オリジナル小説 投稿掲示板『登竜門』へようこそ! ... 創作小説投稿/小説掲示板

 誤動作・不具合に気付いた際には管理板『バグ報告スレッド』へご一報お願い致します。

 システム拡張変更予定(感想書き込みできませんが、作品探したり読むのは早いかと)。
 全作品から原稿枚数順表示や、 評価(ポイント)合計順コメント数順ができます。
 利用者の方々に支えられて開設から10年、これまでで5400件以上の作品。作品の為にもシステムメンテ等して参ります。

 縦書きビューワがNoto Serif JP対応になりました(Androidスマホ対応)。是非「[縦] 」から読んでください。by 運営者:紅堂幹人(@MikitoKudow) Facebook

-20031231 -20040229 -20040430 -20040530 -20040731
-20040930 -20041130 -20050115 -20050315 -20050430
-20050615 -20050731 -20050915 -20051115 -20060120
-20060331 -20060430 -20060630 -20061231 -20070615
-20071031 -20080130 -20080730 -20081130 -20091031
-20100301 -20100831 -20110331 -20120331 -girls_compilation
-completed_01 -completed_02 -completed_03 -completed_04 -incomp_01
-incomp_02 -現行ログ
メニュー
お知らせ・概要など
必読【利用規約】
クッキー環境設定
RSS 1.0 feed
Atom 1.0 feed
リレー小説板β
雑談掲示板
討論・管理掲示板
サポートツール

『僕は僕を探してた。(1)』 作者:ヒカリ / 未分類 未分類
全角579文字
容量1158 bytes
原稿用紙約1.8枚
第1話 当然のこと

中三の二学期といえば、受験生にとって最も大切な時期である。
夏休みに受けた、テストの結果の個票が返ってきた。いつも通りである。
学校内順位も、地区内順位も、県内順位も、すべてに「1」が並んでいる。
僕は、自分の顔が満足げになっていくのを感じた。心の中で、優越感に浸っていた。周りには、40位で凄いだの何だの騒ぐ奴もいるが、僕に言わせれば「ただのアホ」でしかない。
「浩、お前どうだった?」
勇が僕に聞いた。勇は、僕の知る中で一番頭が悪い。ダントツに悪い。しかし、僕の知る中で、一番人間性が良い。ダントツに良い。
「おっ!!やっぱ一位か〜。お前凄いなあ」
「うわっ・・・、勝手にみるなよ〜!」
こうしたちゃかし合いをいつもやっている。僕にとって、勇といる時間が一番楽になれる。勇のまえでは、なぜかいつも、ありのままの自分でいれた。大した友達はいないけれど、勇は親友だった。

いつだって、僕は一位をとっていた。塾の模試でも、学校のテストでも。
通知表なんて、5段階評定の九教科中八教科が5だった。それが僕の自慢でもあり、
誇りでもあった。いつしかそれが、当たり前になっていた。
「一位になって凄い」そんなものはとうの昔に終わり、「一位になって当然」が今の僕。少なくとも、周囲は僕をそんな目で見ていた。

―僕が一位を落とすなんて、考えたこともなかった。―

続く
2003/10/02(Thu)17:54:13 公開 / ヒカリ
■この作品の著作権はヒカリさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
読んで頂いて、有難うございました。
初めて投稿します。ヒカリと申します。
評価とか頂ければ嬉しいですね。
この作品に対する感想 - 昇順
感想記事の投稿は現在ありません。
名前 E-Mail 文章感想 簡易感想
簡易感想をラジオボタンで選択した場合、コメント欄の本文は無視され、選んだ定型文(0pt)が投稿されます。

この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
スタッフ用:
投稿者用: 編集 削除