オリジナル小説 投稿掲示板『登竜門』へようこそ! ... 創作小説投稿/小説掲示板

 誤動作・不具合に気付いた際には管理板『バグ報告スレッド』へご一報お願い致します。

 システム拡張変更予定(感想書き込みできませんが、作品探したり読むのは早いかと)。
 全作品から原稿枚数順表示や、 評価(ポイント)合計順コメント数順ができます。
 利用者の方々に支えられて開設から10年、これまでで5400件以上の作品。作品の為にもシステムメンテ等して参ります。

 縦書きビューワがNoto Serif JP対応になりました(Androidスマホ対応)。是非「[縦] 」から読んでください。by 運営者:紅堂幹人(@MikitoKudow) Facebook

-20031231 -20040229 -20040430 -20040530 -20040731
-20040930 -20041130 -20050115 -20050315 -20050430
-20050615 -20050731 -20050915 -20051115 -20060120
-20060331 -20060430 -20060630 -20061231 -20070615
-20071031 -20080130 -20080730 -20081130 -20091031
-20100301 -20100831 -20110331 -20120331 -girls_compilation
-completed_01 -completed_02 -completed_03 -completed_04 -incomp_01
-incomp_02 -現行ログ
メニュー
お知らせ・概要など
必読【利用規約】
クッキー環境設定
RSS 1.0 feed
Atom 1.0 feed
リレー小説板β
雑談掲示板
討論・管理掲示板
サポートツール

『虚王のタリト   五章』 作者:piyo / 未分類 未分類
全角676.5文字
容量1353 bytes
原稿用紙約3.3枚

 初めて会った時に

 胸の底から湧き上がったあの『感情』は

 今でもよく思い出す。


               1


 初めて虚王と出会った。
 そのときの事を、話そうと思う。



               *


 この世界で「王」を名乗る事が出来るのは実力者だけ。
 でも、私にはそんな名誉は不必要(いらな)いと思っていた。

 権力を翳すことに何の意味をもつ?
 実力を示したいのなら他にも方法は在るでしょう?
 

 ―――当時の『私』は、そんな事しか言えなかった。


 屁理屈にも聞こえるでしょう。
 その通り、その当時、私はまだ14歳だった。
 丁度5年前。
 両親は居ない。
 
 この世界では、子供は空気から生まれる。
 空気を他から切り離して(例えば袋に入れて口を閉める)其処に魔力を注入する。注入している間に作りたい子供のイメージを思い浮かべる。
 だから、血は繋がらない。
 父親はいない。母と呼べる女でもなかった。


 生まれてからというもの、
 惨めが過ぎて、屁理屈を言う生意気な悪餓鬼にしか成らなかった。
 
 その当時、私は本当に悪餓鬼だった。
 生活の為
 命の為
 それらの為だったら人を殺すのも惜しくなかった。

 ―――考えてみれば、それは「王」の名を翳す事と同じ意味だったのかも知れない。
 名誉の為
 命の為
 自身の為


 本当におろかな自分。
 

 剣を常に持ち歩いていた事を嘲笑っても構わないわ。
 私自身、思い出すたびに吐き気がする。


 とうとう、命が尽きたと思ったのは、


 食料が無くて困った末に



 ドロボウを働いた時の事。


2003/08/25(Mon)10:49:02 公開 / piyo
■この作品の著作権はpiyoさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
今回一切セリフなしの孤王としての過去です。実際はコバルト・ブルーの過去となんらかわりないですけれど。

これで4章の時にかいたところと繋がりそうです。次の6章で完璧に繋がります。
どうぞ次も観てやってください。
批評、酷評、感想、注意点など待っています。
この作品に対する感想 - 昇順
感想記事の投稿は現在ありません。
名前 E-Mail 文章感想 簡易感想
簡易感想をラジオボタンで選択した場合、コメント欄の本文は無視され、選んだ定型文(0pt)が投稿されます。

この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
スタッフ用:
投稿者用: 編集 削除