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『君とだけの恋、そして最後の春 NO1〜NO2』 作者:フィッシュ / 未分類 未分類
全角8136.5文字
容量16273 bytes
原稿用紙約30.5枚
桜が少し散り始めた。
桜が完全に散ってしまった時には僕たちはすでに・・・離れ離れになっている。
まだ、時間は残されている。
今このときを大切にして、彼女を見守らなくちゃいけないんだ。
彼女と思い出を作らなければいけないんだ。
桜が完全に散ってしまう前に。

「ほら、浩太!早くしないと遊園地込んじゃうよ」
「んな大げさな。そんな簡単に込んだりしないよ」
「わからないじゃない、そんなの。もしかしたら一瞬で込んだり・・・」
「どうした?」
「ほら!!すぐに混み始めたじゃない」
「うおっ!!凄い!!というか何これ?
うまく出来上がってるような話のシチュエーションは」
「何訳のわからないこと言ってるのよ!?とっとと行きましょう」

俺は浜崎浩太。
そして、俺の幼なじみの河崎美奈。
彼女は4月7日に引っ越してしまう。
俺はそんな彼女のために思い出を作ろうと思ってる。
受験生であった俺たちは無事お互い狙っていた第一志望に合格した。
しかし、彼女は父親の転勤のせいで違う高校に行くことになってしまった。
今日は中学生活が終わり春休み一日目である。
ということなので俺が美奈を誘ったら簡単にOKしてくれた。
そんなこんなで今は遊園地に来た。

「ねえ〜浩太最初は何から乗る?」
「そうだな。じゃあ、ジェットコースターにしますか」
「ええ、私ジェットコースター苦手なんだよ」
「苦手克服!!!」
「そういう問題じゃないよ〜〜」

というか人の目から見たら俺たちは恋人に見えるのだろうか。
みんながにやにやしてこっちを見ていた。
とりあえず俺はその場を離れた。
俺たちが来た遊園地はそんなに広いわけではないけど
近所にはここら辺しかないので結構込むのである。
乗り物も定番のものはあるし、あまり不満はない。
そこにも桜の木があった。
時間は待ってくれない。いろんな思い出作らないといけないんだ。

「うう〜酔っちゃたよ。ひどいよ、浩太」
「はいはい。じゃあ次は美奈の好きなものでいいぞ」
「それじゃ、コーヒーカップ!!」
「マジっすか!?」
「怖いの?」
「いや、コーヒーカップが苦手な人はそんなにいないと思うけど」

そのまえに美奈はとんでもなく激しい乗り物によわい。
そんな人が大丈夫なのだろうか?
まあ〜そんなこんなで乗ってみたがこれは大丈夫なようだ。
ピンピンしていた。


俺たちは歩きながら話をしていた。
コンクリートの上に舞い落ちた桜の花びらを踏みしめながら。
そのとき、美奈がわくわくしながら言った。

「じゃあ次はお化け屋敷でも行ってみない?」

はっきし言うと俺はお化け屋敷が嫌いだ。
非現実的だとはわかってるのだが怖い。
しかし、こんなことを言ってしまえば彼女の思うつぼだ。
その後はずっとお化け屋敷だな。

「怖いの?」
「こ・・ここ怖いわけないじゃないか!!」
「ふふふ、そう。じゃいろんなお化け屋敷に行こうね」

・・・ばれた・・・何故?

「浩太は隠し事できないタイプだね」
「うう、酷すぎる」


俺たちは人混みの中を歩き回りなんとかお化け屋敷に着いた。
というより着いてしまった。
そして俺たちは結構怖そうなお化け屋敷の中に入った。
歩きにくい道をとぼとぼゆっくり歩き進んだ。
人魂や骸骨、人体模型や幽霊といろんなのがあった。
しかし、俺も大人になったのか、あまり怖くなくなっていた。
まあー実際お化け屋敷を怖いと思ったのは8才のときだからな。
今15だし。


「ギャアーーー!!!!!!」


「きゃあ〜〜〜!!」

それより、こいつも苦手だったのか。
さっきから五月蠅くてしょうがない。
まあ〜お化け屋敷なんだからいいんだとしても、
それに驚く幽霊の人もいるので、俺が恥ずかしかった。
そんなこんなで・・・脱出・・・じゃないのかよ!!??
なんで第2弾なんてあるんだよ。
俺は半泣きの美奈の手を繋ぎながら進んだ。
今度こそ・・・脱出・・・さすがにもうないか・
結局第5弾まであった。

「うう、ひっくひっく」
「もう泣くなよ。何年生だよ」
「怖かったんだもん。浩太も苦手そうだからチャンスだと思ったんだもん」
「俺は苦手を克服してしまった。というかなんだそのチャンスって?」
「ななな・・・なんでもないよ!!」
「そうか?」
「なんでもないから、安心して。浩太が泣きそうなところを、
優しく抱きしめてあげるなんて思ってないから安心して」


・・・こいつはそんなことを思っていたのか。
というかそれで入ったんだから自業自得だよな。

「おまえはなるべく隠し事をするなよ」
「へっ?なんで?」
「隠したことが出てしまっているからだ」
「え?いつ出したかな?・・・あ」

みるみる、美奈の顔が赤くなっている。
というか、それを聞いた俺はもっと恥ずかしいんだが。

「まあ〜次行こう」
「・・・うん」

気まずい。何とも言えない気まずさだ。
とりあえず俺たちはそのまま歩いた。
もう真っ暗になっていた。まあー開いたのが今日は昼だったので当然か。
そのまま、俺たちは人混みを抜けながら無言のまま歩いた。
このまま帰ることになるのかな。

「ねえ、最後に観覧車に乗りたいな」
「そうだな。定番だし」

だめだぞ、浩太。これじゃ余計くらい雰囲気になってしまう。
もう外は真っ暗だけど。まあ〜そんなボケは今はいらないな。

「おし!!じゃあ、最後に楽しむか!!!」
「うん!!」

そうして、俺たちは観覧車に乗ることになった。
この時間帯はカップルしかいない。
正直そんな中にはいるのは結構勇気がいる。
美奈は結構顔が赤い。やっぱ緊張しているのだろうか。

そして、俺たちは観覧車に乗った。

「なんか、どきどきするね」
「どきどきするほどでもないだろ」
「ええ〜そんなことないよ。結構緊張してるんだから」
「だってただの幼なじみじゃないか」
「・・・そうだよね。私たちは、恋人じゃないんだもんね」

俺がまた悪い雰囲気を作ってしまった。
こんなことを考えててもしょうがない。やぶれかぶれだ!
頂上に着いたら・・・やっぱ恥ずかしい。
いや、男なら覚悟を決めろ!!

「ねえ、浩太」
「あっあ・・ん、なんだ?」




「・・・・・キスして欲しいな」





何を考えてるんだ?こいつは。




「また、どうした?」
「だって、もう浩太と会えるのは少ししかないんだよ。だったらいいでしょ」
「ああ、お前が望むならな」
「うん」

「それじゃ」
「うん」

チュ


そして、俺たちはキスをした。
最初はかなり短かったのだが、だんだんキスをする時間が長くなった。
何秒間しただろうか?いや、何十秒間したのだろうか?
とりあえず、息が続かなくなるまでキスをした。
俺はそろそろ離そうと思って離したら、
美奈は俺の顔を手で近づけさせ、またキスをさせた。
そして、俺たちの春休みの初日が終わった。
その帰りに。

「浩太、キスうまかったね」
「ばっ、バカ何言ってんだよ」
「だって本当にうまかったんだもん」
「・・・ありがとう」
「どういたしまして」
「そのなんだ、美奈の唇とても甘い匂いがしたぞ」
「ふふ、ありがと」

俺は顔を真っ赤にしながら言うことが出来た。

「なあ、美奈」
「何?」
「俺さ」
「ん?」
「俺はその、あの、・・・俺は美奈のことが好きだ。少しの間だけど俺と付き合ってください」
「・・・宜しくお願いします。浩太君」
「うわあ〜〜〜〜!!」
「えっ、どうしたの?」
「初めて俺のことを君付けで呼んでくれた」
「もう」

美奈も恥ずかしかったのか、顔が沸騰状態である。
俺の顔はすでに太陽の黒点ぐらいだな。

「それは微妙に低いんじゃない?」
「いや、黒点は太陽よりも暑いんじゃよ。というか、心読んだな」
「うん、しっかりと顔に出ていたから」
「・・・まあ〜とりあえず宜しくお願いします!!」
「こちらこそ宜しくお願いします」
「じゃあ、この後は俺の家に来ない?」
「浩太のエッチ」
「俺、まだなんにも言ってないよ!?」
「どうせ、私のこと襲おうとしたんでしょ?」
「いや、まずないから。神に誓えるほどかは知らんが」
「ふふ、冗談よ」
「嫌な奴」
「何か言いました?」
「いえ何も」

そして俺たちは付き合うことになった。
その後、美奈は俺の家で夕飯を食べて帰った。
特に何もしてないので安心してください。


3月17日終わり    残り21日




「ふわあ〜〜〜。よく寝た・・・かな?」

昨日は何故かよく眠れなかった。やっぱ昨日告白したというのが一番きつかったのだろうか。
今も心臓が激しく鼓動している。今日は春休み二日目だな。
今日はどうしようかな?

プルルル〜〜

携帯をこの前奮発して買ったのである。ちなみにa〇である。(学割効くし)

「おっと、早く出なくちゃ切れちまうな」


ピッ

「もしもし」
「なんだ、美奈か」
「なんだはないでしょうが!!せっかく暇そうだからどこかに誘ってあげようかと思ったのに」
「それって、ただ単に自分が暇だったからとか言う訳じゃないよな?」
「モチロン、ソンナコトハナイワヨ」
「・・・そうか、暇だったんだな」
「もう!とりあえず行くの逝かないの!?」
「ちょっと待て!!今微妙に行かないのアクセントがちがくなかった?」
「うん。違ったよ!!」
「・・・切っていいか?」
「うん。いいよ」

ピッ

ふう〜静かになった。これで一安心だな!

プルルル〜

「・・・またかよ」

ピッ

「なんか用か?九日十日?」
「くだらないよ!」

このギャグがわかるとは思わなかった。

「うう、そんな風に簡単に言わないでも。酷いじゃないか」
「酷いのは、そっちじゃない!!いきなり切るなんて」
「いや、だって「切っていいかっていったら」「いいよ」っていったじゃん」
「単なるかわいいギャグだったのに」
「そうかそうか、俺には美人の人のギャグしか通じないと思った方がいいな」
「む〜〜私は浩太にとって美人じゃないのね。ひっく」
「ああ〜〜悪かった!!だから泣かないでくれ!!」
「ほら、引っかかった」
「うう、美人のギャグしか受け付けないはずの俺が。無念!!」
「浩太は女の涙によわいんだね。一つ弱点を教えてくれてありがとう」
「どういたしましてって言いにくいな」

うまく引っかかってしまったような気がするがこの際は気にしないで置く
この後も突っ込んだら、俺が危ないかもしれないから。
いろんな意味で怖いからなこいつ。

「まあまあ気にしない気にしない。で今日は何処に行くの?」
「何今日もどこか行くのか?」
「暇でしょ」
「暇だな」
「じゃあ〜どこか連れてってね。マイダーリン」
「お願いだから、その言葉外では使うなよ」
「冗談だよ冗談」
「それじゃ、今日は商店街にでも行くか?」
「なんか楽してない?」
「当たり前だ。遠出は疲れるということが判明したからな。ということだから、近いとこにした」
「う〜〜今回は我慢してあげる」
「今度遠いところ行こうな」
「うん。出来たらアメリカ、もしくは北極がいいな」
「かなり遠!!つうかアメリカと北極でもかなり距離あるし!!つうか、何故北極?南極はだめなのか!?」
「うん。南極なんて邪道だよ」
「いや、何故邪道かわからん!!」
「とりあえず、今度は遠いところに連れてってね。浩太がいいんなら、ホテルでもかまわないよ」
「いや、それは俺が勘弁だわ」
「じゃあ、10時に私の家に来てね!」
「見事にスルーしたな。とりあえずわかった。10時な。そんじゃまた後で」
「うん」

とりあえず俺は着替えをして、財布を持っていつでも行けるような準備をして待っていた。

「ん?なんだ浩太、今日も美奈ちゃんと遊びにいくんか?」
「そうだけど。親父は暇そうだな」
「ああ、かなり暇だな。することもないからな。散歩にでも行ってこようかな」
「家を出てから三歩とかいうオチじゃないよな?」
「当たり前だ。そんなお前のようなことはしない」
「じゃあ〜この前お袋におつかい頼まれたとき、家を出てから二歩で戻ってきたのは何故だ?」
「あのときは寒かったからしょうがなかったんだよ」
「そういえば、たしかにとんでもない寒さだったな」
「氷点下軽く越えてたからな。というか、お前そろそろ行かなくていいのか?」
「ん?おお、やべえ!じゃ、とりあえず行ってくるわ」
「行ってらっしゃい。また、家にご飯でも食べに来なさいって伝えといてくれや」
「了解!」

そして、俺は美奈の家に向かった。
いつも思うのだが、美奈の両親はなんの仕事をしてるのだろうか?」
かなり大きい家に住んでいる。
俺は一回だけ入ったことがあるが、入ったときにあまりの広さに失神してしまった。
何とも情けない話である。

ピンポ〜ン

「はい」
「あっ、浜崎ですけど、河崎美奈さんはいっらしゃいますか?」
「少々お待ちください」
「わかりました」

プッ


10分経過

ガチャ


「おまたっせ!」
「待ち疲れとはこのことだな」
「たかが10分でしょ。情けないよ」
「たかが10分、されど10分だ」
「はいはい、じゃあ、とりあえず行こう」


そのまま、俺たちは商店街に向かった。
俺は買い物とかをしない方なので、途中で道に迷いそうになりそうだった。
(美奈にこのことは言ってないぞ)
とりあえず、そんなこんなで着くことが出来た。

「さて、これから何処行くか?」
「やっぱ、デパートだよ」
「なんか買いたい物があるのか?」
「ないよ。でも、なんか欲しいものとか見つかるかもしれないじゃん」
「そうだな。俺もなんか見て回るかな」
「それじゃ、行こう」

・・・デパートってこんなに広いもんだっけ?
俺はさっきから同じところをぐるぐる回ってるような気がする。
美奈は服がどうのこうので3階に一人で服を買いに行った。
ちなみに俺がいるのは、4階の本屋である。このデパートは10階もある。
田舎者みたいだが、あまりにもでかいのでびっくりしている。

「心臓が外に出て来ちゃいそうなくらい広いな」
「そんなことがあったら死ぬわね」
「・・・いつの間にいた?」
「今さっき」
「買ったのか服は?」
「うん、いろんなの買っちゃたよ」
「金に余裕があるのが凄いな」
「ちゃんと稼いでいるからね」
「・・・援助交際とかいったらマジで殺すかもしれないよ」
「ばれた?」

ぎりぎりぎり〜〜〜!!!

「うぅ〜〜〜痛いよ!!」

俺は美奈の頭をつかみ、アイアンクローをした。


「お前もそんなことをするようになってしまったのか。俺はショックだぞ。美奈はそんなことしないと信じてたのに」
「冗談だよ〜〜!ちょっとからかったんだよ」
「にしては、かなりタチの悪い冗談だな」
「もう、女の子にそんなことやってると、いつか復讐されるよ」
「それは勘弁だな」

こいつの復讐は半端じゃないくらいきつい。
簡単なことなんだが、俺の嫌いな物を一通り無理矢理食わせる。
嫌いな物がない人はわからんかもしれんが、嫌いな物を食うと吐き気が出るのである。
食事中の方には悪い話だったかもしれないので、この辺で切ります。
地味なのだが結構きつい復讐なのである。

「さて、次は何処に行く?」
「今度は浩太に決めてもうことにするよ」
「俺決めるのに苦手なんだよな」
「とっとと決めないと、どうなっても知らないけどいいの?」
「なんか食べに行きましょう!!」

今の時間は11時30分なので少し早いほうが空いてていいだろう。
そういうわけでレストランに行くことにした。

「さて、今回は俺がおごってやるよ」
「後で、後悔しても知らないよ」
「やっぱやめてもいい?」
「男に二言はないよ」
「うう〜わかったよ」
「わかればよろしい!じゃあ〜私は、ナポリタン、ハンバーグランチ、トンカツ定食、
食後のデザートにチョコレートパフェ、抹茶アイス、杏仁豆腐。これぐらいで勘弁してあげる」
「・・・これ、本当に全部食えるのか?」
「もちろん。じゃなかったら頼まないよ」
「太る・・・」
「何か言いました!!??」
「・・・いえ、何も」

その後、美奈はあっけなく食べ終えた。
どんな胃袋してるのだろうか?
と言うか太るだろ普通は。
ちなみに、俺は、カレーライスとコーヒーを頼んだ。

「そろそろいいか」
「うん、おなか一杯」
「そりゃ、良かったな。すんません、勘定」

そして俺はレジに向かった。今思えば何故俺は奢ってしまうなどと言ってしまったのだろう。

かたかたかたかたかたか、チ〜ン。

「合計、5320円になります」
「・・・マジっすか?じゃあ〜とりあえず5400円で」
「5400円お預かりいたします、お釣り80円になります。お確かめください」

確かめるほどでもないと思うのだが、まあ〜言うまでもないが俺の財布は俺の心とともに空っぽになりつつある。

「・・・よく食えたな」
「大食い得意だからね」
「今度は早食いに挑戦してただで食ってきた方がいいぞ」
「うん、そうしようかな」
「それで、どんどん太っちまえ!」
「うん、そうだね・・・ん!?誰が太っちまえだって!?あれ、いない。あっ逃げた!!」

俺は言った後に全速力でその場を離れた。捕まったらただじゃすまないだろう。
しかし、俺は2分後に近道された、美奈に捕まり。顔面にドロップキックを食らった。

「さて次は何処に行こうかな?」
「やっぱ、デートの定番!映画でしょ!!」
「映画っすか?また、いきなりですな」
「私が行きたいの文句ある?」
「文句はない。しかし、何を見るのだ?」
「それは行ってからのお楽しみだよ」

そうして、俺はラブコメ映画を2時間30分見ることになった。
よくわからんが、面白いと言うより切ないというほうかもしれない。

「うう〜〜良かったよ〜〜!!」
「そんな、泣かなくても」
「浩太にはわからないんだよ。あの良さが。私もあんな場所であんな風にキスしてみたいな」
「・・・」
「こういうときは、「俺が相手してやろうか?」とかいうもんじゃないのかい?浩太くん!!」
「いや、あまりの空想についていけないし、いつツッコミをいれていいかわからん」
「まったく、困った彼氏ね」
「じゃあ〜今日の夜は一緒にホテルでも行くか?」
「えっ・・!!な、いきなり何言ってるのよ!!」
「冗談だよ。気にするな」
「う〜〜〜(行ってもいいよって言えなかったじゃん)」

なんか美奈が俺の方を向いてうなっている。
なんか悪いことをしたかな。つうか酷かったかな?
ちょっと期待してしまったというのは秘密である。

「はいはい。じゃあ、次はどうしようか?」

今は5時30である。微妙に暗くなってきた。

「次で最後だね」
「そうなるな」
「ゲームセンターって行ってみたいな」
「行ったことないのか?」
「あるよ。でも、滅多に行かないね」

俺で言うデパートと言うところか。

「じゃ、ゲーセンにするか」
「楽しみだよ〜〜」

そうして、俺は美奈にゲーム道をきっちり教え込んだ。
格闘、クイズ、シューティング、パズル、シュミレーションなどいろいろ。
しかし、なぜかわからんが車のゲームは出来なかった。
苦手とかかな?
ほかのはうまくなったのに。

そうして時間はあっという間に過ぎ、7時ちょうどである。
そして俺たちは暗くなったし帰ることにした。

「今日は楽しかったよ。また誘うからね」
「ああ、いつでも誘ってくれ。暇人だからな」
「・・・ホテルに行っても良かったのにな」
「ん?なんか言ったか?」
「ううん、なんも言ってない(恥ずかしくて言える分けないじゃない)」
「そうか?まあ〜次はちょっと遠出してみるか?」
「うん!!外国がいいな」
「無理だな、俺じゃ」
「とりあえず、いろんな思い出作りたいからね。いろんなところに行きたいよ」
「そうだな。いろんなところに行こうな」
「うん。あっもう遅いね。送ってくれてありがとね」
「気にするな、そんじゃ!」
「おやすみ〜〜〜」
「おやすみ!」

外国はさすがに無理だろうな。
でも、思い出づくりのためにもいろんなところに行かないと。
今思ったんだが、美奈はさっきなんて言ったのかな?
気になるな〜〜。
まあ〜いいっか。さて、次は何処に行こうかな!?




3月18日終わり    残り20日








2004/03/20(Sat)20:56:00 公開 / フィッシュ
■この作品の著作権はフィッシュさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
長いので書くのに苦労してます。
次の更新は、少し遅れると思います。
さすがに二つはきついと言うことです。
でも、なるべくがんばりますので宜しくお願いいたします!
後、書いてて思ったんですが、結構恥ずかしいです。恋愛は経験者じゃないと書けないと言うことでしょうか?
結構しんどいです。
一部修正!!
また修正申し訳ない。
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