- 『〜家庭教師と禁断の恋〜』 作者:癒汰〔yuta〕 / 恋愛小説 リアル・現代
-
全角911.5文字
容量1823 bytes
原稿用紙約3.4枚
強く日が当たる真夏の日々、高校二年生の夏樹と、夏樹につく家庭教師湯橋。夏樹はある日、ルックスも体系も頭も良い湯橋に心をひかれた。叶うはずの恋でもないと、湯橋をあきらめようとしているのだが、全然諦めがつかない。そんな片思いの夏樹に、ある奇跡が起こる。それは、夏休み一番の宝物。
-
「すいません、この部分も分からないんですけど…」
「そこぐらいは学校で勉強してるだろ?夏樹はほんっと、スポーツしかできないんだ?」
「授業中に寝てて…、たまたま授業の内容聞いてないだけですッ」
「その問題、夏樹が自分で解けるまで俺ここにいるからな」
「えッ!?ていうか、それでも本当に家庭教師なワケ!?湯橋せんせーってば!」
夏休み真っ只中、勉強ができない私には、誕生日プレゼントの変わりに一人の家庭教師がつけられた。
家庭教師の名前は、湯橋 和人-ユハシ カズト-
私の名前は桜井 夏樹です。まったく春か夏か分からないような名前ですよね、「桜」と「夏」って…。
ところで、私は成績もオール1、体育だけは唯一5だった私です…。
「あー、ごめん、寝てた…、んで、問題解けた?」
「だから、教えてほしいんですッ…」
「じゃあー、キスして?」
「はぁあああああぁあああああああああ!?」
「うそだよ、うそ。言ったでしょ、その問題が解けるまで俺はここにいるって」
「それじゃ困るんです!お母さんに変に思われちゃうんだから〜…」
「そんなに長くはいないよ♪夏樹が早く解けばの話だけどね♪」
こう見えても、湯橋先生は20歳、私は17歳で、3歳しか離れてない、
3歳しか離れてないのにこの頭の違い、なんでこうなっちゃってるのかなあ…。
「分からないんですけ…「『分からない』ばっか言ってるから、問題も解けないんだ」
私の言葉はすぐにかき消されてしまう。
私、桜井 夏樹は、17歳にして、初恋をしています。
それも、この家庭教師に…!!
すっごく恥ずかしいことだよね、家庭教師に恋するって…///
禁断の恋とか、そこな辺だよね、きっと。
家庭教師に恋をするってすっごく大きい問題だと思うし…。
もう半分あきらめてるし、いい加減あきらめようかなって…。
「おい、聞いてるのか、夏樹」
「あっ、はい…」
「じゃあ、今いったこと言ってみろ」
「グゥ〜(腹の鳴る音)」
「俺はそんなことなんて言ってねーぞ…」
「ちょっと小腹がすいてるだけですッ…///」
恥ずかしいよ//
ちょっとお…、男子の前でお腹鳴らすって、すっごく嫌じゃん!?
これじゃまるで、3年前とおんなじままだ…。
-
2008/04/03(Thu)17:11:14 公開 / 癒汰〔yuta〕
■この作品の著作権は癒汰〔yuta〕さんにあります。無断転載は禁止です。
-
■作者からのメッセージ
はじめまして、ユタともうします。(女ですけどね;)
長くて退屈かとは思いますががんばって読んでくださいw