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『魂の法則第一話』 作者:神凪 / 未分類 未分類
全角978文字
容量1956 bytes
原稿用紙約3.45枚
「もうお前の魂は要らない」
そう言った男の手は鋭利な刃物に変わり、ズビシュッ!!彼の胸を貫いた。
飛び散る鮮血。彼、西宮 零(にしみや れい)は自分の「死」を感じた。いや、感じる暇すらない一瞬だった。
「魂はどうしますか?」
白衣の男が問い掛ける
「適当な体にでも入れておけ」
面倒事を片付けるような様子で男は答えた


    魂の法則第一話「西宮零の新しい事情」


「ホラ早く。学生服も着れないの!? 私が着せてあげるから動かないで」
何だこの女は? 馴れ馴れしく俺の体に触ってくる。見たところ四〇代の女みたいだが。
「全く、今日から高校生なのに!!」
はぁ? 何を言っている。しかも俺が高校せ・・・・・・ん?
と、そこで。自分の容姿に気付いた。顔にはあまり変化が無いが身長が低すぎる。
俺の身長は一八〇以上ある。だが今の俺は一七〇程度ではないか。
「早く行く!!」
また女が叫ぶ。鬱陶しい女だ。
「気安く俺に触れるな・・・・・・!!」
憎悪と嫌悪を込めて行ったがそれをものともせずに
「馬鹿言ってないで行く!!」
そう言って俺を一枚の地図とともに家から叩き出した。


おかしい。何かが狂っている。何故俺はここにいる?
「おっはよー真!!」
俺は暗殺組織の仕事帰りで・・・・・・気付けばここにいる
「ねぇねぇ真」
これからどうすればいい?
「まーこーとぉ!!!」
思案に暮れる零の心を打ち砕いたのはこの一言だった
「うわ!! 何だお前は?」
当然零はこう返す。何故ならこの女の事など全く知らないのだから。
「またまたボケちゃってぇ」
構わず女――光森 明日香(こうもり あすか)は零の腕に抱きついてくる。悪い感触ではなかったが今は状況の把握が先だ。
「真ぉ。今日も授業あるんだって。かったるいよねぇ」
あっさりしすぎて聞き逃すところだったが確かに聞いた。この女は俺の事を、「西宮 零」を「真」と呼んでくる
「真・・・・・・?」
「ボケ過ぎて自分の名前も忘れた?」
あくまで女は冗談口調で笑いながら言う
「なぁ、念のために聞くけど俺の名前は?」
明日香はすこし今日はフリが長いなぁと思いつつもこの後落としてくれると思い言った。
「一文字 真(いちもんじ まこと)よ? それがどうかしたの?」
だけど彼の反応は余りにも意外だった。
「真・・・・・・? 西宮・・・・・一文字?」
彼、西宮零の考えているより事態は悪化しているようだった。
2004/08/07(Sat)20:30:28 公開 / 神凪
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■作者からのメッセージ
初めまして。神凪と申します。
まだはじめて小説を書く若輩ですがよろしくお願いします。
これはとりあえずプロローグのような物ですので次からは少し陽気な内容になります。
感想等よろしくお願いします。
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