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『グループ』 作者:シア / 未分類 未分類
全角2521.5文字
容量5043 bytes
原稿用紙約8.65枚
「マジウザイんだけど。あいつ。」
その一言から始まった。グループの輪が外れた時。
中学校一学年の私達のクラスの女子の中では、十八人中三つのグループにわかれている。何処でも大体三つのグループにわかれるだろう。
一つめは、集団でかたまっている十人ぐらいの不良つながりのグループ。
二つめは、六人のまじめちゃんガリ勉グループ。
三つめ、二人でグループからはずされていて一人で突き進む人。
私は一つめのグループに属している。
その中のグループリーダー的存在が問題発言を言いはじめたのだ。
「つーか、何?ブリッコじゃない?真里。男子の時とか態度違うしさ。」
「ま、まあね…。」
リーダーにあわせて周りの子は言う。次々に真里の悪口を言いはじめた。
真里は今、昼休み男子と追いかけっこをして、取られたシャープペンシルを取りかえそうと必死に教室中を駆け回っている。そんな真里を私達はじっと見ていた。リーダーはにやっと冷笑を浮かべながら。
リーダーの友達には他のクラスのボス的存在がいて、逆らえないのだ。
逆らうととんでもない事になってしまう事は眼に見えている。
すると、その恐ろしいリーダーはポンと言った。
「ねぇ、シカトしよっか。」
沈黙が続いた。真里は私達にとってムードメーカーであり、明るく楽しい。
一度も学校を休んだ事が見たことない元気な子だ。そんな元気な子は、
時に、男子と話していて入れないスキはあるんだがー…。
「男子と仲良くなりゃー良い事じゃない。女子とは無縁関係なのよ、
 真里は。あははっ。」
黒髪で長いロングヘアーなリーダー名前は瞳。
悪魔なような眼を浮かべ、皆の目を見る。
キーン…コーン…カーン…コーン…。昼休み終了のチャイムだ。
「じゃあ、今言った事忘れないでよね。」
そう言って、皆より早く席に着いた。瞳。
私達はボー然とした顔を浮かべながらスタスタと席に着いた。
私は授業が続いてる最中に真里の顔を何度かチラチラと見ていた。
…たぶん今から、真里は最悪な日々を迎えるんだと知ってたから。
「はい、今日の授業はこれでおしまい。号令!」
起立!気をつけ!礼!学級委員の声がして、授業は終わり、帰る時間になった。皆、バッグを片手に持ち、教科書やらファイルやらをそそくさと入れている。そんな時、真里が私に話し掛けた。
「ねぇねぇ、亜希!今日部活行くー?」
亜希というのは私の名前で、真里とは部活が一緒。
行くかどうか迷っていた所いきなり私の背後に視線を感じた。
…瞳だ。
案の定振り返ると瞳がいてバッグを片手に持ち、私をキッと睨み付けた。それは信号と同じで、…シカトしろ。と、いう事をアピールしていた。
「…。」
「亜希?」
私の名前を呼び続ける。そのたびに、瞳の視線が浴びせられー…。
「真里ー!部活行くのー?今日ー!」
他のクラスの同じ部活の真里の友達がそう言った。
「あー!ちょっと待ってー!今そっちに行くー!」
タッタッと走りながら明るい真里は友達の所へ走っていった。
後ろから足音がした。瞳だ。
「それでいいのよ。さすが亜希ちゃんっ。」
フフッと冷笑を浮かべ真里の方へ視線をうつす。
真里はまだ友達と話している。私のシカトを受けて、不思議そうな顔をしているように見えた。私はそのまま部活は行かず、というより、行く気がしなかった。真里に対してシカトをして。浮かない気持ちを浮かばせながら家に戻った。


瞳がシカトしない?と言って数週間がたった。
皆、瞳の気がおさまるまで真里をシカトし続けた。
話し掛けても何も言わない。
話すべき時が来ても、まるで初対面の人のように、
「木村サン。これ、早く持っていったらどうでしょうか?」
落ちている雑巾をめがけグループの中の一人が言う。
木村サンというのは真里の名字だ。いつもは真里と呼んでいる。
親しみを込めて。しかし、今は違う。瞳の言う事に従い、シカトをし続けている。敬語を使って、木村サン、木村サン、と。
あの明るい真里は人が変わった程性格が変わった。
暗い、暗い井戸の底に落ちたみたいに、どうしようもない感じ。
男子とも戯れる気力もなくて、無口で。勉強の力もおちちゃってるみたい。
たまにストレスのせいなのかお腹痛いとか言って保健室行ってる。
私達もそんな暗い真里を見て、だんたん嫌気がさしてきた。
真里も私達の方を見ると、キッと睨み付け。
他のグループにでもいけばいいのに…。
ま、何処のグループも入れないだろうけど…。
と言うか、何処のグループも私達が真里をシカトしてるって気付いてて、
関わりたく無いというのが本能だ。


もう一ヵ月が過ぎた頃。
一度も学校を休んだ事のないあの真里が。
とうとう休んでしまった。
耐えられないシカトに休んだんだろう…な。
「ねぇねぇ、あの子いなくなーい?木村サンよ、木村サン!」
瞳が男子にそう言う。
「あのさ、あのさ…。」
瞳は休み時間という意識も消えていたのか、男子と楽しそうに話し合っていた。その頃私達は教室の隅に居て、リーダーが居ない所へ居た。
話しの話題は勿論、真里。
「…ねぇ、真里不登校になったりしないよね。」
グループの一人が言う。
「…いくら何でも、やりすぎだったかも。」
「あたし達のせいで真里は…、真里は…。」
そんな罪悪感が私達の心を覆うのであった。
まだ13歳の、小さな心にドスッとのしかかる。
真里と同じような暗い顔をしている皆の顔。
…瞳は何て無関心なんだろう。真里がこんな事になっても楽しそうな顔を
してる。男子と真里の悪口を言い合ってる。反省もしていない顔。
そんな心には、瞳への怒りも隠されていた。
「…。瞳がいけないのよ。いくらリーダーッポイからって言って、
 シカトとか悪い事考えるんだから…。」
「そうよ、瞳がいけないのよ。真里がこうなったのは瞳のせいよ。」
自分のした事を他人に擦り付け、必死に罪をのがれようとする私達。
瞳を見ると、私達とは違う、男子との楽しそうな会話。
今の私達には瞳がブリッコに見えた。男子と態度が違うように見えた、
見えざるをえなかった。真里の事を考えるとー…。
いろんな心をかかえながら、瞳を睨み付けていた私達。そして、
真里の座っていないあの席を見つめながら…。
2004/02/14(Sat)18:44:49 公開 / シア
■この作品の著作権はシアさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
今晩は。
『いじめ』、『シカト』、『女子グループ』という題にそって書いてみました。
小説の内容により、気分を悪くした方すみません…。いじめって結構見えない所で
あってますよね…。喧嘩ならわかりますけど、その喧嘩の愚痴が他の人に伝わっていって悪いイメージにさせたり…。
悪口によって始まる集団いじめ。
嫌ですよね…。
亜希達が持った罪悪感が感じ取られたら
いいなぁーっと思います。
良い小説を書くにはまだまだ……^^;
アドバイスや感想の方よろしくお願い
しますv
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