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『+旅立ちの日+』 作者:刹那 / 未分類 未分類
全角853.5文字
容量1707 bytes
原稿用紙約2.9枚
すでに部屋の飾りとなってしまった本棚を整理していたら、
忘れかけていた“もの”が出てきた。
それは小さい頃からの思い出がつまったアルバムだった。
笑っているとき、泣いているとき、色々な表情が写真にこもっている。
何故かとても懐かしい気持ちになる。
最近のことなのに、まるで昔のことのような。

「何を見ているんだ?」

写真を眺めている私の隣に彼は座ってきた。
彼と言うのは、もう付き合って3年になる私の大切な人。

「うん。ちょっとアルバムをね・・・。」

「どれどれ?うっわ〜懐かしいな、これ!
          そっか・・・もう3年も経ったんだな。俺達が出会ってから。」

にっこりと彼は私に微笑んだ。
その写真とは3年前に偶然大学で知り合った頃のものだ。
出会ったばかりだったのに私達はすぐ意気投合してしまった。
それから徐々に仲良くなってゆき、いつの間にか付き合っている。
本当にこのアルバムには色んな思い出が詰まっている。
私の目の奥が熱くなり、涙が溢れてきた。

「どうしたんだ?突然・・・。」

心配そうに彼は尋ねる。

「だって・・・もう今日がこの家に住めるのが最後だと思うと・・・。」

私は溢れてくる涙を腕で必死に拭いた。
そう、私達は今月結婚することになった。
生まれてきた時からずっと今まで住んでいた家。
結婚することは小さい頃からの夢だったはずなのに。
こうやって時が近づいてくると、不安と悲しみと喜びとが心のなかを駆け巡る。



綺麗に片づいた荷物を運び、部屋に戻ると今までが嘘だったような静かさが漂っていた。

「さ、そろそろ俺達も行こうか。」

彼の手をギュッと握り、部屋の扉を閉めた。
私達はこれから新しい家へと向かう。
車に乗り、振り返るとお世話になった人達が手を振っていてくれていた。
隣に住んでいた優しい人達。
いつも仲がよかった友達。
そして、私を今まで育ててくれた両親。
私は次々と流れてくる涙を懸命に堪え、笑顔で手を振り返した。



今、歩いているこの瞬間を胸に刻みながら、
私達は旅立ってゆく・・・。



2004/01/15(Thu)14:11:14 公開 / 刹那
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