- 『ロスト』 作者:いいだくだく / 未分類 未分類
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全角7293.5文字
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原稿用紙約21.3枚
失ったものが大きすぎる。そんな時の絶望をどうやって乗り越えるか。それとも乗り越えられないのか。一人の男の話です。
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1
男はグランドピアノの前に座り、指を鍵盤の上をなめらかに転がしている。その指使いは、見とれてしまうほどしなやかで美しく、そして官能的だ。
しかし、鍵盤から弾き出される美しい音色とは対照的に、男の目には生気がなく虚ろで、口元には締まりがない。薄く黄ばんだ歯を見せながら、口からは強い酒の臭いを放っている。ぼさぼさの髪と無精髭を生やしている男は、大きな窓ガラスを携えた、ピアノが置いてあるだけの広い大理石のリビングにいなければ、橋の下にいる浮浪者と見間違えてもおかしくはないだろう。
突然男は気が狂ったかのように叫び、鍵盤を乱暴に叩きつける。リビングに不協和音が大きく響きわたった。そもそもこの部屋は、音が響くように工夫して作られているのだから、当然と言えば当然だ。
男は再び大きく叫び声を上げて、左腕を掴もうとした。
しかし、男には左腕がなかった。
男の右手は本来左腕があったであろう場所を空しく通り過ぎ、傷口の縫合部分である肩口を掴んだ。男の左手は肩口を強く掴み、細く長い指が皺だらけの白いシャツに絡む。更に力を入れて強く掴むと、男は焼けるような激痛に耐えかねて呻きながら、椅子から床に落ちた。床にあったウイスキーの瓶達は、大きな音を立てて弾き飛び、そのいくつかが割れて、大理石の上に琥珀色の液体が広がっていく。
大理石は何も受け付けない様な拒絶感を男に与え、こぼれたウイスキーが放つ匂いを嗅いは重々しい気持ちを心にする。
目の前には瓶の大きな破片が落ちている。男はそれを虚ろな目で幾ばかりの時間見つめると、急に眼を見開き、そして腕を伸ばして破片を掴んだ。すばやく鋭利な部分を首の頸動脈部分に持って行く。
見開いた両目は充血し、激しい呼吸共に唾液が飛ぶ。瓶の破片を持つ左手は震えながらも、ゆっくりと首筋を圧迫していく。男は瓶の破片をシャツの袖で包むように持っていた。男は死を前にしてもなお、指を負傷することを嫌っているのだった。
ある一定のところで破片は停止して動かなくなった。あと少しだけ破片を首筋に喰い込ませれば、頸動脈は切断され、そこから大量の血液が噴き出すだろう。死の迷いはなかったが、あと少しの力で人生を終わらせる事は、ある種のとても勇気を必要とすることであると、これまで何度も身を持って感じてきた。
男は、その勇気が自分の体内のどこかに潜んではいないかと必死に捜す。その時、大きなガラス窓を通して、芝の生い茂った庭の植木に、ヒヨドリが黒くて小さなくちばしで、毛虫を咥えてとまっているのが見えた。
男は考えた。そうだ、あいつが毛虫を飲み込むと同時に、俺は頸動脈を切り裂いて死のう。勇気を見つける事は出来なかったが、“きっかけ”を発見したのだ。
右手に力を込め、血走る眼でヒヨドリを凝視する。しかし、ヒヨドリは庭の脇の道路を通る通行人に驚くと、毛虫を地面に落して音もなく飛び去ってしまった。
男の体からは急に力が抜け、床の上に瓶の破片をからんと落とすと、仰向けになって天井を見上げる。高い天井には豪華なシャンデリアがぶら下がっている。シャンデリアが頭上に落下し、頭部を粉々にしてくれはしないだろうかと思ったが、既に先ほどの死へ向かう興奮は消え去り、冷静な頭がそれは馬鹿げた事だと、判断している。
男が何気なく重い頭を横に倒すと、そこには一人の女性が扉の横に立っていた。
「何の用だ?」
男は顔をしかめ、ぶっきらぼうに言い放つ。
「大きな音がしたから……私はその……今ちょうど部屋に入ると、あなたは倒れているから……」
そう言うと女は急に気づいたように男の方に駆け寄り、背後から抱き起こそうとした。女の長く艶のある髪が、男の首筋の真新しい傷に触れる。女の世話に男は激高し、女を力いっぱい突き飛ばした。女は予期していない反応に虚を突かれ、大きく後ろまで飛ばされ背中を強く、堅い床に打ちつける。
「出て行け!」
「でも……」
「いいから出て行け!」
その強い言葉に女はびくんと体を震わせ、男の方を見ながらゆっくりと、扉の向こうに無言で消える。そして、大きな木造の扉は音も立てずに閉まった。
2
空港に到着した白坂一樹は、手早く入国手続きを済ませ、出口に並んでいるタクシーの一つに乗り込んだ。自宅の住所を告げると運転手は静かに頷く。運転席の横にあるドライバーの写真を見ると、物静かそうな初老の男性が写っていた。
これはついているぞ、一樹は思った。中身のない世間話を見知らずの人間と話すのはどうも好きになれないからだ。埋立地に作られた空港をつなぐ橋の上を走り始めた。夕日で赤く輝く水面が美しい。彼は窓の顔を近づけてじっと見ていた。すると、目の前を一台のトラックが通り過ぎる。そう言えば空港の拡張工事をしていた事を思い出す。
何気なくそのトラックを目で追うと、荷台にはシートがかけられ何が入っている分からないが、おそらく工事で出た廃棄物か何かだろう。まあ、そんなこと関係ないのだが、と思うと、何故自分がそんな事を考えているのか可笑しくなってきた。
その時だ。トラックの荷台の蓋がゆっくりと開き、中から人が覗いているように見えてのは。
人が入っているのか? そう思った時には扉は完全に開いていた。そして中から顔を見せたのは、人ではなくいびつな形をしているコンクリートの塊だった。
一樹はその固まりが一度、道路に落下し破片を飛び散らせながら跳ね、それが回転しながらこちらに飛んでくるのを、ゆっくりとそしてはっきり見た。全くの無音、白黒の世界、そして眼前の醜い塊。そして突然の闇が訪れた。
3
一樹は目を覚ますと、燃えるような左半身の激痛に叫び声をあげた。妻の恵理子は、夫のあまりの叫び声と、体をよじらせて苦しむ姿にうろたえながらも、左手を両手で強く握り、夫の名前を呼び続けた。
一樹がこれまで聞いたことのないような叫び続けた後、痰が絡んだような乾いた咳を激しく始めたので、恵理子は備え付けの小さなじょうろの様な容器で、水を与えようとしたが、暴れる一樹は容器を払い飛ばし、僅かにこぼれ落ちた水が首元を濡らした。
痛みの元を確かめるように、自分の体の左側を右手でまさぐる。そして、右手が肩口に触れた瞬間、大きく眼を見開いたまま、動きを止めた。病室はまったくの無音になり、一樹は視線を天井に泳がせた後、恵理の方を困惑したように見つめ、徐々に懇願するような表情に移り変わる。なぁ嘘だろ? まさか俺の右腕がないなんて。なぁ恵理子、うそだと言ってくれよ。その様な思いで、こちらを見つめているのが、恵理子には言葉にされずとも十二分なほどに分かった。
恵理子はどの様な声を掛ければいいか分からず、涙を流しながらゆっくりと目を閉じる。
一樹はその反応を見た瞬間に、あらゆる負の感情が全身を駆け巡り、自分でも何を考えているのか分からない状態に陥った。俺の腕。俺の指。俺のピアノ。俺の人生。俺の生きる理由。俺はもう二度と渦巻く様な音の世界に飛び込む事が出来ないのか。俺のラフマニノフ、モーツァルト、ベートーベン、ショパン……様々なピアノの音が混じり合い、身の毛もよだつ様な不協和音の波が螺旋階段の様に渦巻き、頭の中を掻きむしる。
「何故だ! 何故俺だ? 俺が何をしたって言うんだ! お、俺が悪い? タクシー? この痛みはなんだ? 俺はただ純粋にピアノを弾いてきただけだ! より美しく、より繊細に……ただ……ただピアノが弾けたら俺は幸せなんだ! それなのに……俺の手がなくなるだって? 俺の指がなくなるだって? ええ? そんなことあるものか! 足だって、声だって、ペニスだってくれてやるさ! 手だけは駄目なんだよ……だから、手だけは……手だけは……嫌だ! ピアノが弾けなくなるなんて嫌だ! 嫌だ、嫌だ、嫌だ! 頭がおかしくなりそうだ! おい、誰か、いっそ俺を殺してくれよ! 両手がないとピアノは弾けないじゃないかあああああああ!」
一樹は半分、いやそれ以上が狂っている頭を、何とかして持ち直そうとしたが無理だった。彼が受けた傷と損失はそれほど大きかったのだ。様々な黒々とした感情が体中を駆け巡り、彼の正常な部分を毒してまわる。そいつらは、一樹の皮膚を突き破って飛び出そうとしているようだった。体が四方に引っ張られ、そして皮膚がぶよぶよにふやけた様な、感覚が彼をさらに狂わせる。彼はそれらを吐き出すように嘔吐したが、出てきたのは粘り気のある胃液だけで、一樹が着用している没個性的な、患者用の服を汚しただけであった。
そして、うわごとの様にラフマニノフの第二楽節第一楽章を呟きながら、指を動かし始めた。その時一樹ははっきりと、左指が素早くしなやかに鍵盤を叩く感触を感じ、僅かに笑みを浮かべる。その直後に意識を失ってベッドに倒れた。
そのすぐ直後に、病室での大声を聞きつけた医師たちが駆け込み、何やら騒がしかったが、その間、恵理子は涙を流し続けたまま、目を開けることが出来ずにいた。
4
恵理子が一樹と出会ったのは、ウィーン留学中だった。恵理子はフルート、一樹はピアノと演奏する楽器は違え、互いに類まれなる才能を持ち合わせたもの同士、出会い、惹かれ合うのは至極当然の事であった。
しかし、優秀な演奏家が集まるウィーンにおいても一樹は特別だった。卓越され洗練されたテクニックと、聞く者の心を掴んで離さない表現力を持ち合わせていた。その上、恵理子が出会ったどの留学生よりも、ピアノを愛していた。
そのうちに一樹は次々とコンクールで入賞し、新星若手ピアニストとして、世界中から注目を浴びるようになる。恵理子も徐々に実力をつけ、音楽家として成長を続けたが、一樹の比ではなかった。
音楽漬けの毎日であったが、それでも二人の交際は続き、留学が終わると同時に、一樹がプロポーズをして、翌日には入籍をした。この時一樹が二十三歳、恵理子が二十四歳であった。
一樹は結婚式には無関心と言うよりも、むしろ面倒臭がっていたが、恵理子はささやかながらもウエディングドレスを着る事に憧れを持っていたため、式を行う事になったのだが、著名なピアニストとヴァイオリニストの一人息子である一樹と、大学病院の副院長の末っ子の恵理子とあっては、式が豪勢になるのは仕方がなかった。結婚式に疲れ果てて帰宅した恵理子に、一樹は夜想曲を弾いて聞かせた。その曲の美しさに恵理子は感動し、その感動は涙と同時に、心に深く刻まれた。
5
木製のドアを背にして、恵理子は頬に涙を伝わせながら、新婚初夜のあの夜想曲を思い出していた。夫が左腕を失ってから、夫は大量に飲酒するようになり、言動が荒れた。しかし、恵理子は彼に幻滅することも、嫌悪することもなかった。それは彼の偉大なる財産が喪失された痛みを、彼女もまた共有していたからに他ならない。それほど、彼が失ったものは、悲しみ、憎しみ、愛情を超えて、それでもなお足りないほどに大きい。
夫がもうピアノを以前のように弾くことができないと悟った時、作曲をすることによって、自らの才能と輝かしき栄光を取り戻そうとした事を、ドアの隙間から幾度となく夫を案じ続けている恵理子は知っていた。だが、作曲は失敗に終わった。偉大な演奏家が作曲を成功させることは、全く別次元の事であると改めて知らされたのだ。さらに、夫の体内を蝕む負の害虫は、彼の生み出す音楽をただただ陰鬱なものにしてしまっていた。恵理子はその事がよく分かっていたが、それを伝えるべき手段は遮断されており、更にそれを完全する方法など思いつかない。
突如、ドアの向こうの部屋からガラスの割れる激しい音が鳴り響き、彼女の心臓はまるで紐で縛りあげられたように、凍りつく。その瞬間、ある考えが脳裏に広がる。
一樹が死んだ。
ああ、何ということだろうか。愛する男性が死んでしまった。
「うううう……」
恵理子は顔を両手で覆い、呻きながら床に座り込む。もう何も考えられない。これ程の絶望は今まで味わったことがない。そして、これ程までの無力感も――
「そこにいるのか?」
しかし、突然に扉の後ろから一樹の声が聞こえてきた。もしかしたら、夫の霊が私に話しかけているのかもしれない。恵理子は思った。
「恵理子、いるのか?」
再び声が聞こえてきた。確かに一樹の声だ。
「はい」
恵理子はゆっくりと扉のほうに体を向け答えた。この声は霊などではない。そもそもなぜ自分は夫が死んでいるなどと、思い込んでしまったのだろうか。
「あなたが死んだと思った……」
少しの沈黙があって、扉がゆっくりと開く。扉が完全に開ききったのを感じてから、恵理子は振り返る。もしかしたらこの声は本当に幽霊で、私が振り返っても誰もいないのかもしれない。そう思ったが、目の前は不幸と絶望の結晶であるような、虚ろな瞳を携えた一樹が立っていた。
「俺が死んだって?」
「はい」
「俺はもう死んでるよ」
「はい」
「なに?」
一樹は不可解な表情を浮かべ、恵理子の顔を凝視する。
「あなたは腕を失った時に死んだ。そうでしょう?」
「……」
「分かっているわよ……」
「だからなのか?」
一樹は笑っているような、それでいて泣いているような、奇妙な表情を浮かべる。恵理子は人がそのような表情を浮かべたところを初めて目撃した。
「だからなのか? 俺がガラスで首を掻っ切ろうとした時、おまえは見ていただろう。もう死人には用済みだから、俺が死ぬのを……自分の手で死んでほしいと思っているのだろう!」
「違う!」
恵理子は一歩踏み出す。一樹は彼女の強い声に体をびくりとさせ後退する。
「だっ、だったら何故だ! 何故止めないんだ!」
二人の強い視線は強く交差し、空間に沈黙をもたらす。
「あなたの負った傷……体も心も……それが私にはよく分かる……あなたは分かりっこないって言うかもしれないけれども、分かるわ。だって私はあなたを深く愛しているから……」
恵理子は一歩近づく。
「あなたが死ぬのは嫌。だってそうでしょ? 愛しているのよ。当たり前じゃない。だから私は、あなたが死んだと思った時、もう何も考えることができないくらい絶望したの」
恵理子は一歩近づく。
「でも、あなたが死にたいと思って死ぬのなら、私には止めることができない。愛する人が絶望の果てに、死ぬことに救いを求めるのなら、私には止めることができない。あなたは音楽と生き、音楽と死ぬ。あなたの傷は大きい。とても大きい。そして、その傷は癒える事がない。あなたの事なら、私は何でも分かる。だから……だから、私はあなたが死のうとする事を止められないの!」
恵理子は一歩近づき、目の前にある一樹の頬に、そっと手を当てる。
「私ではなくて、死があなたを救うなら……」
「俺は……」
一樹の瞳が揺れる。
「でも、私が愛したのはピアニストのあなたじゃない。あなたの中にある素晴らしい心を愛しているの。だから、あなたを愛し、必要とする人間がこれからもいることを、忘れないでいてほしいの、私はそれで十分だわ」
恵理子の指先に温かいものが触れる。それは一樹の涙だった。その涙は彼女の指をつたいエンゲージリングを濡らす。そして、片方しかない腕で彼女を強く抱きよせ、嗚咽を漏らしながら泣きだした。彼女はやさしく彼を抱く。
「――怖い」
何も言わずに、やさしく抱き続ける。
その時だった。閉じられた一樹の瞼の裏に明るい光が走り、頭の後ろのほうで何かがはじけた様に感じた。同時にダムが決壊したように、止めどないイメージの洪水が溢れだした。
「あなた?」
「恵理子!」
そう言うと一樹はピアノに向かって走り出した。そして譜面を乱暴に掴むと床に座り込み、物凄い速さで音符を書き込んでいく。まるで頭に浮かぶ音を何一つ取りこぼさないように必死に譜面上に掬い取っているようだと、恵理子は思った。
少しの間、その勢いに気圧され動けずにいた彼女だったが、彼が書き上げていく譜面を見るべく急いで駆け寄る。
その譜面を見た恵理子は強い失望を感じずにはいられなかった。そこに書きあげられた曲は、恐ろしいほどまでに陰鬱で不安定な音たちであったからだ。まるで彼が腕をなくした失意がそのまま投影されているといった感じだ。彼女は眩暈を起こしそうになりながらも、どんどん譜面を埋めていく彼を見て恐る恐る出来上がっていく譜面を見る。
やはり、暗い曲が続く。音階が少しずつ上がっていくかと思えば、その期待を裏切るかのようにまた低い音階が始まる。どこか心が不安に満ちるような、魔力のようなものを感じる。
何だ、この恐ろしい曲は……そう思った時。一つの音が弾ける。おや? そう思うと、音が次々と弾け始めた。まるで朝露が地面に落ちて弾けるかのごとく。先程までの暗黒世界は次々と明るい光に包まれ、すべてが解放されたような大きな温かい光が溢れる。
恵理子の瞳から涙が止めどなく溢れ、譜面の上に次々と落ちて、インクを滲ませる。
一樹は休みもせず一心不乱に曲を書きあげた。最後の音符を譜面に記し、目の前に散らばる譜面をぼんやりと眺める。その時、ピアノの音が横で響いた。
ピアノの前には恵理子が座り演奏している。その姿をただぼうっと眺める。一樹は心の中が温かい何かで満たされていくのが分かった。
彼女は演奏を終えると、彼のほうを向きほほ笑む。
「夜想曲だな」
彼女は頷く。
「俺が結婚初夜に弾いた曲だ」
「もう忘れたかと思っていたわ」
「忘れるものか、でもちょっと違うな」
「そんなことないわ。ちゃんと弾いたわよ」
「いいや違うさ」
一樹は笑って恵理子の横に座る。
「俺のほうが上手かったさ」
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2009/10/25(Sun)19:49:21 公開 / いいだくだく
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■作者からのメッセージ
どうか、今後のために踏みにじるような酷評でもいいので、意見をお聞かせください。
「つまらない」の一言でもかまいません。
少し気をつけたことは、心情と描写をきちんと書こうと思いました。
そのため、少しくどい表現かな? とも思いましたが、最終的にはこれでいいと判断しました。