女が振り返った。
唐突に抱きしめられる。
「もし薬を使わなくても、一緒にいてくれる?」
「一緒にいたとしても、僕の視界に君は入っていないよ」

「そう・・・・・・」
 彼女の手がほどかれた。
「ありがとう、ここでいいわ」
 もう、彼女は振り返らなかった。

17

家へと向かう電車の中で、私は状況を整理することにした。
まず問題なのは、薬の信頼性だ。
あのとき風間は、最低でも数百人の被験者がいると言っていた。
開発段階を含めれば、さらに多くの被験者がいただろうと。
彼が知っている、というよりも彼が薬を渡した人数だけで八人になるらしい。
そして八人全員に、高橋と同じような効果が出た。
彼等は皆、目立った問題も無く生活している。
これが本当なら、薬の効果と安全性に関しては信じてもいい。

次に問題なのは、風間がどこまで信じられるかだ。
本当は薬で、何かしらの障害を負った被験者もいるかもしれない。
だが、それを確かめることは不可能だ。
仮に八人全員に会って確かめたとしても、本当は故人となった九人目がいるかもしれない。
そもそも渡された薬が、彼等と同じ物だとは限らないのだ。
もしも薬を使うのであれば、風間を信じるしかない。
結局は、私の選択次第だ。
リスクもあり、可能性もある。それらを天秤にかけた、私の答なのだ。

翌日から学校でも放課後でも、一日中 友達と過ごした。
彼女達がどれほど大切なのか、確かめようと思ったのだ。
彼女達は、それなりに楽しくて、それなりに賢くて、それなりに馬鹿だった。
でもそれは、本当に必要なものじゃない。
彼女達は、本当に困ったときに頼りにはならない。
何故なら、今がまさにそのときだからだ。
彼女達の誰が、今の私の助けになる?
私の助けになるのは、私が必要なのは、私を夢中にさせるのは・・・・・・
高橋明、彼なのだ。

18

水曜の午後、私は女友達 二人と一緒にカラオケに来ていた。
さっきから熱心に、隣で曲を選んでいた方に声をかける。
「私達、友達だよね?」
「そうだよ、親友じゃん」
 曲のリストから、目も離さずに答える。
「私この前、献血に行ったんだ」
 相変わらず、熱心に曲を選んでいる。
「その時に検査したんだけど・・・・・・エイズだって」
 理解できなかったのだろう、一瞬 彼女は呆然とした。
 次の瞬間、驚いて私に振り向く。
「私達、友達だよね? 親友なんだよね?」
 彼女に向かって身を乗り出す。
「ひっ」
 そう言って彼女は、私を突き飛ばした。
 机の上のコップを巻き込み、私はイスから突き落とされた。
コップが割れ、ガラスが飛び散る。
大き目の破片をつかんでみた、手のひらから出血する。
「血・・・・・・伝染るのかな?」
 そういって出血した手を、彼女の方に近づけた。
「嫌ぁ!!」
 壁まで下がり、逃げ場を失う。
 気持ち良く歌っていた方は、状況が理解できずにオロオロしている。
どちらの友達も滑稽で、そして悲しかった。
これが私の、大切な親友なのだ。

「冗談よ」
 そう言って笑った。多分、人形みたいな顔で。
 机の上に料金を置いて、部屋から出ようとした。
「待ってよ!!」
 私は黙って、出血した方の手を突き出した。
「本当に、エイズかもよ?」
 彼女達の動きが止まる。
さよならも言わずに、部屋から出た。

19

翌日 学校に行くと、皆の視線が違っていることに気が付いた。
ちらちらと、こちらの様子をうかがっている。
微かに、エイズという単語が聞こえた。
昨日の出来事が、もうクラス中に広がっているのだろう。
そんな中、クラスメイトの一人が意を決したように話しかけてきた。
面倒見が良いと評判の女の子だ。
「あの・・・・・・何かあったの?」
「何かって何?」
 彼女が言葉に詰まる。
 エイズなのかとは、直接聞けないらしい。
「私がエイズなのか知りたいの?」
 クラス中が、聞き耳を立てているのを感じる。
私は黙って一枚の紙を手渡した。
このまえ献血した時の、検査の結果だ。
エイズに関して、太字で陰性と書かれている。
彼女の緊張が解けていくのが分かった。

「ところで、私も聞きたいことがあるんだけど」
「何?」
 少し間をおいて、真剣な表情で尋ねた。
「あなたがエイズって、本当なの?」
 クラス中が、これまで以上のざわめきに包まれた。
「誰から聞いたのよ、そんなこと!?」
 彼女が叫んだ。
「違うの?」
「違うわよ!!」

「検査はしたの?」
「してないけど、そんな心当たりはないわ!!」
 実際に無いのだろう、でもそんなことはどうでもいい。
「あなた、今の日本に何人の感染者がいるのか知ってる?」
 彼女が口篭った。
「エイズに限った話じゃない。分かっているだけで、高校生の一割が性病にかかっているのよ?」
 高橋に聞いた話だ、ネットで統計も見てみた。
「検査を受けていない感染者、検査の結果を隠している感染者、それを足せばもっと多くなる」
 誰も何も言わなかった。
 気まずい沈黙が教室に満ちる。
「結局、私達は他人を信じて生きていくしかない」
 そう言って、早退した。
 教室から出るとき、ちょうど登校してきた高橋とすれ違った。
明日は、約束の金曜日だ。

20

翌日 学校に行くと、ぎこちなくはあったが皆、いつも通りに接してきた。
あの後に状況を理解した高橋が、場を上手く収めてくれたらしい。
話によると私は知人が性病を伝染されてしまい、少し錯乱していたことになっている。
昨日 高橋から携帯で聞いた。

冷静になってみると、何故あんな行動をしたのかとも思う。
精神的に追い詰められているのだろうか?
きっと、それもあるのだろう。
だがそれ以上に、私の中で何かが狂い始めている。
高橋といた時には、分からなかった。
いつもより感情的になっている自分に、僅かな違和感を感じただけだ。
でも、風間に会って分かった。
抑えられない本能が、原始的な衝動が体中に満ちている。
彼等に対する恐怖が、それ以上の憧れが私を蝕んでいく。
それが、心地良くてたまらない。
これが、狂うということ。
もう、元には戻れない。

放課後、高橋と駅に向かって歩いていた。
もう答は出ている。
「今日、薬を使うわ」
 無造作に伝えた。
「急ぐ必要は無い、もうしばらく考えても・・・・・・」
「必要ないわ」
 彼の言葉を遮った。
彼も理解したのだろう、私がもう手遅れなのだと。
それ以上は、何も言わなかった。
駅に着き、彼は物陰で靴を脱いだ。
靴底から鍵を取り出す。
その鍵で、駅のロッカーを開けた。
中から小さなバッグを取り出す。
「君の家に行こう」
 迷いは、無い。

21

彼女の家の前に着いた。
家の外観を記憶する。
彼女の部屋に案内されながら、外観に間取りを対応させた。
その気になれば、ベランダから彼女の部屋に入ることができる。

案内された部屋は良く片付いていて、緑を基調としていた。
女の子特有の、甘い香りが鼻をつく。
勧められるままにクッションに座り、バッグからケースを取り出した。
ケースを開き、目の前の丸テーブルに置く。
「最初は飲み薬だと思ってたけど、注射なんだよね」
「正しく射てば、注射が最も安全で確実な方法なんだよ」
 彼女が勘違いしたのは、偶然というわけでもない。
 僕が抵抗感が少ないよう、故意に射つという表現を使わなかったからだ。
「まあいいけどね、あんまり美味しそうでもないし」
 そう言って笑ったが、彼女なりに緊張しているのだろう。

彼女を巻き込むことに迷いは無い。
彼女の選択を尊重してきたとも思う。
それでも、僕は自分の罪を自覚していた。
ルシファーの知恵の実の誘惑に負け、アダムにも同じ罪を背負わせるイブ、それが僕だ。
「すまない」
 彼女に謝っていた。
 だが、彼女は否定した。
「私は、私のために選択したの。そう信じたい」
 それが彼女の本心なのだろう。
「だから、あなたに言って欲しいのは・・・・・・」
「ありがとう」
 今まで見た中で、一番の微笑みが返ってきた。
 彼女となら、罪を背負うのも悪くはない。
「明日からは土日で休みだ。家の人には風邪気味だから起こさないで欲しいと、書き置きしてくるといい」
 彼女は頷き、一階に降りて行った。
 しばらく入れないので、シャワーもついでに浴びるらしい。

戻ってきた彼女は、ピンクのパジャマを着ていた。
ショートカットの髪が、まだ湿気を含んでいる。
「腕を出して」
 細く、僅かに赤味を帯びた白い腕が差し出される。
 ゴムひもを巻き、浮き出た血管の周りを消毒する。
「準備はいい?」
「射って」
 彼女の血管に針を突き刺す。
 ゆっくりと、accelaを流し込んだ。

22

無色透明の液体が、ゆっくりと私の中に入ってくる。
ゆっくりと、ゆっくりと。
液体が全て注入され、針が引き抜かれた。
ガーゼの代わりに、肌色のテープを針穴に張られる。
一見すると、皮膚と見分けがつかない。
そのままベッドに横になった。
彼が布団を被せてくれる。
「なんともないよ?」
そう言った瞬間、頭に刺激が走った。
例えるのなら、アイスを一度に食べた時に伝わる刺激、あれに近い。
違ったのは、刺激がすぐには収まらなかったこと。
思わず両手で頭を押さえる。
「う・・・・・・あ・・・・・・」
 耐えられない程では無かったが、呻き声が漏れた。

どれだけそれが続いたのだろう。
気が付くと、私の頭部は彼に抱きしめられていた。
「大丈夫、収まった」
 そう言ったのと同時に、目の前が明るくなっていくのを感じた。
 まるで直に太陽を見ているような明るさ、なのに少しも眩しくは無い。
真っ白だった光はやがて変化し、赤と青と緑の光に変わっていく。
それぞれの光は次第に入り混じり、水面に落としたインクのような模様を描いていった。
やがて色の境界は曖昧になり、色のうねりに私は飲み込まれた。
段々と、現実感が薄れていく。
色のうねりは視覚を満たし、聴覚を満たし、触覚を満たした。嗅覚や味覚までもが満たされていく。
純粋な刺激。何に由来するのでもなく、単独で存在する刺激そのもの。
それはすでに、色とは呼べないものだった。
ただどこまでも純粋に、私の五感を満たしていく。

やがて私の体は、そのうねりとの境界を維持できなくなっていった。
私はうねりになり、うねりが私になる。
どこまでも広がっていく自分が、広がる先の存在を飲み込んでいく。
それは記憶に属する体験と、無意識に属する体験。
その全てを、私は受け入れた。

23

私の中を、無数の記憶が駆け巡る。
それは純粋な刺激の塊で、次第にその形を失い、そして再び私に溶け込んだ。
眠っているかのようで、それでいて意識がはっきりしている。
考えてもいないのに、疑問の答だけが頭をよぎっていく。
すでに時間の感覚は無い。
長いとも短いとも感じない、ただ感覚が無い。
限りなく軽い、限りなく広い体。
それがただ心地良い。
いつのまにか、私は私の形を取り戻していた。
うねりは全て私に取り込まれ、どこまでも続く闇の中、私は一人漂っていた。

・・・・・・違う、私以外の存在を感じる。
存在は、直に頭の中に語りかけてくる。
「ようこそ、出来損ないの生き物」
 声ではない声、テレパシーと呼ばれる概念。
「あなたの中身を覗いた気分はいかが?」
 私は彼女を知っている。
「そう、あなたは私を知っている。だから私がここにいる」
 直に繋がる思考。お互いの考えが直接伝わる。
「今はこれが限界、でも私達は一歩近づいた」
 伝えられるのよりも早く、次の言葉が伝わってくる。
「そろそろ行かなきゃ、さようなら」
 消えていく、彼女の気配。
 現れてくる、私の感覚。
暖かい。
目覚めると、彼の腕の中にいた。

24

もう外は真っ暗だったが、部屋の照明は点いていない。
彼が気を利かせてくれたのだろう、カーテンも閉まっている。
「どれくらいたったの?」
「一時間半、人間の睡眠の一サイクルだよ」
 まるで何年も、夢を見ていたような気がする。
 夢の中での時間の流れは、現実の流れの外にあるようだ。
「これから大体 四十五時間、色々なイメージが頭をよぎっていく。その後に、深い眠りがやってくる」
 眠りに落ちるのは、日曜の夕方になるということだ。
「イメージの激しさは周期的に変化する。一サイクルが大体 一時間半だ」
 四十五時間という長さも、多分そのサイクルによるものだろう。十五サイクルにあたる。
「気分はどうだい?」
「頭はスッキリしてる、悪くは無いわ」

 それよりも、さっきまで見ていた夢が全く思い出せない。
 何か大切なことを忘れているような気がする。
何かを見たということは確かなのに、その断片さえ思い出せない。
何か、とても懐かしい何かを見たはずなのだ。
「明日もまた来る。なにかあったら連絡してくれればいい」
 彼の言葉で現実に引き戻された。
 まだ、半ば彼の腕の中にいた。
名残惜しくもあったが、一晩中このままでいるわけにもいかない。
最後にもう一度、彼をきつく抱きしめた。
「待ってるわ」
「分かった、また明日」
 そう言うと彼はバッグから靴を取り出し、ドアからではなくベランダから出て行った。
 玄関に鍵をかけたまま出て行けるのだから、合理的なのかもしれない。

独りになった部屋で、左腕をまくってみた。
テープを剥がし、注射の痕を確かめる。
ああこれは、夢じゃない。
2005/05/16(Mon)15:02:54 公開 / July
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■作者からのメッセージ
初の小説です。HPに掲載した物を詰めたので、改行が不自然な箇所があるかもしれません。至らぬところも多いと思いますが、ご意見お待ちしております。今回の更新は脳内の描写なのですが、絵的な好みで加えた物は無く、一応作品の一環です。
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