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アイ様。 御作を拝読しました。 自殺者の言葉、ですか。僕個人としては自ら命を絶つ人の気持ちが分からないのですが、それはそれとして貴女の作品、楽しめました。 以下、素人の意見。適当に流して下さいませ。 貴女のあとがきにモオパッサンの『ある自殺者の手記』が出てきました。主人公のロベエルが途中までは第三者的に語り、途中友からの手紙に太字で書かれた自分の名前を見てから己の中に埋没していくように語り口をかえる。確かそういう見せ方をしていましたよね、あの作品は。ですから読者はラスト付近の感情の爆発部分で共感できるんですね。素晴らしい作品だと思います。自分は純粋に作品を楽しめない機械のような人間ですのでこんなコメントになっています。申し訳ない。 で、それを考えれば、この作品は確かに『憑依』して書かれていますが、読者を引き込めているかと言うと怪しい気がします。僕は素人ですので確かなことは言えませんが、ちょっとおかしな主人公が氾濫する感情を所構わずぶつけたような話になっているような印象を受けました。 短い作品には見せ方が必要かも、って思ったわけです。 しかし、題材は良かったですし、良い文章だったとは思います。僕は貴女の作品、好きですよ。 最後は拳銃自殺でしたっけ? 引き金を引く瞬間はどんな気持ちだったでしょうね。 モオパッサンなら、『ダイアモンド・ネックレス』なんかよかったような気がします。僕にはああいう刺激の弱いブラックジョークがあっていると思うのです。 次回更新、お待ちしております。 ピンク色伯爵でした。 | |||
ピンク色伯爵 | |||
連投失礼。 『ダイヤモンド・ネックレス』ですね。日本語が不自由なピンク色伯爵でした。 申し訳ない; | |||
ピンク色伯爵 | |||
まずは、あんまり他者様の作品にある感想欄でこういうことをいうのは適切ではないのでしょうが、ピンク色伯爵さんへ横レス。 エンターテイメントと純文学を混同して感想をかいてますね、アイさんの作品だけではなくて他の作品でも。エンターテイメントと純文学だと魅せ方が違うんです。もちろん読み方も違う。エンターテイメントが読者目線に近寄った具体的な娯楽だとしたら、純文学は作者の持っている魂の揺らめきを文章で焼き付けてそれを読者が想像して楽しむものですかね。確か別のところでも天野橋立さんあたり同じことで横レスされていた気がする。 あともう一点は、自分も初期のころから思い違えていて最近気づいたことで、各作者さんに謝罪しなければと思っているのが、ここに投稿している方々の誰もが一冊の本になる長編短編のリズムで書いているとは限らないことです。 新人賞向けまたは一冊の本になる長編短編以外に、ネットで小説を読んでもらうには別の魅せ方があるんです。そこをピンク色伯爵さんも混同してしまっている感じ――なんて偉そうにいってますけど、かくいう自分も最近まで勘違いしていたので、見当外れの感想コメントをしたので謝らないといけない作者さんが結構な数でいたりします。 ここからアイさんの作品への感想。 「ベクトルのちがう彼らと僕をJ−POPの歌詞みたいに直列につなげるのは酷薄じゃあないだろうか」この部分はいかにも15歳の高校生ですよね、自分の高校生のときに似たようなことを考えたのでにやりとしてしまいました。全体的に強烈な内面描写があって、瑞々しい感性の作品だと思います。過去作品も読み返してきましたけど、若さでしか表現できない貴重な描写がたくさんあって、心地好い刺激を受けさせてもらいました。 変な話ですけど、過去作品も含めて加点させてもらいます。 | |||
akisan | |||
ピンク色伯爵です。 akisan様のレスを見てのレス。 いえ、勉強になりました。アイさんにはこの場を借りて謝罪を。 別の作品でも注意受けてましたか……。 アイさんには重ね重ね、お詫び申し上げます。以後、気をつけまする。 ではでは。 | |||
ピンク色伯爵 | |||
拝読しました。水芭蕉猫ですにゃー。 タイトルに惹かれて読みました。私が思うに、あの手の年代はあちらの世界に強く引っ張られやすいんじゃないかなと最近思います。自分もそうでしたし、なんでだろう。そこを生き延びると、少しずついろんなことに鈍感になってどうでもよくなってくるんですよね。とまぁそんな戯言は置いときまして、うーん、感想書きづらいな……個人的には面白かったです。でも、万人向けではないな。それが私の感想としてはしっくりくるかも。あと、主人公のノリがアメリカンかと思ったです。変な感想で申し訳ないですが、これにて。 | |||
水芭蕉猫 | |||
はじめまして。作品、読ませていただきました。 自己矛盾を抱え込んだ若者の、その矛盾した心境がそのまま叙述された小説として、うまく書かれているなと思いました。ただ、もう僕はこういう心情には共感が難しくなってしまっていることもあって、うまく入り込むことができませんでした。「こんなんで死ぬなよな」と思ってしまいます。これがサリンジャーなら、今読んでもシンクロできるのですが、しかしさすがにそれじゃ比べる相手が悪すぎるでしょうし。若いときならもっと面白いと思って読めたのだろうなあと思うと、少し寂しい気も。 蛇足ながら、僕は小説を物語性からしか評価できないというのは困ったことだと思ってるので、そういう感想に横から意見をつけることもありますが、しかしそういう感想を書いたことで書き手さんに謝罪する必要はないのじゃないかなあと思います。書き手さんとしては、どういう読み方をされるか分からないという前提で投稿してるわけですしね。僕だって、ライトノベルに見当違いな感想をつけていることがあると思います。要するに、自分の知らない読み方について教え合って、お互い少しずつ学んで行ければそれでいいんじゃないでしょうか。 ちなみに「文学」を楽しんで読むのはそんなに難しくはないと思います。要するに、「書かれた文章を読む」と言う行為そのものを(極端な話、描写のみでストーリーが全くなくても)どこまで楽しめるか、それだけの話です。これができると、当然文章を書く時の意識も高くなってきますから、エンターテインメント指向の書き手さんでも、文学作品を読む楽しみを知っておくのは大事なことだと思ってます。 | |||
天野橋立 | |||
はじめまして、白タンポポと申します。 作品読みましたー。文章が軽快な感じがして、とても好きです!特に比喩の表現が豊かで、読んでいて楽しいです。 話の内容的には、かなり重い話ですね。でもそれなのに、最後まで冷静な彼にちょっと寒気を覚えました。うむむ〜、僕の思い描く自殺者像と違ったイメージだったので、なんというか興味深かったです。 真に迫る決定的なことは、なんというか明言を避けているように感じたのですが、そこを言えないところがやっぱり死んだ理由なのかな、とも思いました(表現が難解なため、読み取れなかっただけかもしれませんが)。 うーん、自殺者の遺書を読んでいるはずなのに、ドロドロとしたものをあまり感じず、むしろさっぱりとした感じがして不思議でした。こういうのも、ありなんだ、とやっぱり興味深い作品だな〜、と感じました。ではではー。 | |||
白たんぽぽ | |||
>ピンク色伯爵さま こんにちは。コメントありがとうございます。 読みづらかった、というか万人受けは絶対しないだろうなと覚悟していたので、しょうがないです(;´Д`) 元々こういう小難しい純文学系統の話が結構好きで、読むし書くしの暴食暴飲人間です。 それゆえになかなか自分でも操縦が効かない感じになってしまいました。 人物が憑依しきってそのまま勢いで書いてしまうとあんまいいことが起こらない、という典型的な例です。反面教師。 修練不足の一言に尽きます。勉強を続け、ふたたびこの場に作品を公開できるよう精進するのみです。 謝罪する必要なんか全くありません。どんな読みかたをされるかなんて読まれるまで分からないですし、これも純粋なひとつの感想かつ批評なので、真摯に受け止める次第です。 次回もお時間があればぜひよろしくお願いします。 >akisanさま コメントありがとうございます。そして得点まで!頭があがりません。どっちに足向けて寝たらいいんでしょうかw 芥川龍之介作品を読んだ直後なので、文学っぽいというよりあの世に片足つっこんだ頭のおかしい作家の晩年の作品みたいな感じになってしまいました。 こう言うとかっこいいですが、ようは荒削りです。 今読み返すとワケ分かんないことばっか書いてんじゃねーよと己を叱咤したい気まんまんですが、完全に手記の書き手が乗り移った状態だからこそ自分でも共感でき、また、もしかしたら自殺間際の少年たちの気持ちには寄り添えているのかも知れません。 どういうものなのか自分でも把握できていませんが。 それを今現在生きている人間(私を含め)に理解しうるのかと言えば、私でもちょっと分からないぐらいです。 死に際にこれを読めば泣いちゃうかも、って作者であるはずの私が漠然と思うぐらいです。 自己満足ながら、私もそんなに自殺願望ないからこそこの手記を書いたことは楽しく、同時に疲弊する一方のもので、ぶっちゃけ「うぜぇ」って感じでした(笑)。 たまにこういう、感性だけ暴走させたようなものを書いたりしますが、今後ともぜひよろしくお願いいたします。 >水芭蕉猫さま こんばんは。コメントありがとうございます。 本作が万人受けしないのは承知の上です(笑)。芥川師匠の影響です。 思春期って揺れやすいというか、ちいさなことに影響されやすいのでそれに自滅されやすい、というイメージがあり私もそう言う経緯をたどって現在にいたるので、そういう不安定な心境が表現できたらなーと思いました(ほとんど理性ふっとばして書いたくせに……)。 主人公の口調がアメリカンなのは、純文学を書くときの私の癖です。たぶん幼少期からハリウッド映画を大量に見て育ったからだと思いますが、そのせいで翻訳文っぽいとよく言われます(笑)。 貴重な御意見をありがとうございました。またどうぞよろしくお願いいたします。 >天野橋立さま コメントありがとうございます。 日常の些末なトラブルやちいさなイジメが積もって耐えられず、そのくせ世間は自分たちに夢を押しつける、そしてそれについて真剣に悩んで苦しんでいる自分のこの気持ちですら些末だ、何もかもが些末だ、と絶望して死を選んだ15歳のオトコノコの心情をつづりました。 完全に芥川龍之介の影響です(笑)。 私自身、書いているときは主人公の日常と完全に同化して、本人が憑依しきった状態で一気に書き上げたのですが、終わって冷静になって読み返すと、作者の私ですらそれこそ「そんなんで死ぬなよ」と思いましたww 生きてりゃいいことあるかもしれないし……というのは今生きてる21歳の小娘だからこそ説得力がないんでしょうけど。 ふらついてる年代の気持ちは分かりません。書いたくせに。 ちなみに私はこれを純文学にカテゴライズしていますが、細かいことは気にしないB型なので(んなアホな)どんな感想が来ようともそれを受けとめるばかりです。卑屈になってるともいいますが。 逆を言えば、みなさんが最後まで読んでくださり真摯にお返事をくださるだけでもじゅうぶんしあわせものだと思ってるので、単純ながら嬉しいです(笑)。 今後ともどうぞお付き合いくださいませ。こんなんでよければ。 >白たんぽぽさま はじめまして!コメントありがとうございます。 軽快なかんじと言われてしまってギクッとしました。エンタメ系の小説を書くときはコミカルタッチな文章をあえてえらんでいるのですが、今回は文学系統なのでその要素をはずしたつもりでした。 まだまだ修練が足りなかったです。 話全体をつかんだ感じは、上の天野橋立さまのコメントに書いたような内容なのですが、ひっじょーに分かりにくいですね(汗)。 私としては、死を覚悟した中学生の不安定な感じが出ていていいと思ってあえて手直ししていないのですが。 自分じゃえげつねーと思ってた事柄が実は世間的、大人目線的には大したことじゃなくて、それを修正しようとしてくる大人が鬱陶しい、かつ大したことじゃないってことにショック受けた子って感じです。 これでもさっぱりしてますかね(笑)。 自分としては黒々してる感じがぬぐえません。もしかしたらほんとに自殺を決心した人間の心境ってこうなのかも。 中途半端な覚悟で死のうとしてる人のほうが動揺してるのかも、とか。 どうでもいいことですね、はい。 | |||
アイ | |||
作品を読ませていただきました。中学生ぐらいってこんな感じだったかなぁ……言葉で飾ろうとする、格好良く書こうとする、それは中学生らしくてわかるのですが、その奥に存在しているはずの痛みが感じられませんでした。痛みでも嫌悪でもいいけど、行間にそれを覗かせて欲しかったです。では、次回作品を期待しています。 | |||
甘木 | |||
合計 | 1点 |