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『君と出会えたキセキ   一話』 作者:明日香 / 未分類 未分類
全角2049文字
容量4098 bytes
原稿用紙約7.35枚

  1・「退屈な毎日」


  「うっそぉ!?あんたまた男と別れたの!?」

  「信じらんない!これで何人目よ!?」

  キンキンうるさい声が教室中に響く。

  私は思わず耳をふさぎたくなった。

  朝っぱらからよくあんなハイテンションでいられるなあ。

  私は半ばあきれたような視線を彼女達に投げかける。

  最も、話に夢中で誰も私の視線なんか気にしてないけど。

  「てゆうかさあ〜!あんたってほんとに飽きっぽいよね!

   一年続いたことなくない!?」

  ・・・日本語間違ってるって・・。
  
  「なくない」じゃなくて、「ないんじゃない」でしょ?!

  彼女達の会話を聞きながら、私はため息をついた。 

  あー。やだやだ。

  ここにいるとほんっとにつかれる。

  ・・・あ〜あ。私なんでこんな学校に入っちゃったんだろ。

  違うとこにすればよかった・・・。

  私は、また大きなため息をついた。

  高校二年生の春。

  私、桜井詠美(さくらいえいみ)はかなり絶望的な気分で

  毎日を過ごしていた。

  男の子が苦手な私は、中学校のときから女子高に通っている。

  女子高なら苦手な男子もいないし、女子だけで静かだと思ったから。

  そりゃあ最初の頃は皆おとなしくて静かだった。

  女子高にしてよかったなって思ってた。

  でも・・・その考えが甘かったって、最近気づいた。

  女子高に入るのは、何も男の子が苦手な子だけじゃなかったのよね。

  女子だけの学校って事は、つまり男子に気をつかわなくていい学校。

  いうなれば、女子だけの無法地帯。

  皆廊下に座り込んで当たり前みたいに化粧してるし。

  しかも、皆言葉遣い悪いし・・・。

  こういう私の考えが古いって事はわかってるんだけど、どうもこの学校

  の雰囲気は、私に合わないんだよね・・・。

  ってなわけで、私は今までかなり退屈な毎日を過ごしてきた。

  友達はできないし、クラスでは浮いちゃってるし・・・。

  私は周りから見るとお堅い優等生に見えるらしくて、なんか皆私のこと

  敬遠してるのよね・・・。

  しかも面倒な役は全部私任せだし。

  でも、逆らって目つけられるのも面倒だから、たいてい引き受けちゃっ
  
  てるんだけど・・。

  まあ今さらこの生活のペースを崩そうとは思わないし、卒業するまで
 
  何とか頑張ろうって思ってる。

  まだ騒いでる女の子達に背を向けながら、私は思った。

  そう。

  このときまでは、別にいつもと変わらなかった。

  この日も、いつもみたいに過ぎていくんだなって思ってた。

  でも、この日の朝、こんな退屈な毎日を変える事件(?)が起こる。

  少し大げさな言い方かもしれないけど・・。

  でも、少なくとも私にとっては、毎日が退屈すぎた私にとっては、

  人生を変えちゃうくらいの出来事だった。

  

  
  「皆席に着けー。ホームルームはじめるぞ!」

  先生が教室に入ってくると、皆しぶしぶと自分の席に戻った。

  やっとこれで少しは静かになる・・・と思った瞬間だった。

  突然、教室中が湧き上がった。

  もちろん、私を除いてだけど。

  皆がこんなに騒いでいる理由は、すぐ分かった。

  なぜなら、先生の後ろには、若くてかっこいい男の人がいたから・・。

  「うっそぉ!!まじでかっこいい!!」

  「誰あれ〜!」

  皆その男の人に夢中になってる。

  まあ無理もないか。私から見てもかっこいいもんね・・。

  身長180以上はあるなあ。

  きりっとしているけど、優しそうな顔立ち。

  髪もさらさらだし・・・。

  私が見入っていると、ふとその人と目が合った。

  (げ・・・。目が合っちゃった・・。)

  私が顔をそらそうとしたとき、彼が私に向かって笑いかけた。

  その瞬間、私の顔は赤く染まる。

  (なっなに赤くなってるんだろ。)

  私は火照る頬を両手で押さえた。

  何で自分が赤くなってるのか、自分でもわからない。

  「えー、この方は、教育実習の緒方弘樹(おがたひろき)先生だ。

  今日から二週間、このクラスの英語を担当する。」

  教育実習・・・。そういえば、こないだそんなこと言ってたな・・・。

  緒方先生・・・かあ・・。

  「うそ〜。すっごくかっこいい〜!」
 
  「うちのクラス担当なんてラッキ〜!」

  「初めまして。緒方弘樹です。二週間という短い期間ですが、よろしく

   おねがいします。」

  そういって、先生は頭を下げた。

  私は、無意識に喜んでた。

  心臓が、すごく早く動いてる。

  この瞬間から、今までの退屈な毎日は変わる。

  たったひとりの男の人との出会いが、私のこれからの運命を

  変えてしまうことになる。

  

             つづく
       

  

  
 
 

  
2004/04/21(Wed)19:09:28 公開 / 明日香
■この作品の著作権は明日香さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
こんばんわ!
はじめまして。
まだ小説を書き始めて間もないので
まだまだ未熟者ですが、よろしく
お願いします!
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