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『ボクと空』 作者:菜何 / 未分類 未分類
全角1200.5文字
容量2401 bytes
原稿用紙約5.2枚
ボクにとって空は一体何なのか。気持ちのながれ。

空は気持ちがいい。
雲が何個も何個も流れていく。


『君とボクと空』


ボクは大空中等学校に通う、金沢駿。14歳。
特に得意なことはない、どこにでもいるただの学生だ。
そんなボクは今、校庭の木陰で昼食を取っている。
僕一人だと何だかつまらない。誰かこないかと期待はするものの誰一人としてこない。
なら教室で食べればいいって言うかもしれないけど、僕は教室が嫌いだ。
うるさいだけだし。

そんなことを考えるだけで思いっきり疲れてしまう。
だから校庭で昼食をとるのだ。空を見ていると、気が楽になる。

風が気持ちいい。
鳥の声が気持ちいい。
葉が揺れる音。
誰かの声。

すべてが気持ちいい。

ボクは目を閉じる。
今日はなんだかいつもより風が強く、砂埃が舞う。
なんだか眠くなってきてしまった。
もういい。寝てしまえ。


目を覚ますと、辺りは暗くなっていた。
寝過ごしたか。
「あぁ〜やばいな。先生、怒ってるだろうな。」
そうつぶやいて、校舎に入った。

2−1

今は6時間目らしい。英語をしていた。
「すみません。遅れちゃいました。」
正直に言うと、先生はボクのほうに近づいて、ボクの頭をくしゃくしゃした。
「うん。遅れたね。何してたのかは聞かないよ。言い訳になっちゃうもんね。とりあえず、席に着け。」
明らかに起こっていた。ボクは自分の席に向かった。
「駿、何してたん。」
隣の席の村上直太が聞いてきた。
「寝てた。」
「サボりじゃん。」
目を細めて、ボクを睨む。
ボクも睨み返した。
「おいおい、そこの2人、先生の話聞いてたか。」
先生は、またボクの頭をくしゃくしゃした。
「何でボクの頭だけ、くしゃくしゃにするんですか。」
嫌だったから聞いてみた。
「なんでって、なんか、なんでだろう。」
その言葉を聞いたとき、ボクの頭の中に、テツ&トモの「なんでだろー」がながれた。
「まぁいいや。続きやるぞ。」
いいのかよ。
「ここ大切だから、マーカー引け。」
先生の声が流れる。

教室の風景は変わらない。
同じように空も変わらない。

ボクは、変わっていくのだろうか。

けど、変わらないと信じたい。


空のように。





学校が終わった。
ボクは家に帰る道をひたすら歩いて行った。


「駿。」
名前を呼ばれて振り返る。
「中村。」
隣の席の子。
「お前さ、いつも空見てるよね。好きなのか。」
中村の言葉にボクは戸惑った。
好きじゃないからだ。
見ているからといって好きじゃないから。
だけどじゃぁ、どうしてボクは空を見ているのだろうか。
自分自身、分からなかった。
「オレさぁ、空好きなんだよね。」
ボクが返答する前に、中村は言った。
「空ってさぁ、なんかすごく落ち着く。」
「ボクも同じことだよ。」

同じこと。見ていれば嫌なことを忘れられる。
つまりは、落ち着くのだ。


話し終わった後、ボクと中村は互いの家にむかった。


後ろからは大きな空が、僕らを眺めていた。




終わり
2007/03/31(Sat)13:39:28 公開 / 菜何
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■作者からのメッセージ
よく分からない内容ですけど、読んでもらえたらうれしいです。
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