- 『RUIN』 作者:黄河 / 異世界 ファンタジー
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千年前、暁光の女神と呼ばれた美しき女神がいた。女神は終焉の神と呼ばれたもう1人の神と兵士を率いて戦った。そして、終焉の神に打つ勝ち、自分の軍の中でも、最も強い5人を選び、永久の寿命と神の魔力を与えた。女神は天へと帰り、5人は伝説の勇者と呼ばれ、今も何処かにヒッソリと暮らしている…。
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第一章,其の壱 襲撃
この世界は暁光の女神によってラノールと名づけられた。
――デルノール大陸の王都グレーラ
「敵襲! 敵襲!」
誰かの声が何度も響き、鉄を叩く、甲高い音が響く。所々で火の手が上がり、都民は城へ逃げている様だ。都民の代わりに、槍や剣、弓矢を持った歩兵や、馬に乗って長槍を持った騎馬兵、槍やハンマーを持った重装歩兵がガシガシと音をたてて歩いている。その後ろにはローブを羽織った魔導師達が歩いている。
空には伝鳥だろうか、鷹が飛び交っている。また、良く見れば、竜が飛んでいて、その上に人が乗っている。騎竜兵だ。乗っているのは、古竜などの、強いものではなく、飛竜(ワイバーン)だ。騎竜兵は槍を持っている。そして、王都全体を囲う壁の前にはたった1人の男が立っていた。
「油断するな! 敵は1人だが、あの『破滅の騎士』と呼ばれているほどの猛者だ!」
再び、誰かが叫んだ。『破滅の騎士』と呼ばれた者の装備はいかにも重そうな黒い鎧。そして、黒いマントに腰に鞘に収まった剣が一本。
「行けぇー! 突撃ー!!」
何人もの人間が『破滅の騎士』に集る。しかし、『破滅の騎士』が腰の剣を一振りすると、如何にも簡単に人間が吹っ飛び、命を失くしてゆく。
「流石は、終焉の神の造り上げた、究極の剣『デュランダル』そこらの雑兵など、簡単に吹き飛んでゆく…」
『破滅の騎士』はかなり小さい声で呟いた。その間にも、兵士が何人も集まるが、その度に剣を一振りする。やがて魔導師達が、魔法を放ち始めた。放つ魔法は同じで、全員が『デフレズ』と言っている。魔導師達の魔法は何十人もの魔法が1つになり、大きな炎となり、うねりを上げる。
「……、デュサイド」
『破滅の騎士』が何気なく言った様に呟く。すると、魔導師達の魔法はいとも簡単に消し飛ぶ。
「はぁぁぁぁぁぁ…!!」
これが、はっきりと聞き取れた『破滅の騎士』の言葉かもしれない。剣を振り上げて、即座に振り下ろす。無茶苦茶な揺れと、剣から発せられた衝撃波が幾重にも重なって王都を壊してゆく。
「全員…死んだか…? まぁいい、これまでこの剣の力を試せた…。王や都民の命を奪う気はもう無い…」
『破滅の騎士』が振り返る。しかし、スグにまた振り向く。屍の上に立つ青年がいたからだ。
「待て…!」
青年が叫ぶ。まだ、15,6歳だった。蒼い髪が血で所々赤く染まっている。装備は他の一般兵と同じだ。
「ほぉ…、生きていたか……。褒美だ…受け取れ」
『破滅の騎士』が自分のマントを外して青年に渡す。
「…くっ…!」
「私と戦って生きていたのは貴殿が初めてだ。名を知りたい」
「……、ラルファス。ラルファス・グレランだ」
ラルファスと名乗った青年は何とか声を出した様だった。
「ラルファス…。確かに覚えた。では…はぁ!」
『破滅の騎士』は自らが魔法で消えると同時に、ラルファスも共に何処かへ飛ばす。
「くっ…! 待て――!」
デルノール大陸の農村サバーナ
豊かな…、緑に包まれた平和な村だ。そして、その村の入口には、突然、血まみれの青年とマントが降ってきた。
「…! キャァー!!」
1人の村娘が青年に気付いて声を上げる。大人たちが一斉に振り向く。たちまち騒動となり、村の医師の所へラルファスは運び込まれた。
「……、ここは…」
ラルファスは目を覚ました。窓からの光が眩しい。横に目をやると、美しい、自分と同じほどの歳の女性がベッドにもたれ掛かって寝ていた。腰にかかる程の長い髪がサラサラしている。部屋にはベッドと椅子と窓と扉以外何も無かった。
「目を覚ましたかい?」
扉から、肩ほどの長さの白髪を後ろで結った老人が入ってきた。そして、椅子に腰掛ける。
「その娘の名前はリデア・スクローフ。君を最初に見つけてここまで運んでくれたんだ。後でお礼をいっておくといい」
「は…はい」
「私はビジェン・ノリターン」
「あ、…、ラルファス・グレランです。王都の…兵士でした」
「うん…」
ビジェンはニコリと笑う。
「君は、何故、村の入口で血まみれになっていたのかね?」
「………、何故…? 何故…、」
「あ、うん。無理に思い出さなくても良い。それより、これを食べなさい」
ビジェンは懐からリンゴを取り出す。
「栄養タップリだ! 君のマントと剣は別の部屋にあるから後で取りに行こう」
そう話している間に、リデアが目を覚ました。
「あ…」
その顔は見とれる程だ。ラルファスは一瞬で顔が赤くなった。
「上玉だろう?」
ビジェンが囁いた。
「起きたんですね…?」
「ラルファス君だ」
「ラルファスさん…」
「えと、あ…、宜しく。リデアさん…」
「あ、はい」
何故、自分の名前を知っているのかと、聞きそうだったが、村長がリデアの肩を軽く叩いたので、粗方察したようだ。
「剣とマントを取りに行こうか」
「あの、私も行っていいですか?」
「ワシは構わんよ?」
「あ、俺も」
ラルファスもビジェンに続いた。
「有難う御座います」
ビジェンが部屋を出たので、2人は後に続く。この診療所は入り組んでいる様に思えた。どこ行っても同じ景色なので、迷いそうだ。何度も右往左往して、ようやく、行き止まりについた。
「ここだ」
ビジェンが扉を開けると、鞘に入った剣とマントのほかに、医療用道具やらが、沢山あった。倉庫の様だ。
「ありがとうございます」
ラルファスは一礼して、鞘を腰に掛け、マントを羽織る。マントは表面が漆黒で、内側が紅い。こういうのも何だが、かなりにあっている。
「カッコいいですね!」
リデアは天使の様に微笑んだ。何度も思わせるが、とても可愛かった。
「あ…、えと…、ありがとう」
ラルファスはやっと声を出したようだった。一瞬、時が止まった様な感じだった。その後、爆音が響いた。
「!! 何だ…!?」
ビジェンが急いで扉を開けて飛び出る。リデアも続いたので、仕方なく(1人でいると迷子になるからだ)追いかける。
ラルファスのいた病院の外は村の外れに近かった。しかし、ノドかな場所だった。先程の爆音がなければ、小鳥の囀りが気持ちよかっただろう。田畑が沢山ある。いかにも農村で、田舎だ。
「村長!」
診療所の前に立っていた若者が叫んだ。どうやら、ビジェンは村長だった様だ。
「爆発音は何処で?」
「神社です! 祭壇で…!」
「えっ…! お爺ちゃんが…!」
リデアが声を上げた。
「リンフェル殿…! 急ぐぞ!」
リデアとビジェンは急いで走っていった。ラルファスもここに留まってるよりは行ったほうがいいと思ったのか、2人に続いて走る。神社はかなり外れのほうにある様だ。途中で森に入り、その森を更に進んだ。行き止まりに、森の木々から漏れて入ってくる陽の光が神社を神秘的に照らしている。
「おやぁ…、暁光の神子さまのご登場か?」
「……! やはりフューダ! 貴様か!」
神社の祭壇に立っていたのは、真っ赤の髪で、バカみたいにでかく、紅い鎌を持った男がいた。全身を黒いスーツで覆っている。危険そうな奴だ。
「怒るなよ、爺さん。そこの暁光の神子を頂ければ、もう来ないからさぁ」
「貴様ら、ジェノスのいう事等、信じられるか!」
「おやおや? そいつは? 新入り?」
フューダは誤魔化す様にラルファスを見た。
「……、フューズとか言ったな? 出て行け」
「は? 何お前、耳障りな事いうな」
「出て行け」
ラルファスの目は紅く変わっていた。本来黒いはずの瞳がだ。
「止めるんじゃ、ラルファス君! ジェノスは強大な組織だ! 相手にしてはならん! それにフューズはその組織の幹部じゃ! ワシらには手に負えん!」
「そーゆーことー」
ふざけた口調でフューズがいった。
「…、お爺さんは!?」
リデアが急に叫んだ。
「今の爆発で死んだんじゃねー?」
再びふざけ口調で言う。
「…、お父さんと…お母さんに…お婆ちゃん…、お爺さんまで…」
リデアは自分の顔に手を当てて泣き崩れた。
「泣くなって〜。はははははは…!」
「殺す…!」
突然、ラルファスは静止する暇もなく、フューズに飛び掛った。剣を抜き、振り下ろす。
「をぉと!」
フューズは、常人では真っ二つにされているような斬り下ろしを鎌で受け止める。
「何だテメェ! 調子こくんじゃねぇ!」
フューズも堪忍袋の緒が切れようだ。
「おらぁ!」
フューズが鎌を垂直に振り下ろす。ラルファスは無言で、片手の白刃取りを行なう。その後、冷めた目でフューズを見る。フューズは更にイラついたのか、無茶苦茶に鎌を振る。しかし、全てをラルファスは受け流す。
「ゼノス」
ラルファスはフューズの右肩に人差し指と中指を置く。すると、そこから光が一閃で、フューズを貫いた。
「ぐがぁ!?」
鮮血が走った。
第一章,其の弐 覚醒の軌跡
フューズの右肩からは紅い鮮血が垂れ落ちている。穴が空いており、見ているだけで、コチラが痛くなりそうだ。ラルファスの姿をビジェンとリデアは唖然と見つめているだけだった。ラルファスは自分の剣を持ち、『破滅の騎士』から授かったマントを靡かせて、フューズの目の前に立っている。フューズの目は既に充血で真っ赤だった。その怒りは辺りの空気を振動させる程だ。
「ゆるさねぇぞ…、ぶっ殺すからなぁぁ!!」
フューズから放たれる魔力の圧が辺りの木々や神社の祭壇、社を唸らせる。ギシギシと嫌な音が木々から聞こえる。もしかしたら、そのまま倒れてくるのではないかという程に。
「らぁぁ!」
フューズが動いた。数メートルの距離をスグに詰め、巨大な鎌を振り下ろす。しかし、一方のラルファスは無言で鎌を剣で弾く。
「出直せ…」
ラルファスが軽く…、か弱い物を崩さない様にそっと触る程にフューズの腹部に触れる。すると、そのままフューズの身体が宙を舞った。そして、そのまま受身が取れずに転がる。
「テメェ………」
フューズが立ち上がったその時だった。フューズの隣が歪んだ様に見えた。やがて歪みは広がり、そこから人間が出てきた。
「……!? ハデス様!」
そこから出てきた男は、長い茶髪をそのままにしており、ローブを身体全体を隠している様だった。しかし、右手だけが出ており、その手にもつ、剣の刀身が妖しく白く輝いていた。どうやら、この男がジェノスのリーダーの様だ。
「覚醒した奴にはお前では荷が重い。下がっていろ」
ズッシリと重い声だった。フューズは曖昧な返事を返して、後ろに数歩下がる。
「こいつを倒したら、リデア…、いや、暁光の神子にして、女神! 貴様を連れて帰るぞ…」
「させない…!」
ラルファスも負けないほどの重い声で返した。そして、風が起こるほどの速度でハデスと呼ばれた男に飛び掛る。
「ふん…」
ラルファスの重い剣撃を右の剣一本で受け止める。
「貴様のその剣が、この神剣アデミスと対をなす魔剣シグルムだったら、俺もこうはいかんかったろうな…。恨むならば、その棒切れの様な剣を恨め!」
ハデスはラルファスの剣をまず、一振りで振りほどく、そして、直後に剣を振り下ろす。
「…………?」
ラルファスの反応は遅かった。自分が斬られたのが分からなかったから。妖しく光る剣が描いた軌跡はラルファスの右肩から斜めに一直線に斬りつけていた。鮮血が飛び散った。返り血がハデスにもつく。
「グッ…」
ラルファスがうめき声を出す。
「フハハハ……! まだ貴様では俺の足元にも及ばな――!」
ハデスの言葉は途中で途切れた。ラルファスの剣がハデスを斬り裂いていた。
「なっ…!?」
「貴公もその程度であろうか…?」
「…! その声……、貴様が何故ここにある!?」
「この者のマント…、これは私の魔力の結晶だ。これをつけている限り、この者に危機迫れば私が即座に駆けつけようぞ」
「………、面白いッ! しっかりと、棒切れも魔剣に変わってるしなぁ!」
ハデスが先手を打った。剣を持っていない左手を素早く左に動かすと、ラルファスの周囲を黄色い光が囲い、縛り付けたのだ。そして、アルテミスがそれを斬り捨てる。しかし、ハデスの斬ったのは残像だった。
「ここは引くがよい」
ラルファスはハデスの後ろで妖しく光る剣で何かを描いていた。それは満月の様だった。
「月光斬刃を受けたくはなかろう?」
「ちぃ! 引くぞ! フューズ!」
ハデスがそういうと、2人は瞬間で消える。
「私も戻るとしよう」
「お待ちくだされ!」
何者かが声をかけた。それはビジェンだった。
「貴方様と戦い、生き残ったこの青年は何者なのですか?」
「……解らん…が、普通の人間ではない。この者の真実を知るのならば、アーデーウのジェルジィを訪ねるがよかろう。暁光の神子と一緒なら、最優先で見てもらえるだろう」
それだけ言うと、ラルファスはぐったりとなった。
「お…」
ビジェンはラルファスを抱える。自らの手に血がつくのも構わずに。それからリデアを手招きする。
「ん…。ここは…!? フューズは!?」
「もう居らんよ。それより、話がある。一旦、診療所まで行こう」
3人はラルファスが最初に目覚めた病室についた。
「ラルファス君、君が途中からの記憶を失くしているのは、君の中に眠る何かなんだよ。それが先の戦いで目覚めてフューズを倒した。そしてね、その後で奴らのボスが現れた。そこで覚醒した君は負けた」
ビジェンは更に続けた。
「そこで、『破滅の騎士』が来た。そして、『破滅の騎士』は言った。『この者の真実を知るにはアーデーウのジェルシィを訪ねろ』と」
「つまり…、アーデーウに行けと?」
「強制ではない…が」
「いや…行く。場所はドコなんだ?」
ラルファスが椅子を倒して立つ。
「早まるな、リデアが知っておる。お前はリデアとジェルジィを訪ねろ」
「リデアと一緒に行くのか?」
「不満かの?」
ビジェンはニヤニヤと笑ってラルファスをからかう様にみた。ラルファスはチラッとリデアを見つめ顔を赤く染める。
「不満ってワケじゃ…」
「ならばよいな。リデアも了承しておる。……っと、それとそのマントはこれからも身につけておきなさい」
「え? 何でだ?」
「いいから、必ず君を助ける」
ラルファスはビジェンの気魄に押し負けてマントを羽織る。
「ちょっと待っとりなさい。馬を準備しよう。ついて来てくれるか?」
ラルファスとリデアは言われるがままに迷路の様な診療所を抜けて入口まで行く。ここに来る事はもう無いと思うが、来るとなれば、相当な苦労が必要だろう。少なくともラルファスには。ようやく迷路を抜けて、診療所を出る。そのままビジェンは真っ直ぐ歩き、広場に抜ける。広場は4つの道に通じている。1つは診療所、ラルファス達の来た所だ。2つめは神社に繋がる道。3つ目は出口で、4つ目はどうも動物の飼育所に繋がってる。北が神社で西が診療所、南が出口で東が飼育所だ。ビジェンはそのまま真っ直ぐに行く。
少し歩くと、小屋が一軒だっていた。小屋の後ろは牧場の様で、沢山の牛や馬が放牧されていた。ビジェンはそのまま歩き、小屋に入る。小屋の中は喫茶店の様だった。入口から真っ直ぐ行けば、牧場に出るようだ。カウンターがあり、机と椅子があり、机には1つ1つにメニューがあった。ビジェンはカウンターにいる青年に話す。
「この2人に馬を2匹あげたい。いくらになる?」
「馬2匹ともなれば……、1000Gですね」
「買おうかの」
ビジェンはそういうと懐から金貨を2枚取り出す。
「毎度、じゃぁ、好きなのを選んでくれ」
カウンターの青年はラルファスとリデアを手招きして、カウンターの奥に入っていく。
カウンターの奥は馬が沢山居た。
「俺はこいつにしようかな」
ラルファスは茶色い身体に白い鬣の最もノーマルな馬を選んだ。
「私は…この子かな」
リデアは全身が白い白馬を選ぶ。
「じゃぁ、鞍と手綱をつけるから、少し待っててくれ」
青年は手馴れた様子で馬に鞍と手綱を取り付けた。数分もかからなかった。
「オッケーだ。大事にしてくれよ」
青年はそういうと、馬を連れて、外に出た。2人もついてゆく。そこには村長もいた。
「それでは、行ってらっしゃい。ワシはここで何か飲むとするかの」
「お、久しぶりですね? 村長」
「たまには息抜きもな。おっと、忘れる所じゃった。資金じゃ。自由に使え」
ビジェンは懐から先程と同じ金貨を6枚取り出し、3枚ずつ渡す。
「さて、飲むかの!」
2人は肩を組み合って中に入っていった。ラルファスとリデアは馬の手綱を引いて広場に出た。そして、そのまま南の方向の出入り口に向かう。
村から出ると、歓迎するように風が吹いた。見渡す限りの草むらだった。まるで、自分が汚れた者にみえる様な気がするほど綺麗で美しい緑だった。
「アーデーウはこの『アラム草原』を超えてずっと南の方向です。遠いので、途中の町や村を経由します」
「了解した。……それはそうと、こいつらに名前をつけないか? 馬って呼ぶわけにもいかないしな」
「そうですね…」
リデアはそういうと考え始めた。
「私は『アテーナ』かな」
「じゃぁ…俺は『アレス』かな」
2人はそれぞれ馬に名をつけて、南の草原に馬を向けた……。
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2008/02/27(Wed)20:34:45 公開 / 黄河
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■作者からのメッセージ
第一章の二話、完了です。あくまで自分から見てですが、描画もしっかりと書いたつもりです。
それと、気付きましたか? ハデスとアテーナとアレス。これらは一応ギリシャ神話のオリュンポス12神を由来としてます。