- 『そして、私は死にました。』 作者:緋迎 / ショート*2 恋愛小説
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ある日、突然死んでしまった私、アオ。昨日までちゃんと生きていたはずなのに――――。
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夕暮れの公園。
小さい子は、お母さんに手を引かれ、家へと帰っていく時間帯。
そして、中学生は、友達と一緒に部活から帰ってきているか、まだ学校にいるかくらいの時間帯。
ブランコは、ゆっくり、ゆっくり揺れている。風なんてないのに揺れている。誰も気にしない、いや、気が付かないのだが。揺れている原因は、勿論私。
影がないのだって、当たり前。
だって、私は。
死 ん で い る か ら
幽霊、又はお化け。
ああ、もちろん危害を加えようとは思ってないよ。
私は、ある日、突然死にました。
どうして死んだのか、覚えてないの。
友達と、仲良く話してたことも覚えてる。
いじめられて、自殺したわけではないと思う(本当に仲良かったし)。
家族がいやだったわけでもない(みんな、大好きだったよ)。
死に方がわかりません。
(ん? コレだと、自殺志願者?)
では。
殺され方が分かりません。
(うん、こっちの方があってる気がする)
私が死んでから、というか。殺されたと気付いてからかれこれ1年は経っている。
私は、最初の方は自分が死んだことに自覚が無かった。
気が付いたら、なんか体が軽かった。
家に行ったら、お母さんたちが泣いていた。何かが倒れていた
お察しの通り、私だよ。私が倒れてたの。
それで、私は――――。
言葉が、でなかった。
* * *
「おはよう、どうしたの?」
語りかけても、誰も返事をくれなくて。
ただ、ひたすら皆悲しそうで。泣いていて。
「何があったの? どうしたの!?」
……誰も、答えてはくれなくて。
居間に行けば、ただよらぬ雰囲気の中、棺が置かれていて。
「何……なんなの…………?」
いっちゃいけない気がした。何かが、変わる気がした。
「アオ……アオッッ!!
どうして……どうしてなのよ……
どうしてうちの子なの!? なんで……なんで!!」
泣き崩れる、お母さんがいて。お父さんも、お婆ちゃんも、お爺ちゃんも、お姉ちゃんも、親戚も……
皆、私の名前を呼ぶんだ。
どうして? 私はここにいるよ?
「わかった……じょ、冗談なんでしょ……?」
皆して、たち悪いよ……
――……棺の中には、私が居ました。
* * *
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2007/11/11(Sun)17:01:21 公開 / 緋迎
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■作者からのメッセージ
こんにちは、始めまして、緋迎です。
投稿は初です。規約を見ながらの投稿です。まだ覚えていなくて(申し訳ありません!)一緒に見ながらですので、何か間違いがあったら指摘してください。お願いします。
私自身中一なので、中学生のことを書くのは楽だったりしてます。“ん?”と思ったりしたら、教えてください。
現在ショート設定ですが、もしかしたらそうじゃなくなるかも、です。頭の中でなんか長くなってる気が……(汗
では、ここまでお読みくださりアリガトウ御座いました。