- 『『キーワード』』 作者:ぶどう / リアル・現代 ミステリ
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全角1337.5文字
容量2675 bytes
原稿用紙約4.95枚
運動神経抜群な【木倉 翔】と成績優秀な【高梨 和也】中学最後を迎えたラストイヤーに謎の犯罪グループがゲームを仕掛けてきたゲームの期間は2人が卒業するまでの1年間!さあ、今ゲームが始まる!
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―オープニング―
カシュ…カシュ…
靴音に似た音が、暗闇に支配された廊下に響き渡る。
ここは『天王寺小学校』で、かの有名な『天王寺大学』の付属小学校。
『天王寺大学』は平均偏差値70と、トップクラスの大学だ。
その付属小なのだ。有名な私立小である。
そんな学校の廊下を覆う闇を、一筋の光が一文字に切り裂いた。
奥からその光を放つ懐中電灯が見えた。
そして、それをもっている人間もいた。
懐中電灯の光で、うっすらと体系が浮かび上がる。
体系は細く恐らく女性。顔は…まだ分からない。
カシュ…カシュ…………
不意に足音が止まった。うっすらと浮かび上がった唇が緩む。
そして
懐から「スチールウール」と「乾電池」を取り出す。
乾電池をスチールウールで包み込む。
すると、銀色の塊に小さな赤い光が灯った。
光は塊を浸食し始める。女性はそれを宙に放り出す。
ボオォォ!!
突然の事だった。壁、天井、廊下が赤い炎に覆われる。
まるで、銀色の塊に灯った火が移ったかのように…。
女性はフッと微笑むとくるりと燃え盛る炎を背に全てを飲み込むような闇に姿を消した。
―さあ、闇が動く
第1章 ゲーム・スタート
ウォォン ウォォン
ピーポー ピーポー
うるさいな…朝っぱらから…
ここの町はこんなに五月蝿いのか?
と、頭の隅で思いながらも、チラリチラリと目玉を左右に動かす。
右を見ると、近くの女子高校生だろうか。3.4人ぐらいが集まってぺちゃくちゃと喋りながら俺の横を通り過ぎる。ミニスカに目を奪われ、女子高生たちを目で追おうと思う欲望を抑えた。
左はパン屋。クワッサンの形をした店でパンの匂いが鼻腔をくすぐる。
おっと、言い忘れた。俺は今、新しい学校へ続く道を歩いている。
その理由は………まあそれよりも、とりあえず、自己紹介から行こうか。それからでも遅くは無い。
俺は昨日、この町に越してきた。名前は『木倉 翔』15歳 男 独身。
…あ、独身はいらないか。
初めにこの町に越してきたって言ったけど、まあいわゆる【親の事情】ってやつで宮城から東京に。
家族構成は母、父、弟、俺の4人構成。
母親の名は『木倉 かなえ』。スポーツジムを経営している。
なんか,東京のスポーツジムを経営するのに抜擢されたらしい。これが【親の事情】の1つ。
もう一つの【親の事情】は父親『木倉 一郎』にある。
父親は警察をやってて仕事の腕もかなりのもの……らしい。
まあ、酔って『犯人を逮捕したんだぁ』とか言ってるので信用にならない。
それでも、その腕を買われ東京に派遣されたしい。
こうして2つの親の事情が一致した為父と母が離れず暮らせるのだ。
これを母や父は 「偶然」 と言ってるが俺はそう呼ばない。
何故なら、俺の一番気に入ってる名言に 「偶然が重なれば必然になる」 があるから。
えーと…誰の言葉だったけな…。まあいいや。
そして弟の紹介と。弟の名前は『木倉 俊』小5で寝癖に間違えられる髪が特徴的。
少々生意気だが、プロレス技かければ言う事を聞くので扱いやすい。
…さて、こうして人物紹介してかなり時間食ったな。
そろそろ着くかな? 新しい学校に。
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2006/01/31(Tue)19:58:00 公開 / ぶどう
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■作者からのメッセージ
はじめまして、ぶどうです
まだまだ未熟ですが皆様がお書きになるような素晴らしい小説を目指し頑張るので味噌ラーメンに唐辛子入れるくらいの辛口評価もOKです
前置きは文庫本の帯みたいに書いてみましたが如何でしょうか?
これからも宜しくお願いします
尚、この小説はフィクションです