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『夏の夜とビールと君』 作者:月夜野 / ショート*2
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君の家でたびたび夕食を一緒に取るようになったのは、去年のある夏の夜からのことだった。
 とりあえず、僕は少ししかお酒が飲めない。お金がかからないから良かったと自分では思っているけれど、君はそこが不満らしい。僕と違って、君は酒豪だ。
 学生時代、サークルの仲間で飲んだときも、君は自分の部屋に帰るのも大変そうだった。会話の中心にはならずに静かに大量に飲んでいるものだから、みんながはっと気づくころには君はへべれけになっていた。
 社会人になると、君と僕の二人だけで飲むことが多くなった。大学の仲間たちは全国に散らばってしまった。僕は君のお供のような存在で、注意しながらお酒を飲んでいる。僕がつぶれたら、たぶん君は僕をほったらかしにしていろいろ大変なことになってしまう。
 その日も君は、君の部屋でビールを浴びるほど飲んでいた。呼ばれて行った僕が玄関の扉を開けると、スーツも着替えずにビール缶を握っている君の姿があった。おいおい、という言葉を飲み込んで、黙って買って来たつまみを君に見せた。
 テレビにはプロ野球中継が映っていた。5回表、6-0の一方的な展開。途中で挟まれるビールのCMのほうが君にとっては面白かったようだ。
 ピンク色のカーペットの上に僕がいつものように礼儀正しく正座し、ベッドにもたれながらぐびぐびビールを飲んでいる君を見た。 
 「ねえ? 君と一緒にお酒を飲むのはいいんだけど、今度からは夕食から付き合っていいかな?」
 「・・・・・・いいけど、私、君の分まで夕食つくらないよ。」
 「うん、お惣菜でも買うよ。」
 君はくりくりとした大きな目でちらっと僕を見たけれど、すぐにテレビに視線を戻した。
 僕は君の生活の中で大きなウェイトを占める「お酒の時間」に付き合えるだけで光栄だけれど、仕事終わりのぼーっとした夕食の時間も君と過ごしたかった。野球中継を見るのもいい、笑いどころがよくわからないようなバラエティ番組をだらだら見るのもいい。その点は、なんだってよかったんだ。
2005/05/02(Mon)04:32:25 公開 / 月夜野
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