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『人造少女   〜V章〜』 作者:NEO / 未分類 未分類
全角927.5文字
容量1855 bytes
原稿用紙約3.4枚


 朝。

外にはまばらに中学生が登校している姿。



『ガラガラッ』

「おはよ〜〜」

俺は言いながら教室の戸を開けた。

「お前ウザいんだよ!」

いきなりの大声に驚いてしまう俺。

それは女子の口喧嘩だった。今日は一段とすごい。

一つの机を5人くらいの女子が囲んで、一人を集中的にいぢめている。

「ウザい・・・?」

遅いながらも、俺はあることに気づいた。

それはいぢめられている奴、

「!!  三上!」

俺は群れた女子達の方へ早歩きで向かう。

「・・・ちぇっ・・早速男子も取り込みやがったのかよ・・・」

言うと、女子達は最後まで三上を睨み付けながらも、自分達の席へ戻って行った。

俺は、平然としたままの三上に歩み寄る。

「大丈夫か?」

「『あの人達が言ってたウザい』とはどういう意味?」

「・・・はぁ?」

意外すぎる返答にガクっとなる俺。

「使い方が違うわ。 【有才】・・・才能がある人。ものしり。 という意味・・・」

「へぇ〜〜・・・って違うよ!あいつらの言ってた意味はうざったいとかそういう―――」

今度は興味津々で三上が俺の目を見つめ言った。

「『うざったい』?そんな言葉、この世に存在しないわ」

何故かムっときた俺は怒り混じりに言った。

「だから!お前はいらないとか!消えろとか!そういう意味!」

言ってしまった後に、罪悪感を感じてしまう俺。

「私は・・・いらない? そう・・・」

「い、いや違くて、それはウザいの意味を・・・」

言い訳をしても彼女には無駄な気がした。



  そう・・・確かに無駄だった・・・



 そしてそれから三上と気まずい雰囲気のまま、すべての授業を終えてしまった。

「―――もうすぐテストだ。皆ちゃんと勉強しておくように。以上。」

なんていいタイミング。

仲直りの口実にするには十分だ。

「な、なぁ!あのさ・・・」

いままで全然話していなかったせいか、緊張する。

「今日お前ん家で一緒に勉強しない?・・・いいだろ?お前多分クラス一頭いいぜ?」

無謀な願い。・・・だが、

「ええ。かまわないわ。」

普通に一言。

「あ、あぁ!じゃ、よろしく!」

俺は嬉しくて嬉しくてたまらなかった。


    この嬉しさは、やがて悲しみへと変わる・・・
2003/11/06(Thu)21:57:13 公開 / NEO
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