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『夏不思議<それでも生きていこう>』 作者:ニラ / 未分類 未分類
全角3072.5文字
容量6145 bytes
原稿用紙約9.9枚
−−−−−−エピローグ−−−−−−−
          「それでも生きていこう」
私はそう思った。
彼に負けないような志で自分の道を歩んでいこうと・…

<第一話>
夏に私は、ある山奥にある小さな村に行く事になった。
特に興味も無いので、普通に車に乗っている。
私は「神輪苗子」。今では笑顔なんてものを人に見せた事も無い。
何故かと言うと、私は学校に入ってから、毎日のように私の前で罵声が飛び交っていた。そして、毎日いじめに会った。
先生に言っても「はいそうですか」で終わり、まともに考えてもくれなかった。
だから私はいつしか笑う事が出来なくなり、口数も減った。
その療養のため、この村に来たのだった。でも、私は何も考えていなかった。
私は心の窓を閉じているから、何もしようとも思わない人形となっているから…
村に着くと、そこは殺風景な景色だった。緑だらけの森、土の匂いがぷんぷんする地面、砂漠にでも行ったような尋常じゃない暑さ、真っ青な空、テレビなんて物は無く、皆平然として畑仕事をしているのだ。
子供たちも半そで短パンで竿を持って走りまわっている。
でも、私にとっては別に何でもなかった。
青く見える空でさえも、私からは真っ黒な雲が見えていた。暑く土の匂いがぷんぷんする所もただのコンクリートの地面だと思った。
つまり、私にとっては何処へ行ってもただの真っ暗な独房と同じなのだ。
私は荷物を下ろして別荘に運んだ。別荘は何の施しもされてなく、部屋中埃だらけだった。私は埃を払うと、ドンと荷物を置いて、外に出た。
何も無い殺風景で、私は、土の上に寝転がった。すると、私に一人の男の人が近づいてきた。
「お嬢さん、土の上に寝転がっているとお洋服が汚れますよ・・」
彼はそう言って、頼みもしないのに私を立たせた。そして、にっこりと笑ってきた。
私は当たり前のように、彼を無視して家に入った。別に彼など視界には入っていなかった。
私は部屋に戻ると、埃のかかった荷物を持って2階に上がった。親が何か言っていたようだが、耳に入らなかった。
部屋に荷物を投げ捨てると、私は埃だらけのベッドに飛びこんで、寝転がった。そして、持ってきたガムテープで部屋の窓をすべた塞いだ。この世の物なんて見たくない・・・そう思って塞いでいた。
塞ぎ終わると、私は入念に部屋の埃をふき取った。そして、布団を部屋から出して、部屋の床で寝てしまった。

気がつくと時計は七時をさしていた。私はテープで止めた窓を開けて、外を見てみた。外は朝とは違って真っ暗で、電灯だってついていない。しかし、その暗闇から聞こえてくるのはせみと鈴虫の囀りだけだった。
私はしばらく外を眺めていると、窓のすぐ下から水の跳ねる音が聞こえた。
いそいで鞄から懐中電灯を引っ張り出して下を見ると、グリーンの制服を着た男の人が家のすぐそばの池に落ちていた。
声をかけようと思ったが、すぐにやめて、窓を閉めようとした。その時、
「大丈夫ですか!」
気がつくと私は声を出していた。すると、男性は私のほうを向いて、にかっと笑う。そして、手を振ると走り去ってしまった。
その時私はさっきの男の人と確信した。見てはいないけど、直感でそう感じた。
そして、しばらく外を眺めていると、山から日の出が現れた。綺麗だな…と思っていたのだが、すぐに私は閉めてしまった。
多分、私は明るいのが嫌いだからだ・・そう考えた。
でも、その日に見た朝日は部屋にいても目に焼きついたままだった。

−−−−−+−−−−−−

朝になって私は下へ降りて見た。
いつもの様に座敷の方で父と母はお茶を啜っている。
私はすぐにそこから出ようと思って足を後ろに回そうとした。でも、昨日のようにまた考えとは違う事が口から出てきた。
そう、私は二人に向かって「おはよう」と言ったのだ。
それを聞いた二人はギョッとして、母は急に泣き出してしまった。
なぜか、その一言を言ったら、胸の中の何かが弾けたように気持ち良かった。
これが自然に囲まれた影響なのだろうか・・私はそう思った。そして、上の部屋に行くと、バックから朱色のリボンを出して、髪を結わえた。その後に、青と緑のワンピースを着て外に出てみた。
外は一面緑で、私が隠れたら見えなくなりそうだった。
私はその時昨日いた男の人にあった。その人は丘の上でゆっくりとハーモニカを吹いていた。
私が声をかけると男の人はにっこりと笑ってくれた。私はその人の隣に座ると、その人と話をし始めた。
「あなたは何故昨日あの場所にいたの?」
「それはね、実は大事な物を落としちゃったんだ。」
「大事な物って?」
「内緒!」
私はずっと問い詰めたが、結局話にならず、私はゆっくりと家に戻ろうとした。
「君!また、ここに来てくれる?」
「良いですよ・・」
私はそう言った後に、ゆっくりと走った。後ろはその時はもう振り向いていなかった。後ろがどうなっているのかなんて知りたくは無かったからだ。
家に帰ると、二人は笑顔で「お帰り!」といってくれた。私は恥ずかしそうに顔を下げて、家に入りながらちいさく、「ただいま…」と言った。
その時、私はもしかしたら変われるかもしれないと思った。

<第二話>
私はいつもの様では無くなっていた。
軽くばっとベッドを飛び起きると私はすぐに窓を開けて、太陽を体一杯に浴びるのだ。
そして、いつもの様に下へ降りて親に挨拶する。
そう言う生活になっていた。それは、きっとあの時が原因だろう。

−−−−−−−+−−−−−−−−−

私は、ベッドからのろのろと起きると、ゆっくりと着替えをした。部屋は暗く、窓はふさがっている状態なのだ。
下に下りて、朝ご飯を食べると、あの昨日の丘へと向かった。
丘に着くと、私の前には、ハーモニカを吹いている男性がいた。
近づいて側に座ると、彼は急に私の手を取った。
「来てくれ!見せたい物があるんだ!」
そう言うと彼は私を引きずりながら森へと連れこんだ。
最初私はどうなるのか心配でしたが、気がつくとそこはいろんな木々に囲まれ、下は落ち葉のクッションとなって、少しだけ日が入るような場所にいました。
私はゆっくりと背伸びをすると、彼と一緒に寝転がった。
「君は何で笑わないの?」
「いじめられてから笑う事が出来ないの・・」
「どうして自分から努力しないの?」
「だってまたいじめられるのが怖いから・・」
「そのままで良いの?」
「良い、どうせならこのまま死にたい・・」
その言葉を言ったとき、彼は必死な目つきで「駄目だ!」と言った。
「そんな事言うな!世の中にはいきたくてもいきれない奴だっているんだぞ!」
「そんな簡単に言わないで!いままでどんな行き方だったと思ってるの!」
そして、無言が走り、二人は逆方向へと走った。
そして、家に帰ると、外がざわめき始めました。外へ言って見ると、沢山の人たちがいました。何をしてるのか聞いてみると、「彼が出た」と言うんです。
詳しくわけを聞いてみると、私は吃驚しました。
『彼は、戦後まもなく息を引き取って、いないはずなんだよ・・でも、女の子と一緒にいたと言う話が出たんだよ・・』
それを聞いてから、私は寝れませんでした。
「だからあんなこといったのか・・」
私はやっと納得した。そして、彼に誓った。

「それでも生きていこう」
私はそう思った。
彼に負けないような志で自分の道を歩んでいこうと・…

・…数年後・・…
彼の墓に一人の女性が立っている。そして、花を置くと、何かと呟き始めた。
「やっと生きる意味を見つけたよ・・・」
そう言った後、彼女は2度と墓には現れなかった。

2004/04/13(Tue)21:35:27 公開 / ニラ
■この作品の著作権はニラさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
終わっちゃいました。変な終わり方ですいません。でも、この話は、結構気に入ってますんで、終わった後でも、是非読んでください。
アドバイスや感想があったらよろしくお願いします!

神夜様:感想ありがとうございます。これからがんばります!あと、卓球はあの後の話が浮かばなかったのと、表現が難しいので、また今度に延期しました。(笑)
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