- 『MATERIAL MASTER』 作者:狩母奈〜良 / ファンタジー 未分類
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全角3139文字
容量6278 bytes
原稿用紙約9.15枚
今、自分が製作しているオリジナルゲームのタイトルが『マテリアルマスター』なので、何となくそれを小説化してみました(^^)ゲームも小説も、まだ未完成なのでどっちを先に完成させるかも、進行具合に寄るのでわかりません(汗)ちなみにプログラムはRPGツクール2003です小説の文章をゲームに実現化させるのは、はっきり言って難しいですね…。
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<MATERIAL MASTER 〜マテリアルマスター〜>
【序 章〜マテリアルマスター〜】
世界には、様々な生物と不思議な現象等が存在する。
その不思議な現象と様々な生物を融合して光石にしたものを“マテリアル”という。
マテリアルには色んな種類があり、それぞれの種類によって使用目的や効果等が異なる。
例えば赤い色のマテリアル、これは炎の耐久性を持つ石で火山内部のマグマの上を歩いたり、炎で燃えている場所に入ることが出来たりする効果を持っている。
赤色は火属性、青色は水属性、黄色は雷属性、緑色は風属性、水色は氷属性、白色は光属性、黒色は闇属性、全色は天属性、全て8種類のマテリアルが世界の何処かに幾つか存在している。
更にマテリアルとマテリアルを合成することで新たな属性や効果を持つマテリアルも作れる事が可能である。旅人や冒険者、発掘者等は、このマテリアルを求め長き旅をしている。マテリアルを全て集めた伝説の冒険者もいて人々は“マテリアルマスター”と呼んでいる。
【第一章〜流れ着いた謎の石〜】
ここは港町ヴェルグラン、世界で最も海が美しく何百年前には人魚が存在していたと言う仮説が謳われている有名な港町でもある。今日は雲一つない快晴で潮の匂いも良い、町の中央部には噴水があり頂上には人魚の石像が飾られている。町並みは石で出来ていて海の近くは砂浜と防波堤、そこに漁船と輸送船が浮いている。人々は家の中にいるよりも外にいる時の方が多く子供達は浜辺で元気良く遊んでいる。皆、外で賑やかに騒いでいる中ある一人の少年だけ家の中でグータラと過ごしている。その少年の名前は“ラッド・エヴァーニュ”、本編の主人公でもある。
「グガァ〜…Zzzz...」
2階建ての家で2階の木製ベッドでだらしない格好しながら、だらしない寝相をしてとどめに口からヨダレまで垂らして凄いイビキで爆睡している。もう後少しでベッドから落ちそうな位置にいても構わず寝続けているラッド、1階からドアの開く音が聞こえるがラッドは全く聞こえず、2階へ行く階段から軋む音が出て誰かがラッドの部屋に近づく。
その時、ラッドの部屋のドアをぶち破るかのような音が鳴るが、その音でもラッドは起きない。
「ラッドォーッ!! 起っきなさぁ〜い!!」
言葉と同時に、ちょうど近くに置いてある金属性のものを両手で持ち腕を左右に広げて、それを勢い良く接触させ爆音が鳴る。
「わぁっ!! 何だ何だ!! 何の音だ?!」
流石のラッドも、これには勝てず音に驚き飛び跳ねてベッドから激しく背中を打ち目覚める。
「おはようラッド、やっと起きたわね」
「シャーナ…お前また…、ハァ…」
この少女は“シャーナ・ルーランルージュ”、ラッドの幼馴染で強気な少女でもある。
「あんたねぇ…今日ぐらいは起きなさいよ…今日が何の日か忘れたの?」
ラッドは首を傾げて「何だっけ?」と寝ぼけながら応えるとシャーナはため息交じりにラッドに目覚めの一撃を喰らわすと、ラッドは目を大きく開き思い出したかのような表情で
「そういや今日はテーナ様の従来日だったな!!」
明らかに先程の寝ぼけた表情は消えてラッドの顔は輝いている、そしてすぐ服を着替え仕度の準備をする。その単純な行動にシャーナは顔を掌で覆うようにしながら首を横に振る。
テーナ様とは、1年前にヴェルグランへ越してきた占い師であり年齢は二十代前半と、とても若くて美しい女性で港の男達は一目惚れをしていて良くテーナ様の所へ行き自分を占ってもらったりしている。本来なら女性の敵でもあるがテーナ様は、そこいらの美女とは何か雰囲気が違うので男性にも女性にも人気である。
「それで? 今日はテーナ様に何を占ってもらうの?」
とシャーナがラッドに聞くと、ラッドは今までに見せたこともない輝きの笑顔をして言う
「俺がマテリアルマスターになれるかどうか!」
一瞬、沈黙が走り何を言っているんだコイツはと思わんばかりの冷めた表情をするシャーナ。
「ラッド…あんたソレ本気で言ってるの?」
もう一度、聞くかのようにシャーナはラッドに問うと激しく首を縦に振り、まるで自分がマテリアルマスターに絶対なれると思い込んでいるようにも見える。シャーナは「あんたじゃ無理無理」と即答した、ラッドは意地でもなる気でいるらしい…。
「そういうシャーナは何を占ってもらうんだよ?」
機嫌悪そうな声で腰に手を置きながらラッドは聞くとシャーナは「別に…」と応える。ラッドは「何だソリャ」と軽く応える。
二人は外に出て町をぶらぶらと散歩しながらテーナ様の屋敷へ行くつもりらしいが、ラッドは早く屋敷に行きたくて仕方が無いらしい。シャーナは主にアクセサリーやブランド品、果物等の女性向けの店を見て周っている。ラッドは別に予定がないので荷物係として使われている。
「シャーナ〜早くテーナ様の屋敷に行こうぜ〜…」
だがシャーナは品物に夢中になっていて耳一つ動かさなかった、ようはラッドの声が全く耳に入らず聞こえてないということ。
「ちぇっ…(こんな奴、放っといて俺だけで先にテーナ様のとこへ行こっと)」
そしてラッドは店の品に夢中になっているシャーナを置いて先にテーナ様の屋敷へと向かった。
屋敷へ向かうには危険な近道より安全な遠道で行くのが普通だが、ラッドは時間を惜しんで危険な近道へ向かった。こっちの道は深くて暗い森が多く、たまに魔物まで現れるという。ラッドはそれを知ってか知らずか走って一気に森を突っ切ろうと考えている。
「…にしても長いなぁ、それに何だか奥へ行けば行くほど暗くなっているような気がするぞ」
途端、茂みの中でカサカサと音が鳴り空にはカラスの大群が木から離れて行く光景をラッドは見て少しだけ武者震いがした。それでも、とにかく奥へ奥へと進み出口は必ずあるだろうと信じて走り続ける。だが、数分走り続けていても全く出口の光は見えてこない…というか同じ所を何度も何度も周っているようなそんな気がした。再び茂みの中で物音が聞こえ、茂みが四方八方鳴り出してラッドは余りの恐怖感に腰が抜け立ち上がれない。そして茂みの中から何かが出てきた。
「ヴオォォォンッ!!」
何と魔物だった、しかも結構上級クラスの魔物でデカさも半端なく大きい。まるでブタとサイとクマを混ぜたかのような見た事のない魔物でラッドは逃げようにも四方八方囲まれているので、身動きが取れずにいる。そして魔物は一斉にラッドに襲い掛かる。
「うわぁぁぁぁぁっ!!」
俺は喰われて死んだのかと思わすかのように周りは、かなり静かになる。
目を瞑っていたラッドは徐々に目を開くと、そこには思わぬ光景がラッドの目に入った。
何と魔物がラッドの周りで宙に浮いているのだ…否、宙に浮いているのではなく時が止まっていると思えた。そしてラッドの、すぐ近くに人物が立っていた。
「テ、テーナ様?!」
テーナはラッドの方を振り向き心が和むような笑顔をして「えぇ」と応える。
しかし時が止まっているということは時は動き出したらどうなるのか予想が出来ているラッド、テーナはラッドの手を持って空高く飛び上がりテーナが指一つ音を鳴らすと時は動き出して魔物は頭をぶつけ合い気絶した。
「大丈夫ですか?」
「は、はいっ!」
いきなり現れた憧れのテーナ様と直接普通の会話が出来るなんて夢にも思わなかったラッドは、混乱していて言葉がなかなか上手く出せれない。
そのままテーナはラッドを安全な場所へ非難させるために屋敷へと向かう、それも空を飛びながら屋敷へと…。
屋敷へ向かう途中、ラッドは色々とテーナ様に質問したいが実は高所恐怖症であるため喋るどころか目を開けるのも間々ならない状況である。
休憩<とりあえず続く>
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2006/11/07(Tue)12:41:46 公開 / 狩母奈〜良
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■作者からのメッセージ
まだまだ続きます、感想よろしくお願いします。
それとRPGツクール2003を使っている人は色々と会話が出来そうですね^^