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『ニートだって人間だ。』 作者:小松 / リアル・現代 未分類
全角1905.5文字
容量3811 bytes
原稿用紙約5.6枚

 再起不能になってから、どのくらいたつだろう。

 だるい。やる気ゼロ。

 ……まあ、いいや。――今日もテレビをつけるか。

 32歳、女。自由業。友達はパソコンの動画サイト●コ動画と架空の人達。世間ではこれをオタクまたはニートと呼ぶ。
 さて、今日は何をしよう。収入源もないけど、年金払わないといけないし。……今日も親に頼むか。金が無いから働けない。金があっても働けない。どうせ私は三日坊主。多分、直ぐ厭きる。

 今日も今日とで昼過ぎに起きた。朝飯も食べずに、ぼんやりとた眼でパソコンのスイッチをつける。あまり動いてないからその分、腹の消費もすき無いんだろ。
 私は思った。飽きっぽい自分には外側の世界は居るべき世界ではないと。
 だから私は篭り始める。あれから何年たったんだろう……。部屋からは一歩も出ずに、カーテンの隙間から見える世界だけを眺める。
「………」
 さて、今日は何をしようか。
 頼んでも当てがない母親の声を見てみぬふり。私室の扉に鍵をかける。カーテンを隙間無く閉めて、引き篭もる。真っ暗闇、薄暗い部屋の中。私の部屋に入るのは僅かな光だけだ。
 たまにパソコンのスイッチを入れたりして作業をしていることもある。ゲームだってやる。
 なにをするにも独りきり。――まぁ、当たり前ですけど。

 他人行事に目を向けることなんてない。実の母親の問いかけにすら応じなくなった。
 居るのに居ないふりしてるのは、引き篭もりだからです。何度も言われても、何度も怒鳴られても、私は動きません。この部屋を離れるくらいなら私は死にます。親は諦めてくれない。何故? どうして?
 別に遊んでるわけじゃないのに、パソコンをいじってる姿を見れば遊んでるだのなんだの親が言ってくる。だが真実は明かさない。明かせない。

 あの日の後悔を深く背負いながら、私は鉄の空の中に閉じこもる。
 何年か前に●コ動画という名の動画サイトにリンクしてみたとき出合った神動画。尊敬できる技術を持った美画を動かす才能に憧れて「合唱」を試みて歌った日には、今まで隠し通していた姿を親に目撃されて沈黙。それ以来、私は引き篭もったままの日々を続ける。何がイヤだったのかなんて私に聞かないで。
 いやいや、単なる二次元的な趣味がばれたからってそれだけでへこんで引き篭もってるわけじゃないです。でも私の心はデリケート。繊細なんです。

 閉鎖空間での私はどうですか? 太ってる? 一年前の洋服が小さい? 細かいことは気にしない。
 後でまた走るかなんかすればいいさ。●リーとかなんか適当にやっておけば良いさ。雨が降れば吉、晴天なら最凶。
 暑いし、まぶしいし、何か嫌だ。年中真っ暗闇。多分、ここで自殺しても誰も気づかない。
 全てがマイナス思考? 放っといてください。締め切ったカーテンの隙間から漏れる光。私にはこれで充分。薄暗くて窮屈な部屋の中で、じっとしている私。ただ単に外の世界が怖いわけじゃない。ただ単に恐れているわけじゃない。
 今更、外の世界に恋をするなんて卑猥だ。根性があれば出来ることだと思うけど、二次元だけで充分だよ。私の恋人はアニメの主役や脇役。周りがどう思うかなんて気にしない。ニートでも人間です。感情の一つや二つは抱きますけど、リアルに恋はしない。したくない。人はそれをニートだのオタクだのいってるけど、まあ勝手に言っててください。私には関係の無いことです。
「さて………今日はどうしましょうか。俺の嫁」
 好き過ぎてたまらないキャラクターを性別関係なく「俺の嫁」と主張する。それが私です。とにかく二次元は無限大です。パソコンのスイッチを入れて、動画サイトにアクセスすればお手軽に二次元ワールド。マウスを握ったらスイッチ・オン。ペンの形した絵を描くためのタブレットでも握らせて。
 とりあえず、私の根気を見せます。CG駆使して描くアニメキャラクター。リクエストがあれば、私なりの解釈で形にいたしますと意気込んで描く才能。男子と男子を掛け合わせて、BLとか。男子とか青年とか幼児とか、サブキャラとか幼女とか女性とか姉さんとか……このことこの子を合体させてみたらこうなって、あれがこうなるなんて妄想。ありえないカップリングに悲惨な思いマイナーだといわれる。それでもマイナーが好きな人も居る。というか、カップリングに普通も変もない。
 覚悟してください。二次元かたらせたら私に勝つものは誰も居ませんよ。頭の中が時々ピンクになったり灰色になったり変化は色々。これだけでも色々それ以上のことが沢山ありすぎて、無駄な知識広がっていく。ある意味、脳の老化は防げそう。
2009/02/06(Fri)20:33:44 公開 / 小松
■この作品の著作権は小松さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初めまして。小松です。
少し伏せ字率がちらほらありますが……まぁ、それは後々(自分が)自重するとして
単純に楽しんでもらえたら幸いです。
この作品に対する感想 - 昇順
こんにちは!読ませて頂きました♪
これは連載なのでしょうか?この部分だけだと物語になっていないような気がしました。動画サイトなどを利用する私は分かるのですが、なかなか話についていけない人もいるんじゃないかなと思います。
では続きも期待しています♪
2009/02/07(Sat)10:00:430点羽堕
はじめまして、泡球と申します^^
ものすごく現実を見せつけられた気がしますね……(汗)一般的には非難されがちですが、それでもこんな人々っていうのは結構至る所にいるんですよね。時代の流れなんでしょうか。
ちょっとマニアックですが、リアリティがあってとても興味深いです。ただこれだけではストーリー性がありませんね。ここから物語が始まるのでしょうか?
これからも頑張って下さいね^^
2009/02/08(Sun)18:20:500点泡球
残念だけれど、これはただの文章の塊でしか無いでしょう。到底、小説ではありません。
酷い言い方をしてしまえば「だから何?」の状態です。
一度、「ストーリーとは何か」「プロットとは何か」といった、根本的な部分を
熟考してみる事が早道かもしれません。根本的なキャラクター設定に関しては、
悪くないと思います。
また「神動画」など、新出の俗語をこと「小説」というジャンルに当てはめる場合、
そこに発生する利益は殆ど無いでしょう。ならば、「想像を超える動画」などのように
凡庸な表現とすればいいのか。少なくとも私はそうは思いません。どうすれば、新出の
俗語が出てきても自然な流れにする事が出来るのか。言い換えれば、その語がそこに
登場する必然性を持たせる努力が必要です。現時点では、到底努力が見られません。
ノリで冒頭だけ書き殴った文章なのではないか、とつい思ってしまいます。

めちゃくちゃ噛み砕いて言ってしまえば、ネタとしては面白くできそうな題材
(いくらか手垢のついた題材ですが)なのに雑さが目立ち勿体ない、
と言うあたりでしょうか。
2009/02/10(Tue)06:17:12-1北村 亜稀人
 初めまして。言弾ノイテです。
 人生楽しそうなニートですね。羨ましいことこの上ない。過去の私とは大違いです。

 私事はさておき、これからとてもレベルの低い指摘をします。文章書きとして最低限自分で行うべきラインである誤字脱字及び正規表現の把握、あとその他気になった点について。

・誤字。
「今日も今日とで」→「今日も今日とて」
「腹の消費もすき無い」→「腹の消費も少ない」
「鉄の空」→「鉄の殻」?

・表現について。
 三点リーダは二つ並べて使用するのが通例です。何か意図あってのことですか?
 あと、無駄な改行が多すぎます。段落ごとに行間を空ける必要性を感じません。同じく、何か意図あってのことですか?
 上記二点は正規表現をご参照ください。

・その他。
 中途半端に伏せるくらいなら名前を出しても別にバチは当たらないと思います。ニコ動、ビリー、好きなだけ語れば良いのでは。
「私は思った。飽きっぽい自分には外側の世界は居るべき世界ではないと」→「世界」がくどいです。「居るべき処ではないと」などを提案します。
「頼んでも当てがない母親の声を見てみぬふり」→意味が分かりません。年金払えという主人公の頼みに対する母親の否定を聞き流したということですか? 声が見えるのですか?
「真っ暗闇、薄暗い部屋の中」→どっちですか?
「他人行事」→日本語にそのような単語は存在しません。他人事、のことですか?
「今更、外の世界に恋をするなんて卑猥だ」→どうしてここで「卑猥」という単語が出てくるのか理解できません。ご説明頂きたく思います。
「ペンの形した絵を描くためのタブレットでも握らせて」→ペンはペン、タブレットはタブレットです。普通タブレットは握らないと思います。
「悲惨な思い」→誤字でしょうか?

「単純に楽しんでいただけたら」と仰られても、内輪ウケ的な要素を狙っているのでしょうが、文章として楽しめる要素がありません。雰囲気でそれっぽい文章を書いただけの思考の垂れ流し、という印象しかありませんでした。
 小松様は何を目的にしてこの文章を書き、投稿なさったのですか?

 なお余談ですが。あるいはご存知かもしれませんが。
 ライトノベルレーベルでアレですが、電撃文庫から出ている『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(伏見つかさ)という作品では、某ニュースサイトが実名で登場しています。作品としての出来はさておき、そういう事例もあるということは知識の片隅にでも留めておいてください。

 以上です。それでは。
2009/02/10(Tue)12:35:250点言弾ノイテ
 こんばんは。
「分かるか」と問われれば、僕にはよく分からない世界ですし、「面白いか」と問われれば、「分からないからあまり面白くない」としかお答えしようがないのですが、しかし、この内的独白のぐだぐだ感は、僕はあながち嫌いではありません。僕の好きな筒井康隆とか町田康とかを思わせます。
 しかし、ぐだぐだを書くときにも、作者はぐだぐだしていてはいけないわけで、ぐだぐだ感を表現するための徹底した吟味と推敲が必要になるのは、普通の文体で書くときと同様だと思います。そのようなプロセスを経て、いっそのこともっと饒舌に、もっと過激にぐだぐだすれば読み応えのあるものになるのではないでしょうか。
 いずれにせよ、恐らくこれはまだ冒頭であって、この後の展開があるだろうと思いますので、続きをお待ちしたいと思います。
 北村さんとは意見を異にする形になってしまいますが、現代文学においてはプロットやストーリーや登場人物の無い小説があっても一向に構わないし、そのような形で書かれた傑作も数多くあると思います。僕自身の志向は割と保守的なので、19世紀の古典的小説や、ミステリーなどのジャンル小説にみられるような古典的小説観を尊重し、尊敬していますけれど。
 ぐだぐだがぐだぐだに徹して突出していれば、「だから何?」のままで終わってももいいのではないかと僕は思いますよ。漱石の「猫」だって、そんなようなものだし。
 いずれにしても、ネット事情に疎い僕には、やっぱり「うーん、よく分かんない世界だ」としか答えようが無いかもしれないですけれど。

 それでは小松さん(北村さんも)、失礼いたしました。
2009/02/11(Wed)02:10:050点中村ケイタロウ
まず、登場人物が一人、語り手のもって時点で小説では無いですよね。
エッセイに近いと思うんだけど、エッセイってアレは作者のタレント性でもってるようなもんだからね。じゃあ何が近いのかと言うと、ブログだよね。
俺はニコ動とか見るけど、それでも理解し難い。小説であれ、エッセイであれ、ブログであれ、掲示板であれ、それを見たいと思う動機や魅力って物がある。それを僕を含めてここの人達は感じない訳で、この様な評価になってるのですよ。
もし、電車男がこの主人公の様に自閉症だったら、ヒットなどあり得なかったでしょう。
まずは人の心を掴むとはどういう事かかれ考えたほうがよろしいかと。或いは客観性というか、常識的な登場人物を出して、読者との隔たりを緩和するとかそういう物が無いと糸が切れた凧の様に飛んでいってしまうだけです。ギャグも漫才も一般的常識を持ったツッコミ役がいるから成立するんですよねぇ……。
2009/02/14(Sat)22:38:550点むぬ
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