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『There's no room for -1-』 作者:五十嵐 りぃ。 / 未分類 未分類
全角882文字
容量1764 bytes
原稿用紙約3.25枚
あたしは今日話をした。

「自殺の原因?」
「Nは優しい子だったから自分を追い詰めたのよ」
「それにしてもあの子のママはよく立ち直れたわ」
「普通だったら自分を追い詰めてもう生きていけないと思う」
「追い詰める?」
「自分がもっとこうすればよかったとか もっとわかってあげてば。とかね」


あたしは少しほっとした。
その話をしている彼女の目は微かに潤んでいた

話の本題がバレないようにあたしはそっと呟く
「すごいね。強いんだ Nのママは・・・」
「Sがよくしてくれているからね」

あたしの幸せな一時はこの会話で終了した。
もう二度と無理なのかもしれない

ドアの音が聞こえる
自分の心音が聞こえる
誰だともわからないのに胃が痛む。
最近痛むのはストレスが原因なのかもしれない

猫が一声鳴く。

少し安心した。
だけどあたしの心音はものすごい音でなり響く
あたしの指は微かに震えていて
吐き出しそうなくらい胃が縮む。

やっぱり・・・。

あたしは年の離れている姉にものすごい嫌悪感と威圧感を持っている
彼女はかつてあたしにとって全てを包み込んでくれる存在だったのに

現在彼女は当時未婚の母として妊娠中。
一番存在の近かったあたしは 彼女の妊娠ストレスの吐き溜めとして使われた

それが序所に悪化していくうちに
あたしの心とあたしの身体はめちゃくちゃ壊れていった

だけど彼女のときより見せる笑顔と優しさにあたしは怒りを消して
少しの我慢だと思うようにした
ひどく苦しい時には 自分のした事を思い出して それに比べればマシだと
解決していたつもりだった

その笑顔や優しさにあたしは騙されていたのかもしれない

彼女はあたしより綺麗でスタイルもよくて頭はよくないけれど友達に恵まれていたし
いわゆる 幸せ。

一方あたしは特別可愛くもなくスタイルも悪くてその上頭は良くなくて友達がいないと言うわけではないけれど 昔のある出来事が原因で人を信じるのが怖くなっていた
いわゆる 不幸ではないけれど幸せでもない。

あたしはその中途半端な存在価値が窮屈になり
自分の存在が見れなくなっていた

あたしには居場所がないのかもしれない・・・
2004/01/06(Tue)10:54:01 公開 / 五十嵐 りぃ。
■この作品の著作権は五十嵐 りぃ。さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
フィクションですけど時々ノンフィクションなところもあります。
あたしの実体験をもとにしてます。
未だ途中なのですが・・・
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