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『― ロンド・シティ ―』 作者:ウェリンスト・ノベリスタ / 未分類 未分類
全角1572.5文字
容量3145 bytes
原稿用紙約4.9枚
「ふわーあ」
ゆっくりと目を開けた。周りには他の盗賊達が、ガーゴーといびきを立てて熟睡している。
そうか、パーティをしたんだったな―。
アンドレは盗賊だった。五年前にこの闇の道に入ったのだった。
パーティと言うのは翻訳すると、金が入ったからパーティ、って言う事だ。
盗賊達は、他の町―ハリオル村に突撃し、大金を脅し取ったのであった。ハリオル村の戦士達は盗賊達を血眼になって探している。
今じゃあハリオル村の近くになんて行けない。行ったらすぐに生捕だろう。
寝ていた所を見ると、すぐ横に短剣(フィールドダガー)があった。寝相が悪ければ、腕に深い溝が出来ていた事だろう。
脱げ掛けていたブーツ(ギダシューズ)を履いた。皮製のブーツは鈍い光を出している。布団代わりにしていた薄汚れた布を横にどけた。
スニークと呼ばれる特殊な服を着た。上半身は裸だった。
他の盗賊を踏まないようにしながら、梯子へと向かう。
梯子の上は便所になっている。というか、便器の下が無く、梯子が有るのだ。この便所は、従業員専用という表記が書かれているが、その表記を見ないで間違って入った客は不幸(?)にも、尿を下で寝ていた盗賊に掛けてしまい、店を出るときには目に深いアザが出来ていた。
その『店』というのは『ジャズ バー』だ。まあバーと言うのは仮の名で、本当は盗賊のアジトだった。この店の従業員は皆、盗賊だった。最初、アンドレはこの店で働きたくて従業員になりたい、とマスターに頼んだのだが返ってきた返事は「盗賊になりたければどうぞ」だ。そしてアンドレは盗賊になった。まあジャズ バーの仕事なんて殆どしていない。
そろそろ話を戻そうか。
アンドレはまだ開店していないジャズ バーの店の中を歩いて、扉に向かった。その時低い男の声がした。「二日酔いは治ったのかな」
それはロンド・シティの盗賊の親玉、『ダークロード』だった。アンドレは殆ど酒を飲まないで暴れて(?)いたので二日酔いは無かった。ダークロードは見かけによらず結構(いや、『物凄く』かもしれない)、おどけた男だった。
「俺は酒なんて飲んでないので二日酔いなんてありませんよ、マスター」
と、アンドレ。ダークロードは頭を痛そうにさすっているのに、まだウィスキーの瓶を握っていた。
「分かった、じゃあな」言いながら少し唸っていた。
ゆっくりと扉を開ける。朝の霧が冷たく、心地良い。
ジャズ バーのある小さな通りから大通りへと出る。
「お、アンちゃん早いねー」
そう言ったのは近くのヘアーショップに勤める、『ネーラ』だった。
アンタも早いよ―そう思いながら愛想笑いをした。
「もー愛想笑いなんてしないでよー♪」
ばれていたか。
大通りを西へ向かって進んでいく。チラリと見えた小さな通りでは、住人がチンピラに絡まれていた。生意気だなオイ―。
この街では盗賊が一番身分が高いのかもしれない。アンドレがチンピラに向かって歩いていくと、チンピラは「覚えてろよー」の捨て台詞を残して逃げていった。住人に怪我は無かった。住人は礼金を払う、と言ったがもらわなかった。アンドレはただ歩いていっただけだったからだ。
ダークロードは町長なんかよりもずっと身分が高い。所謂、『闇の主』だ。
でも、ダークロードにも苦手な物もあるらしい。
それは『可愛くて華奢な女』だ。どう相手をすれば良いのか分からなくなるらしい。だからキャバレーなんかにはダークロードは行かないのであった。
**********************************
暫く、ロンド・シティの朝を散歩したのち、ジャズ バーに戻った。便所の梯子からアジトに入ると、殆どの盗賊が起きていて、二日酔いで苦しんでいた。他の盗賊は、何故アンドレが二日酔いで苦しんでいないのかを不思議がって、まじまじとアンドレを見つめていた。

―続く
2004/11/05(Fri)18:26:02 公開 / ウェリンスト・ノベリスタ
■この作品の著作権はウェリンスト・ノベリスタさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初投稿ですw
盗賊達の街、『ロンド・シティ』を舞台にした、シリアスさとほんわかさを両立させた(サレテル?)小説デスw
ダークロードはなるべく、戦闘シーン(今回はありませんでしたが)はシリアス、かつ冷酷に見えるように作って、パーティやなn
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