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『002』 作者:茗 / ショート*2 ショート*2
全角1796文字
容量3592 bytes
原稿用紙約7.85枚

002
わたしはそう呼ばれてた。
ただ、002って。ゼロゼロニって。
すこし、『いらいら』して。
手が上にあがって。
ふっと下におろされて。

わたしは、002じゃない。

そう言いたいだけなんだと伝えたくて。
自分が真っ赤になったときは、なぜか、
眼から水が

「う、わあああああああああ!!」

すこし、いらいらして。

「002、やめろ・・・!」

上にあげて下におろすと、どうなるのかわたしは知ってる。
うん、うん。
なんかさ、コレけっこう楽しいな。

「がっ…」

そこらじゅうに人形がたおれてた。
ぜんぶ、赤い。
なんでだろ。なんでだろ?

眼から水が。

----------------------------------------------------

ぽちょん。
「あ、水」
わたしは、噴水のところまできた。
まわりはまっくらだった。何でだかは知ってる。夜っていうの。
「なんで、こんな赤いんだろ」
そういいながら噴水の中に入った。
じゃばじゃばと体を洗う。
服は、邪魔なのでぬいだ。
その服から、染み込んでいた赤いものがでていく。
水が赤くなっていく。
「…あれ?」
ピリ、と体がうなる。
「い…」
痛い!!
突然、まわりが明るくなった。
「002、お前は包囲されている!」
まぶしい。上が赤く光った車が、いっぱいあって。
囲まれている。
それよりも。

また、002って、ゼロゼロニって、
「言った…」
噴水からでた。走って、その人のところへ。
「な、なに…!?」
あなたも、赤くする。なんでだろうね?
あなたたちは、手を上げて振り下ろすと赤くなって。
人形になる。

ぶしゅ、って音が、心地いい。

「…はぁ、はぁ」
すごくいらいらしてたから、息がきれた。
また、人形が。
何だろう。
『記憶』のなかに誰かいる。

“002、おまえは、ほんとうは”

あのひとは、なにかいってた。
なんだっけ   なんだっけ
メガネが似合ってて、白い服を着てて、
なにか紙をもってた。
紙の名前は、
ショルイ?
わたしの物だっていって、みせてくれた。

「002ーーーーーーーーーー!!!これで、死ねェっ!」
爆弾が投げられた。

コナゴナニ、ナッタ。

「やったーーーーーーーー!!!」
「おい、アイツもう粉々だぜ!?」
「やっと壊れたか!」

マタ、メカラミズガ。

「早いとこ処理しようぜ。」
「ああ、また動いたら大変だ。」

“002、おまえは、ほんとうは”

『ショルイ』には、
 
みう、ミウ、深胡・・・・。

って、書いてあったの。

みうって。

“002、おまえは、ほんとうは”

“深胡っていう名前があるんだ。”

ああ、そうだ。そういってた。あのひとは。
そういったとき、あのひとは
眼から水が。

「おい、こいつ、目から…」
「これは…」

わたしのなかには中と半端な知識しか入れられてなかった。
あのひとが入れなかったらしい。

“お前に、必要ない言葉は入れないからな”

水を流しながら誓ってた。

“ごめんなぁ、お前を作ってしまって”
“感覚まであるなんて…”

わたしは、あのひとの何なのだろう?

“でも、いつでも泣くことができるようにしておくから”

“素直に感情がだせるように”

感情?感情だって。
わたしにそれがあるらしい。

“お前の中のコアがやられると、もう何もなくなる”
“お前は、いなくなるんだ”

わたし、できたときのことおぼえてないよ。

“こんな発明を私情でしてしまった私は、バカだ…!”

あのひとからもっと水が出た。
なんだろう。わたしも同じ気持ちになった。

“深胡、ごめん”

その時何人かの人がきた。
わたしは連れていかれる。

“さよなら”

なんだろうね。最後のあのひとの言葉がすごく大きかった。
…違うの。小さかった。聞こえた。
そして余計あのひとと同じ気持ちになるのがわかった。

「気持ちわりぃな、こんな機能ついてたのか」
「涙だよなこれ。なんで今でるんだよ」
「知るかよ。ぶっこわれちまったからじゃねーの」

冷たい言葉は、欲しくなかったけど。
しょうがないの?





…おとうさん。



もう消えちゃうよ。
最後に何か話したかった。
ずいぶん前にたくさん話した気がする。
でも突然離されちゃったんだ。
気づいたら道路が目の前にあったんだ。

また目覚めたらあなたがいたの。

あいたい。


あいたい。


あいたい。


あいたいよ。


-----ポッ-----


ナミダの最後の一粒をこぼして、002はゴミとなった。









END
2005/03/29(Tue)18:38:22 公開 /
■この作品の著作権は茗さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
えーと、昔に作ったものをリメイクしました。
改行しすぎでしょうか…。
つたない文章でなにを伝えたいのかわからないと思いますが読んで下さった方、ありがとうございましたm(_ _)m
何かアドバイスをくださると嬉しいです。
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