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『witch history(仮)vol.2 』 作者:和樹 / 未分類 未分類
全角2985.5文字
容量5971 bytes
原稿用紙約10.15枚
第三章 使命
「ふぁ〜・・・よく寝た♪なんか知らないけど楽しい夢見たし♪」
あまりにも現実味のないことだったので、もみじは夢だと思っているらしい。
「まさかこんなペンダントから人が出てくるわけないし。」
床に転がっているペンダントを拾い上げ、そして見つめる。
「それに私が魔女なんて柄じゃないもんね・・・」
もみじがため息をついていると
「おはようございますご主人様。よく眠れましたか?」
と、どこかで聞いたことのある声がした。
「あ・あんたはフェルスなんでいんのよ?もしかして私まだ寝てる?」
もみじは顔を引っ張る
「起きていらっしゃいますよ。おぼえていらっしゃらないのですか?」
フェルスはさらっと流す。
「もしかしてあれ夢じゃなかったの?」
「はい」
「私って今魔女っ子?」
「簡単に言えばそうなるかと」
阿吽の呼吸のような会話が進んでいく。
「それより学校はよろしいのですか?見たところご主人様は学生のようですが」
フェルスは時計を見て言う。時計は7:45を指していた。
「!? やばい〜遅刻する〜!!」
もみじは狂ったように叫ぶ。それもそうだまだもみじは
パジャマ姿で部屋の中央に立っている。
「それでは私は、学校が終わるまでペンダントの中に居ますので
誤用がありましたら話し掛けてください。」
フェルスはペンダントの中に戻る。がそんなことを気にかけているほど
もみじに余裕はなかった。
「まず制服に着替えて・・顔洗って・・身だしなみ整えて・・
ご飯食べてる時間無い〜!!」
本気で急いでいるので、さっさと制服に着替え洗面台に立ち
急いでいる割には時間をかけて身だしなみを整えて
学校へと走り出した。

何とか間に合ったもみじは玄関で息を整え教室へと向かった。
男子が走り回っていたり女子が立ち話をしたりしている廊下を通り
教室に入った。教室に入るとクラスメイトから挨拶されたので
軽く挨拶をしながら自分の席に座った。
「ねぇ〜どうしたのもみじ?いつもは私たちより早く来るのに。寝坊?」
明るく話し掛けてきたこの子は神林めぐみというもみじの無二の親友で幼馴染である。
「うん。ちょっと夢見てて寝坊しちゃった・・・」
もみじはため息をつく。
「そんな悪い夢だったの?顔色悪いけど」
心配そうにもみじの顔を覗き込むめぐみ。
「大丈夫だよ♪ あまりにも現実味がなさ過ぎて驚いてるだけ」
もみじは答える。
「そっか♪ たまにあるよね」
めぐみは答えたがもみじは
(夢なんだから現実味がなくてあたりまえのような気が)
と心の中で思った。

学校はいつもの半天然で過ごし、放課後寄り道もせず
ペンダントを拾ったあの道をとおり、家に着くと一目散に自分の部屋に向かった。
「フェルス出てきなさい」
ペンダントに向かって声をかける
その声は学校にいるときの、のほほんとしたような感じではなく
冷静さをかんじさせるどこか冷たい声だった。
ペンダントから出てきたフェルスはベッドの上に座っている
もみじに声をかけた。
「何か御用ですか?ご主人様」
「フェルス。あなた私に魔力を与えたときに言ったわよね
“汝の使命を受け継ぎし者”って。で私が受け継いだ使命は何なの?」
質問を言い終えた後フェルスの顔を見ると、なぜか驚いていた。
「ご主人様は後悔などなさらないのですか?
自分の意思とは関係なく魔女になってしまったというのに
私の見てきた人は何かしら私に文句を言ってきましたよ」
「生憎私は来るものは拒まずの性格なのよ。それがどのくらいスケールの
大きなことでもね。それにもうどうせ後戻りはできないんでしょ?」
いつものもみじからは想像もできないような言葉が次々とフェルスに向かって
飛んでくる。
「以外に洞察力と記憶力ともによろしいのですね・・・最初にお会いしたときはどこか抜けているように思ったのですが・・・」
その違いが「演技」なのか「地」なのかは本人にも不明である
「見直していただけたかしら?」
もみじは軽く笑う。
「それではご主人様に与えられた使命を説明させていただきます。
最終的な目的は各地に封印されていた四聖獣『青龍』『白虎』『玄武』『朱雀』を見つけ、ご主人様に従わせることです」
「えっ・・・?私が昨日使ったのって西洋魔術らしき魔法よね
何で関係がなさそうな陰陽の守護聖獣を回収しなきゃならないの?」
「実はあれは西洋魔術に近いものなのですが実は陰陽の結界に近いもので紋章陣を構成しているので
守護聖獣を回収しないといずれ魔法が使えなくなってしまいます。」
フェルスは真剣な顔で話す。
「それってさぁ、魔法で作られたフェルスも消えるってことじゃない?」
「はい」
「かなりやばいじゃないですか。何でフェルスが行かないの?」
「私の魔力も私のマスターから受け継いだ魔力。そう大きくはありません。
それに考えたくはありませんが、もし四聖がほかの魔術師に渡っていた場合
『魔術封じの結界』などの封印魔法を使われると、私は魔法を使うどころか
動けなくなる可能性もあります」
「それは私と居ても同じでは?」
「普通の人間であるご主人様はその魔法を使われても、魔法を使えない以外に
行動などに支障が出ないため結界さえ破ることができれば何とかなりますし
強力な魔術を結界完成前に発動させれば結界を破ることも可能です」
「ふ〜ん。で四聖獣のいる場所はわかっているの?」
「いいえ。ですが今四聖獣と戦っても勝てる見込みはありませんですから、
4大元素の精霊・天をつかさどる精霊・光と闇をつかさどる精霊を
自由に使いこなせるようになっていただきます。」
「なぜ?」
「今のままでも魔法はつかえますが、この精霊の協力なしに高レベルの魔法を
使うのは不可能です。私の精霊では万が一コントロールが利かなくなるということも
考えられるので自分の魔力をコントロールし、ご主人様だけに従う精霊
手に入れることが必要です。」

「ま、魔法と私に課せられた使命は大体わかったわ・・・だけれど
私にそこまで高度な魔法が使える魔力はあるの?」
一息ついたもみじは軽く質問してみる。
「ご主人様の中に眠る魔力はすでに上級魔道士に匹敵するほどの
魔力が秘められていますが、先祖がかけたと思われるリミッターによって
使える量がごく少量になっています。おそらく魔力の暴走を防ぐためでしょう」
「そのリミッターは私が成長すれば外れるのよね。」
「はい。ですがそのリミッターの強度は相当強いのですぐにと
言うわけにはいかないようです」
「それはそうよね・・・」
約40分間続いた会話にもやっと区切りがついた
そのとき・・・
「もみじ〜! 夕ごはんできたわよ。さっきから話し声が聞こえてたけど誰か着てるの〜?」
下からもみじの母が叫ぶ
「着てないよ〜! 今行くからちょっと待ってて〜!」
時計は7時をまわっていた。
「私は夕食を食べに行くけどフェルスはどうする?」
「私は特に食べ物を摂取して生きていくわけではありませんので大丈夫です。」
「そうじゃ私は行くわね。あ、そう毎回“ご主人様”って呼ばれるの
時間かかるから「ご主人」とか「もみじ様」とかでいいわよ」
フェルスにそう告げるともみじはキッチンに向かった。
「ご主人様は長いですか・・・それではもみじ様と呼ぶことにしましょう・・・。」
独り言を言ったフェルスはペンダントの中に入った。

2003/10/14(Tue)21:47:53 公開 / 和樹
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