- 『喧嘩の多い芸人コンビ』 作者:Melody / お笑い 異世界
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原稿用紙約12.75枚
*-喧嘩の多い芸人コンビ-*
主人公:山田・貴広〔TakahiroYamada〕
相方:三笠・貴文〔TakahumiMikasa〕
僕は山田・貴広。
お笑いライブを見に行ってから、お笑い芸人に憧れている。
そして、ある日の事。
芸人になるために、オーディションを受けた。
オーディションの先生は「佐崎・勝己」〔KathumiShiba〕っていうらしい。
かなり若い人って噂だ。
オーディションに受かるかなぁ。
ガチャ。
うっわー。
すっごい広い〜!
へぇー、オーディション会場(?)ってこんなに広い所だったんだなぁ。
勝己「えー。今からオーディションを始めます。誰かとコンビを組んでください。ピンを目指してる人は1人で」
え!?待って!ネタはどうすんだよっ!?何も考えてきてねーし!
勝己「ネタを考える時間は約20分です。部屋を用意しているので、そこで練習してください。」
ふーん、そうだったのかぁ。吃驚した〜。
誰とコンビ組もうかなぁ〜。ピンは嫌だしなぁ。
結局、1人で残っちまったよぉ。ピンで行くしかないのかなぁ。
勝己「あ、No,203とNo,302は、コンビになってくださいっ。No.203はコンビ志望で、No.302もコンビ志望ですから」
俺だけじゃなかった〜!
しかし、不安。
ちゃんとネタが出来れば良いんだけど。
ガチャ。
貴広「初めましてー。山田・貴広って言います。宜しくお願いします」
貴文「あ、初めまして。三笠・貴文って言います。こちらこそ宜しくお願いします」
貴広「えーと。じゃあ、ネタを決めましょうか!」
貴文「そーですね。じゃあ、タイトルを決めて、タイトルにそってネタを決めましょうか」
貴広「じゃ、決めしましょうか!」
長い沈黙が続く。
貴文「あ、じゃあ『喧嘩』をテーマにしてみてはどうでしょう。在り来りですけど。」
貴広「それで行きましょう!在り来りだけど、それでいて面白いっ!」
勝己「皆さん!決まりましたか?それではネタを発表してください。」
え!?もう、20分も経ったん!?
スッゲーナ!時間とは恐ろしい。
もう、アドリブで続けるしかねぇよ!
どうにかして、相方を怒らせてホンマの喧嘩せんとアカンなぁ。
あっ、そうや!
貴広「あーあ。長い沈黙が続いたせいだなぁ。」
こうやって喧嘩を起こせば相手も。
貴文「長い沈黙が続いたのは誰のせいだと思ってるんだ!」
上手く行った〜!怒りやすい性格なんだな。
このまま舞台に上がれば〜!夢も現実に^v^
勝己「それでは最初にNo,203とNo,302から、お願いします。」
貴広「ショートコント、『喧嘩』」
貴広「あーぁ。仕事疲れたなぁ〜!長い沈黙が続いたのも誰かさんのせい」
貴文「だいたい、御前が『じゃあ、決めましょうか!』とか言いながら考えなかったのが悪いんじゃないのか!?」
貴広「あ〜ぁ。こんな事で喧嘩するとか君はまだ子供かね?」
貴文「御前が中々決めてくれないで悩んでたから、俺が助けてやったんじゃないか」
誰もアドリブとは気付いてない。
仕事終わりのコントだと思っている。
貴広「じゃあさ、ジャンケンで決めようゼ!」
貴文「はい?」
{笑}
笑いが起こってる。アドリブって続くモンなんだなぁ。
2人「ジャンケン、ホイ!」
2人「アイコでショ!」
2人「アイコでショ!」
2人「ショッ!」
2人「ショッ!」
貴広「勝った〜!」
貴文「何で喧嘩してたんだっけ?」
貴広「ジャンケンの意味ねぇジャンケン!」
スベった。絶対スベったよナ!
{笑}
スベった勢いで笑ってもらえた〜!
貴広「どうも、有難う御座いました〜!」
勝己「有難う御座いました。」
勝己「じゃあ、次は」
他の皆の芸もおもろいなぁ。
つーか、俺のアドリブ芸って全然おもんなかった様な気が。
勝己「これで、オーディションは終了です。お疲れさまでした〜!」
皆「お疲れさまでした〜!」
貴文「ありがとうな」
貴広「はい?」
貴文「喧嘩コント、アドリブで続けてくれたからさ。」
貴広「あ、どうもです。お疲れさまでした〜」
貴文「タメOK。でも、やさしめに」
貴広「OK!」
将来は貴文(勝手に呼捨て)とコンビ組みたいなぁ。
*-end-*
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2009/04/19(Sun)13:16:45 公開 / Melody
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