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こういうしんみりした恋愛模様を描けるのはとてもうらやましい。僕は実生活も含めて恋愛がへたくそなので、せめて文章の中だけでも上手になりたい今日この頃。 今僕はご存知のように『古事記』をせこせこ描いているところで、BGMは志方あき子、もしくは姫神。その流れでこの小説にたどり着いて、途中で「あ、違うな」と思ったのでスガシカオにシフトチェンジ。それがどんぴしゃ。驚いた。 | |||
プリウス | |||
こんにちは! 羽堕です♪ 僕は主人公と彼女は、すごく曖昧な関係なんじゃないかなって思いました。彼女とご主人の関係も、またグレーで彼女が口で言っている程、もうどうにもならない終わっている関係だと思ってないんじゃないだろうかって。良い思い出だけを作って、この先に主人公と彼女が一緒になる事はないんじゃないかなって思ってしまったから、このエピソードもどこか切なく感じました。雰囲気や終わり方など良かったです。もう少し目的の場所についてから、書きこまれてあっても良かったかなと思います。 であ次回作を楽しみにしています♪ | |||
羽堕 | |||
そういえばクリスマスなんですよね。なんだか年賀状のこととかばっかり考えていて忘れてました。やっぱりクリスマスって恋人たちのためのものなんだなーと御作を拝読してあらためてシミジミ……(寂しい;;)。 流星はありますが、彗星ってまだ見に行ったことないです。確かに星を見るには寝転がるのが一番ですよね。 お互いの心理の波とか変化がもう少しあったほうが私の好みですが、二人の微妙な関係の情景をそのまま切り取ることがテーマなら、こういう感じになるのかなと思いました。確かに行政書士試験という部分はロマンチックじゃなかったかも(笑)。 でも全体としては雰囲気があって素敵でした。 | |||
玉里千尋 | |||
>>プリウスさま 感想、ありがとうございます。 僕も、まともな恋愛話なんか滅多に書けないです。この小説も、果たしてこれが恋愛小説と呼べるのだろうかと思ってたんですが、なるほど「しんみりとした恋愛」という表現ならしっくりくる気もします。 スガシカオはそんなに知らないんですけども、何曲か好きな曲があります。歌詞だけですが、「夜空ノムコウ」なんかだと、この小説にも合いそうな気もしたり。 >>羽堕さま 感想、ありがとうございます。 というか、さすがに鋭いですねえ……。羽堕さまのおっしゃるとおり、僕もこの彼女とご主人は結局終わりにならないと思ってます。思い出だけが残るだろうというのも僕が想定してた、まさにその通りなんです。その辺りの、切なさが出るといいなと思ってましたので、大変嬉しかったです。 >>玉里千尋さま こんばんは、感想ありがとうございます。 そうですよ、もうすぐクリスマスです。僕はこの時期が好きでして、にぎやかな街、楽しそうな人々が行き交うのを横目で見ながら一人歩くのが好き……って、ちょっと何か変なのかも知れないですけども。 彗星を見る機会というのは非常に限られるので、なかなか難しいですね。僕は昔ヘール・ボップ彗星という大彗星が来たときに実際郊外までわざわざ見に行ったことがあります。(もちろん実際は一人で) 前の版では心の動きとかをもっと書いてたんですけども、うまく書けずになんだか生々しくなってしまい、星を見に行くという話と合わなかったので、ほとんど削ってしまったのがこの作品なんですが、雰囲気を感じ取っていただいただけでも嬉しいです。 | |||
天野橋立 | |||
ライトノベル物書きakisanです。 こういう物語好きなんですよね。好きな映画に順位をつけると、かなり上位に食い込んでくるのがマディソン郡の橋。あの映画の小道具の使い方がいまでも自分の作品に多大なる影響を与えています。 というわけで自分は、この物語の二人は、ご主人が亡くなってから、お互い年老いてあの世で再会するという結末を想定しておきます。つーてもお互い年老いてますから、二人で延々と想い出話しながらあの世でお茶飲むだけですけど。 これは余談です。 高校生の時、ちょうど国語の授業中に、星を語る若い男女の話があったのですが、それをもしリアルでやったらどうなの、と当時の女性陣に尋ねたところ、ロマンチックすぎて場合によってはむしろ引くそうです。そういうのは国語の教科書の中だけにしてくれ、と。 星空で輝く星よりも、女心のほうがミステリアスで観察のしがいがあるのかもしれません。でも女心を見たら、きっと波長が常に変化していて、赤方偏移つかっても距離なんてさっぱりわからないんですよ。 | |||
akisan | |||
天野橋立様。 法学部に在籍している僕には妙にリアルな話でした。うーん、進路に悩んでいるところなのでちょいと鬱になったり……いや、すみません。私的な話です。 気の向くままにお書きになったのだな、というのが僕の印象でした。時間がゆったりと流れていくのは良かったです。きゃぴきゃぴしたクリスマスよりも、どうせならこんなロマンティックなクリスマスを楽しみたいな、と思うピンク色であります。 僕は田舎から都会に出てきた人間です。それゆえ星の美しさの違いというのはよく分かります。全然違います。こちらに来た時は星がほとんど見えなくて本当に驚きました。田舎の星空は十年二十年後も残っていてほしいものです。僕の地元も徐々に開発が進んでいるのです。やだなー。この前帰ったら蛍が見えなくなっていたんです。ショックでした。便利になることと、懐かしい思い出がなくなっていくのは同意義語なのかと退廃的になっております。 この話はこの話でとてもよかったと思います。 重箱の隅というか、以下青二才の思ったことです。 『絶対見事だから後悔しない』とありましたが、見事って表現がミスマッチな気がしました。しかしそのあと『綺麗』という言葉が使われていますし、難しいところですね……。ただ、なんか他の表現はなかったのかなぁ……と、感性も何もない僕は思いました。 すみません。でもとても良い話だったと思います。さすがは天野様だな、と。文章がなにより達者でいらっしゃいますし。僕も見習わなければ。 次回作、首を長くして待っております。 ピンク色伯爵でした。 | |||
ピンク色伯爵 | |||
>>akisanさま 感想ありがとうございます。 その未来は、えらい渋いですね。若き日の思い出話をしながら、お茶するのか。さすがにまだ僕は、その域までは達してないなあ。徐々にそう言う枯れ方に近づいては来てるので、あと十年もすれば何とか行けそうな気もするけど。その頃になったら、そういう話も書いてみたいですね。フィッツジェラルドっぽくていいかも知れません。 女心が赤方偏移で測定できたら面白そうですね。「お、こいつは青白い心だから、俺に近づこうとしてるな」とかね。回りが全部真っ赤に見えて、死にたくなるかも知れないですけども。 >>ピンク色伯爵さま おや、伯爵も法学部ですか。僕も一応資格持ってますが、進路を考えるなら行政書士程度じゃあんまり助けにはなりませんぜ。やっぱり最低司法書士くらいは……って何の話だか。 おっしゃるとおり、書きたい風景を心の赴くままに描写した、という性質の小説で、構造らしい構造は何にもありません。ある意味雰囲気だけ、という作品なのでロマンティックさを感じていただけたなら嬉しいです。 その「見事」は、確かに僕もちょっとどうかな、とも思ってました。会話の空気にそぐわないかも知れませんね。違う表現を考えてみます。 感想、ありがとうございました。 | |||
天野橋立 | |||
今回は、なんとなく始めに重箱の隅をば。『郊外に出るまでに、乗客の数はたちまちに半分に減った。』――さすがに『に』の4連投は、音読したり活字縦組みで見ると、散文中では異様に見えます。もし意識的なリズムだったら、凝りすぎかも。あと、彼女と初めて出会ったときの、廊下の場。文末が過去形だったり現在形だったり、これも狙った効果なのかもしれませんが、やはり思い出語りの場としては過去形統一が自然かな、と。現在進行の場だったら、適宜使い分けが望ましいわけですが。 さて次に眼目の、全体的な印象とか、感性的な同調度とか。――ええわあ。そこはかとないドラマの練り込みが、わざとらしくなく、といってドライでもなく、いつもながらの安定した文章力で心地よく味わえました。充分に練りながら極力その画策を感じさせない、でもやっぱり謳うところは謳っちゃう、そんな風合いが狸は好きです。……自分がクドすぎるからかもしれませんが。 | |||
バニラダヌキ | |||
>>バニラダヌキさま いつもながら、大変丁寧な感想ありがとうございます。 ご指摘いただいた箇所ですが、いやいや意識的にやったわけじゃありません。この辺りは何度も書き直しをしてるんですが、いつの間にかこんなおかしなことになってしまってたようです。 あとがきでもちょっと触れましたが、表面上は地味に淡々と僕が好む情景を描写しただけ、しかしその底にドラマがあるのを感じ取ってもらえれば……という感じで書いてます作品なので、その点を評価していただいて大変嬉しいです。 それにしても、今年は「クリスマスもの」みたいな作品がまだ出てこないですね。「なんだかよくわからないものの聖夜」ほどのものはそうは上がってこないとしても、誰か他の方もクリスマスもの(アンチクリスマスものも面白いですね)を上げてくれないかなあ……と思ったり。 | |||
天野橋立 | |||
こっそり拝読しました。水芭蕉猫です。にゃーん。 あぁ、何かとろっとした切ない雰囲気!! というわけで尻尾をぴーんと立てて興味津々読ませていただきました。うん、雰囲気が良い!! ほうき星はそのうち見てみたいとは思いますが、やっぱりよるに外出するのは面倒だと昨今は星空もまじまじと見てません。私の住んでる地域は半端な田舎なので、どうだろう。星空は五分五分くらい? 五稜郭公園あたりに行けば見えるかなー。クリスマス? それはまやかしです。それではにゃ。 | |||
水芭蕉猫 | |||
>>水芭蕉猫さま おお、尻尾が見える気がします。興味津々で読んでいただき、ありがとうございます。 ほうき星見るのは難易度高いですからねえ、子供の時から何度も見ようとした、というのは僕の実体験ですけども、何年も生きててまだ一回しか見たこと無いですから。うーん、五稜郭だとどうなんでしょう。夜景が売りになるほどの町だし、あの公園は繁華街?(丸井今井の辺りのことです)から案外近いから、ちょっと難しいかも知れませんね。大沼辺りなら、真っ暗なんでしょうか。 クリスマス=切ない季節、ってのが僕の中では不動の位置づけです。イブの夜は、パトラッシュと共に天国へ、とか良くないですか? 好きなんだけどなあ、クリスマス。 | |||
天野橋立 | |||
読みましたー。きれいで静かな物語、といった印象を受けました。特に最後の彗星の描写がよかったです。なんか想像に任せるという終わり方が、より彗星を印象づけていて、なんだかすごくきれいでした。 言葉になくとも、伝わる物ってあるのだなあ、としみじみ思いました。 なんとなく、電車のシーンが一番好きです。前読んだ作品でも思ったのですが、天野橋立さんの作品って電車シーンの描写がすごくいいです。そこを読んでいると、なんだか心地いい気分になってしまいます。電車って現実世界の一部のはずなのに、何か非現実に運ぶものでもあるような、そんな要素も内在しているもののように、僕は感じるのです。 なので、電車描写を経ることで、現実的なのにどこか幻想的な雰囲気が醸し出されているような、そんな気がしました。 季節感にマッチした話で、楽しかったです。やっぱり、折角書くならその季節にあった話を書きたいものですよね!僕もいつかはそんな季節物に挑戦してみたい、なんて思ったりしました(いつになるやらですが)。 関係ないですが、今年のクリスマスはさびしい感じになりそうです。いつもは家族と一緒にケーキ食べれたのに〜。はっ、これも一種の切ないクリスマス!(そんなわけない) ではではー。 | |||
白たんぽぽ | |||
感想遅くなって非常に申し訳ないです。本当は投稿された日に読んでたんです。ただ感想書いてる途中で呼出食らって、そのままあれよあれよとこんなに時間が経ってしまった。ごめんなさい。 さて。相変わらずの物語を有難う。なんていうのだろうか。本当にバニラダヌキさんと同じ匂いがする。昔、学生だった頃の自分では正直、あの方の作品を心から楽しめてはいなかったのであろう。ちょっと前に時間がある時に読み返してそれをつくづく思った。もう一度、リアルタイムで読みたい。ってここで書くことじゃないわな。 まだ若造ではありますが、昔よりかはちょこっと成長した自分には大きく関心できる物語でした。最近気づいたんだけど、貴方やバニラダヌキさんのような作風の物語を自分では書けないと言っていたけど、そうではなく、書くことを無意識に拒んでいるのだと思う。こういう二人の微妙な距離感を醸し出すような状態は尚更、どこか自然と書くことに対して指が拒んで、まったく違う方向へ走り出してしまうのであろう。どっかで一皮向けれればいいのだけれども。 物語自体に関しては、有り触れた日常の中にある、ちょっとした変化が書かれている印象。終始安定して流れていて、なおかつ面白くはあったのだけれども、特出して席を立って拍手する場面は感じられなかった。ただ、色々なことを気づかせてくれた作品だった。非常に参考になった。ありがとうございます。 願わくば、今の自分に合った作風を見つけるためのお手本として、やはり貴方様の次回作を楽しみにお待ちします。 | |||
神夜 | |||
>>白たんぽぽさま 感想、ありがとうございます。 最後の最後まで彗星を直接描写しない、というのはかなり意識的にやってまして、これはどう描写しても陳腐なものにしかなりそうになかったので、敢えて想像に任せて終わらせてるわけなんですけども、うまく行ったようで良かったです。いや、ここが決まらないとこの小説は台無しになってしまいますので。 確かに、僕の書くものには電車の場面が多い気がしますね。電車に限らず、車とか船とかとにかく乗り物に乗る描写が好きなんですね。これは、人生は旅であるという僕の信念を反映していて……というのは大嘘ですけども、小説の中でどこか「向こう側」の世界へ行くために必要な手続きなのかもしれません。 ところで、さびしいクリスマスのへようこそ! イブの夜に、一人でカップルだらけのミスドでお茶出来るようになると(しかもそこで恋愛小説を書いたり)、上級者になれると思いますよ。 >>神夜さま おお、随分お忙しそうなのに、感想ありがとうございます。いや、全然遅くないですよ。本来、この小説は12月21日に読むのがベストという設定(クリスマスの四日前の話なので)ですし。 バニラダヌキさんの作品と、共通する部分がありますでしょうか。そう言っていただけると、素直に嬉しいです。いや、あの方の作品は本当に素晴らしいですよね。僕のスタイルはここに来るよりも前からのものなので、バニラダヌキさんの影響を直接受けたということはないのですけども、僕が短編小説の最高傑作だと思う作品をバニラダヌキさんも「百回読んだ」とおっしゃってたり、恐らく好んで読んできたものなどに一部共通点があるのかな、と感じています。(知識量や文章力は、僕ではちょっと比較にならないとはいえ) 神夜さまの文章力なら、実は今書いておられるような作風のもの以外にも、色々書ける可能性があるんじゃないかなあと僕は思ってます。一度、「主人公は第三銀行に勤める四十代おっさん、同期で一番出世が遅れている。舞台は午後九時、JR四日市駅の1番線ホーム(そこから一切出ない)」こういう設定で超地味な小説にチャレンジするというのはいかがでしょう(当然バトルも萌えもなし。これはハードル高そう……)。いや、これは冗談ですけども、全然違う物を書いてみるというのも面白いと思いますよ。 | |||
天野橋立 | |||
こんばんは、天野橋立様。上野文です。 遅ればせながら、感想を書くことをお許しください。 非常に丁寧に地上を描くことで、より強く空を彗星の輝きを想起させるのが、たいへん巧みな演出だと感じ入りました。面白かったです! | |||
上野文 | |||
>>上野文さま どうも、こんばんは。 ええ、そうなんです。この小説は、言わば主役のはずの彗星について、敢えて一切描写しないという書き方を取りました。地上の描写から彗星の輝きを思い浮かべていただけたとしたら大成功なので、大変嬉しいです。 感想、ありがとうございました。 | |||
天野橋立 | |||
合計 | 2点 |