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『青春バトルロワイヤルU』 作者:結憂☆王子 / 未分類 未分類
全角2245文字
容量4490 bytes
原稿用紙約7.7枚
いつもの放課後。雑談の場所は法実さんの教室だ。ちなみに崇行さんは今日は休みなのだ。

「急性聴覚障害?」
「うん。」
「それってどんな病気なの?」
「耳が聞こえにくくなる病気らしい。何でなったのかは判らないってさ。」
「・・・・・・そうなんだぁ。」
「こないだ横断歩道を歩いてる時によろけたのもそれのせいなんだって。ほら、耳悪くするとバランスとれなくなったりするって言うじゃんか。あれだよ多分。」
「あぁー、まじかぁ。それは大変だなぁ。」
「最近、あいつおかしいと思ってたんだよ。会話にちゃんと入ってない時あるしさ。」
「まさか病気にかかってたなんてね。」

体育祭が近付いてるっていうのに本当、可哀相だった。

「今日遊ばね?」
「どこで?」
「んー、にっぺんちは?」
「あ、うちは今日ちっと・・・・・・。」
「なんなんそれ。じゃあ佐久間さんちでいいや。」
「いやいや!うちもダメだから!」
「ケチだなぁ。じゃあ・・・・・・、法実さんちは?」

「・・・・・・ごめん、うちもダメだわ。」

「まじで。ゴンちはどう?」
「あ、いいよ。」
「じゃあ今日ゴンち行こっか。」

各々荷物をまとめて椅子から立ち上がる。

「あ、おれコジー(小島先生)んとこに封筒持ってかねといけねんだった。ちょっとにっぺついてきてくんね。」
「は?」
「あ、じゃあ一人で行って来ます・・・・・・。」

むろは階段を降りて職員室へ向かっていた。そんな途中の事だ。

「ヒソヒソヒソ・・・・・・。」
「?」

廊下。どこからかひそひそ話が聞こえてきた。廊下には誰も見あたらない。一体どこからこの声が聞こえてきているのだろうか。よく耳を凝らすむろ。

「んー?んー?」

どうやら、声は校長室の中から聞こえてきているみたいだ。

「あれ?この声、コジーの声じゃね・・・・・・?」

よく見ると校長室の扉が少しだけ隙間が開いていたので、むろはその隙間から中を覗いてみた。やはり中ではコジーがいた。話し相手はもちろん校長だ。

「・・・それで、うちの学校が”そのイベント”に参加すればどのくらいのギャラが出るんです?」
「ギャラはざっと10,000,000は出るそうですよ。」
「10,000,000ですかっ。よだれが出ますなぁ。」
「しかし、こんな”殺し合い的なイベント”にうちの学校の生徒を参加させる訳には・・・・・・。」
「い、いやっ、校長、何を言います!今や生徒は元気があり余っている状況でございます!むしろ私ら教師の手にも負えない程に・・・・・・。うちの生徒が参加すれば、きっと大盛況に”そのイベント”を成功させる事が出来るでしょう。ぐふぐふ。」
「ふむ。そうか。小島先生がそこまで言うのなら貴方に任せましょう。」
「ははっ。ありがたき幸せ。それでは失礼します!」

校長室の扉が開くと同時に、むろとコジーの目がピタリと合った。

「あ、あのコジー・・・じゃなくて、小島先生。」
「なんだむろ。このおれ様に何か用か、ん?」

その時のコジーは、妙に笑顔だったという。

「あ、これ、親から渡してくれって言われた封筒で。」
「お、わかったわかった。じゃあ気を付けて帰るんだぞ。ぐふふ。」

コジーは手を振りながら職員室に方へ歩いて行く。

「せっ、先生っ!!」
「んん?何だむろ。まだ何か用か。」
「・・・・・・あ、いやっ・・・。さようなら。」
「うむ。」
「(さっきの話、何だ?殺し合いのイベント?うちの生徒が参加?気になる・・・・・・。)」

その日、崇行を除いたみんなでおれの部屋に集まった。

「体育祭、もうすぐだね。」
「気付けばもう来週だもんね。え、てかホント早くね?」
「うん、早い。佐久間さんの生徒会長になるのも時間の問題だし。」
「はぁ。」
「じゃあ佐久間さん、生徒会長になる意気込みを一言!」
「えぇ・・・、えっと・・・、あ、頑張ります。」
「さっ、さすが佐久間さん!やっぱり人とは違うね!」
「いやいや。」

「迷うなぁ〜セクシーなの〜キュートなの〜♪」

「あ、”季節の香りダンス”の着うただ。ってことは山本さんからのメールだな。」
「えぇっ、それ、山本さんからなのっ。」

「えぇと、なになに。”今行きたい場所ランキング”。あ、そっか今山本さんとこの企画をメールでやってたんだ。」
「え、何なんそれ。」
「おれと山本さんがそれぞれの行きたい場所ランキングベスト10を作ってメールでお互いに送るっていう画期的な企画。」
「へー。で、何てきたん。」
「えっと、1位 ディズニーシー。おー、ディズニーシー!おれも行きたいなぁ。」
「山本さんらしい1位だね。」
「だねぇ。」
「ちなみにさっきから一言も喋ってないけど、にっぺはどこ行きたいん?」
「え、どこって言われても。」
「行きたいとこくらいあるでしょ。どこ?」
「え、いや、別に。」
「なんなんそれ。じゃあ佐久間さんはどこ行きたいん?」
「え、えー、て、天国。」

「ピリリリリリ、ピリリリリリ。」

「あ、今度はおれだ。電話か。」
「法実さんに電話なんて珍しいね。誰なん?」
「え、いや、ちょっと。」

法実さんは電話の相手を隠すように、電話に出た。

「ご、ごめんなさいっ。これから帰ります。え。えぇ。今、友達と一緒で・・・。あ、はい。解りました。」

「え、なんで敬語?誰からの電話だったん?」
「いや、何でもない。あ、おれそろそろ帰るわー。」

そう言って法実さんは一人部屋を出て行った。それにしてもぎこちない受け答え。一体誰からの電話だったのだろう。
2004/09/19(Sun)18:14:24 公開 / 結憂☆王子
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