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『貴方は太陽 私は月 旅立 第二章』 作者:冬簾 / 未分類 未分類
全角1344.5文字
容量2689 bytes
原稿用紙約4.7枚
「第二章 旅立 」
〜それは、小さい頃した約束を守ろうとする女の子 そしてその約束をした男の子 予定より1日遅れた3月17日 約束通り旅にでる〜

  少女は、歩いている永遠に続きそうな道を少し重げな荷物を背負い。彼女は、少し泣いていた。それは、家との別れを告げる悲しみだった。

ー「じゃあ行ってくるね。」
誰も居ない家の入り口に立ち少女は、行った。
 ニャ〜
「カスティラ、家の留守を頼むよ。」
少女は、猫の頭を撫でている。
 ニャ〜
「大丈夫。留守の間は、ロストンさんが面倒見に来てくれるから。だから昼間は、ロストンさんと家の留守を頼むね。」
 ニャ〜
「ごめんねカスティラ、じゃあ行ってくるね。付いてくるんじゃないよ。」
 バタンとドアを閉めて、少し顔を下に向けた。ー

 城門に辿り着き、足を止め。昨日の兵士がまた立っていた。
「言わなくても分かってるよな?」
と聞くと、驚いて逃げていった。
「…今日は、何もしないのに…」
 そして王の間の前に立ち、トランスにこう言った。
「ヒカリア起きてるよな?」
「あぁ、入れよ。」
 そう言われてリリムは、部屋に入る。いつ見ても広すぎる部屋だ。
「ヒカリア来たぞ。」
と言ったとたん何か気配を感じたリリムは、サッとその場を動いた。案の定そこの場所には、ヒカリアが立っていた。
「あれ?ははは避けられっちゃった。」
「準備は?」
と間を挟むようにリリムは、聞いた。
「出来てるよ、後2人じゃ危ないからトランスも連れて行くね。」
と言われたので、少し焦った。
 「なあ?ヒカリア。」
「ん?何。」
「行く途中で家に寄って行って良いか?」
と聞く。
「良いよ、忘れ物?」
と聞き返す。
「まあそんな物だ。」
 そして、そろそろ行くかと言うような目のアイズを交わして。部屋を出ようとした時。
 普段とは、違うトランスの姿だった。やはり出かけるのだから少しは、普通の格好をした方が良いと思ったのだのだろう。
「似合ってるよ、トランス。」
お世辞以上に似合っていた、傭兵姿に見慣れているからだろうかとにかく似合っていた。
「そうか?」
少し顔を赤くする。
「じゃあ、行こうか?」
とヒカリアが間を挟む。

 約束通りリリムは、家に寄っていって猫を連れ出してくると隣の家に行き何かを謝っていた。
「すいませんロストンさん。やっぱり此奴には、外の世界を見せてあげたいので。」
「気にせんで良いよ、わしも歳だからねぇ。あんたが行ってる間に死んだらかなわんからのう。」
「そうですか。じゃあ私は、これで。」
「気を付けてな。」
手を振られ見送られた。

 「お待たせ!じゃあ太陽と月を掴みに行こうか!」
号令を入れるリリム。
「そうだな!」
気合いの入っているヒカリア。
「行ける限りお供します、王…じゃなくてヒカリア。」
と自分を励ますトランス。何故、王と呼ばないのかは、昨日の夜そう言われたらしい。
ー「明日からは、僕のことを王と呼ばずにヒカリアって呼んでねトランス。」ー
と言われたらしい。

〜太陽そして月を掴みに行く旅は、まだ始まったばかりであった。これから先、長い道のりを歩いて行く3人は、別れ悲しみ出会いがあるとは知らずに〜
                                 〜続く〜
     
2003/11/17(Mon)20:18:03 公開 / 冬簾
■この作品の著作権は冬簾さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
どうも!冬簾です!
どうですか?最近長くよりよい作品を作ろうと努力していますがまだまだ未熟です。
まぁ何がともあれ順調に進んでいるのですから
でわ感想不満などお書き下さい
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