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『CHESS第一話』 作者:黒歌鳥 / 未分類 未分類
全角1283.5文字
容量2567 bytes
原稿用紙約4.5枚
 

 バベルの図書館――過去、現在、未来に書かれた、又は書かれるであろう
書物を全て収めている仮想空間。中心に置かれた台座を囲むように延々と本棚が連なっている。そしてその台座に置かれた本の名前は・・・・・・。
 
 ――『真理』


午後4時半、天門高校3-A。放課後の教室に響く叫び声。

「文月、今日は勘弁してくれっ!」
「絶対駄目。 私は神父様に用事があるの」
 
土下座までして謝っているのは『春夏秋冬 葉月(ひととせ はづき)』
それを殺気に満ちた目で見ているのは『春夏秋冬 文月(ひととせ ふつき)』

苗字から解る通り、二人は姉弟であり・・・・・・双子だった。
文月が手に持っているのは弓道着と袴 ―― 女物であり、
それを着るよう葉月に怒鳴っていた。ようは用事があるから代わりに部活に
出ろ。と言う事だった。葉月にしては良い迷惑だ。
身長、体重、首辺りまであるクセのある黒髪、藍色の瞳、体のラインetc・・・。
全てが酷似している。無論男女間における差――胸部や下腹部、そして声帯。
は違いがあるのだが、葉月が声音を高くすると文月と差別がつかなくなり、
体型を補うために胴衣にはパットが添えつけられてたりする。

「お前なぁ!俺の至福の時間はどうなるんだ!!」

葉月は読書狂であり陸上部も引退した今、毎日を読書に費やし至福に浸っていた。得意分野は神話学。大学もそっち方面に行くつもりだった。

「・・・あぁ。行かないっていうのなら母さんに、芸も無くベットの下に隠してある×××の事、話してもいいんだけど?」
「・・・・・・。 わかった」
「なら良し。早く着替えてさっさと行きなさい。」
「・・・・・・。 はぃ」

小さい頃から、双子なはずの姉に影武者となるべく(強制)訓練されたのでもう逆らう事が出来ない。弱みも握られている。

「畜生・・・・・・。覚えてろ文月」

しぶしぶ着替え、鏡の前に立つ。改めて似ていると思った。

「・・・というか似すぎだな。はぁ、だから神は嫌いなんだ。ふぅ・・・行くかぁ」


午後7時、学校からの帰り道。

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ。 疲れたぁぁぁ・・・。」

きゃあきゃあ騒ぐ後輩。楽しいが厳しい練習。告白してくる男子生徒。
・・・殴ってやったが。 を誤魔化し、適当にあしらってやっと帰路につけた。

「帰ったら文月に文句言って・・・それから貯めといた本をまとめ読みするか」

そぅ。本!本が俺を待っている!そう思うと自然に頬が緩む。と、ふと違和感を覚えた。いつも行き帰りしている通学路。なのになにかが違う。

「・・・・・・こんな所に道あったっけか?」

見慣れない道が一本伸びていた。先は暗い闇に包まれていて見えない。

「ふむ。」

知識欲、もとい好奇心は止まらない。葉月はその道に入って行った。

「・・・うぉぉ・・・。なんじゃこりゃ・・・すげぇ・・・。」

一本道の先にあったのは巨大な館。扉には『開館中』の札。文字がかすれてよく読めなかったが確かに『図書館』の文字が見て取れた。

「こんなところに図書館なんかあったっけか・・・。まぁいいや。寄ってこ」

おもいがけない幸運に嬉々としながら中に入る葉月。
ギイィィィと音をたてて閉まる扉。だがよく見ると札にはこう書いてあった。

−―『バベルの図書館』と。
2004/02/01(Sun)19:41:06 公開 / 黒歌鳥
■この作品の著作権は黒歌鳥さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
神話をモチーフにかくつもりです。
初投稿&駄文ですいません;。
※かすかにアレンジ加えています。
以後よろしくです。
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