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『コーヒーと扇風機とコタツと銀色のトースター』 作者:トロサーモン / 未分類 未分類
全角3082.5文字
容量6165 bytes
原稿用紙約10.45枚
とあるアパートの一室で女がコタツの中に下半身だけ入りながら本を読んでいる。
部屋は小汚いが床中にゴミが散らばっているほどでもない。しかし壁にはシミが一杯付いていてそれまでいろんな人がここの部屋に住んでいたという事を物語っている。
扇風機が女の横でくるくる回っている。時々女は扇風機の方に顔を向け気持ちよさそうな顔をする。
女はロックフェスティバルで売っていそうなTシャツを着ている。Tシャツにはノッキン・オン・ヘヴンズ・ア・ドアと書かれている。
女は本をコタツの上に置くと時計を見る。
午後5時。
女はあくびをする。そして立ち上がりもう一度あくびをしてから冷蔵庫の所まで歩く。冷蔵庫の所までは5歩で行ける距離である。
女は冷蔵庫を開けると10数秒間中でキョロキョロしていたが求めていた物がないと知ると失望した顔で冷蔵庫を閉めた。
女はそれから5歩でコタツの所まで戻り2歩で押入の所まで行った。
女は押入を開けると中でガソゴソと何かを探し始めた。
女は一瞬止まりそれが探していた物だと分かると嬉しそうに取り出す。
それは財布だった。
女はベスパのカギをコタツの上から取ると3歩で玄関まで行き靴を履き外へ出た。

『エドワード・ノートン、彼女にロボットを見せる』

そろそろ夕暮れ時であった。外からは楽しそうな子ども達の声が聞こえてくる。そこへベスパの排気音の音が聞こえてくる。キュッとブレーキの音がしそのままがちゃがちゃとベスパをいじる音が聞こえる。それからサササとビニール袋の音がする。チュリンチュリンと女がカギに付けているストラップのこすれあう音がする。
そして鍵穴にが気を入れるとがしガチャンと音を立ててカギが開く。
女はスーパーの袋でふさがった両手を巧みに使いながら家に入る。
女は玄関で靴を脱ぐとそのまま走りながら5歩で台所まで行くとふわぁと気の抜けた声を出しながらスーパーの袋を降ろした。
そしてそのまま床にへたりこむ。
女は独り言で「あーしんど」と言うとスーパーの袋から缶ビール6本パックを取り出しそれを冷蔵庫に入れた。
女は冷蔵庫のドアを閉めると四つん這いのかっこでコタツまでくる。
女はコタツの隣にある扇風機にスイッチを入れコタツの中に入る。
扇風機はくるくると孤独に回っている。
女は目をつぶる。そして気持ちよさそうな顔をする。
すると当然電話が鳴った。
ベルが鳴る。
女は不満げに「もー」と言う。
ベルが鳴る。
女は不満げな顔をしながら渋々コタツから出る。
ベルが鳴る。
電話はまでは1歩半だが手では届かないところにある、だから立ち上がらないといけない。
ベルが鳴る。
女は嫌な顔をしながら電話を取った。
「もしもし?」
女は相手の声を聞くと怒りながら「何でかけるんや!人が気持ちよう寝てんのに!」と怒鳴る。
女は相手の声を必死に聞く、すると徐々に顔が穏やかになってきた。
そしてコロッケと一言優しく言った。
そして「うん、はい、はーいじゃねー」と言った。
女は受話器を降ろす。
そして眠たそうにしながらコタツに戻る。
コタツに入るとさっきより幸せな顔をしながら目を閉じた。

外は暗くなり、もし天気が良ければ夜空に星が見えるぐらいまで真っ暗になっていた。
そして電気をつけていないこの部屋は真っ暗で何も見えなくなっていた。
突然、呼び鈴が鳴った。
もう一度呼び鈴の音が鳴る。
女は暗闇の中、目を覚ます。
一瞬自分がどのような状況か分からないような顔をした。それも一瞬だけだった。
呼び鈴が鳴る。
女は立ち上がって玄関まで行く。すると何かに引っかかったらしく「うわ」と気の抜けた声で言ってから大きな音がする。
ドアの前から「どうしたんや」と声がしその2秒後カギが開かれる。
ドアが開く、人影が入ってくる。パチンと壁のスイッチが入れられる。
電気が灯る。
そこには片手にケーキの袋と何かプレゼントを抱えたスーツ姿の男と電線に引っかかって泣きそうになっているTシャツを着た女がいた。
「エドワード・ノートンのアホ。」


夜8時。
コタツで向かい合いながら男女はコーヒーを飲んでいた。
コンポからは何故かブライアン・イーノのアンビエントミュージックが流れている。
「何でブライアンイーのなん?」男が口を開く
「好きやから。」女がコーヒーをすすりながら答える。
「くるり聞いたらあかん?」男が言い終える前に女は「あかん」と言った。
「そうか・・・。」ちょっと悲しくなった声で男は言う。
室内にはブライアン・イーノのアンビエントミュージックが流れている。そしてコーヒーをすする音。
「おいしいな」男が宙を眺めながら言う。
「そうやなあ」女も嬉しそうな顔をしながら言う。
「コーヒーうまいなあ・・・。くるり聞いたらあか・・・」
「だから無理」男の言葉を遮るように言う。
そしてまた2人は黙り、ブライアン・イーノのアンビエントミュージックだけがこの室内を支配する。
「なあ」男が口を開く。
「何?」
「今日、誕生日やからケーキ買ってきたで。」男はのほほんとした声で言う。
「ありがとうござんす。でも何で今までいわへんかったん?」
「・・・・・・」男は黙る。
「忘れてたん?」ネコ撫でボイスで男を揺さぶる。
「・・・ちゃう。」
「忘れてたんやろ。」もう一度ネコ撫でボイスで男を揺さぶる。
「・・・ほんまにちゃう。」
男はコーヒーをすする。
女もコーヒーをすする。
扇風機はくるくる回る。
「食べよっか。」女は笑って言う。
「食べよっか。」男もつられて笑う。

ケーキはショートケーキ。
男は慣れた手つきで8つに分ける。
「うまいなあ。」女が喜ぶ。
「うれしいわあ。」男が言うと女はチョップと言ってチョップする。
「なにすんねん」男が怒りながら言うとまたチョップをする。

ケーキを食べる。

ケーキを食べ終わる。
8つあったケーキは今はもう影も形もない。
2人ともおなか一杯という顔をしている。
「なあ」男が口を開く。
「何?」
「ロボット買ってきてん。」
「はあ?」女は驚いたような顔をする。
「ロボット買ってきてん。」
「何処で?」
「楽器屋で」男はコーヒーをすする。
「楽器ロボット?」女が聞き返すと
「いや違う。」男はそう言った
「なんなん?」
男は立ち上がって自分のカバンからちょっと大きめの荷物を取り出した。
男は女に差し出した。
「開けてみい。」
「・・・うん・・・」
女が袋を開けるとそこには四角の銀色のロボットというよりかはどちらかというとトースターに近い形のロボットがあった。
「これトースター?」女がこれ何という顔をしながら男に聞いた。
「違うよ。ロボットやで。しかもこれ名前があんねん。その名もナナナン1号。」
「・・・私の名字やん。」女は驚いたような顔をした
「そうなん?」
「そうやで。」
「・・・でこれどうやってつかうん?」
男は箱から説明書を出して読み上げる。
「えーと、本日はでぃかぷりお社のナナナン1号を買って頂いてありがとう御座います。こんなんいらんわ。」そう言いながら男はページを飛ばしていく。
「これやこれ、使い方、トーストとしてお使いください。トーストとして使おか。」
「でも、お米しか食べへんやん。」女はそれでも優しく言ったつもりなのだが、男は次の瞬間切なそうに黙って立ち上がり台所に向かう。
「トーストってないっけ。」
「だからお米しかくわへんやん。」
男は3秒ぐらい立ち止まると突然トースト買ってくると一言言って外へ出た。
女はまた一人になった。
「空回りするなあ・・・。」女はぼそりと言った
扇風機はくるくる回っていた。

(その2へ)
2005/04/03(Sun)03:07:26 公開 / トロサーモン
■この作品の著作権はトロサーモンさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
コーヒーとテーブルに入れようと思ったら趣向が違う話になってしまい。しかも無駄に長くなりそうなので分ける事にしました。
すいません。
一応カレーの歌の続編です。
でも読まなくてもいけます。後、室内劇風にしたかったので家からカメラが出ないような感じで書きました。
辛口批評カモン!!

追記カレーライスの歌は作者の力量不足により削除しました。
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