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『my voice』 作者:ayahi / 未分類 未分類
全角7063文字
容量14126 bytes
原稿用紙約22.8枚
あなたには自分の声が聞こえますか
 退屈。
 青年はそう思っていた。今、急にそう思ったわけではない。彼が少し大人になったころから常に思っていた。
 彼は進学校の高校に通っている。そして三月にはこの学校を卒業する。そうすると卒業生の大半は大学へ進む。
 しかし彼はそんな普通の道のりに疑問を感じていた。勉強から逃げたいわけではなかった。ただ疑問を感じていたのだ。
 だからと言って彼は他にやりたいものがあるわけではなかった。本当に疑問を感じていただけで何か行動に移すことは無かった。
 パンッ
 彼は誰かに頭を叩かれた。彼は痛がりながら後ろを振り返った。そこには東唐川学園卓球部と書かれたジャージを着ている男がニヤニヤしながら立っていた。
「痛いじゃないですか富山くん。君が叩いたせいで明日の数学の小テストで点数がとれなかったらどうするつもりなんですか」
「お前が悪い点数とるなんて有り得ないだろ。もしひどい点数だったらその日を『大友デー』と名づけてやる」
 ジャージを着ている男の富山と頭を叩かれた青年の大友はまずまず仲がいい。しかし君付けで呼んでいるところから、親友という関係ではない。実際、富山が一方的に話しかけているのが普通だ。
 大友は学年トップクラスの成績で、いつも勉強しているイメージを他人からは持たれている。だから休み時間も次の授業の軽い予習をしているのが普通だ。
 大友は自分から他人に話しかけることは基本的に無い。昔から勉強しかやってこなかったことが影響したのは確かだが、彼自身は孤独が良いとは一度も思ったことが無い。
 彼だって普通の高校生のように青春を謳歌したいと思っている。だが具体的な行動には移せないまま今までを過ごしてきた。だから退屈だと感じていた。
「それで何か用ですか?」
 大友からはさっさと会話を終わらせたいというオーラが無意識に出ていた。
 富山はそんなオーラを気にせずに持っている袋から何かを取り出した。
「このマンガ、知ってるか?」
「いいえ、あいにくマンガは読まない方ですから。それよりマンガを学校に持ってくるのはおかしいと思います」
 彼の雰囲気を見ればマンガが好きではないことは予想できることだ。
 普通のクラスメイトなら、あぁそうなんだ、と言って会話が終わるはずだ。しかし富山は会話を終わらせる気は無い。
「そんな細かいことはどうでもいいって。これ、めっちゃ面白いから読んだ方がいいぜ」
「……そんなに暇ではありませんから遠慮しておきます」
「じゃあ読まなくてもいいから借りとけ」
「え?」
 富山は袋ごとマンガを置いて、どこかへ行ってしまった。大友はなんて迷惑な男なんだと心の中で思いながら、なんとなくマンガを見てみる。
 タイトルは『ブレイブ オブ エンジェル』と書いてあり、天使の格好をした少年の絵がかっこよく描かれていた。
 そして中のページを軽く飛ばし読みしていった。
「こんな茶番より文学小説の方が何倍も面白いです」
 彼はそういってすぐにマンガを袋にしまって、あとで富山に返そうと考えていた。そしてすぐに教科書を開いて黙読していた。
 大友はいわゆる天才だが、このマンガが彼の人生を大きく動かすものだったということをこの時点で知っているほど彼は天才ではなかった。

「と、富山くん」
 次の休み時間に大友は珍しく自分から他人に話しかけていた。彼は自分から話しかけるのに相当の勇気を使っているようで、口調が少しおかしくなっている。
「おぉもう読んだのか? さすが天才は違うな」
 富山は大友がマンガを読みきった体で話していた。それほど彼はこのマンガが気に入っているのだろう。
「少ししか読んでませんよ。悪いけど僕には合わないから返します」
「えぇ? 序盤のあのシーンを読んだのに、面白くないって思っちゃうの?」
 富山は大友が面白くないと言ったことに少し怒っているようだ。大友は感性というものが違うのだから仕方ないことだよと冷静に返した。
 富山は大友がそう言ってから、マンガを取り出してパラパラとめくり始めた。
「このシーンに君は何も感じないのか!?」
 富山が開いたページは主人公の天使のラルが、恋人の天使を闇の組織に連れて行かれるのを黙って見ることしかできない、とってもグッと来るシーンだった。
 大友はそのページを凝視するが、返答は冷たかった。
「こんな天使がいたら怖いなとしか思いませんでした」
「マジかっ!? このシーンでお前もラルと心を一つに出来ただろう?」
「……そろそろ次の授業の準備をしないといけませんからまたその話は後でいいですか?」
 そういって大友は優等生らしい言い訳で逃げてしまった。
「はぁダメか」
「富山、なんでそんなに大友君にアタックしてるんだ? 一番マンガとは無縁のような気がするんだが」
 富山の後ろからクラスメートで同じ卓球部の男がそう言った。
 彼はあまり大友とは関わりがない。逆に大友と関わりのある人物を探すほうが難しい。
「だって大友ならハマりそうな何かを隠し持っているからな」
「……まぁたぶん気のせいだろうな」
 その日はずっと大友は富山にそのマンガの魅力を聞かされるハメになった。そして強引に大友はマンガを持ち帰ることになった。
 
 学校が終わって大友は帰宅部なので、一人で帰り道を歩いていた。彼はいますぐにこの重いマンガの束を捨て去りたいと思っていた。
「なんで僕の仕事量がこんなに増えなければならないのでしょうか?」
 そんな文句を言っている大友の後ろから足音が近づいていた。
「大友くーん」
 大友はその声に聞き覚えがあった。そして関わりたくないと強く思っていた。だから自然と早足になり、最終的に完璧に走って逃げていた。
「待ってー、大友くーん」
 もちろん大友のストーカー(?)は追いかけてくる。
 そして数秒で大友は追いつかれた。このマンガの束が相当邪魔になったのもあるが、もともと彼は足が遅かった。
「なんで逃げるのー?」
「関わらないほうが僕にとって得だろうと判断したからです」
 大友を追いかけていたのは大友と同じ学校に通っている女生徒だった。茶髪のショートカットで元気のありすぎて余っていそうな女の子だった。
「それよりその袋はなーに? わかった、エロ本だなー」
「断じて違います。それよりなんで僕に関わるんですか?」
「えー、だって大友くんと話してると楽しいし面白いもーん」
 大友は一瞬でも隙があれば、このマンガの束を捨てて逃げようと思っていた。しかし女はそんな隙を与えんとばかりに喋り続ける。
 この女の名前は茅下麻衣、大友とクラスは違うが同じ学年だ。そしてこの二人は毎回テストの成績で学年のトップを争っている。今までの二人の勝敗は四勝二敗で茅下が勝っている。大友はこんな馬鹿そうに見えて頭が良い茅下がなんとなく嫌いだった。
 そして茅下の方はなぜか大友に興味を持っている。
「それでその袋はなーに?」
「あなたには関係ないものです」
「ふむふむ、ブレイブオブエンジェルかー。なんか聞いたことあるな。大友くんってこういうの読むんだ」
「……いい加減にしないとそろそろ怒りますよ?」
 大友の怒りメーターはすでに振り切っていた。ただポーカーフェイスなので他人にはまず怒っている事すらわからないのだ。
 そんな危険な状態の大友を見ても、茅下はかわらなかった。
「わぁー! 大友くんが怒ったー。大友くんも怒るときってあるんだー。これは貴重な体験かも。どうぞ私を怒って!」
 居ても居られなくなった大友はすぐに逃げ出した。そして茅下はすぐに反応して大友を捕まえる。
 大友はもっとこういう時のために走力を最低限は鍛えておくべきだったと少し後悔していた。
「なんで逃げちゃうのよー」
「家に帰って勉強しなきゃいけないので離してくれませんか?」
「そんなに勉強ばっかりしてたらダメだよー。少しくらい楽しいことしなきゃストレス溜まっちゃうよー」
 大友は勉強していると落ち着くタイプなので勉強が一番楽しいと言っても間違いではない。しかしそんな生活に疑問を感じてストレスが少し溜まっているのも一つの事実である。
 茅下はいろいろと勘が鋭いので大友はなおさら嫌いである。
「それで漫画は買ってきたの?」
「富山くんという友達に借りたんです」
 そう言ったあと大友はあいつを友達と言うべきなのか、と少し疑問に思っていた。
「あぁ富山くんかー。あの人って面白いよねー」
 茅下は顔立ちや性格の良さ、成績が優秀なことからいろいろな人に好かれていて、同じ学年の人ならばほとんどの人が彼女のことを知っているのだ。
 オーバーに言うと大友とは反対の世界に存在しているのだ。
「私もあとでそれ貸してもらおうっと。あっそういえば用事があったんだ。じゃあね!」
 茅下は自分で引き止めておいて、自分のタイミングで勝手に帰っていった。
「本当にあの人は何なのでしょうか」
 大友はやはりこんな女にテストで負けていることが悔しかった。

 家に帰って部屋に入ると大友はすぐに机に向かった。
 部屋には参考書がずらりとあるだけで無駄なものは一切なかった。
 一時間ほど尋常ではない集中力で勉強したあと、少し休むためベッドに横になっていた。
「この漫画、どうしましょうか」
 あそこまで熱く語られると漫画の内容が嫌でも気になってくるものだ。
 その本能に従い彼は漫画を手にとって、ページをめくり始めた。
 学校の休み時間のときはそれほど本腰に読んでいなかったので、富山が熱弁していたシーンをよくわかっていなかった。
 しかし真剣に読んでみると全く違った。
 面白かった。
 絵がとてもきれいだ。
 細かい表情がすべて伝わってくる。
 内容も魅力的だった。
 引き込まれそうになる何かがあった。
 うまく説明ができないがとにかく面白かった。
「なんでしょうか、この衝撃は……。味わったことがありません」
 大友はどんどん漫画を読み進めていく。さっきの勉強のときにも劣らない集中力で読み進んでいった。
 ページが開く、またページが開く。さらにページが開く。
 そしてめくるページがなくなった。一巻を読み終えたのだ。
 彼は本能のまま二巻に手を伸ばした。
 そしてまたページが開いていく。
 一時間くらいで富山から借りた全ての漫画を読破した。
 あっという間の一時間。こんな感覚は彼にとっては初めてだった。
 そしてやっと我に返った。
「しまった。僕は勉強しなければいけないのに」
 彼はそう言って再び勉強机に向かった。しかし漫画の続きが気になって勉強なんかに集中できるわけがなかった。

 次の日、登校した大友は真っ先にヘラヘラ笑いながら誰かと話している富山の元へ向かった。
「おぉ大友、漫画読んだか?」
「まぁ、一応読みました」
 一応なんかではない。彼は何回も読み返した。あのセリフはこのシーンの伏線だったのか、というような発見が快感でたまらなくなっていた。
「続き、気になるだろ?」
「……」
 素直に気になる、と言えばいいのだが大友のプライドが許さなかった。
 でも彼は勇気を振り絞った。
「気に……なります」
「声が小さいぞー」
「気になります!」
「よしいい調子だ!」
 なんでこんな茶番に付き合わされているのか、彼はそう思いながら熱く叫んでいた。周りの人たちも、あの大友が今日はやけにハイテンションだな、と不思議に思いながら見ていた。
 でも続きが気になるのは事実だ。気になりすぎて夜もぐっすり眠れなかったらしい。
「六巻以降、貸して欲しいか?」
「お、お願いします」
「よし貸してやろう、と言いたいのだが実は他の人に貸してしまったんだ」
 大友はすごいガッカリした。茅下にテストで負けたときにも劣らないくらいのガッカリ感だった。
「まぁたぶんそいつも読み終わってるだろうから直接借りてくれ」
「わ、わかりました」
 大友は勢いで引き受けたが、お察しのとおり彼は人見知りなので知らない人と話すのは苦手であり避けたかった。
 富山もそのことを知っているはずだから、単なる遊び心だろうか。試練というものか。
「それで誰に貸したんですか?」
 大友はなるべく知っている人であることを願っていた。
「ゆみにょんというやつだ」
「……え?」
 富山がいきなりおかしいことを言い出したぞ、と大友は心配しながらも困惑していた。
 名前の語尾に「にょん」と付く生徒がこの学校にいたのか、と決定的な勘違いをしていた。
「一組の中町夕美花だ。ずっと図書委員ばっかりしてるメガネかけたロングかショートかと言われたら微妙にロングな髪の毛の背の低い女だよ」
 富山は具体的に教えてくれた。というか具体的すぎた。
 当たり前だが、ゆみにょんは彼女のあだ名である。
 しかし富山しかその名は呼んでいないらしい。
「放課後に図書室に行けば必ずいるからそこにいけばいい」
「はぁ……わかりました」
 
 放課後、すぐにゆみにょんこと中町夕美花は見つかった。図書委員なので貸出しなどをする受付で本を読んでいた。
 特徴は富山の言っていたとおりだった。
 わずかに黒目を動かして本を次々とめくっていく。
 見た目と雰囲気からしてまさに文学少女であった。
「あ、あのー」
 大友は勇気を出して声をかけてみた。
 中町はその声に反応して、本から目線を離した。
「なんでしょうか?」
 とても小さな声だった。図書室内はお静かに、というマナーをきっちり守っているのだろう。目の前の人にはギリギリ届くちょうど良いボリュームだった。
 イメージからして富山と接点があるとは思えない。
 なぜこんな普通の人が、変人の富山に謎のあだ名で呼ばれているのか。
 大友はそんなことを考えながら中町との話を続けた。
「富山という人はご存じですか?」
「富山さんですか? ……すいません、私はあまり人脈が広くないのでわからないです」
(富山くん、君は私にウソをついたのか?)
 大友は富山に騙されたと思ったが、まだ確証が持てなかったので話を続けてみた。
「その富山という人があなたに漫画をお貸ししたと言っていたのですが覚えはないですか?」
「……もしかしてエンブレのことですか?」
 エンブレ、おそらくブレイブオブエンジェルを略した言い方だろうと大友は推測した。
「はい。たぶんそれです」
 話がかみ合った。ということは彼女はゆみにょんこと中町夕美花でまちがいない。
「あぁ!」
 いきなり中町が大声を出した。
 さっきの小声のギャップもあって大友は驚いてしまった。
 そして図書室に来ていた数名の生徒が中町のほうを少し見た。そのことに気付いた中町は顔を赤らめながら話を続けた。
「ちょっと場所を移しましょう」
 中町はそう言って大友を奥の部屋へ連れて行った。
 図書室の奥の部屋なのである程度の大声で話しても他人に迷惑はかからない。
「もしかして富山さんって、バルキスのことですか?」
「?」
 また新たな単語が大友を襲った。
 富山は富山であって、バルキスなどというモンスターのような名前ではない。大友にとってはモンスターのような存在ではあるかもしれないが。
「そうですか。バルキスは富山という本名でしたか、初めて知りました」
「バルキスというのは彼のあだ名でしょうか?」
「その通りです。私はゆみにょんと呼ばれています」
 中町はちょっと恥ずかしがりながら楽しそうに話した。
 さっきの図書室にいた中町夕美花はどこへ行ったのか、と言いたくなるくらい心変わりしていた。
「それで私に何の用ですか?」
「あの、富山くんに中町さんから漫画を返してもらってこいと言われたのです」
「なるほど。ちょうど返しに行こうと思っていたところです。助かります」
 中町は立ち上がって自分のカバンから漫画の詰まった小さいバッグを慎重に取りだした。
「じゃああなたはバルキスのおつかいを頼まれたということですね?」
「いや、私が次に読もうと思っていまして」
「……なぬ!?」
 彼女から謎のリアクションが飛び出した。さっきまでの口調がどこかへ飛んで行ってしまった。
「君にもそんな趣味があったのか!?」
「えぇまぁ」
 中町のハイテンションに大友はついていけなくなっていた。まるで富山のようなテンションだった。
「まさか学年トップを争う大友くんがオタクだったとは……意外ですっ」
「いや、オタクというほどではありませんよ。絶対に」
 大友は全力でオタクということは否定した。
 彼の中ではオタクのイメージは相当悪いらしく、同じ分類に分けられたくないのだろう。
 ちなみに中町も国語だけなら大友を上回ることもある秀才である。
「あなたも私たちの仲間じゃないんですか?」
「いや、違うと思います」
「いや、エンブレを愛読している人はヤンキーだろうが、総理大臣だろうが、テロリストだろうが、仲間なのですっ!」
「そ、そうなんですか」
 中町がキャラを壊しながら熱弁していたので押されてしまった。
 大友は早く漫画を貸してもらってさっさと帰りたかった。これ以上話していると中町の世界に飲み込まれそうになる。
「まぁ私も読み始めて一週間も経ちませんけどね」
 案外浅かった。熱弁してるわりにエンクエの世界に入ったばかりだったことに大友は少し呆れていた。
「お互いエンブレ魂を極めましょう!」
「そ、そうですね……」
 終始、中町のペースで漫画の貸し借りは終了した。

2012/02/22(Wed)20:18:10 公開 / ayahi
■この作品の著作権はayahiさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 どーも、ayahiです。やっと雪が降らなくなって元気が出てきました。
 この作品は私が初めて投稿した作品を大きくアレンジした作品です。最初のころに比べればうまくなっている気がするぜっ、と思いながら書いてます。
 意見、感想お待ちしてます。あと国語の成績が上がり始めました。
この作品に対する感想 - 昇順
こんばんは。作品読ませていただきました。
最初の作品のアレンジ、ということは「七色の声」のリメイクでしょうか?
ご自分でもおっしゃっておられる通り、あの頃に比べるとかなり上達されておられると思います。失礼ながら、あの最初の作品は、小説として成り立っていなかったように思いますが、こちらの新作はちゃんと形がついていますね。
ただ、そうは言ってもまだ文章のあちこちにぎこちない引っかかりがあり、スムーズに読めないところがあるのが気になります。大友君のキャラクターは個性の方向が割とはっきりしていていいと思うのですが、それ故に会話での受け答えに人間らしくない不自然な感じが残って、主人公としてはちょっと厳しい感じもしました。
2012/02/26(Sun)22:35:420点天野橋立
天野橋立さん、感想ありがとうございます。
自分は主人公らしい主人公を書くのが苦手なので敢えてこっちの方向にしてみたのですが、読みづらくなってしまいましたか。少し対策を練ろうと思います。方向性としては主人公のまわりを個性で固めていこうと思っています。今後もよろしくお願いします。
2012/02/27(Mon)16:23:490点ayahi
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この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
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