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『あすなろセンチメンタル! 1話』 作者:未知成 / 未分類 未分類
全角1453文字
容量2906 bytes
原稿用紙約4.8枚
ある日、ある時、あんな提案をした事から既に、彼らの翌檜物語は幕を開けていたのです。

1話【常夏島へ行こう!】

『常夏島へ行こう!』
そんな馬鹿げた提案を出したのは、お調子者でオバカな、浅倉京平。
溜息を漏らしながらも、高校卒業のお祝いと言う事も兼ねてだと言うワケで、仕方なくOKしたのが、京平の小学校からの親友、小市和日。いつも和日は京平の面倒見役だった。小さい頃からいろいろと、京平はバカな真似をして来た。
だが、頭の出来は2人とも同じくらいに悪い。
よく高校を卒業出来たというものだ。

そんな京平がひょんな事から、和日と常夏島へ行こうと言い出したのだ。

「そうと決まれば、2人じゃ楽しくないし、仲間集めだなッ!」
楽しそうに、和日の家に遊びに来ていた京平が声を上げた。
「・・・1人でやってろ・・・」
OKしたものの、乗り気でない和日は、狸寝入りしながら呟いた。
「じゃ、和日んちの電話借りるぜー!」
隣りの電話が置いてある部屋から、京平の声がしたが和日は寝ていると言う事で無視をした。

しばらくすると、元の部屋に京平が戻って来た。
「遅かったな〜。一体、何人に電話したんだ?」
目を覚ました和日が京平に不安げに問うと、そこでやはり絶望的な答えが返って来た。
「え?何人って、8人」
きょとんとした顔で京平はそんな大勢の人数を言ってのけた。
「はっはちにんも、連れて行けるわけないだろー?!」
激怒して、和日が京平に怒鳴った。
「でも、行くって言っちまったもんは、しゃーねーじゃん」
逆に今度は京平が怒って言い返す。大人気ないので、仕方なく和日は押し黙ると次に質問を続けた。
「んで?誰々呼んだんだ?」
「えー?話してたら長くなって・・・。いろいろ呼ぶ事ンなった」
「良いから、言ってみ?」
和日はなるべく自分を保とうと一所懸命に、あぐらをかいた膝で貧乏揺すりをしていた。
「えっと・・・さとちゃんと、きっさんと、ヨッシーと・・・えーと、うーんと」
「もう、良い」
聞きなれた、中学時代の旧友達の名が挙がるに連れて、和日は溜息を吐き、京平を止めた。

次の日、呼ばれた旧友達が、京平の家に招かれた。勿論、和日もいる。
「・・・で?本当に行くのかよ?」
「金は何とかなるかもだけど(安い価格なら)プランはどうすんだ?」
元、バスケ部(中学時代)の、2人・・・富士野海と宮内直太(通称:なおちゃん)
「プランなら俺らに任せてよ」
「お茶の子さいさい!!」
この陽気な2人は、岸田葵(通称:きっさん)と吉岡興一(通称:ヨッシー)
きっさんとヨッシーは、コンビを組める程のボケツッコミの良さで、中学の頃は女子からも人気を集めていた。だが中学半ば頃で、ヨッシーは引越しをしてしまい、離れ離れになってしまっていた。
そこへ、京平が『常夏島へ行こう!』と電話をかけたのだ。元々、ヨッシーはボケで乗りも良いので直ぐにコチラに来てくれた。電話番号を予め知っていた、海が京平に教えたのだが。
「じゃ、プランはきっさんとヨッシーで後は任せた!」
「あはは、頑張れ〜」
この人任せでのほほんとした2人が、高野栄(通称:サッカン)と三井吉郎(通称:吉クン)である。
「・・・じゃあ僕も何もしない〜」
「ちゃんとするんだよ」
このおとぼけ者としっかり者の2人は、志津智(通称:さとちゃん)須賀光義(通称:スガやん)だ。さとちゃんは割とおとぼけに見えるが、言う事はたまにキツイ。

このメンバーで大丈夫であろうか、と・・・和日は先を思いやられるのであった。


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2004/03/24(Wed)16:00:20 公開 / 未知成
■この作品の著作権は未知成さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初めまして。未知成と言う者です。
かなり頑張って書きました;(汗々)
これから頑張りますんで、キャラクター1人1人の個性を生かして仕上げて行きたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。
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