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『お父さんの血は…』 作者:カイ / ホラー 未分類
全角677文字
容量1354 bytes
原稿用紙約2.5枚
もともと考えてたやつは蝶子さんが殺害を依頼してます。領はかなり心は脆いけど力は強い男の子。お父さんは気のいい明るいでも残酷な人です。蝶子さんはすごい美女です。ここまでくると分かる人もいるかも知れませんがある物語からイメージをもらっています。さて何でしょう?
おとうさんという人が家に来た。
「ほら、領君の欲しがってたお馬さんの玩具だよ」
「ありがとうごじゃいましゅっ」
嬉しかった。
「だから…家も子供がいなくて」
その時の父も養父だった。僕は結局豪快で明るい父…卓也に引き取られた。
「お前からだが丈夫で力が強い割に優しいんだな」
「弱虫なんです」
「誰に言われたんだ?」
「保育園のさとしくん」
「弱虫なんかじゃない。優しい人は誰よりも強いんだ」
おとうさんの言葉は優しく温かかった。
「領は本当に力が強いな…スポーツ選手になれるんじゃないか?」
「いいえ…僕競走とか苦手で…」
「勿体ないなぁ」
おとうさんが好きだった。あのときまで

「今晩は、領さん」
一瞬見とれていた
「綺麗な人だろう?蝶子さんだ。」
おとうさんの恋人だった。
「領さんってがっしりしてるのねぇ。鍛えてるの?」
「いや、あの卓球部だけど」
「こいつは生まれつきがたいがいいんだ。背も高いし。スポーツ選手なればいいと思うんだけど大人しい奴で」
「そうなんですか」
蝶子さんは寂しい目をしていた。

「…」
思い切っておとうさんに聞いてみた
「叶わなかった恋ってしたことある?」
「あるよ。中学校のときの先生。綺麗な人だった。告白もしなかったよ。叶わないに決まってんだもん。アホらしくて」
「…おとうさんにもそんなことがあったんだ」
「俺だって思春期ぐらいあったよ」
おとうさんを殺して蝶子さんとつき合いたい。でも

そんなことして一番苦しむのは蝶子さんだ

でも、僕のブレーキは脆かった。

「りょ…う…」
「ごめん…おとうさん」
父さんの血は温かかった。
「おとうさーん!!」
2006/12/28(Thu)21:49:38 公開 / カイ
■この作品の著作権はカイさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
卓也(おとうさん)の恋人蝶子は領より年下というイメージでしたがあんまり若いのでちょっと年上というイメージに変えました。でも領さんと呼んでいます。領ももう十分大人と思ってだと思います。
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