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こんにちは!読ませて頂きました♪ 私は感性がやはり鈍いのか、文章の風合いの違いも気にならずに、というか気づけずに読んでしまいました。プロローグはファンタジー!と吠えたくなりながらニンマリ笑っていました。それぞれの近況も分かって嬉しかったです。枕崎がネズミにまでメガネかけようとするなんて、いやー本物だなって感心したり、家庭についても馴れ初めについてもウンウンありそうって思えて、やっぱり笑っちゃいました。あとはこんな老医師に会ってみたい、いや診てもらいたい!近所の病院も、どんどん大きくなって荒稼ぎしたのかな?なんて思ってしまいますから。患者と同じ目線で考えてくれるのは嬉しい。そう言えば、誰も信じてくれないのですが昔、500mlのペットボトルぐらいのでっかいナメクジみたいな生物を踏ん付けたことあるんですよ、気持ち悪くて逃げてしまったのですが家に持って帰ればよかったかもと読んでて思いました。 では続きも期待しています♪ | |||
羽堕 | |||
こんばんわ。最近思うがままに感想書いてる晶です。時間がなかなかとれず、仕事でぐったりとして帰ってきてます。ベッドにすぐにばたんきゅー(ぷよぷよ) まずは細かいところで気になったところを。 蒲団の中で漏らしてくれた。とあるんですが、ここらへん、三人称一視点の、夫のほうにライトがあたっていて、いつのまにか妻のほうに視点が移行してる気がしました。視点気にしながら読むと、そこらへんおや?と思いました。 病院には行きたくない〜からなんですが、感情にライトを当ててから、その後に別の登場人物紹介する。この人間は、こういう人間だという印象付けだと思うのですが、誰が思ったのかというか、視点が誰なのかちょっとの間混乱しました。視点の主をどの段階で紹介するのが良いか、三人称はめっさ苦手なので、いまいち判ってませんが、とりあえず感じたことをそのまま書いてみた次第です。 全体的に、文章もよく纏まっていると思います。ところどころ笑いました。ライトノベル風な調子でもあるんだけど、ちょっと古めかしくもあるし、でも要素的には違う。ではどの層狙ってるんだろうかなとちょっと思いました。多分、バニラダヌキさんが書いてて楽しいものを書いてるんだろうなといのが伝わってくる文章です。それを読んでいて、私も楽しくなりました。楽しくなれるんだからそれで良いじゃないか、良いんでしょう。でも、なんだろう。作品を応募されたということを別のところの感想にて読んだのですが、応募するとなるとそこらへんの当て方も審査対象になるのではないかなと思いました。(今回の作品云々とは別の話に逸れました) | |||
晶 | |||
ぐはっ また、投稿ボタンを間違えて押してしまいました。ごめんなさい。 実はまだバンダのほうは時間がとれず読めてないです。多分パンダのほうが波長が合いそうな予感です。では続きも楽しみにしております。 | |||
晶 | |||
>【羽堕】様 ファンタジー! ――まあ前回ほどのトビ具合ではないかもしれませんが、あくまでなんだかよくわからないもののいる世界ですから、今回もまったりとお楽しみいただければ本望です。なお、風合いの変化は確かに今んとこ目立たないかも。ラストのエピソードに至るまで、徐々にシリアス要素が――なんて、でもやっぱりファンタジーなんですけど。 >【晶】様 あれ? あそこんとこは、視点の統一はとれているはずなんですが。『くれた』の場合、やっぱりもらった側に視点があると思うんで。などと言いつつ、実は今回の語りでは、けっこう視点がころころ変わってしまったりする部分も多いのですが、なんといいますか、今回は語り手である自分(狸自身ですね)の存在を前提として、かなり自由に語らせてもらっております。目に余るところは、手を入れたはずなんですが。 Act.1の冒頭の混乱は、オムニバス作品で日が変わるごとに主人公も変わるということが、明示されていないからもしれませんね。確かにプロローグから続けて読んでしまうと、一瞬、枕崎の状況にも重なりますし。各章タイトルを、日付だけではなく、なにかそれらしいタイトルに――たとえば人物名を入れるとか――ちょっと考えてみます。 で、応募の件なんですが、そのとーり! 選考する編集の方々は、もう歴然と「誰に売るか」で最終結論を出します。「面白いだけじゃだめ」と、はっきり断言してきます。そりゃそーだ。相手は量販できそうな商品を求めているのですから。そんなこんなでなんかいろいろ、いいとこまで行っても結局ボツの日々を送っているわけですが――しかし、狸が狸であることをやめるわけにもいかない。でも一度は思いきって、あざとく化けないといけないのでしょうね。 しかしまあ今回再投稿の『聖夜』は、むしろその対極をめざした、『狸が狸であること』『それでもたまたま読んでくださった方にだけはきっちり狸印の魂を感じて、かつ愉しんでいただくこと』、そんな心算の物件ですので、よろしくラストまでおつきあいください。 | |||
バニラダヌキ | |||
こんにちは!続き読ませて頂きました♪ Act.1では、なんだかよくわからないものは、やっぱりなんだかよくわからないものでした。これって天使か何かで、なんだかよくわからないものを拾ってくれた人に少しの幸せをプレゼントしてくれているような、でも全然関係ないような、なんだかよくわからないっぷりが凄い出てたと思います。島本って本能で動くタイプなのかなと思いました。人なんだから打算で動く所は当たり前で、人間らしいなって思える登場人物たちも良かったです。あっ棚から牡丹餅とかいうから、アレは牡丹餅の精なのかな? では続きも期待しています♪ | |||
羽堕 | |||
言葉足らずでごめんなさい。「妻の洋子もまた〜くれた」というところで夫視点。次の「妻は〜も」同じ調子で、やや夫視点。で次の「一緒についてきてくれた」で妻視点。ここらへんの移り変わりのポイントのこと言ってました。 で、続きを読んだわけなんですが、バニラダヌキさん全開だなーと思いました。面白いです。では何が面白いのかっていうと、全体としてのストーリーの流れではまだなくて、話の掛け合いだとか、作者のセンスだとか、そういった部分です。 そういえば、自分も初期消火訓練なるものを受けました。一般に言うところの初期消火限界は天井に火が回るまでだそうですね。 では、そろそろ時間がとれるのではないかと思いつつ、残業許されないため、持ち帰った仕事をこなします。更新楽しみにしてますね。 | |||
晶 | |||
美味しんぼ。目玉焼き丼もそうですけど、文化部の食べ物自慢大会なら真似できます。笑 究極VS至高はもう意味が判りません。 パンダみたいな軽い感じの文章より、こっちの方が個人的には好みです。というよりも、バニラダヌキさんの文として、こっちの方が無理なく自然にスムーズに進んでくような、そんな印象を受けました。勿論パンダも面白かったし楽しかったんですけど、でも、少なくとも私はこっちのが好きです。 ぜんぜん作品の感想になってませんね。「なんだかよくわからないもの」だったり、元オタク三だったりで、ぶっとんでそうなのにぶっとんでなくてほっとしました。当たり前なんだけど、でも中高生のノリのままで大人になってなくてほんとによかった……。交通事故に逢ったあと、彼はどうなったのかすごく心配です。一個だけ気になったのは、ローン、湯豆腐、って呟いた意味説明は無かった方がよかったかな、みたいな。ちょっぴり蛇足に感じました。ちょっとだけですけど。 でもほんとに、ローン、とか、天麩羅、とか、そういうちょっとした人間くささがところどころに出てて、それがすごく気持ちよかったです。松谷みよ子もそういうのがすごく絶妙な作家さんですけど、ちょっと通ずるものがあって、でもやっぱりバニラダヌキさん、って感じで。何が言いたいのか判りませんよね。すみません……。まともな感想が書けるようになりたいです。 続きも楽しみにお待ちしております☆ | |||
夢幻花 彩 | |||
>【羽堕】様 ふっふっふ、あるときはペットボトルサイズの大ナメクジ、あるときは天使、またあるときは二十九日の牡丹餅、しかしてその実体は――正義と真実の使徒、藤村大造だ! ……すみません。ネタが古すぎて通じないでしょうか。 ともあれなんだかよくわからないものの正体は、おいおい判明しそうに見えて実は最後までなんだかよくわからないかもしれませんが、今回の機能としては、おおむね羽堕様のお考えに近いっぽい感じのような気がします。でも結局なんだかよくわからないものはなんだかよくわからないので、人類永遠の命題として、各種宗教の根幹に共通するなんだかよくわからない存在の意味論が――ああ、なにがなんだかよくわからない。 >【晶】様 なるほどなるほど。そこいらの視点変化は、『妻』という単語のひとつを個人限定の『洋子』にするだけで、すんなり流れそうな――ぽちぽち、と。 さて、ここまでの狸の『語り口』主体の部分でも面白がっていただけて、なによりです。今後は徐々にストーリー展開要素も増量し、Act.3あたりで渾然一体、狸色の聖夜が現出する――そんな目論見はちょっとこっちに置いといて、晶様におかれましてはなんじゃやらハードワーク続きのご様子、くれぐれもお風邪など召さないようお気をつけください。我々日本の労働者、ぶっ倒れるのが許されるのは年末年始の休みだけ、そんな哀しいイキオイで。 >【夢幻花 彩】様 あのおたくたちすらも、自活後は、生活者であることを避けては生きられない――そうした意識が、もしかしたら狸の紡ぐファンタジーの限界なのではと思いつつ、地に足のつかない、何やって食ってんだか判らないようなキャラたちがどうやって財政成り立たせてるんだか判らないような世界で大活躍する話には、どうしても同調できない狸です。 ところで、あの蛇足的な部分は、もともとあの枕崎のふたつの言葉に裏の哀感までありありと感じていただける方々には確かに蛇足かもしれませんが、実は彩様が抱かれたという枕崎の今後への心配を、ムード的に和らげる目的のシメ方だったりもします。あくまでユーモア基調の世界なんだよ、そんなに心配いらないよ、みたいな。まあそれ以外にも、世慣れない厨房さんへの親切心とか、逆に狸世代の方々への共感補填とか、先代の林家三平師匠っぽいダメ押しギャグでシメようとか、なんかいろいろ、ごにょごにょと。 ところで松谷みよ子さんのお仕事は、『現代民話考』を全12巻読破したくらいで、創作のほうはほんの一部しか読んでいない偏った狸なのですが、若き日の松谷さんに師匠の坪田譲治さんがおっしゃったという言葉が、印象に残っております。「作品のかたちは何でもいい。小説でも童話でも、3枚書こうと1000枚書こうと、ファンタジーであろうとリアリズムであろうと。ただ人生をお書きなさい」――さすが、という気がします。もちろん人間でなく狸の生でも大宇宙の生でも、あるいは消しゴムの運命でもいいわけで、要は作者の視線の置き所だと思ったり。 | |||
バニラダヌキ | |||
日曜日はダラダラと怠慢DAY。そう決めてます。夜更かしだってしちゃいます。というわけでこんばんわ。続きを拝読しました。 何もかんも面白いと感じる本とは、自身の感性とかそういった部分があって、中々出会えないけれど、この作品の場合は、ストーリー展開は短編ではないので、やや遅く感じるものの、その場その場の会話やら、文章の地力やらで、引っ張って言ってる。面白いと感じるところもその部分であり、そういった部分で引っ張れるのは凄いと感じるわけです。 最近、文章において、自分の武器とか、何で勝負するかとかそういったことを特に思います。次回の勝負どころのお話を期待してます。簡易感想でした。 | |||
晶 | |||
こんにちは!続き読ませて頂きました♪ 同級生で、しかも思いを寄せていた人が芸能界に入ったならば、とことん応援したくなる追いたくなる慎也の気持ちは分かる気がします。さらに何年も会ってなかったら、asinagaojisanだって頼りたくなるし、なにより一体、どんな関係なのか私も気になります。井上と薫、始っていないのに終わる、コレってお互いに気づいてないだけで、よくあることなのかも知れないなぁと思ったり、でもそれが、どちらかの動きで事実に気づいてしまったら、やっぱり終わらせたくないよなぁと、うーん、なんだかわからないものに私も顔を埋めたい! 淀川長治さんの名前を見ると、なぜか日曜日の終わりと寂しさを感じてしまいます。今日が日曜日というのもあるかも知れないですけど。それと『雪の降る街を』の歌も、子供の頃にアニメの「エスパー少女マミ」(違うかもですが)の中で流れた事があって、ずっと「雪の降る街を〜♪」の部分だけ繰り返し歌っていたのを思い出しました。なんだか懐かしい気持ちになれてしまいした。藤村大造シリーズ、観たことないのです。でもその台詞回しは私も知っていました。有名な作品自体を観てなくても、その中で使われた言葉やモノは、みんな知ってたりするんですよね、まだまだふれるべきモノが一杯あるなと。 では続きも期待しています♪ | |||
羽堕 | |||
>【晶】様 『その場その場の会話』は、言い換えれば『登場人物がきっちり自分の言葉をしゃべっているか』、つまり作者やストーリーの傀儡ではなく一個の人格として存在しているかということだと思いますし、また『文章の地力』は、その登場人物や世界観を読者に伝えるための作者の『語り口』=『演出』であると解釈し、そのふたつをお褒めいただいて、光栄至極です。もちろん『ストーリー』も物語の重要な要素ではあるわけですが、早い話、面白げな荒筋や世界観だけなら、当節のアニメやゲームに慣れた方にはなんぼでも設定可能なわけで、しかしそれに肉付けして読者に伝えるには、やっぱり『キャラ』と『演出』が確立していないとどうにもならないわけで。 さて、Act.2の後半あたりからストーリー感が増量してきたはずなのですが、お楽しみいただけましたでしょうか。そして正念場のAct.3、全体的昇華のエピローグ――季節物ゆえイブまでにアップしますので、よろしくおつきあいください。 >【羽堕】様 ふっふっふ、ある時は片目の運転手、ある時は穴の奥の狸――って、しつこいですね。 ちなみに藤村大造=名探偵・多羅尾伴内シリーズは、もし万が一見る機会があったら、脱力系 お笑い映画だと思って見るのが吉だと思います。いや、ライターさんも監督さんも俳優さんも大真面目なんですけどね。当然昔の観客も、シリアスに手に汗握って見てたわけなんですけどね。まあ、時代の差です。しかしつらつら鑑みるに、最近のシリアスドラマのようなものや、喜劇ではないはずの時代物でも、なぜか狸は大笑いしてしまうことがけっこう多いんで、これもまあ、逆の意味で時代の差なんでしょうね。 ちなみに『雪の降る街を』は、どうやら作詞者の方が、北国・峰館市(仮名)と同じ県内のある街を歩きながら、イメージした歌らしいです。 はい、そろそろお時間がまいりましたね。それではまた来週、お会いしましょうね、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ――。 ……ところで、狸の眉毛は淀川さんなみにふさふさしてます。 | |||
バニラダヌキ | |||
こんにちは!続き読ませて頂きました♪ 慎也と麻美の再会「いいなぁいいなぁ」と思っていたら、メモに「セキニンとってね」なんて、これは慎也じゃなくたって一瞬悩むよなと、でも麻美が大成した上での幸せだってありえる!と思うので、麻美が実力派若手女優などと言われる日を私も願っちゃいます。あとは、井上から薫にメールが来たときに「おぉ!」なんて本当に声を出してしまいました♪この二人にも慎也に携帯電話をプレゼントしてから幸せになって欲しいです。やっぱり冬ですし、こういうホッとするお話を読むと心が温まります。なんだかわからないものは喰われかけたってへっちゃらで次に行くのは、どこなのか楽しみです! では続きも期待しています♪ | |||
羽堕 | |||
>【羽堕】様 狸もありえると思うので心から願ってしまう一方、ふたりで仲良く田舎のコンビニ経営なんてのも悪くないのではないか、いちおうフランチャイズで土地も店舗も親の所有物件だし、いざとなったら売っぱらって――いかんいかん、狸の願望に任せると、ふたりの将来までが、なんだかよくわからない方向に。ところで、この慎也君と麻美ちゃんの話は、実はパンダ物件を構想したときのボツ設定を下敷きにしたりしているのですが、ちょっと似てると思いませんか? って、自分からプロットの乏しさを露呈してどうする狸。なお、薫はもうあの性格ですから、どこに行っても立派に女将で通用するでしょう。 さて、Act.2あたりまでがストレートなナゴミ系で、以降、やや重いシリアス色も加わってまいりますが、よろしく最後まで電波受信のほど、お願いいたします。 | |||
バニラダヌキ | |||
こんにちは!続き読ませて頂きました♪ 一気にドスンと胸にきました。母親が許せないかもしれません。邦彦の存在を結果的に受け入れている形に、なんで我慢できるんだろうと思ってしまうから。母親が自分の為に沙弥香を利用しているというのがハッキリと分かるのが辛いです。「娘より先に死ねない」という言葉を聞かせて頂いた事がるのです、だからこそ享子自身の健康にも、もっと真剣になって欲しかった。知らないから幸福を逃すというのが伝わってきた感じです。Act.3では、なんだかよくわからないものに今までとは違い何かを期待してしまいます。大きな奇跡が欲しい訳じゃないけど、でもこのままでは嫌だという気持ちになりました。どんどんと話の中に引き込まれて続きが気なってしょうがなくなりました。 では続きも期待しています♪ | |||
羽堕 | |||
>【羽堕】様 えーと、まあ享子さんも享子さんなりに、頑張ってはいるのですよ。どうか許してやってください。悪いのは、たぶんお仏壇のむこうでお釈迦様を騙っている宗教屋(十字架の形骸を見せびらかしてキリストを騙る奴なんかも)ですね。真面目な人ほどコロコロ騙されてしまう。 閑話休題(って、ほんとは閑話でもないんですが)。 さて、ここから終盤に至るなんだかよくわからない玉虫色の展開も、引きこまれていただければ幸いです。不肖・未熟の狸、しかし化けられるだけは化けたつもりの聖夜だったりします。 | |||
バニラダヌキ | |||
こんにちは!続き読ませて頂きました♪ 沙弥香は本当の恋をしてたんだろうなと思えました。邦彦自身に良い印象はないとしても、邦彦とずっと一緒にいたいという願いが叶っている事を願うばかりです。もし母親の病状をしり、これからの事を沙弥香が知っていたら、自分の事を知っていたら、また違っていたのだろうかなどと考えAct.3の冒頭に繋がっているのかなと思いました。私の上にも雪の結晶が降り注いでくれれば癒されるのにな。エピローグに登場した茂一家は、なんだか良かったです。茂の優美に対しての想いや子供たちへの想いなど学生時代と変わらない部分と成長している部分を感じれました。4つ子ちゃんは、さすがに予想外だとしても幸せなんだろうなって思います。なんだかよくわからないものの冒険も一先ず終わったのかなと思い、なんだかよくわからないものだけど、ゆっくりと休んで欲しいです。 クリスマスイヴなのに予定もなかった私には、このお話はクリスマスプレゼントでした♪面白かったです。 では次回作も期待しています♪ | |||
羽堕 | |||
メリー・クリスマス、羽堕様! ……ふたりっきりね、うっふん。 閑話休題。 なんかいろいろな意味で深読みしていただき、筆者としてはありがたい限りです。 なんだかよくわからないものに最も親和性のある沙也加が、まさになんだかよくわからないものと同じ程度の社会認識(?)しか持たないことは、一見皮肉な構図にも見えるわけですが――しかし、だからこそ沙也加のたったひとつの願い=「ずうっと、いてね」(これは邦彦に対してだけではなく、当然享子にも、またこの世界の森羅万象すべてにも向けられております)は、この宇宙におけるなんだかよくわからないものの実存そのものでもあったりして――ありゃ、何言ってるんだか自分でもなんだかよくわからない。 最後に、クリスマスなのにやっぱり予定もなかった狸から、オマケのプレゼントを、ひとつ。なんだかよくわからないものを、これこのようにひとつかみ、むち、とちぎって――はい、どうぞ。おいしいのよ、うふ。 | |||
バニラダヌキ | |||
おはようございます。折角二人っきりのところ、お邪魔虫が失礼します(笑) 久しぶりに登竜門に繋いだら、完結していてびっくりしました。そっか、聖夜ですものね……わ、私はいつまで夏を引きずるつもりなのでしょう。 初めから読み返してみましたが、昭和の映画を見ている気持ちになりました。別に昭和を信仰している訳じゃないんですけど、最近多い「どうです、この映像技術と制作費」みたいな映画じゃなくて、あまり綺麗な映像とは言えないながらも、ものすごい迫力と臨場感がある、見えないところにまで心を配ったからこその繊細さを持つ、陳腐な文句ですが「古きよき時代」の映画の空気を感じました。 こういう小説って結構ありますけど、私の感受性が足りないせいか、心にじんとくるものってあんまり無くって、特に宮●輝の書く小説(わぁ名指しして良いのかな。ファンの方には申し訳ないですけど)みたいな、あぁ言うものはどうしても薄っぺらい気がして好きになれなかったのです。ほんとに、私の方に問題があるんでしょうけど。でも、彼の作品は、森を見ても、木を見ていないように感じてしまって。 で、そういう感受性は私に不足しているのかなぁと思っているのですが、この作品では森をすごく感じるけど、木があっての森だっていうのもすごく伝わってくる、っていうか。特に描かれているわけではないんですが、森の荘厳さを感じると共に、一つ一つのエピソード、一人ひとりの人生、心もすごくじんと沁みるんですけれど、全体通して、万物がここに在る、ただ存在する、みたいなことを訴えかけてくるような作品だなぁ、と思いました。(とか言って、全然見当違いだったらごめんなさい) 最後に沙耶香の言った、「ずっと一緒にいてね」、は本当に、人間の真理の願いだと思います。本当にずっと一緒にいることなんて絶対にできないし、沙耶香ちゃんはともかく、邦彦さんにはいろいろな社会の事情があるだろうし、お母様がこのまま亡くなっても、一命をとりとめても、元の生活に戻れるはずもなく、多分、この二人は死の前に離れる時がきてしまうような気がします。でも、だけど。だからこそ一緒にいたいし、醜さも邪さも全部ひっくるめて、人間って愛おしい。ただそこにいてくれるだけで、いてくれただけでものすごい奇跡の集まりですね。もちろん、沙耶香ちゃんがそんなことを思ったわけはないのですけれど、ただずっと一緒にいたい、と思っただけなのでしょうけど、だからこそずん、ときました。 とりとめのない感想になってしまい申し訳ありませんでした。あ、あと一個だけ、すごく余計なことを申しますと、茂美ちゃんが「アツアツだあ」っていうところがありますけど、最近の子供は「アツアツ」という言い回しを知りません。茂のアツアツ気分はともかく、茂美ちゃんのせりふとしては、「ラブラブだあ」の方が自然じゃないかなぁ、と思いました。 ほんとにありがとうございました。それでは、次回作(と、やっぱり優子ちゃん)、楽しみにお待ちしてます!! | |||
夢幻花 彩 | |||
いやいや、今夜もまたふたりっきりではありませんか、彩様――なんつって、すみません、推定彩様のお父上よりも爺いの狸が、ムードを出しちゃあいかんいかん。 ちなみに宮●輝氏の作品に関しましては、『虫酸が走る』『文芸上の天敵』とまで言いきってしまったりする、あんがい凶暴な狸です。狸より10年も長く生きといて、またお宗旨こそ違え仮にも仏法を論ずる身で、人間というものをそんな角度でしか認識できないか――でも、相変わらず売れていらっしゃるからすごい。まあ、池田会長の著書と同様、会員需要も馬鹿にならないという話ですが。 閑話休題。 今回、彩様にありがたくも感じ取っていただいた、なんだかよくわからないものをめぐる人々の紡ぐ世界観は、実は『たかちゃんシリーズ』を含め、狸の創作物すべてに通底する世界観だったりします。ようやく目覚めつつある優子ちゃんも、タカやクーニ、そして貴ちゃんや邦子ちゃんといっしょに、いずれ全宇宙をなんだかよくわからない色に染め上げてくれるはずなので、今後何年かかるかも定かではありませんが、どうか気長におつきあいください。 そして、おう、ラブラブ! そ、そーだったのかっ。子供もおらず、姪っ子たちもすでに育ちきってしまったロートル狸、まさか『アツアツ』が幼児語として滅びていようとは、想像もしておりませんでした。なまんだぶなまんだぶなまんだぶ――。 | |||
バニラダヌキ | |||
作品を読ませていただきました。綺麗なお話でした。楽しくそれと同時に心の中が温かくなるお話に満足しています。24日まではなんだかよくわからないものの存在が活かされていない印象を受けましたが24日で十分活躍していましたね。沙弥香のシーンを読んでいたら以前行った特別支援学校を思い出しました。でも、あの学校に通う子どもたちから比べれば沙弥香はまだマシだな。ただ私はこういう綺麗な障害者の話が苦手で……色々本も読んだし機会がある度にそういう人間とは触れているけど、彼女等(彼等)って決して純真な天使じゃないんですよね。知的障害なら知的障害なりに嘘もつくありきたりの人間なんですよね。だから私は彼女等(彼等)が好きなんですが。ダラダラと書きましたがお話としては凄く楽しく読ませていただきました。良い作品をありがとうございます。 以下、雑記。 イカ天の頃の大槻ケンヂって筋肉少女帯じゃなくって別ユニットの空手バカボンの方でレコード出していた時期じゃないんですかね。ちょっと自信ないけど。 千鶴子さんってウンベルト・エーコの小説「薔薇の名前」の主人公バスカヴィルのウィリアム修道士みたいだな。できれば燃えさかる炎の中からもてるだけの本を抱えて出てきて欲しかった(笑。そういえば古代日本にも船史恵尺が大化の改新で討たれた蘇我氏の燃えさかる邸宅から国記の一部を抱えて持ってきたんだっけ。洋の東西を問わず本好きは共感できるシーンでした。 ほんやら洞と言うと国分寺のあれですかね。山崎ハコや森田童子や中山ラビが出ていたという喫茶店? 石川じゅんのマンガにも出てきたような気もするし、村上春樹の作品にも出ていたような。 享子の病気クモ膜下出血って死亡率50%だったんですか。もっと高いと思っていた。実は私のオフクロは私が大学時代にクモ膜下出血をやりまして(私の母方の母方は遺伝的に血管が弱い)、意識不明で病院に運ばれたんです。その時同じ病気で入院した人は4人。で、結果として4人中3人が死にました。オフクロは復活。ちなみに私はオフクロが意識不明との連絡を受けてから1週間は病院にも行きませんでした。だって意識不明だから行ってもしょうがないし、1週間あれば死ぬか植物人間になるか復活するかハッキリするでしょう。なんて合理的な考え。なのにオフクロはこの話を聞いて以来、私のことを薄情者と言います……いいがかりだな | |||
甘木 | |||
奥羽奥羽、新年も明けてからクリスマスネタにおつき合いいただき、感謝至極でございます。でも社会人だと、クリスマス前後から歳末にかけては、なかなか忙しい時期なんですよね。 沙弥香という少女の造型に関しましては、おっしゃるとおり、心身ともに現実よりも遙かに純化されております。幼児がけして天使ではないのと同様、社会的生物である限り裏表もあり、また弱者ゆえに健常者よりも姑息で哀しい嘘もつき――そうした部分は、狸も重々承知してはおるのですが、今回につきましては、大仰に言えば『虚実皮膜』、また大衆小説に携わった多くの先達が唱える『花も実もある絵そらごと』、そうしたスタンスで造型させていただきました。 で、筋肉少女帯は、確か『高木ブー伝説』のEP等ですでにインディーズ界ではけっこうウケており(確かに大槻さんは空手バカボンもやってました)、むしろイカ天よりは先行していたわけですね。イカ天によってバンド・ブームが沸騰し、それに乗って彼らもメジャーデビューできた、そんな構図でしょうか。まあ今回の自作内の近未来(?)CD『懐かしのイカ天』は、たとえば現在発売されている多数の懐かしフォーク系企画アルバムやBS特番のように、初期も後期もごちゃまぜの大雑把な時代ノスタルジー企画、そんな感じで。 しかし千鶴子さんがウィリアム修道士とは、あまりに畏れ多い気もしますが、『燃えさかる炎の中からもてるだけの本を抱えて出』てくるとゆーのは――し、しまった! そ、その手があった! このあたりはお笑い重視なんだから、もっともらしく説教たれた島本も、思わぬ稀覯本に目がくらんで、結局ふたりいっしょに大奮戦――あ、でもそれだと、『あくつ』での夜も書き直さなきゃ――。……今後、古書ネタの話を打つときは、ぜひそんな女傑を出したいと思います。 ちなみに『ほんやら洞』は、まあそんなイメージもほんのちょっとあったりしますが、むしろ敬愛する漫画家・つげ義春先生の『ほんやら洞のべんさん』から、なんとなく流用させていただいたネーミングです。国分寺の『ほんやら洞』も、関西フォークで有名だったあちらの『ほんやら洞』も、時代的に考えて、もしやつげ先生の影響による命名なのかも。 そしてクモ膜下出血に関しましては、昔、狸がまだ人間だった頃、職場の部下が突然ぶっ倒れ、半年以上の昏睡状態を経て奇跡的に社会復帰、そんな出来事がありました。お医者の話では、一週間で退院する人からほぼ即死の人まで、もうまったく出血状態しだいだそうです。お母様は無事復活されてなによりです。でもって……いいがかりでも……ないんじゃないかなあ、うん。 | |||
バニラダヌキ | |||
「パンダの夢……」の後日談と言うことで、またバニラダヌキさんのお薦めもあったということで、非常に楽しみにして読み始めたのですが……これはいけません、激しく感動してしまいました。 ACT1、2も非常にいいなと思ったのですが、最後のACT3まで来て、沙弥香ちゃんの天使ぶりにやられてしまいました。それぞれに過ちを犯した登場人物たち、その彼らの弱い部分を、沙弥香ちゃんがすべて引き受けて浄化しているかのような展開の美しさは、比類ないものがありました。(僕も現実を知らんわけじゃないですが、実際に障害のある人は云々という議論は、ここでは少々的外れなような)それにしても、バニラダヌキさんは正吾氏のような「プロの大人」を書くのが素晴らしくうまいですね。 あと、作中の台詞にもありますが、例えご都合主義的な展開で麻美ちゃんが現れても、「おお、ついに来たか!」などと思わされてしまうのは、やはり全体の展開に説得力があるからなのでしょうね。この作品の場合は、もちろん「なんだかよくわからないもの」がそのキーになっているわけですが。 あとあと、この作品が魅力的なのは、「峰館」の町が非常にきっちりと描写されていることによる部分も大きいと思います。実はというべきか、僕は地方都市オタクというジャンルの人間で、実際に歩くのも好きなら、架空の都市とその風物が美しく描かれた作品も大好きだったりする(例えば短編小説の中では――恐らくはお読みになっておられることと思いますが――筒井康隆氏の「エロチック街道」が最高傑作だと信じていたり)もので、特にそう感じたのかも知れませんが。 いやしかし、読む作品がどれもこれも面白いというのは素直にすごいです。バニラダヌキさんには、敬意を表さずにはいられない感じです。 | |||
天野橋立 | |||
ガッチャ!! 狸は、あの『エロチック街道』が発表されてから、少なくとも100回以上、繰り返し繰り返し、しつっこく読み続けております。あの珠玉の名作こそが、いわゆる『広義のファンタジー小説』における、究極の技術見本に思われるからです。とすれば『北極王』あたりが、現在湯水のように巷に垂れ流され続ける『狭義のファンタジー』の本質を、筒井流の大人の愛(?)をもって喝破したものなのでしょう。 思えば『エロチック街道』の冒頭に登場する、すでに閉館した映画館あたりが、ちょっと峰館座っぽいかもしれません。 | |||
バニラダヌキ | |||
合計 | 10点 |