オリジナル小説 投稿掲示板『登竜門』へようこそ! ... 創作小説投稿/小説掲示板

 誤動作・不具合に気付いた際には管理板『バグ報告スレッド』へご一報お願い致します。

 システム拡張変更予定(感想書き込みできませんが、作品探したり読むのは早いかと)。
 全作品から原稿枚数順表示や、 評価(ポイント)合計順コメント数順ができます。
 利用者の方々に支えられて開設から10年、これまでで5400件以上の作品。作品の為にもシステムメンテ等して参ります。

 縦書きビューワがNoto Serif JP対応になりました(Androidスマホ対応)。是非「[縦] 」から読んでください。by 運営者:紅堂幹人(@MikitoKudow) Facebook

-20031231 -20040229 -20040430 -20040530 -20040731
-20040930 -20041130 -20050115 -20050315 -20050430
-20050615 -20050731 -20050915 -20051115 -20060120
-20060331 -20060430 -20060630 -20061231 -20070615
-20071031 -20080130 -20080730 -20081130 -20091031
-20100301 -20100831 -20110331 -20120331 -girls_compilation
-completed_01 -completed_02 -completed_03 -completed_04 -incomp_01
-incomp_02 -現行ログ
メニュー
お知らせ・概要など
必読【利用規約】
クッキー環境設定
RSS 1.0 feed
Atom 1.0 feed
リレー小説板β
雑談掲示板
討論・管理掲示板
サポートツール

『R・P・G 序章〜第1章1』 作者:道化師 / 未分類 未分類
全角1187文字
容量2374 bytes
原稿用紙約4.2枚
  序章

 友人が遠い街で死んだ。
 届いたのは一通の手紙だけ。
 骨も無い、何も無い。
 葬式に来た人は皆口々に言うのだった。
「だから、いかなければよかったのに」

 俺はただ一人重いリュックを背負い、この村を出る決心をした。
 誰にも告げていないはずだった。
「煉夜(レンヤ)!!」
 列車に乗り込もうとする俺の背に聞こえたのは、恋人の声だった。
「行かないで! このまま此処にいてよ」
 涙を浮かべたその瞳はキラキラと輝く。周りに咲く赤い花々が、彼女をより一層際立てる。美しかった。
「――じゃあな、莉真(リマ)」
 俺はそれ以上言わなかった。いや、言えなかった。
「馬鹿……もう知らないわよ!!」
 莉真は手に持っていた鞄を投げつけた。それは俺の背中に当たり、空しく落ちた。
 列車の戸が閉まった。

 アイツは死んだんじゃない、殺されたんだ。
 そんな思いを強く握り締めた。

「……死なないで」
 莉真が囁く声は赤い花びらと共に風に吹かれた。


  第1章 蝶と仮面
-1-
「はい、お茶です。どうぞ」
 小さな家だった。そこに住んでいたのは、沙茄(サナ)という女だった。女は茶色く輝かせた髪を揺らせ、俺の元に茶を持ってきた。
「――ありがとう」
 俺はそっとカップに口をつけた。温かい湯気が俺の頬を撫でた。
「それにしても、此処を訪れる人なんて珍しい」
 沙茄は俺の前の席に腰掛けて言った。
 俺は今、アイツが死んだ街にいる。行くあてをなくした俺は沙茄に救われ、ここに泊まることになった。
「誰もいないんだな」
 俺は思わずそう呟いた。他のところは寂れてしまっていた。それどころか人すら見当たらなかった。
「当たり前です。あんな事があった場所ですよ?」
 沙茄はそれが普通なのだと言っているようだ。
「だが、あれは10年以上も前の話だろ? 最近は人も増えてきたと聞いたが……」
 少し視線を落とす。沙茄はゆっくりと口を開く。
「……出るんですよ、ココ」
「はぁ?」
 俺は呆気に採られた。まさか幽霊が出るとかで、ここまでひどいというのか?
「違いますよ。人喰い……他人の美しさを恨むあの女」
 沙茄の声が低く、重く感じられた。
「――どんな奴なんだ、そいつは」
 しばらくの沈黙。風の音だけが響く。
 沙茄は静かに手を顔の前に持ってくる。
「――己の醜さを、仮面で隠すの」
 カタカタと窓の音がした。

 俺は一人、ベッドの上で考えた。もしかすると、その人喰いがアイツを殺したのかもしれない。そんなことばかり思っていた。そしてもう一つ、気になる事があった。それは――
「あ?」
 窓がガタンという音を立てた。どうやら風が強くて木の枝が飛んできたようだ。
「そういえばカーテン開けっ放しだ」
 カーテンを閉めに、俺はベッドからおりた。

 俺は何も言う事が出来なかった。
 雨に黒髪を濡らした女。白い仮面が俺を見ていた。
2004/04/10(Sat)16:44:11 公開 / 道化師
■この作品の著作権は道化師さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
感想・御指摘等お待ちしております。

自分の好きな作家さんの作品に同じタイトルのものがあります。
そのタイトルをみて話を思いついたのですが(汗 
作家さんの影響ってすごいなぁ……
この作品に対する感想 - 昇順
感想記事の投稿は現在ありません。
名前 E-Mail 文章感想 簡易感想
簡易感想をラジオボタンで選択した場合、コメント欄の本文は無視され、選んだ定型文(0pt)が投稿されます。

この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
スタッフ用:
投稿者用: 編集 削除