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『メモリアル・キー *最終章』 作者:桜貝 / 未分類 未分類
全角1999.5文字
容量3999 bytes
原稿用紙約10.5枚
すると、何やら、炎の中から、研究員の声が聞こえた

「貴方はその子の元にお帰りなさい!この過ちは跡形もなくに消えるでしょう・・・・!」


その言葉と共に、研究所は完璧に炎に包まれた・・・


母親が泣いている・・・・・
その涙は何の為に流すのか、真は不思議に想った・・・・


―――――――――――――――――――――――――――−-


「母さん・・・・・?」

真は不安な目つきで問う

「何で泣くんだよ・・・・・・?」

綺阿羅も不安そうに母親を見つめる

そして母親は泣きながらも、一言一言話し始める

「母さんの・・・・・セトが・・・・」


その時、母親はセトの事を「作品」なんて言わなかった

本気で泣いている・・・・本気で悲しんでいる・・・・・・

真達にはそれがちゃんと判った



「セトはね・・・・・・」

 母親が続ける


「確かに・・・・私は人の手で命を作り出してしまった・・・・
 
 あの研究所に行って、もとの様に戻れる気はしなかったわ・・・

 そしたらいつの間にか寂しくなって、あの子を作り出してしまった・・・

 他の研究員から見ると立派な「作品」だけど、私からは「家族」にも見えたの・・・・・」


「・・・・」


真は少し矛盾を感じたが、母の話を黙って聞いた



「私は・・・何を考えてたのか・・・・自分でも判らない・・・!!!

 本当に、本当に、何か、やってはいけない事をしてしまったわ・・・・

 今更になって気づいても・・・遅すぎる・・・・!!!!
 
 ねぇ・・・・真。私はどうすれば良いの?ねぇ!?教えて・・・・」



母親は近くにあったガラスの破片を握り締めた

一瞬、息をのんだが、真が険しく、厳しい表情で言う



「死ぬ気か・・・・?死んで逃げるの?逃げるなんて許さない」


「じゃあ・・・じゃあどうすれば良いのよ!?私に生きる価値なんか・・・」


「価値?そんな誰が決めるんだよ」


「どうすれ・・・ば・・・」


「それは自分が一番知ってるんじゃないか?」

真は母親に何かを訴えるような口調で言った



「・・・・・私が?」



母親はふと気がつき、ガラスの破片を捨てて、立ち上がった




「家に帰る・・・・!私の帰りをず〜っと待っている人が居るから・・・!!!」



真は微笑み、うなずいた



「これ、母さんに渡しておくね。俺が先に帰ってるから」


チャリ・・・・



「ありがとう。私はちょっと作るものがあるから、夜には帰るわ。絶対」

綺阿羅が落ち着かない様子だったので、母親は微笑み、


「貴方もいらっしゃい。真、家を案内してあげて」

「うん!」



そう言うと、二人は手を繋ぎ、家に走っていった

すると、母親が跡形も無い、研究所を見つめて言った



「私達がやった事は許されないし、過去にも戻れない。
 
 もちろん、罪を償わなければいけないわ。

 貴方達も、寂しさでこんな事をしてしまった・・・そうでしょう?

 皆、家族が居なかったり、何らかの人生の障害が合ったから・・・

 でも、この世の中、自分を必要にしている人も居るんだなって・・・

 ・・・皆ありがとう・・・そしてさようなら。

 貴方達の分まで、尽くす・・・生きる!」




母親は一人でつぶやくと、鍵を持って研究所に背を向けた




「生まれ変わったら、また会いましょう!」




そう告げると、裏の薬草林に走り、消えていった・・・







夜―――



「綺阿羅。最期にセトが・・・かすかに微笑んでたよな・・?」



「そうよね・・・。私も、その気持ち判るんだけど」



「うん」


「誰かに必要とされてた・・・・・。

 もし作られた命を持っていても・・・少しでも・・・」




「生まれてきて良かった」


二人の言葉が重なった

「・・・って思えるもの」



「そうだな。」



その時、久しぶりの電話がかかってきた

真は丁重に出る

「もしもし―――?」


その相手は母親だったのだ


「真!あの子を・・・・綺阿羅を助ける薬ができたの!これで細胞を維持できる・・・生きられるの!」


「本当!?母さん!じゃあ、早く帰ってきてよ!待ってるから」


「判ったわ」

トゥートゥー・・・


真は笑みえを浮かべ、綺阿羅の方へ向いた

「どうしたの?そんなににやけてさぁ?」

「うぅん!何でも無いよ!」

「本当に?」

「本当だよ!」


(最後まで、責任を取ろうとしてくれてるんだね、母さん・・・これで、天国に居るセトも喜ぶよ、きっと・・・・)



その時――――



カチャ・・・・

まだ新しい家のドアが開いた・・・

そう、母親が帰って来たのだ



「ただいま、二人とも」





「おかえり、母さん」






この言葉が何よりも、誰よりも嬉しがったのは、真だった



母親が大事に持っていたのは・・・







思い出を心に残す、「メモリアル・キー」







―――――――――――――――完――――――――――――――――――

2003/12/20(Sat)09:58:04 公開 / 桜貝
■この作品の著作権は桜貝さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
これで完結です!
急展開だったけど、最後までかけてよかったです!
読んでくれた方、本当にありがとうございました^^
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