オリジナル小説 投稿掲示板『登竜門』へようこそ! ... 創作小説投稿/小説掲示板

 誤動作・不具合に気付いた際には管理板『バグ報告スレッド』へご一報お願い致します。

 システム拡張変更予定(感想書き込みできませんが、作品探したり読むのは早いかと)。
 全作品から原稿枚数順表示や、 評価(ポイント)合計順コメント数順ができます。
 利用者の方々に支えられて開設から10年、これまでで5400件以上の作品。作品の為にもシステムメンテ等して参ります。

 縦書きビューワがNoto Serif JP対応になりました(Androidスマホ対応)。是非「[縦] 」から読んでください。by 運営者:紅堂幹人(@MikitoKudow) Facebook

-20031231 -20040229 -20040430 -20040530 -20040731
-20040930 -20041130 -20050115 -20050315 -20050430
-20050615 -20050731 -20050915 -20051115 -20060120
-20060331 -20060430 -20060630 -20061231 -20070615
-20071031 -20080130 -20080730 -20081130 -20091031
-20100301 -20100831 -20110331 -20120331 -girls_compilation
-completed_01 -completed_02 -completed_03 -completed_04 -incomp_01
-incomp_02 -現行ログ
メニュー
お知らせ・概要など
必読【利用規約】
クッキー環境設定
RSS 1.0 feed
Atom 1.0 feed
リレー小説板β
雑談掲示板
討論・管理掲示板
サポートツール

『The Universe』 作者:Tona2 / ファンタジー ショート*2
全角996.5文字
容量1993 bytes
原稿用紙約3.4枚
幻想ファンタジー
夜中、目が覚めた。何も見えない。何の音もしない。

いきなり体が浮いた。無重力状態に陥ったように。ふわり、ふわり。

目が慣れてきた。暗闇に、たくさんの点が輝いている。

その点は星だった。「ああ、きれいだ」ただそれだけを呟いた。

ただ空間に流されるままになる。重力を感じない。心地いい。

何の障害も無い。壁も無く、無限の世界が広がる。

突然、誰かが耳元で囁いた。「こんにちは」と。

「君は誰」とにかく訊いてみた。

「僕は―名前は―infinity」

infinity、つまりそれは「無限」を表していた。

「君は無限なのかい」infinityに訊いた。

infinityは答えた。「無限ではありません。無限というのはあくまで人々の理想なのです」

infinityはさらに付け加えた。「この世界、この宇宙に無限はありませんよ。あらゆる生き物の命も無限では

ありません。森林や、群青色の大海原も、決して無限ではないでしょう。星だって、生まれれば、爆発して

死んでしまいます。無限であるものはありません」

infinityは優しい声で囁いた。

「有限であるほうがいいと思うのですよ。生きることが無限だったら、死ぬことは無い。生きることが無限

なら、生きることの大切さが分からないでしょう?創造してみてください。大切な人を失うことの無い世界を。

一見、良い世界に思えるかもしれません。ですが、大切な人は死なない。永遠に生き続ける。

次第に、その人が自分にとって大切な人では無くなってしまいます。これほど寂しい世界はありませんよ。

だから有限であるべきなのです。大切な人を失う悲しみは、簡単には忘れられないことでしょう。

しかし、人生は山あり谷あり。良いときもあれば、悪いときもある。喜びや楽しさだけでは、人として成長

できません。悲しみや怒り、空しさなどの、負の感情を持たなければ、人は前へとは進めません。

人はいつか死にます。命は有限だからです。だからこそ、今を大切に生きるのです。

『Now or never.』今をもって他に無い、という意味です。今という時間は人生で一度しかありません。

だから、生きるのです。今という時間を」

その瞬間、星の輝きも消えた。重力が戻る。四肢全てに感覚が戻る。

夢か、それとも現実か。いや、どちらにしても、何かとても良いことを聞いたと思う。

今のこの経験が、いつか役に立つのだろう。

心の中で、静かに誓った。今を大事にしようと。



2008/03/21(Fri)16:18:15 公開 / Tona2
■この作品の著作権はTona2さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初投稿です。幻想ファンタジーです。読む人に命の大切さを知ってほしいと書きました。やっぱり、命は有限で、かけがえの無いものだと思います。
これを読んで、命の大切さを感じてほしいです。
この作品に対する感想 - 昇順
感想記事の投稿は現在ありません。
名前 E-Mail 文章感想 簡易感想
簡易感想をラジオボタンで選択した場合、コメント欄の本文は無視され、選んだ定型文(0pt)が投稿されます。

この作品の投稿者 及び 運営スタッフ用編集口
スタッフ用:
投稿者用: 編集 削除