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[簡易感想]おもしろかったです。 | |||
中村ケイタロウ | |||
こんばんは、言弾ノイテ様。上野文です。 御作を読みました。 文章はとても整っていて、整っているのですが、ううん。 お爺ちゃんのオモイが、「わたし」にはズレて伝わっているように感じられました。 お爺ちゃんが小説に心情を託したのなら、それは誤って言葉強く言ってしまった後悔と、もう一度孫のプリンをしかめ面して食べたかった、そうなんじゃないかなって。 だからこう、読後に寂しさが残りました。 たとえ、人から「甘過ぎる」「苦過ぎる」と評されても、パティシエールじゃなくても、自分と誰かの為にお菓子を作れること、それこそが素敵なことだと私は思います。 大変興味深かったです。 次回作を楽しみにしています。 | |||
上野文 | |||
こんにちは。初めまして。 構成はおもしろかったです。 うーん、どうなんでしょう。原稿用紙のなかの「わたし」が推測した祖父の心情……「やるのなら、一つのことをとことんまで極めろ」というのは、本当の祖父の思いだったのでしょう、ね。孫へのメッセージだと思いますし。でもふたりが最後の最後まで相容れていないところは、やるせなかったです。 名前が伏字になっているのが少し気になりました。が、そこもちょっとおもしろいと思いました。 | |||
ゆうら 佑 | |||
初めまして。千尋と申します。 私的には、この作品は、さくさくと軽いメレンゲ菓子のように思えました。 おじいちゃんの孫に対する思いも、どこまで本気だったのかな。もし本当に真剣に伝えたいことがあるなら、遺書と一緒になんか入れず、生きている間に自分の生の声で言うべきなのではないでしょうか。その原稿の内容も、とても間接的な表現ですしね。 ねっとりと甘いプリンの味と、最後に漂う線香の匂いの対比が、よかったと思います。 ほかの作品も、ぜひ拝読したいです。 | |||
千尋 | |||
初めまして、のりこと申します。 語彙力が私に足りないせいかうまく申し上げられないのですが、新感覚でした。 不思議さといいますが、すごく表現といい書き方といい惹きこまれるものを感じました。 少し主人公の気持ちをもうちょっと突っ込んで知りたかったなとは思います。 偉そうなこと申し上げてすいません。 題名につられてきてみるとなんだか結末で空虚感でいっぱいになりました。 心がほっこりします。 また拝見させて戴きたいです。 すいません、上手く感想が述べられませんでした…。 | |||
のりこ | |||
[簡易感想]読み易く、そして飽きなくてよかったです。 | |||
氷島 | |||
とても読みやすかったです。 いろいろと想像が膨らむようなお話ですね。 まさに苦くて甘い感じがしました。 ありがとうございました。 | |||
やるぞー | |||
お読み下さいました皆様、どうもありがとうございます。 >中村ケイタロウ様 初めまして。 ご感想、ありがとうございます。肯定的なご評価を頂けて嬉しく思います。 >上野文様 こんばんは。 祖父がどんな意図を込めて作中のような小説を遺したのかについて、作中の「わたし」の解釈も上野様の解釈も、どちらも誤りとは言えません。作中には当の小説しか判断材料がないので解釈は自由であっていいと思います。どう受け止めたかを考えるのが大事なのであって、それが「正解」なのかどうかは大した問題ではないと私は思います(この作品はミステリではありませんから)。 ものを作ることへの姿勢については、私も同感です。祖父か「わたし」か、という二者択一では必ずしもないと思っています。 >ゆうら 佑様 初めまして。 「物語を読む物語」の構成は結構あったような気もしますが、楽しんで頂けたのなら幸いです。 そうですね、「やるのなら」云々は祖父にとって最も強調したい部分だったはずです。ですがそれは祖父にとっての理想であって、「わたし」にとってはそうでなかった。そして「わたし」には彼女なりの信念があった。ならばこの結末は必然であったと思います(悲しいことではありますが)。 伏字は、途中でいきなり固有名詞が出てくると話のテンポが悪くなるし「わたし」の名前が出てこなくても不都合はないと思ったのでああしただけなのですが、今見返すとそれ以外の効果も生んでいるようですね。 >千尋様 初めまして。 メレンゲですか……、好意的な評価と受け取らせていただくことにします(空疎で張り合いがない、という意味でしたら精進致します)。 真剣に伝える段階は作中で述べられているプリンの件で済んでいる、というのが書いた私の認識です。それ以降祖父が「正面から伝える」方向ではなく「自分の姿勢をほのめかす」だけの方向に進んでいるのは、祖父にそれなりの思惑があってのことです。「なぜ直接伝えるのでなく、小説という回りくどい形をとったのか」も、そこに含まれます(ただ、作中にはその辺りに関する祖父の思惑を推定できる記述はほとんどありません。主題からそれるので、切りました)。 作中の世界で祖父の小説を読むのは「わたし」だけとは限りません、とだけ。 >のりこ様 初めまして。 この作品は初めにタイトルありきで作ったものなので(しかめっ面でプリン食べるのってどんな状況だそれ、みたいな調子で)、そこに反応していただけて嬉しいです。 そうですね、「わたし」の心理描写は薄かったかも。もう少し掘り下げても良かったかも知れません。ご指摘、ありがとうございます。今後に活かせればと思います。 >氷島様 初めまして。 ご感想、ありがとうございます。リアクションがあるというのはそれだけで嬉しいものですね。 >やるぞー様 こんにちは。お久しぶりです。 読みやすさは文章を人に見せる上で何より大事な要素だと思っていますので、そう仰っていただけるのはとても嬉しいです。 暗喩、と言えるほど隠れてもいない気もしますが、この作品は暗喩です。また、答えとして一つの見解を示すものではなく、どちらかと言えば「問い」です。もしこの作品から何かお感じになったのであれば、その感覚を大事にしていただけると、作者としては嬉しく思います。 予想を超える量の反響をいただけたので驚いています。 改めまして、皆様、お読み下さりどうもありがとうございました。 | |||
言弾ノイテ | |||
拝読しました。素直に面白かったです。なんなのでしょうこの読後に残る苦々しさは……。良い話しで締めくくられると思ったら、ズンドコまで落とされたようなこの落差に私はビックリ。でも、事実ですよねぇ。自分でナァナァで良いやと思ってるのに、とことん目指せとか言われても困るだけで御座います。しかし、中々出来ないそれを、純粋にやってのけたのは面白いです。うん。変な感じで面白かったです。 | |||
水芭蕉猫 | |||
>水芭蕉猫様 初めまして。ご感想、ありがとうございます。 その苦々しさや変な感じの正体はたぶん「本気の作品を投稿!」が前提のこちらの掲示板において一番不似合いな姿勢を描いたことによるものだと思います(ちなみに「それ」を描くことに対しては私は本気でした。作中の「わたし」の姿勢は、書いた私自身の姿勢ではないです)。 現実でものを作る時には甘くてキレイな理想のようにはいかないし、どうしてもいつか「それ」と折り合いをつけなければならなくなる訳で、ならば「それ」との折り合いのつけ方に自覚的であった方がもの作りへの姿勢が定まって良いのではないかな、と私は思ったりしています……まあ一度姿勢を定めたからと言って、その姿勢にこだわり続ける必要はないとも思いますけれどね。 元々この話は原稿用紙十枚以内という縛りの中で書いた話で(こちらへ投稿するにあたって手を入れた結果オーバーしていますが)、短い中で緩急を付けるにはどうするかということで思いっきり落とす方向にしてみたのですが、うまくいっているようで良かったです。 ありがとうございました。 | |||
言弾ノイテ | |||
合計 | 2点 |