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拝読しました。水芭蕉猫です。にゃあ。お久しぶりです。 文章は読みやすかったです。トウミという少女もとっても魅力的です。雰囲気も好きです。特に最後の「なぜなら一度もまぶたを開かなかったから」という一文が、やたらとトウミばりに透明度が出されていたような気がしたからです。でも、本当はトウミが何者なのかよくは解りませんでした。でも、何となく文章自体も透明感があって落ち着きました。 | |||
水芭蕉猫 | |||
読ませていただきました。 最後の一文にある なぜなら一度もまぶたを開かなかったから。トウミは透明人間だ。 これは、トウミが失明か、そもそも何らかの理由で瞼が開かず、外の世界を目視できないので、透明人間のようなものだ。ということですか? それなら、透明人間が紅茶を頼めることも納得できるな、と思いました。 でも、もし失明した少女ならなぜ腹が減らないの? とも思って若干混乱してしまいました。 もし読み間違いなら申し訳ありません! あと、最初のほうに、透明人間だった。とありますが、じゃあ今は普通の人間なのかな? 思ってしまいましたので、少し直したほうがいいような気がします。 でも、とても文章は読みやすくて、綺麗な構成なので、とても勉強になりました! | |||
いいだくだく | |||
少女ってなんですか? 水芭蕉猫さんこんにちは。おれは犬だ。わん。 トウミが何者であるか、それは少女であるということ以外わからず、少女であるがゆえになにもわからない。そんな雰囲気を出したかったので成功であったようです。文章が透明なのは、おれがなにも考えていないからです。 いいだくだくさんこんにちは。おれにはつゆだくを頼む勇気がない。 おれはおそらく生身の人間ですが、よほど非常事態にならない限り、積極的に食べ物を摂取しようとは思わないですね。トウミがまぶたを閉じていることとトウミが透明人間であることは密接な関係があるようですが、おれにはわかりませんでした。トウミがなんなのかおれにはわかりません。おれがしていることといえば、まるで従者のごとくその姿を着飾らせているだけです。 【だった。】の語尾はそこまで強烈に時制を植えつけるものでしょうか。熱が冷めたら読み直してみます。 | |||
模造の冠を被ったお犬さま | |||
こんにちは! 羽堕です♪ 初めの方はトウミって自分から存在をアピールしない限り、誰にも気づいて貰えない様な存在感の薄い子なのかと思ってした。けど最後まで読むと、そうじゃなくて本当に自分で言っているように透明人間なんじゃないかなって。透明人間だから瞼も透明で、目を瞑っていても外は見れるけど、でもそれは目を開けて見た世界とは、また別のモノだから知らないのと同じなのかなと。あと勝ってに、この世界は透明じゃない大多数の人間と、少しの透明人間が共存している世界なんじゃないかなとか考えてしまいました。 実際のトウミとは全然違うでしょうが、色々と想像してしまいました。すいません。最後まで、どう言う事なんだろうと、先へ先へ楽しく読めました。 であ次回作を楽しみにしています♪ | |||
羽堕 | |||
こんにちは。お久しぶりです。ご無沙汰いたしております。 久々に、ここで感想を書きます。 この小説の、雰囲気は、好きです。 しかし、「何だかわからない」という感じがすごくあって、なんか落ち着かないんです。 いや、何だか分からない小説なんて珍しくないし、僕自身たくさん読んだことがあります。書いたことだって。 にもかかわらず「落ち着かない」と感じたのは、なぜだろう? 思うに、文章全体から、「よく読めば分かるはずなんだけどね」という空気が出てる(ような気がする。言いがかりかも知れないけど)せいかも知れません。 三人称だから、というのもあるでしょうか。物語世界に内在しない、神の視点だから。すべて知っている語り手が、読み手に何か隠しているような印象を与えます。 そしてそれがさらに、作者のお犬さまご自身が我々に何か隠しているかのような印象になってしまう。 いや、本当はそこのところを混同しちゃいけないんだけど、作者から読者に向けられた、ある種の「悪意」(という表現が強すぎるとしたら「意地悪」)みたいなものに見えちゃう。 個人的な話になっちゃいますが、この辺の違和感、僕がどうしても推理小説を受け付けないこととも関連してそうです。 「作者が作った謎を物語にして差し出すのが推理小説」「世界の謎を物語にして差し出すのが文学」と、たとえば言えるかも知れません。(無論、境界は曖昧で、重なり合っています) この小説の場合、「作者が作った謎」のように、僕の目には見えてしまいました。本当は「世界の謎」だったのかも知れないのに。 それはなぜか? 前述のように、恐らく、視点と語り口のためではありますまいか。 そういうのが小説としてよくないのかというと、よくないとは思わないんですけど。 結局、こういう感じこそが、お犬さま流のエンターテインメント精神なのかな、とも思うし。 ところで、こういう作品にはついつい、「誤読かも知れませんが…」とか「読解力不足で…」みたいな感想をつけたくなっちゃうんですが、ほんとはそんな遠慮は必要ないと思うんです。そもそも分かるように書かれていないんだから、読者は決然として誤読を披露すればいいと思うんです。そのほうが作者ご自身も喜ばれるはず。 というわけで、僕の誤読をひとつ。 (以下誤読) 透明人間が瞼を開かないのは、透明人間には視力が無いからです。 透明人間は全身が光を透過するので、網膜(もちろん透明)に像を結ぶことができない。水晶体が光を屈折させることもない。つまり、透明人間は目が見えないのです。 そしてこれは、人間存在のあり方に関するひとつの隠喩にもなっています。つまり、「積極的に世界に存在している者にしか、物事を認識することはできない」ということです。世界に関与することなしに、世界を認識することはできない。これは、仏教の認識論が教えるところでもあり、量子力学が証明した事実でもあります。 (誤読終わり) さいごに、「〇〇だった」という表現は、必ずしも過去を意味しないと僕は思います。むしろ、物語世界の現在時点を描写するデフォルトの表現だと思いますよ。 にもかかわらす過去のような印象を与えるのは、「少女だ」という終止形の表現と対になっているからだと思います。 でも、こういうスケッチ的な短いものは好きですよ。ショート・ショートは、滅多におもしろいのがないからあんまり好きじゃないけど、こういうのはいいです。はっきりしたストーリーの展開のあるものだけが小説じゃないし。 おお、久しぶりに感想をかいたら、本編より長くなってしまった。それではさよなら。 | |||
中村ケイタロウ | |||
とりあえず、少女は好きです。 羽堕さんこんにちは。 まぶたも透明だから閉じたままでも見える。おれにはなかった発想だ。面白い。このおはなしの著作権はおれにあります。でも、このおはなしを読んで感じた人間像や世界像は読み手それぞれにあります。知識とか経験とか、小説の場合は特に、読み手の素質によって小説のイメージが作られる部分が大きいですね。謝ることはありません。同じ文章を読みながら、違う景色を見ている。その発見が楽しくて感想を読んでいます。 こんにちは中村さん。 そうだ。おれには悪意がある。【残り香】でも「トゥルーエンド」とか言って、はしゃいじゃう犬だ。そーゆーたくらみが好きだ。でも、ずっとそんな犬でい続けるわけではない。嘘吐き村の村人はいつも嘘を吐くが、おれにそんな論理は通じない。ほんとうの中にひとさじ、嘘を交えるのがほんものの詐欺師と聞いた。このおはなしにはたくらみはないぞ。おれがおれであって、前の感想返しが霧をつかむようなうやむやさだから余計に勘ぐりたくなるかもしれないが。悪意といえないほどの悪戯心だ。おれの知っていることはもう感想で出てしまっている。おれの知らないことにまで、感想は突っこんでくれている。おれを突っついてももうなにも出ない。いつもがいつも悪意をばらまいてるわけじゃないさ、悪魔の証明じゃないけれど。信用されていないというよりかは、いつも騙すものであると信用されている気分だ。まさかおれのおはなしが仏教にまで結びつくとは思わなかった。珍妙なことに、俺は頭がいいと思われていることがたまにある。好意的な誤読は背中がかゆい(当たりがないので誤読もないのだが)。おれは馬鹿だ。馬鹿であることを隠しているだけだ。……もし透明人間がいたら目が見えないことは知っていたぞ。ほんとうだ。本格ミステリを読んで、解答篇より先に真相を看破したことはないがな。と、真相などなどないと書いたものの望まれているのなら書いておくのも興趣に乗る。すべてのつじつまが合うパーフェクトな読解が実はあったのだ。はっはっはっはっはっは。わんわん。 | |||
模造の冠を被ったお犬さま | |||
初めまして。千尋と申します。 とても素敵な作品ですね。私としては、トウミが人間なのか何なのかというのは、どうでもいいという気がします。 読んでいて、歌詞みたいだな、と思いました。もちろん、文章の形式はそうではないのですが、何故か音楽が後ろのほうで鳴っているような。あ、これは、物理的には聞こえない『透明音楽』かも知れませんね^^。 次回作もお待ちしています! | |||
千尋 | |||
透明なだけに、手からすり抜けてゆく幻影のような語りでございますね。 こんにちは。面白い方が舞い戻っておられているので一言ご挨拶を。 見ないから見えないのか、見たくないから見えないのか。見て貰えないから見えないのか、見て欲しくないから見えないのか。 透明とは何でしょう。そもそも見えるとは何でしょう。瞳が仕入れた情報を脳が認識できたものが【見えるもの】であれば、脳が認識できないものは【見えないもの】であり、透明とは、【脳が認識できないもの】という事なのかな……と。よって、透明少女とは、一般人の理解、人知を越えた存在か。――――何て、想像を膨らまして見ましたが、冷静に再読してみましたら、彼女はユーレーさんと同じだなって思いました。 存在している事を、なかなか認識して貰えない、とても哀しいモノ。 では、ごきげんよう。 | |||
ミノタウロス | |||
おう、驚愕のラストとともに、朦朧とした心地よい霧が吹き飛んで、すべては知的にも感覚的にも理解できてしまいました。もしかしたら作者様ご自信の理解とはひゃくまん光年乖離しているのかもしれませんが、狸自身はちっとも気にしません。 ともあれ、久しぶりに引っかかってしまったぞ。 下手に作者様の一部を知っていればこそ先入観で引っかかってしまった気もして、もう一度読んでみましたが、やっぱり客観的にも良くできてました。 惜しみなく、座布団1枚。 | |||
バニラダヌキ | |||
作品を読ませていただきました。シュレディンガーの猫ならぬシュレディンガーのトウミと言うところですかね。観察者がいるから存在できる一種の人間本位論を形にしたなぁと感じています。ハッキリ言えば面白いのか面白くないのか解らないのですが、「存在」を考えるネタになりました感謝しています。では、次回作品を期待しています……って、もう投稿してあるなぁ。読まないと。 | |||
甘木 | |||
少女が少女! 千尋さんはじめまして。 トウミはどうでもいい。文章から音楽に接続できるというのは豊かな感性ですね。おれにはその片鱗もない。聴いてみたいものだ。 ミノタウロスさんごきげんいかが。 目の前にあっても見えないものはある。おれはおならが見えたらいやだなと思う。見えてほしくないし、見てほしくもないから見えないのだ。おれにはうんこも見えないぞ。幽霊は存在しているのかな。 バニラダヌキさんおばん。 バカな、まさかとは思うが本当に。そんな、嘘だ、絶対にバレないと思ったのに。おれにもわからんので、あとでメールで教えてください。 甘木さんこんにちは。 存在しつつ非存在、トウミさん。【不透明少女】面白かったです。夢のコラボ!(おれにとっての) | |||
模造の冠を被ったお犬さま | |||
お久しぶりです。 祭りと喧嘩は江戸の華。という事で読みました。 表面的に見れば、眼が見えないので、周りは当たらず障らずでまるで透明人間のように扱われている、という事でしょうか? ふーむ、個人的にはもう一振りのスパイスが欲しかったかなぁと思います。 ただまぁ、本文中にあった紅茶のように、香りを楽しむべき小説なのかも知れませぬ。 ではでは〜 | |||
rathi | |||
年下の女の子は好きですか? rathiさんおひさ。 目が見えないから腫れ物扱い。そんな簡単ならよかったんですけれどね、なんだかみんな深く考えすぎているようだ。紅茶の香りを愉しむように、というのは得てして妙ですね。 | |||
模造の冠を被ったお犬さま | |||
合計 | 1点 |