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『With ease』 作者:李利香 / 未分類 未分類
全角1646文字
容量3292 bytes
原稿用紙約5.95枚
それは、突然、嵐のように…やってきはります。
不幸って…来たら止まらないんちゃいますか。
ほんまに幸せと交互に来たりしはるんですか。
「は!?マジで?」
私の生活が変わった原因は、大好きな兄ちゃんに彼女さんができはったからやないかなぁ。
「うん。ほんまやで。黙っとって悪かったなぁ、杏。」
私の名前は宮本 杏。ブラコンの14歳。
「ほんまや!なんで言ってくれへんかってん!このド阿呆!」
「だって、彼女なんて言ったら泣くやろ、お前!」
「当たり前や!」
「・・・・。まぁ、落ち着け、杏。えぇ話あんねん。」
「えぇ話?」
「俺の彼女な、飛鳥っちゅーねん。」
「へ?飛鳥?飛鳥って・・・あの白鳥 飛鳥さんやろ!?」
「そや!ものっそいかわえぇでぇー!」
「やったやん、兄ちゃん!飛鳥さんなら私怒られへんもんな!」
「んで、こっからが問題や。」
「は?」
今思えば・・・兄ちゃんのおかげやったかも知れへん。
「飛鳥の弟に杏のメアド教えてあんねん!」
「そっかぁ〜飛鳥さんの弟・・・・・って、はぁ!?」
白鳥姉弟ゆうたら、結構有名やってん。
姉の飛鳥さんはめっちゃかわえぇんやて。モデルさんみたいなんねん。
んで、弟は幸助っちゅうねん。
私より一個年上で、結構おもしろくて人気あってん。
せやけど・・・あんまり好きやなかったなぁ、私。
まず顔が良くないねん!面食いの私にしては大問題やってん!もはや問題外や!
「なんやそれ、勝手に!しばくぞ阿呆!」
「落ち着けて!人気もあってえぇ奴やでぇ!」
えぇ奴って・・・みんなは顔も結構マシやゆうとるけど・・・気に入らん!
「もし、お前と幸ちゃんが付き合うことなったら、一緒にWデートできるやん!」
兄ちゃんとWデートって・・・そりゃ嬉しいけども!!
絶対付き合うとか・・・あらへんと思うんやけどなぁ・・・。

しばらくして・・・私の決意とは裏腹に・・・幸助先輩と付き合うことになりました。
「幸助先輩、みんな見てはりますけど・・・。」
幸助先輩と私は毎日一緒に帰った。
「その幸助先輩っちゅう呼び方やめろって!敬語もいらんて!」
「じゃぁ何て呼べっちゅうねん!!幸ちゃんか!幸助か!どれももっさいやん!」
「んやと、このあんこモチが!」
「あん しかあってへんやん!アホちゃうの!?」
「うっさいな!笑われとるやんけ!好きに呼べ!」
好きにって・・・
「ほんまに私の好きでえぇんやな!」
「おう!」
「せやったら下僕って呼ばせてもらう。」
「しめるぞ、ボケ!」
「冗談やて!幸ちゃんでえぇやろ?一応先輩やもんな、さすがに呼び捨ては無理や!」
「うむ。そうしとけ!あんこ!」
「しばく!お前ほんましばく!!」
何だかんだで、幸ちゃんといるとほんま和むねん。
うわさどぉりめっさおもろいし・・・顔も・・・もう見慣れた!
顔なんてもう・・・どうでもようなってきよったわ…。

「仲えぇんやなぁ、幸助先輩と!らぶらぶやん!」
「なぁ・・・代里ちゃん?あんなんでえぇんやろか・・・」
「何が?」
この子は椎名 代里華ちゃん。私の親友やねん。
「あんなぁ・・・私、少女マンガ好きやんかぁ…」
「そやな、少女マンガオタクやもんな!」
「しばくぞ、ほんま!」
「で、何よ?」
「少女マンガとちゃうねん!こう・・・キュン★って来ないねん!幸ちゃんといても!」
「はぁ!?ほんまワケわからんな、おのれは!」
「なぁ、幸ちゃんって私の運命の人ちゃうんやないの!?」
「そりゃ、まだ中二と中三やもん。運命っちゅうには早いやろ。」
「せやけど…付き合うてる時期くらい、この人運命の人や!って思ってもようない!?」
「私、驚いたんやで!杏ってば、あんなんなんで人気あるんやろーウザイわーキモイわー ゆうてはったのに!なんやなんや、いつの間にか!私に相談もなく幸助先輩に告りおっ て!」
「ちゃうー!いぃ加減みたいにいわんといてー!」
「いい加減やんか!」
「やー!」

これからどうなってくんやろ…幸ちゃんとうまくいくんやろか…。
ほんま・・・どうしよ・・・。
2005/03/27(Sun)12:44:37 公開 / 李利香
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■作者からのメッセージ
初めてです。
大阪に住んでるんで、関西弁ですけど…おもしろおかしく書いてこうとおもてはります。
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